鬼の花嫁になった男

福猫

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第3話

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ブライトは唇を離し見つめた。

柚葉は頬を赤らめながら顔をそらし口を開いた。

「何が食べたいですか?」

「何でも良い」

「わかりました、料理を作ってきます」

そう口にすると柚葉はキッチンに向かった。

柚葉は冷蔵庫から肉と野菜を取り出しフライパンで炒め始めた。

その後、柚葉はできあがった料理を皿に盛りダイニングのテーブルに運んだ。

そこへブライトが現れた。

「美味しそうだな」

「食べましょうか」

柚葉とブライトは向かい合って椅子に座り肉と野菜の味噌炒めを食べ始めた。

「どうですか?」

柚葉が問いかけるとブライトが口を開いた。

「美味しい」

「良かった」

柚葉は微笑みブライトも微笑んだ。

それから暫くして柚葉は食器を洗い片付けた。

「……」

柚葉は振り返りブライトにキッチンで抱きしめられた。

その時、インターホンが鳴った。

「あの?」

「何だ」

「玄関に行かせてください」

「無視しろ」

「……」

抵抗することもなく柚葉はキッチンでブライトに抱きしめられ続けた。

その光景をマネージャーが目撃した。

「柚葉、何してるの」

「マネージャーさん!」

慌てて柚葉はブライトから離れた。

マネージャーはブライトに近づき口を開いた。

「柚葉とどういう関係ですか?」

「柚葉は俺の花嫁だ」

「花嫁?あなた鬼ですよね」

「お前、俺を見て驚かない、お前、鬼退治の者か」

「え…」

柚葉はマネージャーを見つめた。

マネージャーはブライトに向かって口を開いた。

「祖父と祖母が鬼の退治屋です」

「俺を退治するか?」

「私は退治屋じゃない、命なんてとらないわよ、それより柚葉のボディーガードしない?」

「ボディーガード?」

「柚葉は人気モデル、ファンが多いの」

「そのファンから柚葉を守れと」

「柚葉のファンには男性ファンが多いの、だから」

「柚葉のボディーガード引き受けてやる、俺の花嫁を守らないとな」

ブライトは柚葉を抱き寄せ唇を重ねた。

その後、ブライトは唇を離し柚葉を抱き寄せながらマネージャーを見つめた。

「私はあなた達の仲を認めないわよ、柚葉、今日は仕事、休みなさい、あとでメールするわね」

マネージャーがキッチンから離れていくとブライトは柚葉を抱きしめた。

「お前が俺を好きになるまでお前と行為をしない」

「ブライトさん」

「……」

ブライトはギュっと抱きしめた。

柚葉はブライトから離れ口を開いた。

「ブライトさん、一緒に出かけませんか?」

「一緒に出かけたいが…」

「帽子で角を隠せば大丈夫」

柚葉はブライトの手を握り寝室に向かった。

そして柚葉はタンスから2人分の衣服を取り出しブライトに渡した。

その後、柚葉とブライトは衣服に着替えた。

そして柚葉とブライトはデートに出かけた。
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