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第4章 王都へ
第49話 旅の楽しみ
しおりを挟む私が目を覚ましたのは、昼過ぎだった。
うーん、頭が痛い。また二日酔いだ。
周りを見ると、大蛇の周りに人だかりが出来ていた。
傍目に見ると、大蛇と相槌した4人と見られていた様だ。
ムサシを探したが、何処にも居ない。
しばらく待っていると、ムサシが大勢の人連れてやってきた。
彼らは、大蛇を解体し、持ってきた馬車に積み込む。
ムサシに問いただすと、彼らは、ギルドの人達で、大蛇を引き取りに来たらしい。
実は、酒樽を襲う魔物は、討伐依頼が出ていたそうだ。
コイツは、変にしっかりした所がある。
私は二日酔いも酷いし、後は、ムサシに任せて、宿屋に戻る事にした。
その日は、色々な疲れが出て翌朝まで寝ていた。
私は、独りで両親の墓参りに出かけた。
積み上げられた小石の前で。仇討ちが済んだ事を報告した。
宿屋に戻ると、みんな揃っている。
「明日の早朝、ここを立つぞ。」
「いいわ。でも、随分と急いでいるのね?」
【ああ、次の街って武具の街サマルカンドだろ。昨日手に入れた神剣の手入れをしたくてな。】
【よし、じゃあ今日は、準備だ。】
ムサシ達は、いそいそと出かけていった。
翌朝、馬車に荷物を積み込み、出発しようとした時に荷台に酒樽を見つけた。
「ちょっと、ムサシ、なんで酒樽が積んであるの?」
【いや、俺の故郷の酒にそっくりなのを見つけたんだ。これで、毎晩の魚料理がますます美味しくなるぜ。】
はあ、コイツはこの旅を思いっきり楽しんでいる。
「はあ、判ったけど、移動中は飲まないでね。」
旅は、順調に進む。サマルカンドには明日到着予定だ。
その日は、予定通りに進んだ。
予定の場所に着き、私達が野営の準備に取り掛かると、ムサシはサキと一緒に、いそいそと魚捕りに出かけていった。
まったく、そんなに、晩酌が楽しみなのだろうか?
その夜、私達は、ムサシの魚料理で晩酌を楽しんだ。
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