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恥辱の邂逅 五
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「そんなこと言える立場かよ? 足を開かせろ」
ヴルブナが命じると私兵たちの手が機械的にアレクサンダーの足を左右からひっぱる。
「よ、よせ!」
仰向けにされているアレクサンダーは、両手をベッド脇の二人の私兵におさえられたまま、両足もおなじように兵士たちによって引っぱられた。
「うう……!」
四肢をおさえこまれ、否応なしに秘部がシャンデリアの明かりのもとにあわらにされる。
「くぅ……! は、はなせ、下種!」
「ふふ。せっかくの色っぽい下着だが、そのままだと見えないから外すぞ」
「よ、よせ!」
惨めな女ものの下着であっても、今や唯一アレクサンダーの肉体をかばってくれている布きれである。それも無残に奪われそうになり、アレクサンダーはうろたえた。
「ほうら、紐をほどくぞ」
わざともったいぶるようにしてヴルブナはねちねちとアレクサンダーをいたぶった。
「よせ、よせ、やめろ!」
みずからの肉体の秘密を意識しだしたときから、アレクサンダーは人一倍の羞恥の感情を持つようになった。
己の肉体を人に見られることに関しては女性以上に抵抗があるのだ。
この館につれてこられてから、散々な目にあわされてきたが、それでもその感覚は麻痺することなくアレクサンダーをいっそう悩ませる。
ヴルブナの手の動きはひどくゆっくりだ。さらなるいたたまれなさにアレクサンダーは苦しむことになるが、それこそがヴルブナの目的なのだろう。
「ああ、やめ、やめろ! ああ……」
アレクサンダーは目を閉じ、ヴルブナはほくそ笑んだ。
「ほうら、」
わざとらしくアレクサンダーの目前で、剝ぎとった黒布を垂らして揺らす。
ヴルブナはどこまでも残酷で陰湿だ。恥もなく、わざと自分の顔に近づけて、犬のように鼻を嗅ぐ真似をしてみせる。
「ああ、あんたの臭いがするな。随分濡れてる。少佐、おもらしでもしたんですか? ぐっしょりですよ」
手酷い辱めの言葉に、アレクサンダーの頬が赤く燃える。
「自分で確かめてみるといい。ほら、」
「うっ!」
ヴルブナが命じると私兵たちの手が機械的にアレクサンダーの足を左右からひっぱる。
「よ、よせ!」
仰向けにされているアレクサンダーは、両手をベッド脇の二人の私兵におさえられたまま、両足もおなじように兵士たちによって引っぱられた。
「うう……!」
四肢をおさえこまれ、否応なしに秘部がシャンデリアの明かりのもとにあわらにされる。
「くぅ……! は、はなせ、下種!」
「ふふ。せっかくの色っぽい下着だが、そのままだと見えないから外すぞ」
「よ、よせ!」
惨めな女ものの下着であっても、今や唯一アレクサンダーの肉体をかばってくれている布きれである。それも無残に奪われそうになり、アレクサンダーはうろたえた。
「ほうら、紐をほどくぞ」
わざともったいぶるようにしてヴルブナはねちねちとアレクサンダーをいたぶった。
「よせ、よせ、やめろ!」
みずからの肉体の秘密を意識しだしたときから、アレクサンダーは人一倍の羞恥の感情を持つようになった。
己の肉体を人に見られることに関しては女性以上に抵抗があるのだ。
この館につれてこられてから、散々な目にあわされてきたが、それでもその感覚は麻痺することなくアレクサンダーをいっそう悩ませる。
ヴルブナの手の動きはひどくゆっくりだ。さらなるいたたまれなさにアレクサンダーは苦しむことになるが、それこそがヴルブナの目的なのだろう。
「ああ、やめ、やめろ! ああ……」
アレクサンダーは目を閉じ、ヴルブナはほくそ笑んだ。
「ほうら、」
わざとらしくアレクサンダーの目前で、剝ぎとった黒布を垂らして揺らす。
ヴルブナはどこまでも残酷で陰湿だ。恥もなく、わざと自分の顔に近づけて、犬のように鼻を嗅ぐ真似をしてみせる。
「ああ、あんたの臭いがするな。随分濡れてる。少佐、おもらしでもしたんですか? ぐっしょりですよ」
手酷い辱めの言葉に、アレクサンダーの頬が赤く燃える。
「自分で確かめてみるといい。ほら、」
「うっ!」
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