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恥辱の邂逅 四

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「まだそんなこと言っているのか? この館では、そんなものまったく関係ないんだよ。あんたはまるで成長できない餓鬼だな」
「な、なにを!」
 ベッドの上に組み敷くようにしてヴルブナはアレクサンダーにのしかかる。
「さぁ、あんたの可愛い花びらを見せろ。あれから少しは進歩したか見てやる。こっちはちょっとは成長したんだろうな」
 その言葉はするどい刃物のようにアレクサンダーの胸に突き刺さる。
「き、貴様、やはり私の身体を見たのだな?」
「ああ、見たさ。あんたはおねんねしていて気付いてないと思っていたが、やっぱり少しは覚えていたんだな」
 狡猾にヴルブナは笑った。
 激しい憎悪と羞恥にアレクサンダーは身悶えた。そんな彼の苦悩を楽しむようにブルヴナはさらに煽るようなことを言う。
「キティ・サロンでは随分楽しませてもらったぜ。あんな見世物は滅多に見れないからな。大佐も満足していたし、女たちもきゃあきゃあ言いながら喜んでいたぜ」
「貴様、貴様! よくも!」
 何度も打ち消してはきたが、やはりあの夜見た夢はすべて現実だったのだ。薬で意識を半ばうばわれ、ヴルブナたちによって弄ばれたのだ。しかもそこにダールケ大佐もくわわり、娼婦たちにもすべて見られてしまっていた。憤激のあまり気が遠くなりそうになった。
「卑怯者! 恥知らず!」
 怒りに身体が焦げそうになったアレクサンダーは、吠えたてた。
 周囲の私兵たちがあわててアレクサンダーの手足を抑える。 
 ヴルブナはおどけたように肩をすくめた。
「おおっと、あれぐらいで驚いていられたら困るな。これからもっとすごいことをしてもらうことになるのだから。さぁ、今夜はこってりと可愛がってやる。本番はしない分、俺を満足させるために頑張ってもらうぜ」
「貴様!」
「さぁ、あんたの可愛い花びらをまた見せてもらうとするか。脚をひらけよ」
「断る!」
「相変わらず可愛くないな。どうあがいてもあんたは今夜は俺の敵娼、奴隷なんだよ」 
「貴様、それでも帝国軍人か!」
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