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第一部 転生編
第32話 奴隷商人来訪
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ブランド 「二人は奥の部屋へ…クレイの部屋にでも隠れていてもらえ。あそこなら防御の魔導具も設置してあるしな。クレイ、構わんよな?」
クレイ 「もちろん、というか(部屋を)残してあったのですか?」
ブランド 「無論だ、いつでも泊まれるように準備してある。だからたまには顔を見せに来い」
クレイ 「父上…」
クレイはヴィオレとケイトを屋敷の奥のクレイの住んでいた部屋へと案内し、部屋の扉と窓、壁に設置されている据付型の防御用魔導具を起動していく。動力の魔石は十分なようだ、クレイの居ない間にもちゃんと補充しておいてくれたようだ。
ブランドはアラン達に応接室で待っているように告げると、執務室へ移動した。(奴隷商人を来客用の応接間に招く事はしないようだ。)
しばらくして、セバスが執務室に奴隷商を案内してきた。
奴隷商人 「お初にお目に掛かります、私は王都で奴隷商をしておりますコルニク男爵と申します。ヴァレット子爵閣下にはご機嫌麗しく…」
ブランド 「奴隷商の訪問を受けて機嫌がよいように見えるか? くだらん挨拶はよい。奴隷商人が一体何の用だ?」
コルニク 「実は、私どもの奴隷が逃げ出してしまいましてな。それが……こちらの屋敷にその奴隷が逃げ込んだのを見たという者がおりまして」
ブランド 「奴隷なのに逃げ出す事ができたのか? 隷属の魔法を使って逆らえないようにしているのではないのか?」
コルニク 「それが、少々アクシデントがございまして…」
ブランド 「ほう、アクシデントね。ところで……
…このヴァレット領では奴隷の売買は禁止されているのを知っているか?」
そうなのである。実はヴァレット子爵領では、先々代、つまりクレイの曽祖父が、あまりに違法奴隷が多い事態を憂いて、奴隷商人の活動を禁じたのである。以来、ヴァレット領内には奴隷商人は存在しない。
だが、奴隷商コルニクは不敵に笑うと言った。
コルニク 「もちろん存じておりますが、売買さえしなければ、街に入る事までは禁じられてないはずでは?」
コルニク 「他の街で買われた奴隷を連れ込んでも、とやかく言われる筋合いは無いでしょう」
コルニク 「そもそも、奴隷を所有する事は、国が認めている事です。それを違法とする権限は領主といえどもないでしょう?」
この国では、細かい法律についてはその領地を治める領主に任されているのだが、大筋においては国が定めた法律に従う義務がある。自領内における奴隷の売買を禁じてはいるが、制度そのものを違法とまではできないのである。
ブランド 「確かに……奴隷を所有する事自体はこの街でも禁止はされていない。だが、違法奴隷に関しては別だ。国も禁止している。そして、違法奴隷かどうかを調べる権限くらいは領主にもあるぞ?」
コルニク 「違法奴隷など……私は扱った事はありませんから。いくら調べていただいても構いませんよ? まぁ調べようにも肝心の奴隷が居ないのですが…
…閣下の言いようを聞いていると、奴隷についてなにかお心当たりがお有りのご様子」
コルニク 「いやいや、誤解なさらないで頂きたい。おそらく、子爵閣下はその者が奴隷であるとはご存知なかったのでしょうから」
コルニク 「私どももあまり事を大きくしたくないのです、ご理解頂けたならば、奴隷を帰して頂きたいのですが…?」
ブランド 「何を言っているのか分からんが、この屋敷に奴隷などはおらんよ」
コルニク 「確かに見たという者がいるのですが? よろしいのですか? 例え領主といえども、他人の所有物をそうと知っていて奪ったとなれば、罪に問われる事になりますよ? ああいや、子爵ともなればそのような罪は握りつぶす事ができるとお考えならやめたほうがよろしいですよ。私どもも王都でセヴラル侯爵と親しくさせて頂いております。そして実は、今回逃げ出した奴隷も侯爵閣下がお買い上げになる事が既に決まっておりましてな。それを奪ったとなると…
…閣下もセヴラル侯爵に睨まれてもあまり良い事はないのではないですかな?」
ブランド 「竜の威を借る小鬼という言葉を知っているか? もう一度言う。お前が言うような奴隷はこの屋敷にはおらん。帰るがいい」
コルニク 「…左様ですか、了解いたしました。ああ、私はまだしばらくこの街におりますので、もし、それらしい者をみかけたらお知らせ頂ければ。奴隷の首輪を着けていますから、見ればひと目で分かるはずですので」
ブランド 「できるだけ早く街からも出ていってもらいものだな。奴隷商人が街に滞在するのを禁止する法律を作らないといけなくなる」
コルニク 「後悔なさいますな? それでは御機嫌よう」
退室するコルニクの背中を黙って睨んでいるブランド。
ブランド 「ふん、やはりいけ好かない連中だな、奴隷商人などというものは」
* * * *
コルニクの従者 「コルニク様、よろしかったのですか?」
コルニク 「ラーズ子爵の娘がこの屋敷の中に居るのは間違いないだろう。既に隷属の契約魔法は発動している。声さえ届けばなんとでもなるのだがな」
従者 「強引に押し入って調べましょうか?」
コルニク 「相手も下級とは言え貴族だ、さすがにそこまで強引な事もできんさ。
…まぁ、夜中に強盗に入られたりする事はあるかも知れんがな?」
従者 「御意」
クレイ 「もちろん、というか(部屋を)残してあったのですか?」
ブランド 「無論だ、いつでも泊まれるように準備してある。だからたまには顔を見せに来い」
クレイ 「父上…」
クレイはヴィオレとケイトを屋敷の奥のクレイの住んでいた部屋へと案内し、部屋の扉と窓、壁に設置されている据付型の防御用魔導具を起動していく。動力の魔石は十分なようだ、クレイの居ない間にもちゃんと補充しておいてくれたようだ。
ブランドはアラン達に応接室で待っているように告げると、執務室へ移動した。(奴隷商人を来客用の応接間に招く事はしないようだ。)
しばらくして、セバスが執務室に奴隷商を案内してきた。
奴隷商人 「お初にお目に掛かります、私は王都で奴隷商をしておりますコルニク男爵と申します。ヴァレット子爵閣下にはご機嫌麗しく…」
ブランド 「奴隷商の訪問を受けて機嫌がよいように見えるか? くだらん挨拶はよい。奴隷商人が一体何の用だ?」
コルニク 「実は、私どもの奴隷が逃げ出してしまいましてな。それが……こちらの屋敷にその奴隷が逃げ込んだのを見たという者がおりまして」
ブランド 「奴隷なのに逃げ出す事ができたのか? 隷属の魔法を使って逆らえないようにしているのではないのか?」
コルニク 「それが、少々アクシデントがございまして…」
ブランド 「ほう、アクシデントね。ところで……
…このヴァレット領では奴隷の売買は禁止されているのを知っているか?」
そうなのである。実はヴァレット子爵領では、先々代、つまりクレイの曽祖父が、あまりに違法奴隷が多い事態を憂いて、奴隷商人の活動を禁じたのである。以来、ヴァレット領内には奴隷商人は存在しない。
だが、奴隷商コルニクは不敵に笑うと言った。
コルニク 「もちろん存じておりますが、売買さえしなければ、街に入る事までは禁じられてないはずでは?」
コルニク 「他の街で買われた奴隷を連れ込んでも、とやかく言われる筋合いは無いでしょう」
コルニク 「そもそも、奴隷を所有する事は、国が認めている事です。それを違法とする権限は領主といえどもないでしょう?」
この国では、細かい法律についてはその領地を治める領主に任されているのだが、大筋においては国が定めた法律に従う義務がある。自領内における奴隷の売買を禁じてはいるが、制度そのものを違法とまではできないのである。
ブランド 「確かに……奴隷を所有する事自体はこの街でも禁止はされていない。だが、違法奴隷に関しては別だ。国も禁止している。そして、違法奴隷かどうかを調べる権限くらいは領主にもあるぞ?」
コルニク 「違法奴隷など……私は扱った事はありませんから。いくら調べていただいても構いませんよ? まぁ調べようにも肝心の奴隷が居ないのですが…
…閣下の言いようを聞いていると、奴隷についてなにかお心当たりがお有りのご様子」
コルニク 「いやいや、誤解なさらないで頂きたい。おそらく、子爵閣下はその者が奴隷であるとはご存知なかったのでしょうから」
コルニク 「私どももあまり事を大きくしたくないのです、ご理解頂けたならば、奴隷を帰して頂きたいのですが…?」
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コルニク 「確かに見たという者がいるのですが? よろしいのですか? 例え領主といえども、他人の所有物をそうと知っていて奪ったとなれば、罪に問われる事になりますよ? ああいや、子爵ともなればそのような罪は握りつぶす事ができるとお考えならやめたほうがよろしいですよ。私どもも王都でセヴラル侯爵と親しくさせて頂いております。そして実は、今回逃げ出した奴隷も侯爵閣下がお買い上げになる事が既に決まっておりましてな。それを奪ったとなると…
…閣下もセヴラル侯爵に睨まれてもあまり良い事はないのではないですかな?」
ブランド 「竜の威を借る小鬼という言葉を知っているか? もう一度言う。お前が言うような奴隷はこの屋敷にはおらん。帰るがいい」
コルニク 「…左様ですか、了解いたしました。ああ、私はまだしばらくこの街におりますので、もし、それらしい者をみかけたらお知らせ頂ければ。奴隷の首輪を着けていますから、見ればひと目で分かるはずですので」
ブランド 「できるだけ早く街からも出ていってもらいものだな。奴隷商人が街に滞在するのを禁止する法律を作らないといけなくなる」
コルニク 「後悔なさいますな? それでは御機嫌よう」
退室するコルニクの背中を黙って睨んでいるブランド。
ブランド 「ふん、やはりいけ好かない連中だな、奴隷商人などというものは」
* * * *
コルニクの従者 「コルニク様、よろしかったのですか?」
コルニク 「ラーズ子爵の娘がこの屋敷の中に居るのは間違いないだろう。既に隷属の契約魔法は発動している。声さえ届けばなんとでもなるのだがな」
従者 「強引に押し入って調べましょうか?」
コルニク 「相手も下級とは言え貴族だ、さすがにそこまで強引な事もできんさ。
…まぁ、夜中に強盗に入られたりする事はあるかも知れんがな?」
従者 「御意」
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