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悪党たちの城 九
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「や……、やめて。お願い、やめて……」
意味はわからないが、目の前の異形の女が、なにやらおぞましいことを自分にしようとしていることが感じられて、今やシャルロットは誇りも気位も捨てて憐憫を乞うた。
「足を開かせて縛りつけるがよい」
「い、いやー!」
慌てたシャルロットが振りあげた右足が、アレシアの眉間を直撃した。
「ちょっ……! よくもやったね」
遠巻きに見ていた者たちのなかから、かすかに笑い声が廊下に響き、それにつられるように複数の笑い声がかさなる。
緊迫した場に不似合いな笑声が終わると、アレシアの激しい怒声が響く。
「このアマ! 甘い顔してやりゃつけあがりやがって! 畜生、ほら、しっかり足をひらくんだよ!」
下層階級の出なのだろう。屈辱に顔を真っ赤にして乱暴な言葉を吐くと、シャルロットの柔肌を握るようにつかみ、強引に足を開かせてしまう。
「ああ……、いや、いやよ! お願いゆるして……。パパ、助けてパパ……!」
「ふん、おまえのパパがどんな偉い人か知らないが、ここでは親の威光なんてなんの意味もないんだよ! おまえはこれから、この身体だけで生きるしかないんだ。あたしらは、おまえを一流の娼婦に仕立ててやろうとしているのに、いつまでも逆らった罰だ!」
力いっぱいシャルロットの右足をひっぱると、廊下の手すりに縛りつけてしまう。次に左足も同じく縛ろうとするアレシアをピロテスが止める。
「お待ち、それでは芸がない。左足は、こうしてな……。ふふふふ」
「さすがピロテス様」
「あっ、いや!」
ピロテスは左足の膝を抱えるようにして、持ち上げ、くくりあげた縄の先をシャルロットの首に巻き付けてしまう。捕縛術を習得しているだけあって、驚くほどの手早さである。
シャルロットは哀れにも手の自由をうばわれたまま、さらに足まで縛られ、しかも片足が上げられているので秘部が晒されることになるという、肉体的にも精神的に相当厳しい姿勢を取らされることになった。
逃れようとしても無理で、上げられている左足をすこしでも動かすと、連結している首元に負担がかかるので、そう動くこともできず、恐ろしい姿をさらし続けることになる。
意味はわからないが、目の前の異形の女が、なにやらおぞましいことを自分にしようとしていることが感じられて、今やシャルロットは誇りも気位も捨てて憐憫を乞うた。
「足を開かせて縛りつけるがよい」
「い、いやー!」
慌てたシャルロットが振りあげた右足が、アレシアの眉間を直撃した。
「ちょっ……! よくもやったね」
遠巻きに見ていた者たちのなかから、かすかに笑い声が廊下に響き、それにつられるように複数の笑い声がかさなる。
緊迫した場に不似合いな笑声が終わると、アレシアの激しい怒声が響く。
「このアマ! 甘い顔してやりゃつけあがりやがって! 畜生、ほら、しっかり足をひらくんだよ!」
下層階級の出なのだろう。屈辱に顔を真っ赤にして乱暴な言葉を吐くと、シャルロットの柔肌を握るようにつかみ、強引に足を開かせてしまう。
「ああ……、いや、いやよ! お願いゆるして……。パパ、助けてパパ……!」
「ふん、おまえのパパがどんな偉い人か知らないが、ここでは親の威光なんてなんの意味もないんだよ! おまえはこれから、この身体だけで生きるしかないんだ。あたしらは、おまえを一流の娼婦に仕立ててやろうとしているのに、いつまでも逆らった罰だ!」
力いっぱいシャルロットの右足をひっぱると、廊下の手すりに縛りつけてしまう。次に左足も同じく縛ろうとするアレシアをピロテスが止める。
「お待ち、それでは芸がない。左足は、こうしてな……。ふふふふ」
「さすがピロテス様」
「あっ、いや!」
ピロテスは左足の膝を抱えるようにして、持ち上げ、くくりあげた縄の先をシャルロットの首に巻き付けてしまう。捕縛術を習得しているだけあって、驚くほどの手早さである。
シャルロットは哀れにも手の自由をうばわれたまま、さらに足まで縛られ、しかも片足が上げられているので秘部が晒されることになるという、肉体的にも精神的に相当厳しい姿勢を取らされることになった。
逃れようとしても無理で、上げられている左足をすこしでも動かすと、連結している首元に負担がかかるので、そう動くこともできず、恐ろしい姿をさらし続けることになる。
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