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第227話 第4ダンジョン 初ボス戦
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それからクレアと相互に同様のやり方で2層~9層をちゃちゃっと攻略し、10層ボス部屋前に到着した。
最初は想定外な攻略法に動揺を隠しきれないソフィアだったが、3層辺りからはもう驚くことが無くなった。
「…クレア、怒らないから今のTP残量を言ってください。」
「うっ…ま、まだ何発か撃てるぜ!!」
「こ、これからはアルフレッドに任せた方が良いと思うのです。」
「おう…」
そう、この攻略法にはTPの大量消費という欠点があるのだ。
常に”闘気操術”や斬撃強化でTPを消費しつつ両手剣Lv.9”ノヴァディザスター”を行使するからだ。
特にクレアは1層分の壁をくり抜くのに何発か行使していたため、より消費が早い。
「さて…今回のボスはソフィア1人に任せようと思う。」
「理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「まず最近ソフィアの訓練を見れてないからな。この目で今の実力を把握しておきたい。」
「他の理由は~?」
「さっきパウロからもらった”共栄の短双剣”に慣れるためだな。今後俺達と共にダンジョンに潜る上であの武器を使いこなすのは必須条件だ。」
「なるほど…かしこまりました。」
「危なくなったら私達が助けますから安心してください。」
「ありがとうございます。」
念のためソフィアを”鑑定”してみると、いつの間にかLv.56まで成長していた。
暗殺や短剣スキルはLv.7に到達しており、アップデートで実装された新スキルを何個も習得している。
その上本業の家事系スキルはほとんどが最大のLv.10まで到達している。
「…よし、それじゃあ行くぞ。」
ボスのヘイトを買わないようソフィア以外に”偽装”系スキルを施し、ゴゴゴと石製のシンプルな扉を開けて中に入った。
そこは全方位の壁に松明が掛けられており、それにより眩く照らされた少し広めの空間だった。
そして空間の奥に物陰が1つ見える。
「Cランク魔物のコボルドナイト1体ですね。排除を開始いたします。」
そう言うと、全身黒色装備のソフィアが松明の陰に消えるようにその場から姿を消した。
これはおそらく”潜伏”スキルによる効果だろう。
さらに装備についていた”隠密”という特殊効果との相乗効果もあっただろう。
なかなかに見事なハイドだが、俺達の目は欺けない。
戦闘経験に基づく慣れやTPによる目の強化もあるが、1番はソフィアが”闘気操術”を行使しているため若干とはいえTPが漏れ出しているからだ。
だが、今回は問題なさそうだ。
コボルドナイトは標的の姿が消えて慌てふためき、周囲をきょろきょろと見回している。
その隙にソフィアは音をたてずに背後を取り、首を斬り落とした。
首筋を斬ろうとしていたのか、ソフィアは”共栄の短双剣”の予想以上の切れ味に驚いていた。
「排除を完了いたしました。」
流石に声を出すと”潜伏”効果が強制解除されるようだ。
色々と試してみなければ分からないが、”偽装”の下位互換である可能性が高い。
ちなみに俺もいつの間にか”潜伏”を習得していたので、今度実験してみよう。
「お疲れ様。攻略しながら今回の戦闘を振り返るぞ。」
「かしこまりました。」
記録の扉に登録して11層へ上がり、再び壁をぶち抜いて進み始めた。
ダンジョンに入ってから10層まで僅か数十分、なかなか良いペースだ。
「さて…ソフィア、何か反省点はあるか?」
「”共栄の短双剣”の切れ味を見誤ったことです。攻撃直後に転倒しそうになり、若干のタイムロスが生まれてしまいました。」
「初めての武器は全員そうなるからそれは仕方ない。他には?」
「申し訳ございません。特に思いつきません。」
「攻めてるわけじゃないから謝る必要はない。4人は何かあるか?」
「私達ではソフィアの動きをとらえきれないのですが…そうですね。いつもより仕留めるまで時間がかかった気がします。」
「あたしもそれ思った~!」
「ボ、ボクは特に思いつかないのです。」
「オレもだ。」
どうやら戦闘中の姿と位置を完全に把握していたのは俺だけだったようだ。
これはソフィアの実力が一枚上手だったと言うべきか、4人の実力不足というべきか…
いや、結局はどちらも実力不足だろう。
「…確実に敵を仕留めるために敢えて時間をかけたんだろ?」
「仰る通りです。」
「というわけだ。4人はもう少し観察眼を鍛えた方が良いな。」
「はい…」
「俺が見つけた改善点だが…”潜伏”で気配を殺してるときは最悪”闘気操術”を切り、仕留める瞬間だけ行使する方が良いな。」
「理由をお伺いしても?」
「僅かとはいえ身体からTP、つまり闘気が漏れ出してるんだ。殺気や気配に鋭いウルフとかの野生系魔物には通用しないだろうな。」
「なるほど…ですが”闘気操術”なしでの立体機動や位置取りはかなり難しいのでは?」
「身のこなしを鍛えればいける。TPの循環効率100%にすれば漏れ出さないが…俺でも不可能だな。」
「かしこまりました。今後は身のこなしに精進いたします。」
「ああ。」
分析能力が非常に優れ、向上心も高い。
ソフィアは近いうちに手練れの暗殺者になること間違いなしだろう。
想像以上の素質に俺は笑みをこぼした。
最初は想定外な攻略法に動揺を隠しきれないソフィアだったが、3層辺りからはもう驚くことが無くなった。
「…クレア、怒らないから今のTP残量を言ってください。」
「うっ…ま、まだ何発か撃てるぜ!!」
「こ、これからはアルフレッドに任せた方が良いと思うのです。」
「おう…」
そう、この攻略法にはTPの大量消費という欠点があるのだ。
常に”闘気操術”や斬撃強化でTPを消費しつつ両手剣Lv.9”ノヴァディザスター”を行使するからだ。
特にクレアは1層分の壁をくり抜くのに何発か行使していたため、より消費が早い。
「さて…今回のボスはソフィア1人に任せようと思う。」
「理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「まず最近ソフィアの訓練を見れてないからな。この目で今の実力を把握しておきたい。」
「他の理由は~?」
「さっきパウロからもらった”共栄の短双剣”に慣れるためだな。今後俺達と共にダンジョンに潜る上であの武器を使いこなすのは必須条件だ。」
「なるほど…かしこまりました。」
「危なくなったら私達が助けますから安心してください。」
「ありがとうございます。」
念のためソフィアを”鑑定”してみると、いつの間にかLv.56まで成長していた。
暗殺や短剣スキルはLv.7に到達しており、アップデートで実装された新スキルを何個も習得している。
その上本業の家事系スキルはほとんどが最大のLv.10まで到達している。
「…よし、それじゃあ行くぞ。」
ボスのヘイトを買わないようソフィア以外に”偽装”系スキルを施し、ゴゴゴと石製のシンプルな扉を開けて中に入った。
そこは全方位の壁に松明が掛けられており、それにより眩く照らされた少し広めの空間だった。
そして空間の奥に物陰が1つ見える。
「Cランク魔物のコボルドナイト1体ですね。排除を開始いたします。」
そう言うと、全身黒色装備のソフィアが松明の陰に消えるようにその場から姿を消した。
これはおそらく”潜伏”スキルによる効果だろう。
さらに装備についていた”隠密”という特殊効果との相乗効果もあっただろう。
なかなかに見事なハイドだが、俺達の目は欺けない。
戦闘経験に基づく慣れやTPによる目の強化もあるが、1番はソフィアが”闘気操術”を行使しているため若干とはいえTPが漏れ出しているからだ。
だが、今回は問題なさそうだ。
コボルドナイトは標的の姿が消えて慌てふためき、周囲をきょろきょろと見回している。
その隙にソフィアは音をたてずに背後を取り、首を斬り落とした。
首筋を斬ろうとしていたのか、ソフィアは”共栄の短双剣”の予想以上の切れ味に驚いていた。
「排除を完了いたしました。」
流石に声を出すと”潜伏”効果が強制解除されるようだ。
色々と試してみなければ分からないが、”偽装”の下位互換である可能性が高い。
ちなみに俺もいつの間にか”潜伏”を習得していたので、今度実験してみよう。
「お疲れ様。攻略しながら今回の戦闘を振り返るぞ。」
「かしこまりました。」
記録の扉に登録して11層へ上がり、再び壁をぶち抜いて進み始めた。
ダンジョンに入ってから10層まで僅か数十分、なかなか良いペースだ。
「さて…ソフィア、何か反省点はあるか?」
「”共栄の短双剣”の切れ味を見誤ったことです。攻撃直後に転倒しそうになり、若干のタイムロスが生まれてしまいました。」
「初めての武器は全員そうなるからそれは仕方ない。他には?」
「申し訳ございません。特に思いつきません。」
「攻めてるわけじゃないから謝る必要はない。4人は何かあるか?」
「私達ではソフィアの動きをとらえきれないのですが…そうですね。いつもより仕留めるまで時間がかかった気がします。」
「あたしもそれ思った~!」
「ボ、ボクは特に思いつかないのです。」
「オレもだ。」
どうやら戦闘中の姿と位置を完全に把握していたのは俺だけだったようだ。
これはソフィアの実力が一枚上手だったと言うべきか、4人の実力不足というべきか…
いや、結局はどちらも実力不足だろう。
「…確実に敵を仕留めるために敢えて時間をかけたんだろ?」
「仰る通りです。」
「というわけだ。4人はもう少し観察眼を鍛えた方が良いな。」
「はい…」
「俺が見つけた改善点だが…”潜伏”で気配を殺してるときは最悪”闘気操術”を切り、仕留める瞬間だけ行使する方が良いな。」
「理由をお伺いしても?」
「僅かとはいえ身体からTP、つまり闘気が漏れ出してるんだ。殺気や気配に鋭いウルフとかの野生系魔物には通用しないだろうな。」
「なるほど…ですが”闘気操術”なしでの立体機動や位置取りはかなり難しいのでは?」
「身のこなしを鍛えればいける。TPの循環効率100%にすれば漏れ出さないが…俺でも不可能だな。」
「かしこまりました。今後は身のこなしに精進いたします。」
「ああ。」
分析能力が非常に優れ、向上心も高い。
ソフィアは近いうちに手練れの暗殺者になること間違いなしだろう。
想像以上の素質に俺は笑みをこぼした。
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