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第165話 新遺跡 隠し部屋
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「さて…そろそろ休憩は終わりだ。」
「おう!!アルフレッドの能力を1つ知れたしオレは満足だ!!」
「そうですね。それで…どこに進みますか?」
この部屋は先程来た道の他に前と左右の3つの道に分かれている。
”構造探知”で見てみたが、どれもだいぶ先まで道が伸びていた。
「そうだな…とりあえず通説通り右の道から進むか。」
「それがいいわねぇ~」
「よし、じゃあ進むぞ!!」
道幅や高さは入ってきた通路と全く同じで、何処か数学的美しさを感じさせる。
元の隊列に組み直し、罠を回避しつつ40mほど進んだ。
「…また罠だ。4m先の右壁、スイッチ式の…ん?」
「どうしたのかしら~?」
「これは…」
導き出した答えが合っているのか確認すべく“構造探知“を行使すると、罠の先には一辺7mほどの少し広い空間があった。
どうやら正解のようだ。
「アルフレッド?」
「…ああ。少し考え込んでた。」
「それでどうだったのですか?」
「これは隠し部屋に繋がる罠だな。スイッチを押すと急に壁が開き、同時に左右から槍が突き出てくる。」
「おぉ~!!じゃあ開けていい~!?」
「あ、ああ。刃に毒塗られてるだろうから気をつけろよ。」
「うん!!」
隠し部屋を目前にして興奮する気持ちはよく分かるが、それにしても危なっかしい。
即死するほどの罠ではないし、“闘気操術“を行使しているので油断していなければ回避できるだろう。
ハラハラしながらスーを見守った。
「開けるよ~!!」
まるで照明の魔道具のスイッチを押すくらいの気軽さで罠のスイッチを押すと、壁が左右に分かれるようにして開いた。
そしてコンマ数秒後に左右の壁に穴が開いて2本の槍が凄まじい勢いで突き出してきた。
想定していた以上の速度を持っているため、当たりどころが悪ければ即死するほどの威力を持つだろう。
「よっ!!」
スーは左右から迫る2本の槍を文字通り目で追い、そして左右の手で柄を掴んで受け止めた。
「上手くいったよ~!!」
「あ、ああ…」
「あらっ!!スーちゃん凄いわねぇ~」
「ふふんっ!!でしょでしょ~?」
「それで部屋の中は…っ!!」
全員が入ったところで入ってきた壁の扉が閉じてしまった。
すぐに戦闘態勢を取り、”探知”をフル活用したが敵の反応は現れない。
「…ただ閉まっただけだ。帰りはそこにある同じようなスイッチを押せば出られそうだな。」
「うむ。罠じゃなくて良かったのじゃ。」
「そうですね。それにしてもこの部屋…広さ以外最初の部屋とほとんど同じですね。」
「そうだな。」
天井にはシャンデリアが、左右の壁に絵画が、そして奥には通路の代わりに大きな1つの絵画が掛かっていた。
どの絵画も掠れてはいるが、隠し部屋にあったお陰で何とか内容を認識できるレベルだ。
そしてどれも最初の部屋のものとは比べ物にならないほど美しいものだった。
「む?あの大きな絵画に書かれているのは…」
「ブ、ブリザードドラゴンなのです!!」
「へぇ…オレはてっきりフロストワイバーンかと思ったぜ!!」
「クレア…氷のブレス放ってるじゃないですか…」
「あっ、そういえばそうだな!!」
「鱗に艶があってがっしりしてるしイザベルの言う通りだな。一瞬で見分けてたし詳しいのか?」
「は、はいなのです!!物語に出てくるドラゴンが好きなのです!!」
「そうなのねぇ~!!」
話がひと段落したところで“罠探知“に反応がないことを調べ、それぞれ散開して探索を始めた。
通路で確認済みだが“構造探知“を行使してさらに隠し部屋が無いか再確認すると…
『…ん?ブリザードドラゴンの絵画の後ろに小部屋がある…?』
「アイリス、その絵画を“アイテムボックス“に収納してみてくれ!」
「えっ?…っ!!分かりました!!」
最初は意味もわからず返事をしたが、俺が真剣な表情をしているのを見て即座に状況を把握したらしい。
絵画を収納すると、棚に金銀で作られた非常に美しい装飾品の数々が並んだ小部屋が現れた。
「おぉ…!!でかしたぞ弟子よ!!」
「ありがとうございます…」
「あら?宝を見つけたのに浮かない顔ねぇ?」
「ちょっと気になることがあってな。宝の回収は任せた。」
「分かったわぁ~」
『さて…』
ゴーレムを討伐した部屋や隠し部屋へと繋がる通路で”構造探知”を行使した際、この小部屋の反応はなかった。
確実に俺の見落としではないので、この部屋にはスキルを遮断して隠蔽する何かがあると見て間違いないだろう。
だが先程6人が隅から隅まで探索して何も見つからなかったということは、どこかに魔道具が置かれていたという可能性は低いだろう。
『…待てよ?もしかして…』
試しにこの部屋の外を意識して”構造探知”を行使してみた。
すると、予想通り部屋の外を探知することは不可能だった。
『この部屋自体が魔道具といったところか…持ち帰るのは無理そうだな。』
もしスキルを打ち消すなどという魔道具が手に入ったら無双できること間違いなしだ。
溜め息をつきながら6人と合流し、残念な気持ちを紛らわすように宝を物色した。
「おう!!アルフレッドの能力を1つ知れたしオレは満足だ!!」
「そうですね。それで…どこに進みますか?」
この部屋は先程来た道の他に前と左右の3つの道に分かれている。
”構造探知”で見てみたが、どれもだいぶ先まで道が伸びていた。
「そうだな…とりあえず通説通り右の道から進むか。」
「それがいいわねぇ~」
「よし、じゃあ進むぞ!!」
道幅や高さは入ってきた通路と全く同じで、何処か数学的美しさを感じさせる。
元の隊列に組み直し、罠を回避しつつ40mほど進んだ。
「…また罠だ。4m先の右壁、スイッチ式の…ん?」
「どうしたのかしら~?」
「これは…」
導き出した答えが合っているのか確認すべく“構造探知“を行使すると、罠の先には一辺7mほどの少し広い空間があった。
どうやら正解のようだ。
「アルフレッド?」
「…ああ。少し考え込んでた。」
「それでどうだったのですか?」
「これは隠し部屋に繋がる罠だな。スイッチを押すと急に壁が開き、同時に左右から槍が突き出てくる。」
「おぉ~!!じゃあ開けていい~!?」
「あ、ああ。刃に毒塗られてるだろうから気をつけろよ。」
「うん!!」
隠し部屋を目前にして興奮する気持ちはよく分かるが、それにしても危なっかしい。
即死するほどの罠ではないし、“闘気操術“を行使しているので油断していなければ回避できるだろう。
ハラハラしながらスーを見守った。
「開けるよ~!!」
まるで照明の魔道具のスイッチを押すくらいの気軽さで罠のスイッチを押すと、壁が左右に分かれるようにして開いた。
そしてコンマ数秒後に左右の壁に穴が開いて2本の槍が凄まじい勢いで突き出してきた。
想定していた以上の速度を持っているため、当たりどころが悪ければ即死するほどの威力を持つだろう。
「よっ!!」
スーは左右から迫る2本の槍を文字通り目で追い、そして左右の手で柄を掴んで受け止めた。
「上手くいったよ~!!」
「あ、ああ…」
「あらっ!!スーちゃん凄いわねぇ~」
「ふふんっ!!でしょでしょ~?」
「それで部屋の中は…っ!!」
全員が入ったところで入ってきた壁の扉が閉じてしまった。
すぐに戦闘態勢を取り、”探知”をフル活用したが敵の反応は現れない。
「…ただ閉まっただけだ。帰りはそこにある同じようなスイッチを押せば出られそうだな。」
「うむ。罠じゃなくて良かったのじゃ。」
「そうですね。それにしてもこの部屋…広さ以外最初の部屋とほとんど同じですね。」
「そうだな。」
天井にはシャンデリアが、左右の壁に絵画が、そして奥には通路の代わりに大きな1つの絵画が掛かっていた。
どの絵画も掠れてはいるが、隠し部屋にあったお陰で何とか内容を認識できるレベルだ。
そしてどれも最初の部屋のものとは比べ物にならないほど美しいものだった。
「む?あの大きな絵画に書かれているのは…」
「ブ、ブリザードドラゴンなのです!!」
「へぇ…オレはてっきりフロストワイバーンかと思ったぜ!!」
「クレア…氷のブレス放ってるじゃないですか…」
「あっ、そういえばそうだな!!」
「鱗に艶があってがっしりしてるしイザベルの言う通りだな。一瞬で見分けてたし詳しいのか?」
「は、はいなのです!!物語に出てくるドラゴンが好きなのです!!」
「そうなのねぇ~!!」
話がひと段落したところで“罠探知“に反応がないことを調べ、それぞれ散開して探索を始めた。
通路で確認済みだが“構造探知“を行使してさらに隠し部屋が無いか再確認すると…
『…ん?ブリザードドラゴンの絵画の後ろに小部屋がある…?』
「アイリス、その絵画を“アイテムボックス“に収納してみてくれ!」
「えっ?…っ!!分かりました!!」
最初は意味もわからず返事をしたが、俺が真剣な表情をしているのを見て即座に状況を把握したらしい。
絵画を収納すると、棚に金銀で作られた非常に美しい装飾品の数々が並んだ小部屋が現れた。
「おぉ…!!でかしたぞ弟子よ!!」
「ありがとうございます…」
「あら?宝を見つけたのに浮かない顔ねぇ?」
「ちょっと気になることがあってな。宝の回収は任せた。」
「分かったわぁ~」
『さて…』
ゴーレムを討伐した部屋や隠し部屋へと繋がる通路で”構造探知”を行使した際、この小部屋の反応はなかった。
確実に俺の見落としではないので、この部屋にはスキルを遮断して隠蔽する何かがあると見て間違いないだろう。
だが先程6人が隅から隅まで探索して何も見つからなかったということは、どこかに魔道具が置かれていたという可能性は低いだろう。
『…待てよ?もしかして…』
試しにこの部屋の外を意識して”構造探知”を行使してみた。
すると、予想通り部屋の外を探知することは不可能だった。
『この部屋自体が魔道具といったところか…持ち帰るのは無理そうだな。』
もしスキルを打ち消すなどという魔道具が手に入ったら無双できること間違いなしだ。
溜め息をつきながら6人と合流し、残念な気持ちを紛らわすように宝を物色した。
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