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第106話 真祖討伐 作戦会議
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「ダグラス、そろそろ待ち合わせの時間だぞ。」
「あ、ああ。ありがとうカルファ。」
俺は偵察を終えた後、何か有効なスキルがないか必死に探していた。
結果、”神聖魔法S”の他に”多重思考S”、”高速思考S”、”多重詠唱S”、”高速詠唱S”を習得した。
”多重思考S”と”高速思考S”は戦闘中の思考能力を大幅に向上させるためだ。
”聡明S”と同時に行使することでより効果を期待できる。
”多重詠唱S”と”高速詠唱S”は、戦闘の序盤に行使することで”無詠唱”が終盤の切り札にするためだ。
急に”無詠唱”で攻撃すれば、軽傷くらいは負わせられるだろう。
「ダグラス、廃墟まではどうやって行くんだ?」
「空間魔法”領域転移”だ。」
「空間魔法まで使えるのか!?一体今までどんな努力を…」
「血がにじむどころか流れ出て乾くくらいだな。」
まあSP消費によるものだから嘘だが。
「それより、”転移”を一度行使したからもしかしたら不意を突けないかもしれない。」
「構わん!!男なら正々堂々真正面から勝負だ!!!」
師匠がなぜか燃え滾っている。
この調子ならいつも以上の力を発揮してくれるような気がする。
「おーい!!ダグラス、カイル、カルファ!!」
「リヴェリア!!久しいな!!」
「カルファも!!この前のSランク会議以来ね!!」
お互いに見知っているようでよかった。
集団で戦うことになっても連携ができそうだ。
「おうリヴェリア!!!今度手合わせしてくれ!!」
「嫌よ!そこは弟子のダグラスに頼みなさいよ!」
「そうだな!!じゃあダグラス、後で手合わせ頼む!!」
「えぇ…まあいいよ。」
今度は”二刀流”と”魔法武技士”も行使して全力で戦いたい。
「それよりリヴェリア、他の援軍は見込めそうか?」
「だめね。ファビオは元Sランク冒険者だから期待できそうだったけど…仕事上ここを離れられないそうよ。」
「そうか…ありがとう。」
俺たちは屋敷内の戦略室に移動した。
「ダグラス、二人にはどこまで話したの?」
「真祖のこと、あとさっき分かった情報を。」
「さっき分かった情報って?」
「敵戦力だ。中央の城に真祖が、警備に3体の公爵級、10体の侯爵級、伯爵級以下計176体で構成されてる。」
「そんなに!?」
「でも大丈夫だ。神聖魔法A”オールエリアパーフェクトピュリフィケーションで侯爵級以下は一掃できるはずだ。」
「神聖魔法も使えるの!?いったい今までどんな努力を…」
カルファと全く同じ反応をしており、少し笑ってしまった。
「それはさておき、作戦はどうする?」
「そうね…神聖魔法はどの範囲から行使できるのかしら?」
「それは…まだ試していないな。」
「今やってみましょうか。」
確かに遠くからでも行使できるのなら、遠くで一掃してから突入できるため動きがスムーズになる。
「ちょっと待ったーー!!!」
「…師匠?」
「唐突に閃いたぞ!!ダグラス、さっき酒場から廃墟を偵察した技術を通して行使できないのか?」
「っ!!試してみる!!」
「待って!!」
「…どうしたんだ?」
「アンデッドを倒して真祖にばれたら厄介よ。等距離で他の場所にしておいた方がいいわ。」
「確かに…了解!」
俺は廃墟と真反対側に位置する森林フィールドのスライムに神聖魔法F”ピュリフィケーション”を行使してみた。
すると、アンデッドではないため効果は発揮されなかったが行使された形跡があった。
「…っ!?ここから行使できるっぽい…!!」
「ええええ!!!!ダグラス、あなた一体何者よ…」
「さ、さぁ…」
これによって遠くの敵を一方的に攻撃できるようになった。
しかし、真祖の場合は魔力探知を使えるはずなので一度しか通用しない。
「じゃあ作戦はどうしましょうか…?」
「そうだな…ダグラスが侯爵級以下を殲滅したのを合図に突入するのはどうだ?」
「それが一番楽に攻められる…か。分かった。」
「真祖の相手は誰が?俺はダグラスに任せたい。」
「俺もだ!!」
「私もよ。正直共闘しても足を引っ張っちゃうと思うし…」
「…分かった。じゃあ3人は公爵級の相手を頼む。」
”鑑定”結果によると、ステータスは勝っていた。
その上真祖の奥の手と思われる”魔眼”も”デバフ無効”を習得している俺には通用しない。
ただ、”吸血”というスキルが脅威だ。
これは血を吸った相手を眷属化するというものだ。
『絶対に血を吸われないようにしなきゃ…いや、これなら…!!』
そう、”硬質化”と”鋼鉄化”を行使して身体の表面を硬くしてしまえば”吸血”しようにも牙が通らないのではないかという考えだ。
浅はかかもしれないが、意外と効果的な気がする。
「作戦決行はいつにする?」
「装備を整えたいから少し時間をもらってもいいか?」
「ちなみにカルファ、どこで装備を?」
「商会だ。」
「それならいい鍛冶師を紹介するよ。俺の装備を作ってる人だ。」
「師匠の俺を差し置いてか!?」
「パーティメンバーの私を差し置いて!?」
「…分かった。みんなで行こうか。」
「あ、ああ。ありがとうカルファ。」
俺は偵察を終えた後、何か有効なスキルがないか必死に探していた。
結果、”神聖魔法S”の他に”多重思考S”、”高速思考S”、”多重詠唱S”、”高速詠唱S”を習得した。
”多重思考S”と”高速思考S”は戦闘中の思考能力を大幅に向上させるためだ。
”聡明S”と同時に行使することでより効果を期待できる。
”多重詠唱S”と”高速詠唱S”は、戦闘の序盤に行使することで”無詠唱”が終盤の切り札にするためだ。
急に”無詠唱”で攻撃すれば、軽傷くらいは負わせられるだろう。
「ダグラス、廃墟まではどうやって行くんだ?」
「空間魔法”領域転移”だ。」
「空間魔法まで使えるのか!?一体今までどんな努力を…」
「血がにじむどころか流れ出て乾くくらいだな。」
まあSP消費によるものだから嘘だが。
「それより、”転移”を一度行使したからもしかしたら不意を突けないかもしれない。」
「構わん!!男なら正々堂々真正面から勝負だ!!!」
師匠がなぜか燃え滾っている。
この調子ならいつも以上の力を発揮してくれるような気がする。
「おーい!!ダグラス、カイル、カルファ!!」
「リヴェリア!!久しいな!!」
「カルファも!!この前のSランク会議以来ね!!」
お互いに見知っているようでよかった。
集団で戦うことになっても連携ができそうだ。
「おうリヴェリア!!!今度手合わせしてくれ!!」
「嫌よ!そこは弟子のダグラスに頼みなさいよ!」
「そうだな!!じゃあダグラス、後で手合わせ頼む!!」
「えぇ…まあいいよ。」
今度は”二刀流”と”魔法武技士”も行使して全力で戦いたい。
「それよりリヴェリア、他の援軍は見込めそうか?」
「だめね。ファビオは元Sランク冒険者だから期待できそうだったけど…仕事上ここを離れられないそうよ。」
「そうか…ありがとう。」
俺たちは屋敷内の戦略室に移動した。
「ダグラス、二人にはどこまで話したの?」
「真祖のこと、あとさっき分かった情報を。」
「さっき分かった情報って?」
「敵戦力だ。中央の城に真祖が、警備に3体の公爵級、10体の侯爵級、伯爵級以下計176体で構成されてる。」
「そんなに!?」
「でも大丈夫だ。神聖魔法A”オールエリアパーフェクトピュリフィケーションで侯爵級以下は一掃できるはずだ。」
「神聖魔法も使えるの!?いったい今までどんな努力を…」
カルファと全く同じ反応をしており、少し笑ってしまった。
「それはさておき、作戦はどうする?」
「そうね…神聖魔法はどの範囲から行使できるのかしら?」
「それは…まだ試していないな。」
「今やってみましょうか。」
確かに遠くからでも行使できるのなら、遠くで一掃してから突入できるため動きがスムーズになる。
「ちょっと待ったーー!!!」
「…師匠?」
「唐突に閃いたぞ!!ダグラス、さっき酒場から廃墟を偵察した技術を通して行使できないのか?」
「っ!!試してみる!!」
「待って!!」
「…どうしたんだ?」
「アンデッドを倒して真祖にばれたら厄介よ。等距離で他の場所にしておいた方がいいわ。」
「確かに…了解!」
俺は廃墟と真反対側に位置する森林フィールドのスライムに神聖魔法F”ピュリフィケーション”を行使してみた。
すると、アンデッドではないため効果は発揮されなかったが行使された形跡があった。
「…っ!?ここから行使できるっぽい…!!」
「ええええ!!!!ダグラス、あなた一体何者よ…」
「さ、さぁ…」
これによって遠くの敵を一方的に攻撃できるようになった。
しかし、真祖の場合は魔力探知を使えるはずなので一度しか通用しない。
「じゃあ作戦はどうしましょうか…?」
「そうだな…ダグラスが侯爵級以下を殲滅したのを合図に突入するのはどうだ?」
「それが一番楽に攻められる…か。分かった。」
「真祖の相手は誰が?俺はダグラスに任せたい。」
「俺もだ!!」
「私もよ。正直共闘しても足を引っ張っちゃうと思うし…」
「…分かった。じゃあ3人は公爵級の相手を頼む。」
”鑑定”結果によると、ステータスは勝っていた。
その上真祖の奥の手と思われる”魔眼”も”デバフ無効”を習得している俺には通用しない。
ただ、”吸血”というスキルが脅威だ。
これは血を吸った相手を眷属化するというものだ。
『絶対に血を吸われないようにしなきゃ…いや、これなら…!!』
そう、”硬質化”と”鋼鉄化”を行使して身体の表面を硬くしてしまえば”吸血”しようにも牙が通らないのではないかという考えだ。
浅はかかもしれないが、意外と効果的な気がする。
「作戦決行はいつにする?」
「装備を整えたいから少し時間をもらってもいいか?」
「ちなみにカルファ、どこで装備を?」
「商会だ。」
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