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第二章
77話 選んでよ
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ちょっと休憩と言って、ラインハルトが漕ぐのをやめ、景色を見ながら二人でボートの上で喋っていると、やたらと視線を感じることに気づいた。
そっと振り返ると、少し離れた位置に他のボートがあって、男性が二人乗っているのが見える。
あの人たちかな。
こっち見てる、何だろ。
俺が他のボートを見ていることに気づいたラインハルトが『無視してろ』と言ってきた。
見られていることに気づいていたらしい。
「知ってる人?」
「知らない人」
間髪入れずに答えられ、その声音は無愛想なもので『いや、絶対知り合いだろう』と俺は思った。
まぁ、無視しろってことは関わりたくないってことだろうし、そっとしておくか。
もう戻るか、と言ってラインハルトは再び漕ぎ出した。
すると、さっきの男二人が乗ったボートが、Uターンした俺たちのボートをゆっくり追いかけて来た。
尾行するにしては下手くそだし、何だか嫌な感じだな。
岸まで戻ると、ラインハルトが先に舟から降りた。その後、俺に手を貸してくれようとこちらを振り返り、俺の背後を見て焦ったように叫ぶ。
「危ない!」
次の瞬間、乗っていたボートに、どんっと衝撃が加わった。
「うわっ!」
立っていた俺は、激しく揺れたボートの上でバランスを崩し、ラインハルトの手を掴み損ねて、池に落下してしまう。
バッシャーン!
「フィン!」
またかよ、と俺は思いながらも、落ち着けと自分に言い聞かせ、体から力を抜くように努めた。
「ぷはっ」
水面から顔を出せたことに安心し、目を開けると、ラインハルトが心配そうにこちらを見ていた。
「フィン!大丈夫か?」
「うん」
俺は、すいっと泳いで、ラインハルトの方へ近づく。
謎解き先輩に飛びつかれて海に落ちるという経験をした後、俺はニコラに頼んで泳ぎを教えてもらっていた。
海の近くに住んでいることもあり、いい機会だと頑張って泳ぐ練習をしておいて良かった。
「ここから上がれるか?」
ラインハルトは膝をついて、池の方へ手を差し出してくれた。
俺は、今度こそ掴もうと手を伸ばしかけ、右方向から凄い勢いで何かが突進してくる気配を感じ、慌てて手を引っ込めた。
ラインハルトも反射的に体ごと後ろに飛び退く。
「ラインハルト様ー!!」
二人で身を引いた瞬間、ラインハルトの名前を叫んだ何かが、俺とラインハルトの間を勢いよく通り過ぎて行った。
一瞬、猪かと思ったが、人語を話していたので人だろう。
その人は、ラインハルトに飛びつこうとし避けられ、受け止めてもらえなかったことから、勢いよく転がっていき、そのまま先にあった舟置き場の物置小屋付近に突っ込んで行った。
ドンガラガッシャーン!
「フィンごめん。ほら、早く上がれ」
「う、うん」
ラインハルトは、盛大に物置小屋の方へ突っ込んで行った人を見向きもせず、再び俺の方に手を差し出してきた。
いいのかあれ、と思いつつ、俺はラインハルトに引き上げてもらい、やっと地面に足をつけることができた。
「わっ!」
しかし、すぐにラインハルトに抱き上げられてしまう。
横抱き、つまりお姫様抱っこだった。
俺びしょ濡れだぞ、と慌てたが、それどころではないのか『逃げるぞ』とラインハルトが言った。
「待て!」
走り出そうとしたラインハルトの前に、男二人が立ち塞がった。
先程のボートに乗っていた二人組だ。
「ちっ!うざいな」
ラインハルトが苛立つ。
早くこの場を去りたいのだろう。
よく分からないが、捕まったらややこしそうな予感がする。
俺は逃亡に協力するため、こそっとラインハルトに耳打ちした。
『ライン。僕が向こう側まで飛ばすから、その後、走ってくれる?』
ラインハルトは少し意外そうな顔をした後、すぐに頷いてくれた。
いくよ、と声をかけ、俺は土魔法を使ってラインハルトが立っている下の地面を盛り上がらせて、男二人の頭上を飛び越えた。
ラインハルトは盛り上がった地面を蹴り、無事向こう側の地面へと着地する。
俺は、飛び上がっている間、池に自分の帽子が浮いているのを発見し、風魔法を使って引き寄せて回収した。
パシッと帽子を掴んだ俺を見て、ラインハルトがクスリと笑う。
後ろで誰かが叫んでいるような声が聞こえたが、俺たちは無視してその場を去った。
「はぁ、ここまで来れば大丈夫だろ」
濡れた俺を抱えて走っていたので、ラインハルトは息が上がっている。
後ろを振り返り、あの三人が追って来てないことを確認してから、ようやく下ろしてもらえた。
「あーあ、ラインも濡れちゃったね」
ずぶ濡れの俺と接していた部分、上半身の前側が、ほぼ濡れてしまっている。
ラインハルトを見上げると、やけに真剣な顔でこちらを見下ろしていた。
どうしたんだろうと思っていると、ラインハルトは、つんっと人差し指で俺の胸を触ってきた。
「ひゃっ」
「透けてる」
「っ!!!」
慌てて自分の体を見下ろすと、濡れたことによって白いシャツが肌に張り付き、乳首が透けて見えてしまっていた。
そして、ラインハルトは、的確に俺の左乳首の上に指を押しつけている。
「………」
俺は、そっとラインハルトの人差し指を左手で包んで胸から引き剥がし、右手で自身の体に触れ、服や体を乾かした。
ふわっと温風が体を包み、服も透けなくなる。
それを見たラインハルトが、すごく残念そうな情けない声を上げた。
俺は恥ずかしくなって、ラインハルトの両頬を少し強めに両手でパチンッと叩いてから、俺のせいで濡れてしまったラインハルトの服も乾かしてやった。
変態っ!!と心の中で罵りながら。
ラインハルトに、ここは危険だから早く帰ろうと急かされ、馬車に乗った後に事情を説明された。
「付き纏われてる?」
「あぁ。行く先々で現れる。今日も上手く撒いたつもりだったが、どうやら親衛隊の奴らを使って後をつけていたみたいだ」
ボートに乗って俺たちを追いかけていた二人組が、ラインハルトの名前を叫んでいた子の親衛隊だったそうだ。
俺がボートから降りようとした時、その二人組が後ろからボートで体当たりしてきたらしく、多分、俺への嫌がらせだろうということだった。
巻き込んですまない、とラインハルトは俺に謝罪した後、『あんなに俺に執着する意味が分からん』と愚痴った。
「もしかして、ラインに告白してきた子?」
「確かに告白はされたけど、フィンが言ってるのは、どの子のことだ?」
複数いるのか。
モテるな。
ゴットフリートから『女みたいな顔立ちの子に告白されていた』と聞いたと言ったら、さっきの子だと言われた。
そっか。顔、見れなかったな。
猪みたいだという印象しか残ってない。
「ちゃんと断ったぞ」
俺が気にしてると思ったのか、ラインハルトは律儀に報告してくる。
そりゃ、あんな華麗にスルーしてたくらいだから、断ったんだろうよ。
でも、何人かに言い寄られたんだったら、その中に一人くらいは気になる子がいた可能性もあるわけで。
やっぱり、婚約者候補がいる状態では自由に恋愛できないよな。
「ライン、もし気になる子がいるんだったら」
「しない」
俺が最後まで言う前に、ラインハルトがピシャリと遮る。
「婚約者候補の解消はしないから」
あまりにも怖い顔で言われ、俺はその迫力に怯む。
「フィン。分かってて、言ってるの?」
それとも俺の気持ちを試してるのかな、と言われた。
その声音が平坦過ぎて、ラインハルトが静かに怒っていることを悟る。
「でも、だって。僕の都合で義理でなってくれた候補でしょ。好きな人ができた時にさ、それが足枷になるじゃない」
「義理でなったと思ってるのは、フィンだけだよ」
フィンだけ、と言われ、俺はその言葉に目を見開く。
ラインハルトは、俺の片手を取り持ち上げた。
「フィン。好きだよ」
「ライン…」
真っ直ぐに気持ちを伝えられ、俺の頬に熱が集まる。
「最近、ヴィルに惹かれ始めてるフィンを見て、奪われたくないって思うようになった。かといって、ヴィルやゴットが失恋して悲しむ姿も見たくない。複雑な心境だよ」
「そんな、僕は、まだ」
「まだ好きじゃない?これから好きになるってこと?」
上手く答えられず、言い淀む俺の手の甲に、ラインハルトは口付けてきた。
「ヴィルを選んでも、ゴットを選んでもいい。だから、俺も選んでよ」
真剣な眼差しを向けられて、俺はどうしたらいいのか分からなくなる。
嫌なら突き放して、と言われ、馬車の中で身を寄せて来たラインハルトを、俺は拒絶することができなかった。
そっと振り返ると、少し離れた位置に他のボートがあって、男性が二人乗っているのが見える。
あの人たちかな。
こっち見てる、何だろ。
俺が他のボートを見ていることに気づいたラインハルトが『無視してろ』と言ってきた。
見られていることに気づいていたらしい。
「知ってる人?」
「知らない人」
間髪入れずに答えられ、その声音は無愛想なもので『いや、絶対知り合いだろう』と俺は思った。
まぁ、無視しろってことは関わりたくないってことだろうし、そっとしておくか。
もう戻るか、と言ってラインハルトは再び漕ぎ出した。
すると、さっきの男二人が乗ったボートが、Uターンした俺たちのボートをゆっくり追いかけて来た。
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岸まで戻ると、ラインハルトが先に舟から降りた。その後、俺に手を貸してくれようとこちらを振り返り、俺の背後を見て焦ったように叫ぶ。
「危ない!」
次の瞬間、乗っていたボートに、どんっと衝撃が加わった。
「うわっ!」
立っていた俺は、激しく揺れたボートの上でバランスを崩し、ラインハルトの手を掴み損ねて、池に落下してしまう。
バッシャーン!
「フィン!」
またかよ、と俺は思いながらも、落ち着けと自分に言い聞かせ、体から力を抜くように努めた。
「ぷはっ」
水面から顔を出せたことに安心し、目を開けると、ラインハルトが心配そうにこちらを見ていた。
「フィン!大丈夫か?」
「うん」
俺は、すいっと泳いで、ラインハルトの方へ近づく。
謎解き先輩に飛びつかれて海に落ちるという経験をした後、俺はニコラに頼んで泳ぎを教えてもらっていた。
海の近くに住んでいることもあり、いい機会だと頑張って泳ぐ練習をしておいて良かった。
「ここから上がれるか?」
ラインハルトは膝をついて、池の方へ手を差し出してくれた。
俺は、今度こそ掴もうと手を伸ばしかけ、右方向から凄い勢いで何かが突進してくる気配を感じ、慌てて手を引っ込めた。
ラインハルトも反射的に体ごと後ろに飛び退く。
「ラインハルト様ー!!」
二人で身を引いた瞬間、ラインハルトの名前を叫んだ何かが、俺とラインハルトの間を勢いよく通り過ぎて行った。
一瞬、猪かと思ったが、人語を話していたので人だろう。
その人は、ラインハルトに飛びつこうとし避けられ、受け止めてもらえなかったことから、勢いよく転がっていき、そのまま先にあった舟置き場の物置小屋付近に突っ込んで行った。
ドンガラガッシャーン!
「フィンごめん。ほら、早く上がれ」
「う、うん」
ラインハルトは、盛大に物置小屋の方へ突っ込んで行った人を見向きもせず、再び俺の方に手を差し出してきた。
いいのかあれ、と思いつつ、俺はラインハルトに引き上げてもらい、やっと地面に足をつけることができた。
「わっ!」
しかし、すぐにラインハルトに抱き上げられてしまう。
横抱き、つまりお姫様抱っこだった。
俺びしょ濡れだぞ、と慌てたが、それどころではないのか『逃げるぞ』とラインハルトが言った。
「待て!」
走り出そうとしたラインハルトの前に、男二人が立ち塞がった。
先程のボートに乗っていた二人組だ。
「ちっ!うざいな」
ラインハルトが苛立つ。
早くこの場を去りたいのだろう。
よく分からないが、捕まったらややこしそうな予感がする。
俺は逃亡に協力するため、こそっとラインハルトに耳打ちした。
『ライン。僕が向こう側まで飛ばすから、その後、走ってくれる?』
ラインハルトは少し意外そうな顔をした後、すぐに頷いてくれた。
いくよ、と声をかけ、俺は土魔法を使ってラインハルトが立っている下の地面を盛り上がらせて、男二人の頭上を飛び越えた。
ラインハルトは盛り上がった地面を蹴り、無事向こう側の地面へと着地する。
俺は、飛び上がっている間、池に自分の帽子が浮いているのを発見し、風魔法を使って引き寄せて回収した。
パシッと帽子を掴んだ俺を見て、ラインハルトがクスリと笑う。
後ろで誰かが叫んでいるような声が聞こえたが、俺たちは無視してその場を去った。
「はぁ、ここまで来れば大丈夫だろ」
濡れた俺を抱えて走っていたので、ラインハルトは息が上がっている。
後ろを振り返り、あの三人が追って来てないことを確認してから、ようやく下ろしてもらえた。
「あーあ、ラインも濡れちゃったね」
ずぶ濡れの俺と接していた部分、上半身の前側が、ほぼ濡れてしまっている。
ラインハルトを見上げると、やけに真剣な顔でこちらを見下ろしていた。
どうしたんだろうと思っていると、ラインハルトは、つんっと人差し指で俺の胸を触ってきた。
「ひゃっ」
「透けてる」
「っ!!!」
慌てて自分の体を見下ろすと、濡れたことによって白いシャツが肌に張り付き、乳首が透けて見えてしまっていた。
そして、ラインハルトは、的確に俺の左乳首の上に指を押しつけている。
「………」
俺は、そっとラインハルトの人差し指を左手で包んで胸から引き剥がし、右手で自身の体に触れ、服や体を乾かした。
ふわっと温風が体を包み、服も透けなくなる。
それを見たラインハルトが、すごく残念そうな情けない声を上げた。
俺は恥ずかしくなって、ラインハルトの両頬を少し強めに両手でパチンッと叩いてから、俺のせいで濡れてしまったラインハルトの服も乾かしてやった。
変態っ!!と心の中で罵りながら。
ラインハルトに、ここは危険だから早く帰ろうと急かされ、馬車に乗った後に事情を説明された。
「付き纏われてる?」
「あぁ。行く先々で現れる。今日も上手く撒いたつもりだったが、どうやら親衛隊の奴らを使って後をつけていたみたいだ」
ボートに乗って俺たちを追いかけていた二人組が、ラインハルトの名前を叫んでいた子の親衛隊だったそうだ。
俺がボートから降りようとした時、その二人組が後ろからボートで体当たりしてきたらしく、多分、俺への嫌がらせだろうということだった。
巻き込んですまない、とラインハルトは俺に謝罪した後、『あんなに俺に執着する意味が分からん』と愚痴った。
「もしかして、ラインに告白してきた子?」
「確かに告白はされたけど、フィンが言ってるのは、どの子のことだ?」
複数いるのか。
モテるな。
ゴットフリートから『女みたいな顔立ちの子に告白されていた』と聞いたと言ったら、さっきの子だと言われた。
そっか。顔、見れなかったな。
猪みたいだという印象しか残ってない。
「ちゃんと断ったぞ」
俺が気にしてると思ったのか、ラインハルトは律儀に報告してくる。
そりゃ、あんな華麗にスルーしてたくらいだから、断ったんだろうよ。
でも、何人かに言い寄られたんだったら、その中に一人くらいは気になる子がいた可能性もあるわけで。
やっぱり、婚約者候補がいる状態では自由に恋愛できないよな。
「ライン、もし気になる子がいるんだったら」
「しない」
俺が最後まで言う前に、ラインハルトがピシャリと遮る。
「婚約者候補の解消はしないから」
あまりにも怖い顔で言われ、俺はその迫力に怯む。
「フィン。分かってて、言ってるの?」
それとも俺の気持ちを試してるのかな、と言われた。
その声音が平坦過ぎて、ラインハルトが静かに怒っていることを悟る。
「でも、だって。僕の都合で義理でなってくれた候補でしょ。好きな人ができた時にさ、それが足枷になるじゃない」
「義理でなったと思ってるのは、フィンだけだよ」
フィンだけ、と言われ、俺はその言葉に目を見開く。
ラインハルトは、俺の片手を取り持ち上げた。
「フィン。好きだよ」
「ライン…」
真っ直ぐに気持ちを伝えられ、俺の頬に熱が集まる。
「最近、ヴィルに惹かれ始めてるフィンを見て、奪われたくないって思うようになった。かといって、ヴィルやゴットが失恋して悲しむ姿も見たくない。複雑な心境だよ」
「そんな、僕は、まだ」
「まだ好きじゃない?これから好きになるってこと?」
上手く答えられず、言い淀む俺の手の甲に、ラインハルトは口付けてきた。
「ヴィルを選んでも、ゴットを選んでもいい。だから、俺も選んでよ」
真剣な眼差しを向けられて、俺はどうしたらいいのか分からなくなる。
嫌なら突き放して、と言われ、馬車の中で身を寄せて来たラインハルトを、俺は拒絶することができなかった。
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