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第28話 ※ちょっとエッチなシーンあり
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俺は慣れたように部屋のパネルを押す先輩に呆気にとられた。
「ちょっと、何してるんですか」
「あいつらしつこいからさ、ちょっと入るだけだって。何もしないから」
先輩はそんなこと言って俺を部屋に誘導した。俺は1人で出て行くのも怖くて、結局流されてしまった。
ラブホといっても、内観は普通のホテルの一室のようだった。ただ、ベッドはダブルサイズの1つしかないけど。
俺たちは部屋のベッドに背を向けて座った。
「本当に何もしないでくださいね」
「わかってるって」
先輩はそう言ってため息をついた。なんか不満そうに見える。
「付き合ってるわけじゃないんですからね」
俺は念を押した。
「付き合っても一生やらしてくれなそうだけど」
俺は先輩の言葉に絶句した。
「な、何言ってんですか!」
「生殺しがきつすぎる」
先輩は苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「は?」
それって俺が悪いのだろうか。先輩はやっぱやりたいのかな。
「トイレで抜いてくる」
なんて言いながら先輩は立ち上がった。
俺は先輩の言葉に驚いて、一瞬すくんでしまった。
気付いたら先輩はいなくて、俺は焦ってトイレを探した。
人が入ってる気配がしたので、俺はトイレのドアを叩いた。反応がないので、何度も叩くと、
「何なんだよ!」
とトイレ越しに怒ったように言われた。
「何やってるんですか?」
「お前人の話聞いてた?」
聞いてたけど。
「何でそんなこと」
「このままじゃ我慢できなそうだからだよ」
やっぱり我慢してたんだ。俺は申し訳ないような気がしてきた。こんなとこに入るつもりなかったのに、俺が走って逃げたから。でも、それは先輩が俺に同意もなくキスしたからで。
やっぱり俺、悪くないかも。でも、なんかいたたまれない。
「先輩、あの」
返事がなかった。
「先輩!」
トイレのドアノブをつい引いたら、ドアが開いてしまった。
「ちょっ、開けんなよ」
鍵がかかってなかった。先輩は焦って俺の方を見た。先輩の手には先輩のものが握られている。
俺は恥ずかしくなった。
「あ、あの、その、開いてるなんて知らなくて」
「ドアに鍵ないんだって」
そうなんだ。知らなかった。ラブホだからトイレ見られてもいいってこと?
「もう、見んな、あっちいけ」
「あの、先輩」
俺は勇気を出して言った。
「俺、手伝いましょうか?」
「は?」
「だって、俺、先輩が1人で、そんなの」
確かに俺たちは付き合ってないけど、そんなことさせてるのは多分俺のせいだし。
「言ったことには責任持てよ」
俺は頷いた。
先輩はズボンをちゃんと上げてからトイレを出た。
「で、どうやって手伝ってくれるんだ?」
「あ、あっち」
俺はベッドを指した。
先輩はまたため息をついた。
「そんなん押し倒されても知らないぞ」
何言ってるのかと思った。
「先輩のこと信じてますから」
「ホントお前は」
先輩は深くため息をついて、言った。
「シャワー浴びてくる」
「え?」
「そのままじゃ汚いだろ」
先輩は行ってしまった。別にそんなこと思ってなかったのに。
俺はおとなしく先輩を待った。
先輩は思いの外すぐに出てきたので、心の準備が追いつかない。いや、自分がやるって言ったんだからがんばらないと。
先輩は靴を脱ぎ、ベッドの上に上がって、座り込んだ。
「ここでいいか?」
「は、はい」
俺は緊急しながらも頷いた。
俺も靴を脱いでベッドの上に上がった。先輩はまだズボンを履いている。
「あの、ズボン」
先輩は黙ってズボンを下ろした。黒いトランクスが見えた。下着のままできるわけない。
「そ、それも」
「いいんだな」
この期に及んで何を言ってるんだろう。
先輩のものが見えて俺はつばを飲み込んだ。さっきは良く見てなかったけど、結構大きい。既に半だちだった。
俺は恐る恐る先輩のを掴んだ。もちろん自分のをやったこともある。
俺はゆるゆると腕を動かし出した。
「瞬太?」
「な、なんですか?」
集中してるのに話しかけないでほしい。
「なんか、こうしてるのも結構くるな」
先輩のは段々大きくなってきた。感じてくれてるのだろうか。
「あっ」
先輩が声を上げたのに少しうれしくなって、少し律動を早くする。
「ま、待って」
「瞬太のはいいのか?」
俺の?
「や、いいです」
先輩が俺のを触ろうとしてくるのを、よじって避けた。
「一緒にやった方が気持ちいいって」
「で、でも」
俺洗ってないし、汚いのに。
「汚くなんかないから」
何も言ってないのに俺が考えてることが通じてしまった。
「は、恥ずかしいし」
誰にも見られたことなんかないのに。
「一緒にいこう」
先輩が俺の方に乗り出してくる。
「な、何もしないって」
言ったのに。
「ごめん。でも、せっかくだからさ」
先輩が触れてきて、緩くたってきてしまった。
「ほら、瞬も我慢できないだろ」
また瞬って呼んだ。
「ま、」
先輩は強引に俺のズボンを脱がしてきた。
「じ、自分で脱げます」
流されてるかもしれない。でも、このままじゃ終わりそうにないと思ったので、仕方なくズボンを脱いだ。下着を脱ぐのは恥ずかしくて、先輩の方を見たら、すごく大きくなって、先走りも見えて、思わず顔が火照った。
「な、先輩」
「ごめん。興奮しちゃったかも」
先輩の顔が近付いてきた。キスされると思って、目をつぶった。
「キスしていい?」
さっきは聞かないでしたくせに。
「もう、聞かないでください」
答えたくない。
「今後聞かないでいつでもしていいってこと?」
そんなこと言ってない。と思ったら、唇に唇が重なってた。しかも、先輩の舌が口の中に入ってくる。俺は口を閉じてることができなくて、受け入れてしまった。
唾液が絡まって、変な感じ。俺の舌まで絡め取られた。そしたら、ぞくっとした。
「んっ」
思わず声を出していた。
「瞬太感じてる?」
「や、やめ」
先輩はやめてくれない。
しかも、気付いたら下着も脱がされてる。
俺のを緩くこすられ、すぐにたってしまった。キスのせいもあるかもしれない。
「せんぱ」
「ごめん。これだけにするから。俺のも握って?」
俺は先輩のから手を放しているのに今初めて気付いて、もう一度握った。
先輩が俺のをしごくのと同じように俺もしごいた。お互いのが汁を出しているのが見えた。やばい。気持ちいいかも。
先輩も段々喋らなくなって、気持ち良さそうな声を漏らしてる。
「こんなことしたの初めてだけど、やばいな」
先輩が言って驚いた。経験豊富そうなのに。
「嘘」
「男とほとんど経験ないしさ」
そういえば、前に男との経験1回あるとか聞いたような気がする。
「そろそろやばいかも」
「あっ。俺、も」
先輩が言って俺も同意した。お互い最後には激しくしごいて、同時にいった。
「ちょっと、何してるんですか」
「あいつらしつこいからさ、ちょっと入るだけだって。何もしないから」
先輩はそんなこと言って俺を部屋に誘導した。俺は1人で出て行くのも怖くて、結局流されてしまった。
ラブホといっても、内観は普通のホテルの一室のようだった。ただ、ベッドはダブルサイズの1つしかないけど。
俺たちは部屋のベッドに背を向けて座った。
「本当に何もしないでくださいね」
「わかってるって」
先輩はそう言ってため息をついた。なんか不満そうに見える。
「付き合ってるわけじゃないんですからね」
俺は念を押した。
「付き合っても一生やらしてくれなそうだけど」
俺は先輩の言葉に絶句した。
「な、何言ってんですか!」
「生殺しがきつすぎる」
先輩は苦虫をかみつぶしたような顔をした。
「は?」
それって俺が悪いのだろうか。先輩はやっぱやりたいのかな。
「トイレで抜いてくる」
なんて言いながら先輩は立ち上がった。
俺は先輩の言葉に驚いて、一瞬すくんでしまった。
気付いたら先輩はいなくて、俺は焦ってトイレを探した。
人が入ってる気配がしたので、俺はトイレのドアを叩いた。反応がないので、何度も叩くと、
「何なんだよ!」
とトイレ越しに怒ったように言われた。
「何やってるんですか?」
「お前人の話聞いてた?」
聞いてたけど。
「何でそんなこと」
「このままじゃ我慢できなそうだからだよ」
やっぱり我慢してたんだ。俺は申し訳ないような気がしてきた。こんなとこに入るつもりなかったのに、俺が走って逃げたから。でも、それは先輩が俺に同意もなくキスしたからで。
やっぱり俺、悪くないかも。でも、なんかいたたまれない。
「先輩、あの」
返事がなかった。
「先輩!」
トイレのドアノブをつい引いたら、ドアが開いてしまった。
「ちょっ、開けんなよ」
鍵がかかってなかった。先輩は焦って俺の方を見た。先輩の手には先輩のものが握られている。
俺は恥ずかしくなった。
「あ、あの、その、開いてるなんて知らなくて」
「ドアに鍵ないんだって」
そうなんだ。知らなかった。ラブホだからトイレ見られてもいいってこと?
「もう、見んな、あっちいけ」
「あの、先輩」
俺は勇気を出して言った。
「俺、手伝いましょうか?」
「は?」
「だって、俺、先輩が1人で、そんなの」
確かに俺たちは付き合ってないけど、そんなことさせてるのは多分俺のせいだし。
「言ったことには責任持てよ」
俺は頷いた。
先輩はズボンをちゃんと上げてからトイレを出た。
「で、どうやって手伝ってくれるんだ?」
「あ、あっち」
俺はベッドを指した。
先輩はまたため息をついた。
「そんなん押し倒されても知らないぞ」
何言ってるのかと思った。
「先輩のこと信じてますから」
「ホントお前は」
先輩は深くため息をついて、言った。
「シャワー浴びてくる」
「え?」
「そのままじゃ汚いだろ」
先輩は行ってしまった。別にそんなこと思ってなかったのに。
俺はおとなしく先輩を待った。
先輩は思いの外すぐに出てきたので、心の準備が追いつかない。いや、自分がやるって言ったんだからがんばらないと。
先輩は靴を脱ぎ、ベッドの上に上がって、座り込んだ。
「ここでいいか?」
「は、はい」
俺は緊急しながらも頷いた。
俺も靴を脱いでベッドの上に上がった。先輩はまだズボンを履いている。
「あの、ズボン」
先輩は黙ってズボンを下ろした。黒いトランクスが見えた。下着のままできるわけない。
「そ、それも」
「いいんだな」
この期に及んで何を言ってるんだろう。
先輩のものが見えて俺はつばを飲み込んだ。さっきは良く見てなかったけど、結構大きい。既に半だちだった。
俺は恐る恐る先輩のを掴んだ。もちろん自分のをやったこともある。
俺はゆるゆると腕を動かし出した。
「瞬太?」
「な、なんですか?」
集中してるのに話しかけないでほしい。
「なんか、こうしてるのも結構くるな」
先輩のは段々大きくなってきた。感じてくれてるのだろうか。
「あっ」
先輩が声を上げたのに少しうれしくなって、少し律動を早くする。
「ま、待って」
「瞬太のはいいのか?」
俺の?
「や、いいです」
先輩が俺のを触ろうとしてくるのを、よじって避けた。
「一緒にやった方が気持ちいいって」
「で、でも」
俺洗ってないし、汚いのに。
「汚くなんかないから」
何も言ってないのに俺が考えてることが通じてしまった。
「は、恥ずかしいし」
誰にも見られたことなんかないのに。
「一緒にいこう」
先輩が俺の方に乗り出してくる。
「な、何もしないって」
言ったのに。
「ごめん。でも、せっかくだからさ」
先輩が触れてきて、緩くたってきてしまった。
「ほら、瞬も我慢できないだろ」
また瞬って呼んだ。
「ま、」
先輩は強引に俺のズボンを脱がしてきた。
「じ、自分で脱げます」
流されてるかもしれない。でも、このままじゃ終わりそうにないと思ったので、仕方なくズボンを脱いだ。下着を脱ぐのは恥ずかしくて、先輩の方を見たら、すごく大きくなって、先走りも見えて、思わず顔が火照った。
「な、先輩」
「ごめん。興奮しちゃったかも」
先輩の顔が近付いてきた。キスされると思って、目をつぶった。
「キスしていい?」
さっきは聞かないでしたくせに。
「もう、聞かないでください」
答えたくない。
「今後聞かないでいつでもしていいってこと?」
そんなこと言ってない。と思ったら、唇に唇が重なってた。しかも、先輩の舌が口の中に入ってくる。俺は口を閉じてることができなくて、受け入れてしまった。
唾液が絡まって、変な感じ。俺の舌まで絡め取られた。そしたら、ぞくっとした。
「んっ」
思わず声を出していた。
「瞬太感じてる?」
「や、やめ」
先輩はやめてくれない。
しかも、気付いたら下着も脱がされてる。
俺のを緩くこすられ、すぐにたってしまった。キスのせいもあるかもしれない。
「せんぱ」
「ごめん。これだけにするから。俺のも握って?」
俺は先輩のから手を放しているのに今初めて気付いて、もう一度握った。
先輩が俺のをしごくのと同じように俺もしごいた。お互いのが汁を出しているのが見えた。やばい。気持ちいいかも。
先輩も段々喋らなくなって、気持ち良さそうな声を漏らしてる。
「こんなことしたの初めてだけど、やばいな」
先輩が言って驚いた。経験豊富そうなのに。
「嘘」
「男とほとんど経験ないしさ」
そういえば、前に男との経験1回あるとか聞いたような気がする。
「そろそろやばいかも」
「あっ。俺、も」
先輩が言って俺も同意した。お互い最後には激しくしごいて、同時にいった。
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