オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 【究極の破妖師、最後の闘い】

草宗

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37、水責め

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 セイレーンの両手首を、地獄妖・骸頭が握り掴む。バンザイをするかのように、頭上に引っ張っていく。
 絵里奈の長い両脚は、縛姫に抑えられたままだった。カウンターの台に寝かされたセイレーンは、横一直線に引き伸ばされていく。
 
 ミチミチ・・・ギリ・・・メシメシ・・・
 
「あ”ッ!! んくッ!! あはア”ッ!!」

 ピンと伸びた肢体のあちこちで、関節の悲鳴と骨の軋む音色が響く。
 腕も脚も、限界まで引っ張られていた。露わになっている腹筋が、ブチブチと嫌な音をたてる。
 
(ダ・・・メッ・・・!! 妖化屍のパワー・・・に・・・対抗・・・できなッ・・・!! 千切れッ・・・!!)

「やるぞ、縛姫よ。全力でセイレーンの脚を引っ張るんじゃ!」

 ボグンッ!! ブチブチッ!! ビキィッ!!
 
「きゃあああア”ア”ァ”ッ―――ッ!!! ・・・ァ”ッ!!」

 オメガセイレーンの両肩と、股関節とが脱臼した。
 
「ヒィーッヒッヒィッ!! これでもう、抵抗もできぬのう! ヌシは人形も同然じゃ、オメガセイレーン!」

 ピクピクと痙攣するロングストレートの美女を、背後から怪老が抱き起す。腋の下に両腕を差し込み、無理矢理上半身を起こす。
 ベットリと付着した緑色の粘液を再び擦り付けるように、ふたつの掌が乳房を弄ぶ。
 ぐにゃぐにゃと揉み潰し、先端を指先でクリクリこねる。
 皺だらけの老人が、妖艶な美女のバストをいいように愛撫する。青のコスチュームに身を包んだスーパーヒロインは、成す術なく凌辱を受けるしかない。
 
「・・・ぁ”・・・ぅ”ッ・・・ん”ッ・・・!!」

「ふふ・・・さて、私はこちらで遊ぶとしようかねェ・・・」

 緑に光るゲルを手にした縛姫が、座り込む態勢となったセイレーンのフレアミニを捲りあげる。
 関節が抜けた両脚は、力無く60度ほど開いていた。無防備な股間に、〝オーヴ”を含んだ粘液が迫る。
 躊躇することなく、縛姫は〝オーヴ”のゲル塊を、セイレーンの秘穴に突き入れた。
 
「はふう”ッ!? ふあ”ア”ッ・・・アアア”ッ――ッ!!」

「ホホホホッ!! お前の肉壺のなかで、襞がビクビクと揺れているわねェ! よほど苦しいのかしら? それとも粘液の感触が気持ちいい?」

「まだまだ〝オーヴ”の粘液はたっぷりあるぞォ! 息絶える瞬間まで、擦り込んでくれよう」

 ふたつの乳房を骸頭、股間部を縛姫が担当し、執拗な愛撫は続いた。
 スリスリと、緑の粘液が擦り込まれていく。四肢を脱臼し、〝オーヴ”にオメガ粒子を滅殺されていくセイレーンは、動くこともできずに凌辱を浴びた。
 尖り立ったふたつの乳首は、快感にむせび泣くようにフルフルと震え、股間部では様々な粘液が混ざり合って、クチュクチュと淫靡な音色を奏でる。
 座り込んだ青いオメガスレイヤーは、美しきフランス人形のようだった。今や長い睫毛を固く閉じ、二体の妖化屍に嬲られて、ハアハアと喘ぐのみ。
 
(・・・こんな・・・ヤツら、に・・・・・・私が・・・オメガセイレーン・・・が・・・・・・)

 ジュウウウ・・・シュウウウウッ~~ッ・・・・・・
 
 『Ω』の焦げ跡がついた胸元と、フレアミニの奥から黒煙が昇る。
 〝オーブ”粘液によって、またもオメガ粒子が焼かれているのだ。それは即ち、セイレーンの命が削られていくことを意味する。
 煙が出るということは、当然高熱が発生しているということ。火箸で胸と膣穴とを掻き混ぜられながら、止まぬ愛撫による悦楽が、容赦なくセイレーンに注がれ続けている。
 
「ぁ”ッ・・・ああ”ぅッ・・・!! ア”ァ”ッ~~・・・!!」

 悶絶の悲鳴とも、愉悦の喘ぎとも取れる吐息が、セイレーンの厚い唇から洩れた。
 もはや叫ぶ力すら、藤村絵里奈にはなかった。幾重にもバストに〝オーヴ”の粘液を塗り固められ、陰唇には大量のゲルを埋められて・・・オメガセイレーンの肉体は崩壊寸前だった。
 
「・・・ッ・・・絵里奈・・・さんッ・・・!!」

 自らの血の海にのたうち回りながら、四乃宮郁美は悟る。
 どう見ても、蒼碧の水天使に勝ち目はなかった。オメガセイレーンこと藤村絵里奈を待つのは、凄惨な死の運命のみ――。
 
「水属性のオメガスレイヤーを・・・水で責めるというのも一興じゃのう」

 骸頭がセイレーンの身体から離れると、青のスーツに包まれた上半身が力無く崩れた。
 ゴツ、と音を立てて、カウンターの台に仰向けに倒れる。セイレーンの肉体には、どこにも力を感じられなかった。泥酔したかのように、ぐったりと倒れ・・・押し寄せる快楽とオメガ粒子を奪われていく苦痛に、パクパクと妖艶美女は口を開閉するのみ。
 
 棚に並べられたアルコールの瓶に、骸頭は次々と緑に光る粘液を混ぜていく。
 効果は薄くはなるが、大量の〝オーヴ”入りの酒が造成される。セイレーンにとっては武器となるはずの液体が、逆に究極戦士を蝕む毒液と変わっていくのだ。
 緑に変色したウイスキーを掴むと、半開きとなった絵里奈の唇にねじ入れた。
 
「ゴブッ!! オボオ”ッ・・・!! ごはア”ッ!!」

 元は琥珀色だったアルコール度数45%の酒が、強引に美女の咽喉を流れていく。
 体内からの、〝オーヴ”による浸食。のみならず、高いアルコール濃度による酔いが、スーパーパワーを失ったセイレーンを襲う。
 
「ゴボオオッ!! かふッ!! や、やめェッ・・・!! へぶう”ッ!! あばア”ッ!!」

「うふふ・・・意外も意外。ナンバー1キャバ嬢でありながら・・・この女、愛撫だけでなく酒にも弱いようねェ・・・もう頭のなかも、ドロドロかしら?」

 縛姫が見切ったように、藤村絵里奈は決してアルコールに強い体質ではなかった。
 ただでさえ瀕死に追い込まれたところへ、高濃度の酒を一気に胃に流し込まれる。それも、オメガスレイヤーにとっては毒同様の〝オーヴ”入りの・・・
 視界は回り、全身が麻痺する。内部から焦熱が燃え上がり、身体全体が業火に包まれるかのようだった。
 
「・・・に・・・げ・・・て・・・ッ!! いく、み・・・ちゃん・・・・・・にげ・・・て・・・!」

 壊れたように痙攣しながら、オメガセイレーンはそれだけ言うのが精一杯だった。
 
「偉そうにしていても・・・力を失えば、オメガスレイヤーなぞこんなものじゃ!」

「ホホホ・・・あれほどの脅威を誇ったオメガスレイヤーが・・・こんなに脆くなるなんてねェ!」

 スパークリングワインの瓶を掴んだ縛姫が、激しく中身をシェイクする。
 破裂しそうなほどに、発泡しているのが外目からにもわかった。
 瓶の蓋を開けると同時、シュワシュワと泡立つその瓶口を、セイレーンの股間・・・緑の粘液が詰まった、肉壺へと差し入れる。
 
 プッシャアアアッ――ッ!!! シュワワワアアッ・・・ッ!!
 
「ひぎゅう”ぅ”ッ!? ぎゅああああア”ア”ア”ッ~~~ッ!!!」

 元々〝オーヴ”粘液が埋まった膣穴に、緑のシャワーが噴射される。
 毒の濁流に秘壺を掻き乱され、セイレーンは獣のごとく泣き叫んだ。青のコスチュームに包まれた肢体が、ビクビクと悶え踊る。
 
「ふふふ、まだ死ぬんじゃないよ? そぉーら、二本目だ!」

 ブシュウウウウッ――ッ!! ジョボボボッ!! シュウウッ・・・!!
 
「あ”ッ!? ア”ア”ッ!! ア”ア”ア”ッ~~ッ!! ・・・ア”ぎィ”ッ・・・!!!」

 二度目の毒シャワーが、セイレーンの秘窟を穿つ。アルコールで蕩けた脳裏を、苦痛と愉悦だけが支配していく。
 瞳を裏返し、泡を吹いて蒼碧の水天使は失神した。
 四肢の長いスレンダーなモデル体型が、力なくカウンター台に横たわる。もはや藤村絵里奈はスーパーヒロインのコスプレをした、半死人に過ぎない。
 だが、〝オーヴ”を含んだスパークリングワインは、もう一本残っていた。
 
 ブシュッ!! シュオオオオッ・・・プッシュウウウッ――ッ!!!
 
「へぶう”ッ!! はぎイ”ィ”ッ!! ・・・ぎゃあああア”ア”ア”ッ――ッ!!!」

 壮絶な苦痛に、セイレーンの意識が呼び戻される。
 三度び、陰唇に緑の噴射を撃ち込まれ、余ったシャワーを全身に浴びる。胸元のオメガ粒子の集積地だけでなく、上の口からも下の口からも、内部に毒液を注がれ・・・〝オーヴ”漬けにされるオメガセイレーン。
 
 自信と癒しを伴った妖艶な美貌は、痴呆のように蕩けていた。
 白目を剥き、ピンクの舌がとろりと垂れている。
 究極戦士のひとりであり、ナンバー1キャバ嬢のスレンダー美女が、完膚無きまで破壊された瞬間だった。
 蒼碧の水天使は、執拗な愛撫と水責めとに敗れたのだ。
 
「ヒィッーッヒッヒッヒッ!! 勝った!! 我ら六道妖は・・・オメガスレイヤーを凌駕した! オメガセイレーンはこの通り、この地獄妖・骸頭と人妖・縛姫が葬ったわ!」

 ストレートの茶髪を掴み、骸頭と縛姫はセイレーンを吊り上げた。
 裏返った瞳から、涙が溢れて顏を濡らしていた。叫ぶように大きく開いた口からは、涎がとめどなく流れて胸元に落ちている。
 四肢をだらりと垂らし、股間からは緑色に泡立った愛蜜がボタボタとこぼれていた。
 いまだ流れ出る体液だけが、セイレーンの命がかろうじて繋がっていることを教えていた。
 
「ヒョヒョヒョッ・・・!! まだ息をしているようじゃな? では、水天使らしく・・・溺れ死んでもらおうかのう」

 『キャバクラ シーサイド』の一画には、小さなプールがあった。深さ50㎝。ひとり横になるだけでいっぱいになるほどの、浴槽とでも言うべきプール。
 そのなかに、〝オーヴ”を混ぜた残りの酒瓶を、一気に注ぐ。
 緑に染まった〝オーヴ”のプールは完成した。膝下までの浅瀬であっても、オメガスレイヤーにとっては死を招く湖――。
 自分で立つこともままならず、緑の鉱石を首からぶら下げたセイレーンを、ふたりの妖化屍は死のプールに投げ入れた。
 
 緑色の、水柱が立つ。
 
 白目を剥いた青色の戦士が、ゆっくりと水没していく。ゴボゴボと、気泡が立つ。
 ほぼ直立不動の姿勢で、セイレーンは動かなかった。動く力など、もうなかった。
 水属性の究極戦士が、わずか50㎝の水底に沈む。スーパーパワーを奪われて、溺れ死んでいく。
 妖化屍の哄笑と四乃宮郁美の悲鳴が響くなか、オメガセイレーン=藤村絵里奈の命が途絶えんとしていた――。
 
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