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40 司祭クルト
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「お時間を取っていただきありがとうございます」
クルト司祭は深々と礼を言う。
「いや、僕たちは真実を聞ければ,それでいい」
ロイは軽くあしらう。
先程の調査で、司祭クルトは使役紋で操られてなかったことが、確認出来た。
オレとシータは話し合って、この席にロイも呼ぶ事にした。
リゼはシータから、うかつにウロウロするという指令を受けて、今は出掛けている。
こんな得体の知れない場所をウロウロさせて大丈夫なのか?と、オレは心配で気が気でない。
「クルト司祭は使役紋を付けた人の事を知ってるんだよね?」
シータが早速、質問を始めた。
「はい、3ヶ月ほど前に他の司祭3人と一緒に司教さまに呼び出されました。司教さまの部屋には良い香りのお香が焚いてありました。少し頭がぼーっとしてきた所で、司教さまが何かを唱えて、1人ずつ眠っていくのが見えました。わたしは正直なところ眠くなかったのですけど、怖くなって眠ったフリをしたのです。そうすると司教さまは眠った司祭達の首に触れて何か光を出し始めました。おそらく、この時に首に付けられたのが使役紋だと思います。私の番になり、バレるのでは無いかと心臓が止まりそうでしたが、司教さまは気付かず作業を終えました」
「何だって?司教に呼び出されただって」
ロイが興奮して立ち上がる。
「ロイ、落ち着けもう少し聞こう」
オレはロイの肩を軽く叩いた。
「クルト司祭以外は催眠にかかったのですね。では、その後は?」
シータがクルト司祭へ続きの話をする様に促す。
「司教さまは『紫の薔薇』という女性を召喚すると言いました」
「『紫の薔薇』?」
オレは聞き返した。
「はい、わたしも意味がわかりませんでしたが、司教さまはこう言いました。『紫の薔薇』とは竜神王の花嫁だと。そして、竜神王と共に転生しこの世に戻ってくる存在だとも」
「竜神王というと御伽話だよね」
ロイが首を捻る。
「いや、一部真実もある厄介な御伽話なんだよ」
オレはそれとなくフォローを入れる。
「そうなの?真実も入っているとは知らなかった」
ロイは驚いている。
「クルト司祭、その『紫の薔薇』というのは誰が言い出したの?」
シータが問う。
「司教さまを脅している黒いフードを被った仮面の男が良く言ってました。司教さまを庇うわけではありませんが、司教さまは家族を人質に取られています」
「頭が痛くなる話だな。司教の家族は何処に住んでいる?」
オレはクルト司祭に問う。
「ランドル王国との国境近くに住んでいたと思います。無事なのかは分かりません」
オレはルソー・ブランド辺境伯爵の顔が思い浮かんだ。
「クルト司祭、その『紫の薔薇』は見つかったのですか?」
落ち着いてシータは質問を続ける。
「はい、異世界にいると占星術師ノアが言い当てました。おそらく『紫の薔薇』という言葉も占星術師ノアが言い出したのだと思います」
「占星術師ノアはベルファント王国の者か?」
ロイがクルト司祭に聞く。
「いえ、旧ヨーク公国の者で、ランドル王国のブランド領に住んでいます。我が国では占星術は禁止しておりますから在住は無理でしょう」
「やはりランドル王国が出て来たな」
オレは不機嫌に言い捨てた。
「クルト司祭、ロイ王太子殿下に許可を求めた聖女を召喚するという話ですが、正しくは異世界の『紫の薔薇』を召喚するで間違いないですか?」
シータが確認するように聞く。
「はい、間違いないです。私たちの信仰の対象である聖女様を召喚する事は対象が不明なので到底不可能です。しかしながら異世界の『紫の薔薇』を特定し召喚する事は禁忌術とはいえ、可能ですから」
「クルト司祭、異世界に対象となる者を見つけたと言う事ですか?」
「はい、『紫の薔薇』と呼ばれる人間を私たちは見つけました」
「クルト司祭、あなた方はその人を召喚しようとしたが失敗したと聞きました。何をしたのかを教えてください」
シータがいよいよ儀式の事を話すようにクルト司祭に促した、と同時にシータから念話が飛んできた。
「ルイス王子殿下、リゼ姉様が監禁された様です」
「何だと!?それは予定通りなのか?シータ?」
「はい、予定通りです。ミヤビさんが見張っているので大丈夫です。では話の続きを聞きましょう」
「分かった」
シータが何処までも冷静なのを見て、オレは己が何も出来ずイライラしてしまった頭を冷やす。
「儀式はあわいの地が良いと占星術師ノアが言うので、ランドル王国のブランド辺境伯爵の城で行いました。占星術師ノアと司教さま、私たち司祭4名と黒いフードを被った仮面の男の合計7名です。」
横でロイは黙ったまま、クルト司祭の話を聞いている。
「私たちは禁忌の術を展開し、『紫の薔薇』の召還を始めました。ここで私たちは大きな失敗をしました。この世界と『紫の薔薇』のいる世界の時間の速さが全く違うという事実を把握していなかったのです。結局、座標は正確に捉えましたが、到達時間の方は無理に合わせようとしてズレが生じました。本来よりもかなり早い時間にその場所に到達してしまったのです。次の瞬間、私たちは戦慄を覚えました。目の前で彼女が死んでいたのです」
「死んでいた?殺したのか?どう言うことだ」
オレは前のめりで問いかけた。
「私たちが見た時、彼女は大きな乗り物の下敷きになっていました。魂だけでも持ち帰ろうとしましたが、すでに魂は消え去っていました。仕方なく彼女の手に握られていた黒くて四角い板だけを持ち帰りました。私たちは時の流れに押され、時空を長時間繋ぎ続ける事が出来なかったのです」
ガツンと頭を殴られた気分になった。
間違いなく乗り物に轢かれたのは前世のリゼだろう。
間一髪で魂をコイツらに取られていたら、今のリゼは存在しない。
何と言う恐ろしい事をするのか!!
オレは無意識に怒りを身にまとい、ピリピリした空気を周囲に巻き起こした。
「ルイス、落ち着いて!ランドル王国や異世界が出て来て心配なのだろう。大丈夫?」
ロイから話しかけられて、我を取り戻す。
「クルト司祭、失敗した後の様子を教えてください」
「異世界から持ち帰った黒い板は司教さまが預かると言われたので、私たちは聖女の召喚が失敗したとロイ王太子殿下へご報告に上がりました」
「そうだね、司教たちから失敗しましたって報告で聞いた話と内容は同じだね。ただ対象が「紫の薔薇」ではなく、聖女となっていたけどね」
ロイは皮肉を込めて言った。
「クルト司祭、黒い板には触れていないのですか?」
シータが引き続き問う。
「はい、私たち司祭は誰も触れていません」
「クルト司祭、ロイ王太子殿下にご報告に上がった後はどうなりましたか?」
「それが、他の3人は、ロイ王太子殿下にご報告に上がった後、記憶がスッポリと抜けてしまったようで、何も覚えていないのです。司教さまも何事もなかったようにされているので、私も合わせて過ごしてきました。誰に相談してよいものか、誰が敵で味方なのかも分からなかったのです」
「クルト司祭、ありがとうございます。ぼくがあなたから読み取った内容と同じです。あなたが真実をお話になったとぼくが証明します」
シータの一言で、クルト司祭の顔色が一気に悪くなる。
そうだよな、真実を話してなかったら、今頃どうなっていたのかを考えるだけでも怖いだろうよ。
俺たちは、クルト司祭の身の安全を守る約束をして、彼を退室させた。
「ねえ、シータ殿って何者なの?魔術師って凄いね」
クルト司祭が立ち去るとロイが食いつくように聞いてくる。
「はい、ぼくはランドル王国の隠し玉なんです。王太子殿下、今後もランドル王国とは仲良くしてくださいね」
シータが怖いもの知らずで頭が痛くなる。
一方、ロイは大笑いしている。
「シータ殿は将来が楽しみだな。ルイス、負けないように頑張れよ。ところで、さっきの話だけどさ、司教が脅されてるって言ってたよね」
「ああ、それが一番問題かもな。要は国で一番有能な奴を抑えられているということだろう?」
オレが言うとロイが頷いた。
「あのー、ぼくが思うには、この国で一番有能かつ魔力を持っているのはクルト司祭です。その証拠に司教の術は掛かりませんでした。また、彼から冷静に様子を見られていることにも司教は気付いていないと思います」
「なるほどな、わざと見逃した訳ではないということだな」
「はい」
「それで、この後はどうする予定?」
ロイが割り込んでくる。
「そうだな、まずは司教の家族を見つけ出して安全を確保しよう。そうすれば、司教が黒いフードの奴に協力する理由がなくなる」
「僕もそれがいいと思う。ベルファント王国の騎士団の協力が必要なら言ってくれ、すぐ出せるようにしておくよ」
「ありがとう。ただ問題はランドル王国のブランド領周辺だからな。国境を越えていたら、ロイには頼めないかもな」
オレは苦しい胸の内を言葉に出した。
本当に厄介な場所で問題を起こしやがる。
まぁ、取り押さえにくくするのも奴らの狙いかもしれないな。
「そこは臨機応変で行くしかないよ。今さ、真実の半分くらい分かったけど、僕たちが異世界に飛ばされた謎まではもう少しかかりそうだね」
ロイも苦笑いしている。
「ルイス王子殿下とロイ王太子殿下!大丈夫です。司教マキトのご家族の救出と保護はランドル王国を出る時にアズ兄ちゃんに頼んだので、そろそろ連絡が来ると思います」
「いや、本当に隠し玉だね、君は、、、」
ロイは有能すぎる少年に驚嘆するのだった。
クルト司祭は深々と礼を言う。
「いや、僕たちは真実を聞ければ,それでいい」
ロイは軽くあしらう。
先程の調査で、司祭クルトは使役紋で操られてなかったことが、確認出来た。
オレとシータは話し合って、この席にロイも呼ぶ事にした。
リゼはシータから、うかつにウロウロするという指令を受けて、今は出掛けている。
こんな得体の知れない場所をウロウロさせて大丈夫なのか?と、オレは心配で気が気でない。
「クルト司祭は使役紋を付けた人の事を知ってるんだよね?」
シータが早速、質問を始めた。
「はい、3ヶ月ほど前に他の司祭3人と一緒に司教さまに呼び出されました。司教さまの部屋には良い香りのお香が焚いてありました。少し頭がぼーっとしてきた所で、司教さまが何かを唱えて、1人ずつ眠っていくのが見えました。わたしは正直なところ眠くなかったのですけど、怖くなって眠ったフリをしたのです。そうすると司教さまは眠った司祭達の首に触れて何か光を出し始めました。おそらく、この時に首に付けられたのが使役紋だと思います。私の番になり、バレるのでは無いかと心臓が止まりそうでしたが、司教さまは気付かず作業を終えました」
「何だって?司教に呼び出されただって」
ロイが興奮して立ち上がる。
「ロイ、落ち着けもう少し聞こう」
オレはロイの肩を軽く叩いた。
「クルト司祭以外は催眠にかかったのですね。では、その後は?」
シータがクルト司祭へ続きの話をする様に促す。
「司教さまは『紫の薔薇』という女性を召喚すると言いました」
「『紫の薔薇』?」
オレは聞き返した。
「はい、わたしも意味がわかりませんでしたが、司教さまはこう言いました。『紫の薔薇』とは竜神王の花嫁だと。そして、竜神王と共に転生しこの世に戻ってくる存在だとも」
「竜神王というと御伽話だよね」
ロイが首を捻る。
「いや、一部真実もある厄介な御伽話なんだよ」
オレはそれとなくフォローを入れる。
「そうなの?真実も入っているとは知らなかった」
ロイは驚いている。
「クルト司祭、その『紫の薔薇』というのは誰が言い出したの?」
シータが問う。
「司教さまを脅している黒いフードを被った仮面の男が良く言ってました。司教さまを庇うわけではありませんが、司教さまは家族を人質に取られています」
「頭が痛くなる話だな。司教の家族は何処に住んでいる?」
オレはクルト司祭に問う。
「ランドル王国との国境近くに住んでいたと思います。無事なのかは分かりません」
オレはルソー・ブランド辺境伯爵の顔が思い浮かんだ。
「クルト司祭、その『紫の薔薇』は見つかったのですか?」
落ち着いてシータは質問を続ける。
「はい、異世界にいると占星術師ノアが言い当てました。おそらく『紫の薔薇』という言葉も占星術師ノアが言い出したのだと思います」
「占星術師ノアはベルファント王国の者か?」
ロイがクルト司祭に聞く。
「いえ、旧ヨーク公国の者で、ランドル王国のブランド領に住んでいます。我が国では占星術は禁止しておりますから在住は無理でしょう」
「やはりランドル王国が出て来たな」
オレは不機嫌に言い捨てた。
「クルト司祭、ロイ王太子殿下に許可を求めた聖女を召喚するという話ですが、正しくは異世界の『紫の薔薇』を召喚するで間違いないですか?」
シータが確認するように聞く。
「はい、間違いないです。私たちの信仰の対象である聖女様を召喚する事は対象が不明なので到底不可能です。しかしながら異世界の『紫の薔薇』を特定し召喚する事は禁忌術とはいえ、可能ですから」
「クルト司祭、異世界に対象となる者を見つけたと言う事ですか?」
「はい、『紫の薔薇』と呼ばれる人間を私たちは見つけました」
「クルト司祭、あなた方はその人を召喚しようとしたが失敗したと聞きました。何をしたのかを教えてください」
シータがいよいよ儀式の事を話すようにクルト司祭に促した、と同時にシータから念話が飛んできた。
「ルイス王子殿下、リゼ姉様が監禁された様です」
「何だと!?それは予定通りなのか?シータ?」
「はい、予定通りです。ミヤビさんが見張っているので大丈夫です。では話の続きを聞きましょう」
「分かった」
シータが何処までも冷静なのを見て、オレは己が何も出来ずイライラしてしまった頭を冷やす。
「儀式はあわいの地が良いと占星術師ノアが言うので、ランドル王国のブランド辺境伯爵の城で行いました。占星術師ノアと司教さま、私たち司祭4名と黒いフードを被った仮面の男の合計7名です。」
横でロイは黙ったまま、クルト司祭の話を聞いている。
「私たちは禁忌の術を展開し、『紫の薔薇』の召還を始めました。ここで私たちは大きな失敗をしました。この世界と『紫の薔薇』のいる世界の時間の速さが全く違うという事実を把握していなかったのです。結局、座標は正確に捉えましたが、到達時間の方は無理に合わせようとしてズレが生じました。本来よりもかなり早い時間にその場所に到達してしまったのです。次の瞬間、私たちは戦慄を覚えました。目の前で彼女が死んでいたのです」
「死んでいた?殺したのか?どう言うことだ」
オレは前のめりで問いかけた。
「私たちが見た時、彼女は大きな乗り物の下敷きになっていました。魂だけでも持ち帰ろうとしましたが、すでに魂は消え去っていました。仕方なく彼女の手に握られていた黒くて四角い板だけを持ち帰りました。私たちは時の流れに押され、時空を長時間繋ぎ続ける事が出来なかったのです」
ガツンと頭を殴られた気分になった。
間違いなく乗り物に轢かれたのは前世のリゼだろう。
間一髪で魂をコイツらに取られていたら、今のリゼは存在しない。
何と言う恐ろしい事をするのか!!
オレは無意識に怒りを身にまとい、ピリピリした空気を周囲に巻き起こした。
「ルイス、落ち着いて!ランドル王国や異世界が出て来て心配なのだろう。大丈夫?」
ロイから話しかけられて、我を取り戻す。
「クルト司祭、失敗した後の様子を教えてください」
「異世界から持ち帰った黒い板は司教さまが預かると言われたので、私たちは聖女の召喚が失敗したとロイ王太子殿下へご報告に上がりました」
「そうだね、司教たちから失敗しましたって報告で聞いた話と内容は同じだね。ただ対象が「紫の薔薇」ではなく、聖女となっていたけどね」
ロイは皮肉を込めて言った。
「クルト司祭、黒い板には触れていないのですか?」
シータが引き続き問う。
「はい、私たち司祭は誰も触れていません」
「クルト司祭、ロイ王太子殿下にご報告に上がった後はどうなりましたか?」
「それが、他の3人は、ロイ王太子殿下にご報告に上がった後、記憶がスッポリと抜けてしまったようで、何も覚えていないのです。司教さまも何事もなかったようにされているので、私も合わせて過ごしてきました。誰に相談してよいものか、誰が敵で味方なのかも分からなかったのです」
「クルト司祭、ありがとうございます。ぼくがあなたから読み取った内容と同じです。あなたが真実をお話になったとぼくが証明します」
シータの一言で、クルト司祭の顔色が一気に悪くなる。
そうだよな、真実を話してなかったら、今頃どうなっていたのかを考えるだけでも怖いだろうよ。
俺たちは、クルト司祭の身の安全を守る約束をして、彼を退室させた。
「ねえ、シータ殿って何者なの?魔術師って凄いね」
クルト司祭が立ち去るとロイが食いつくように聞いてくる。
「はい、ぼくはランドル王国の隠し玉なんです。王太子殿下、今後もランドル王国とは仲良くしてくださいね」
シータが怖いもの知らずで頭が痛くなる。
一方、ロイは大笑いしている。
「シータ殿は将来が楽しみだな。ルイス、負けないように頑張れよ。ところで、さっきの話だけどさ、司教が脅されてるって言ってたよね」
「ああ、それが一番問題かもな。要は国で一番有能な奴を抑えられているということだろう?」
オレが言うとロイが頷いた。
「あのー、ぼくが思うには、この国で一番有能かつ魔力を持っているのはクルト司祭です。その証拠に司教の術は掛かりませんでした。また、彼から冷静に様子を見られていることにも司教は気付いていないと思います」
「なるほどな、わざと見逃した訳ではないということだな」
「はい」
「それで、この後はどうする予定?」
ロイが割り込んでくる。
「そうだな、まずは司教の家族を見つけ出して安全を確保しよう。そうすれば、司教が黒いフードの奴に協力する理由がなくなる」
「僕もそれがいいと思う。ベルファント王国の騎士団の協力が必要なら言ってくれ、すぐ出せるようにしておくよ」
「ありがとう。ただ問題はランドル王国のブランド領周辺だからな。国境を越えていたら、ロイには頼めないかもな」
オレは苦しい胸の内を言葉に出した。
本当に厄介な場所で問題を起こしやがる。
まぁ、取り押さえにくくするのも奴らの狙いかもしれないな。
「そこは臨機応変で行くしかないよ。今さ、真実の半分くらい分かったけど、僕たちが異世界に飛ばされた謎まではもう少しかかりそうだね」
ロイも苦笑いしている。
「ルイス王子殿下とロイ王太子殿下!大丈夫です。司教マキトのご家族の救出と保護はランドル王国を出る時にアズ兄ちゃんに頼んだので、そろそろ連絡が来ると思います」
「いや、本当に隠し玉だね、君は、、、」
ロイは有能すぎる少年に驚嘆するのだった。
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