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第1章 勇者を探して
第1話 サムライとの出会い
しおりを挟む聖女は勇者を探し
勇者は賢者を探し
そして賢者は聖女を探す
私は聖女 マリア
勇者探しの旅を続けている
ノーランド公国のルトという街にいるという凄腕の冒険者に会いに行く途中
いつもはひとり旅だけど
国王がルトの街まで護衛を付けてくれた。
(聖女さま 盗賊団の襲撃です)
「数は?」
(100人以上かと 既に我が野営地は囲まれています)
「戦況は?」
(なんとか持ちこたえてますが、全方位からの攻撃では、そう長くもちません)
「よし、では街道方面へ撤退する」
【そりゃ悪手だなー】
【此処から動かすに戦った方が良い】
突然、テント傍の大木から声が聴こえてきた。
「誰 姿を見せなさい」
【 】
「姿を見せなさい」
【ちぇっ 思わず口を出しちまった】
すると大木の上の方から、ひとりの男が姿を現した。
男は、不思議な格好の衣服をしている。
そして、左手に私の背丈と同じくらいの木の棒を肩に担ぐ様に携えている。
「貴方は何者です」
「盗賊の一味ですか?」
【待った、俺は通りすがりのただの冒険者さ】
「撤退せずに此処で戦えとは、どうゆうこと?」
【何、簡単な事さ、多勢に無勢での戦いに於いては味方の戦力は、分散せず集中して戦うのが、常識なんだ】
「でもそれでは、逃げ道が」
【逃げずに撃退すれば、良いだけさ】
「しかし、それでは」
【ジリ貧だと、言いたいのかい?】
聖女は黙って頷いた
【そこは戦術さ 確かにただ守っているというやり方は、援軍を前提としたものだ】
【ところが援軍の当てはない】
【なあ、お嬢さんよお】
【俺を雇ってみねえか?】
「貴方をですか?それはどうゆう 」
【俺が援軍になるという事さ】
聖女は突然の申し出に戸惑った。
でも、何故かこのこの男を信じてみようと思った
「わかりました。貴方を雇います。」
「ただし、料金は貴方の働きを見て決めます。」
【商談成立だな。おっと、達成条件はこの戦に勝つ で良いか?】
私はこの男の言葉の意味がわからなかった。
この絶体絶命の状況で何を確認しているのか?
「ええ、よろしくお願いします。」
【良いか お前ら このお嬢さんを死ぬ気で守れ。反撃は要らん。守りに専念しろ】
【さあ、20対100の戦争の開始と行こうか】
そう言って、男は、闇の中にきえていった。
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