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番外編
えと…?(リクエスト)
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「ん、んぅ…」
日差しが眩しくて目を覚ます。目を開くと…知らない天井。横を見るとまたもや知らない人。
「え…え、ゑ??」
何も理解できない。ここはどこで、この人は誰なんだ?
「んん…りんと?おはよ、今日は早起きだねぇ…」
なんだか、この人のことだけは忘れたらいけないような気がする。それでも、思い出そうとすると頭が痛くなる。
「えっと…おはよう、ございます……?」
「琳冬、どうかしたの…?」
目を見開いて驚いたように言葉を発するこの人は、俺の両肩を掴んで目を合わせてくる。
「琳冬?琳冬、オレのことわかる?」
「あ、えと……ごめんなさい」
俺は朝起きたら今までの記憶が綺麗さっぱり消えていたことを話す。
「は、?記憶がなくなったってどういうこと?頭を強くぶつけた訳じゃないのに、どうして…」
「ご、ごめんなさい…」
「…ごめんね、琳冬が悪い訳じゃないよ。記憶が消えたんなら、また1からやり直せばいい」
この人は前向きだな…
「さて、琳冬。まずは自己紹介からしよっか。オレは燈真、琳冬の恋人だよ」
「こ、恋人…?」
兄弟とかではなく?
まさか俺同性愛者だったなんて…
「そう、恋人。でもね?無理して思い出そうとしなくてもいいんだよ。他のことなんか全部忘れて、オレのことだけ見てればいい。琳冬はオレのモノなんだから。例え、琳冬に記憶がなくてもね?」
「…ッ!!」
やばい、俺は物凄くやばい人に捕まったらしい。
この人ハイライトのない濁った瞳にはうっすら♡が浮かび上がったように見える。
これは逃げなくては。
俺はベッドから降りようと足を床に付けようとする。
しかし
「はは、どこ行くの?今の君ならどこにも宛はない筈だよ?ずっとオレと一緒にいようね。今のまま、琳冬の記憶が戻らなければ琳冬の世界はオレだけになる」
一瞬で腕を引かれ、ベッドに戻される。両手を顔の横で固定され、馬乗りをされる。
「ッやだ、やだよ…離して、俺は…!!」
「琳冬は、オレのことだけ見てればいいんだよ。ほら、オレのこと大好きだろ?」
興奮したような顔するこの人はとても異常だと思う。少しずつ顔が近づき、嫌な筈なのに期待している。
「ぁ…♡んむぅ♡♡…ん、ぁ♡ふ…♡♡♡ん、んぅ~♡♡んくッ♡♡」
「ん、は…♡頭は忘れても、身体は覚えてるみたいだね?いい子、こんなんですぐにトロトロになっちゃう琳冬は、絶対にオレから離れられないね」
なんだか心地がいい。俺を見る目も、捕まれてる両手も、優しく鼓膜を揺する声も。
ふわふわとした感覚で、触れるだけのキスされただけでもっと蕩けそうになる。
「ふは、琳冬は単純でかわいいね」
そんな声が、落ちていく意識の中でどこかハッキリと聞こえた気がした。
日差しが眩しくて目を覚ます。目を開くと…知らない天井。横を見るとまたもや知らない人。
「え…え、ゑ??」
何も理解できない。ここはどこで、この人は誰なんだ?
「んん…りんと?おはよ、今日は早起きだねぇ…」
なんだか、この人のことだけは忘れたらいけないような気がする。それでも、思い出そうとすると頭が痛くなる。
「えっと…おはよう、ございます……?」
「琳冬、どうかしたの…?」
目を見開いて驚いたように言葉を発するこの人は、俺の両肩を掴んで目を合わせてくる。
「琳冬?琳冬、オレのことわかる?」
「あ、えと……ごめんなさい」
俺は朝起きたら今までの記憶が綺麗さっぱり消えていたことを話す。
「は、?記憶がなくなったってどういうこと?頭を強くぶつけた訳じゃないのに、どうして…」
「ご、ごめんなさい…」
「…ごめんね、琳冬が悪い訳じゃないよ。記憶が消えたんなら、また1からやり直せばいい」
この人は前向きだな…
「さて、琳冬。まずは自己紹介からしよっか。オレは燈真、琳冬の恋人だよ」
「こ、恋人…?」
兄弟とかではなく?
まさか俺同性愛者だったなんて…
「そう、恋人。でもね?無理して思い出そうとしなくてもいいんだよ。他のことなんか全部忘れて、オレのことだけ見てればいい。琳冬はオレのモノなんだから。例え、琳冬に記憶がなくてもね?」
「…ッ!!」
やばい、俺は物凄くやばい人に捕まったらしい。
この人ハイライトのない濁った瞳にはうっすら♡が浮かび上がったように見える。
これは逃げなくては。
俺はベッドから降りようと足を床に付けようとする。
しかし
「はは、どこ行くの?今の君ならどこにも宛はない筈だよ?ずっとオレと一緒にいようね。今のまま、琳冬の記憶が戻らなければ琳冬の世界はオレだけになる」
一瞬で腕を引かれ、ベッドに戻される。両手を顔の横で固定され、馬乗りをされる。
「ッやだ、やだよ…離して、俺は…!!」
「琳冬は、オレのことだけ見てればいいんだよ。ほら、オレのこと大好きだろ?」
興奮したような顔するこの人はとても異常だと思う。少しずつ顔が近づき、嫌な筈なのに期待している。
「ぁ…♡んむぅ♡♡…ん、ぁ♡ふ…♡♡♡ん、んぅ~♡♡んくッ♡♡」
「ん、は…♡頭は忘れても、身体は覚えてるみたいだね?いい子、こんなんですぐにトロトロになっちゃう琳冬は、絶対にオレから離れられないね」
なんだか心地がいい。俺を見る目も、捕まれてる両手も、優しく鼓膜を揺する声も。
ふわふわとした感覚で、触れるだけのキスされただけでもっと蕩けそうになる。
「ふは、琳冬は単純でかわいいね」
そんな声が、落ちていく意識の中でどこかハッキリと聞こえた気がした。
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