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第1章
第12話 ※R18
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次の日も僕はかっちゃんを手伝いに行った。夕飯だけはちゃんと食べろって言われたので、食堂がしまるぎりぎりの時間に行って、僕が食べ終わったらまたおばさんにかっちゃんの分をお願いした。
生徒会の仕事で忙しいと言ったら、大変だと同情してくれた。
仕事が一段落つくまで毎日同じように過ごした。
その間生徒会の他のメンバーは一度も来なかった。書記と会計は鏑木君に夢中になってて、生徒会の仕事を忘れてるとか。何それと僕は憤ったけど、かっちゃんは気にしてないみたい。副会長さんは、行方不明だとか。授業には出てるけど、放課後になるとすぐ消えてしまうようだ。なんか怪しいと思った。この前僕にも絡んできたし。
金曜日になったら、だいぶ仕事は片付いた。
かっちゃんもほっとしていた。他の人たちが戻って来ないから、来週も手伝おうと思ってたけど。
土日はゆっくりできそうで良かった。
忙しい間も僕はこっそりお尻の中をほぐしたりしていた。ローションは手に入らなかったので、持ってた髪の毛用のオイルでだったけど。指2本くらいなら入るようになった。でも、さすがにあれは入らないかもしれない。かっちゃんのって大きいのかな。つい想像してしまった。
今日は早く仕事が終わったし、かっちゃんと何かあるかもしれない。そう思ってお風呂で念入りにほぐしていた。
そしたら突然風呂のドアが空いた。カーテン越しにかっちゃんの声が聞こえた。
「由君、一緒に入っていい? 汗かいちゃって」
「だだだだ、駄目!」
僕は慌てた。こんなのかっちゃんに見られたら。
僕はお尻から指を出した。
「恥ずかしいの?」
かっちゃんがカーテンを覗いてくる。
「ま、待って。もう出るから」
洗い終わってたし、かっちゃんに色々見られる前に出ようと思ったら、そのまま入って来た。
出ようとしたら腕を掴まれた。
「背中流してあげるよ」
「い、いいから」
後ろを見られたらバレちゃうかも。僕は焦って後ずさった。
かっちゃんのあそこをまじまじと見てしまった。結構大きい。
「由君、何見てんの?」
「な、何でも」
恥ずかしくて顔が火照った。
「逃げないで流しっこしよう」
「う、うん」
僕は仕方なく後ろを向いた。かっちゃんにバレないようにキュッとお尻に力を入れた。
かっちゃんが背中を洗ってくれた。お尻まで洗おうとするので、
「そこはいい!」
と止めた。
「別に何もしないよ」
と言いながらもお尻から手を放してくれない。僕のお尻がまたキュッとなった。
「それともして欲しい?」
ささやくように言われて僕はビクッとしてしまった。
「だ、駄目」
「なんかお尻から出てる」
え? 嘘。もしかしてオイルがもれてたのかな。
「ひゃっ」
かっちゃんが孔の部分を撫でて、変な声が出てしまった。
「なんか柔らかいけど」
触らないでって言いたかったのに、ちゃんと言葉にならなかった。
「か、かっちゃ、やめ」
「もしかしてなんか入れた?」
お願い。聞かないで。
「誰かとやったりしてないよね?」
何でそんな話になるのかわからない。
「ち、違」
かっちゃんの方を向けなかった。
「じゃあ何で?」
と言いながら、かっちゃんの指が僕のお尻の中に入ってくる。
「や、やだ」
自分でやるよりもむずむずして気持ち悪かった。
「すごく柔らかいけど、何かに使った?」
僕は首を振った。それしかできなかった。
「由君?」
「あ、待っ」
かっちゃんはやめてくれない。指がどんどん中に入っていく。なんか変な感じ。
「やあっ」
思いっきり声をあげてしまい、恥ずかしくて顔をあげられなくなった。
「ここが気持ちいいの?」
「かっちゃん、や」
こんなとこで恥ずかしいよ。僕のものがたってきてしまった。
かっちゃんは指を出して僕を表に向かせた。慌ててあそこを隠そうとしたが、かっちゃんの手にどかされた。
「何で隠すの?」
「だって」
恥ずかしすぎて顔があげられない。
「俺の見てたくせに、由君のは見せてくれないんだ」
「うっ」
やっぱり見てたのバレてる。
「お尻自分でいじってた?」
「う、うん」
やっぱりかっちゃんには隠せない。
「由君かわいいね。準備してくれてたんだ」
かっちゃんは僕の顔をあげてキスをしてきた。
僕はドキドキしてきた。
「か、かっちゃ」
かっちゃんの舌が僕の舌に触れてきて、慌てて舌を引っ込めてしまった。
「由君は控えめだね」
かっちゃんの唇が離れていって何故だか寂しく感じた。
「のりと違って」
そう言われて、僕はかっとなった。
かっちゃんに自分からキスをした。今度は外さないでちゃんとできた。
キスに夢中になっていて、かっちゃんが僕の胸に触れてきたのに気づかなかった。
僕はピクンと反応してしまい、慌てた。
「か、かっちゃ?」
「由君の乳首ピンク色。かわいい」
や、やめてかっちゃん。恥ずかしいから、変なこと言わないで。
かっちゃんに乳首を撫で回され、下は完璧たってしまった。
乳首もふっくらと膨らんで、硬くなってきた。恥ずかしい。
かっちゃんはそれでもやめようとしない。
「かっちゃん、待って」
もう無理。乳首が段々赤くなってきたし、なんか体がむずむずする。いきたくてもいけないような
僕のものにまで触れてきて、先走りがこぼれてきた。
「も、もう駄目」
このまま続けたらおかしくなりそう。
「ここでやめていいの?」
かっちゃんはいきそうになる前に手を止めた。むずむずがひどくなって、体を自分で動かしてしまう。どうしよう。いきたくなっちゃった。
「恥ずかしいの」
「体は正直だね」
かっちゃんに言われた通りで、無意識に僕のものをかっちゃんの太ももに擦りつけてた。
「もっと気持ち良くしてあげるよ」
「んーん」
僕は首を横に振った。
自分でしごこうとしたら、かっちゃんに止められた。
「まだだめ」
両腕をかっちゃんの片腕で押さえられ、もう片方の手の指がまた僕のお尻の中に入ってくる。
「か、かっちゃん」
「なあに?」
「もうやめようよ」
「そのために準備してくれたんじゃないの?」
「そ、そうだけど。まだ心の準備が」
「ふーん」
かっちゃん怒ってる?
「じゃあのりとしようかな」
「だだだだだめ」
「由君は無理なんだもんね」
「僕がんばるから」
のりとはだめ。
「ほんとに?」
「うん」
つい頷いてしまった。
「あああっ」
指が一気に入ってきて驚いた。でも、がんばるって言った手前どうにもできない。
さっきかっちゃんが触れた気持ちいいとこに当たって声が抑えられなくなる。
僕はがんばって口をぎゅっと閉じた。
いくら1人部屋だからって、隣の部屋とかに聞こえちゃう。
「何やってんの?」
「んんんんんっ」
また気持ちいいところをくりくりやられて、
「何で声抑えてんの?」
「だ、だって隣に聞こえちゃ」
「ああっ」
しゃべってる途中にくりくりされたから、抑えられなかった。
「由君、中こんなになってるよ」
言わないで欲しい。
「かっちゃん、もう平気だから」
これ以上指でくりくりやられたらおかしくなりそう。
「入れていいの?」
「う、うん」
がんばるって決めたから。のりに負けたくないから。でも、自分に負けたくないってどういうこと? 自分でよくわからなくなってきた。
僕が余計なことを考えているうちに、かっちゃんは僕を風呂からベッドに抱きかかえてきた。
「ちょっと洗ってくる」
かっちゃんはそう言って再び風呂に。
僕はぽーっとしてしまった。そういえばかっちゃん、僕の色々な場所をいじってばっかでちゃんとシャワー浴びてなかった。
なんかもう起き上がれないや。
だんだん眠くなってきた。
ん? あれ?
はっと目が覚めたら、部屋がうす暗かった。机の方からほのかに光が見えた。
かっちゃんは隣に寝ていなかった。
起き上がったら、自分が服を着てなかったのに気付いた。え? 嘘?
えーと寝る前何してたっけ?
徐々に思い出してきた。も、もしかしてそのまま寝ちゃった?
かっちゃんがしてくれたのか、体には布団がかけてあって寒くはなかった。
「か、かっちゃん?」
僕は起き上がって部屋を見渡した。
明かりの方に向かうと、机に向かって本を読んでるかっちゃんがいた。
「か、かっちゃん」
僕はさっき被せてくれた布団を被っていた。裸だと恥ずかしいから。
「由君大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど……。ちょっと寝ちゃったみたい」
「きっと疲れてたんだね」
「ご、ごめんなさい」
疲れてるのはかっちゃんの方のはずなのに。
「気にしないで」
「で、でも、途中だったのに」
僕は言おうとして恥ずかしくて顔がほてってしまった。
「え? 何? 続きしてくれるの?」
「あああ、うう」
「なーんて冗談だよ」
かっちゃんは笑った。でも僕は情けなかった。寝落ちなんて最低だ。
「でも、僕、がんばるって言ったのに。のりが、のりの方が」
「さっきのも冗談。ごめんね。のりと比べて」
「ううん」
僕は首を振った。
「由君はもう寝な。遅いし」
「で、でも」
そういえば今何時?
「そんな顔しないの」
かっちゃんに頭を撫でられた。やっぱり子供扱い。
「ぼ、僕嫌なわけじゃないから」
「うん。期待して待ってる」
「僕、かっちゃんのこと……」
頭の中で声が聞こえた。『まだ早い』何が?
「由君?」
「な、何でもない」
何故かこのまま言っちゃいけないような気がして、僕は口をつぐんだ。
今のはのり? それとも……。何か大事なことを忘れてる。そんな気がした。
土日には何もなかった。僕は変わらずかっちゃんのいないときにがんばって準備をしてた。
かっちゃんとの距離が縮まったような違うようなそんな土日だった。
生徒会の仕事で忙しいと言ったら、大変だと同情してくれた。
仕事が一段落つくまで毎日同じように過ごした。
その間生徒会の他のメンバーは一度も来なかった。書記と会計は鏑木君に夢中になってて、生徒会の仕事を忘れてるとか。何それと僕は憤ったけど、かっちゃんは気にしてないみたい。副会長さんは、行方不明だとか。授業には出てるけど、放課後になるとすぐ消えてしまうようだ。なんか怪しいと思った。この前僕にも絡んできたし。
金曜日になったら、だいぶ仕事は片付いた。
かっちゃんもほっとしていた。他の人たちが戻って来ないから、来週も手伝おうと思ってたけど。
土日はゆっくりできそうで良かった。
忙しい間も僕はこっそりお尻の中をほぐしたりしていた。ローションは手に入らなかったので、持ってた髪の毛用のオイルでだったけど。指2本くらいなら入るようになった。でも、さすがにあれは入らないかもしれない。かっちゃんのって大きいのかな。つい想像してしまった。
今日は早く仕事が終わったし、かっちゃんと何かあるかもしれない。そう思ってお風呂で念入りにほぐしていた。
そしたら突然風呂のドアが空いた。カーテン越しにかっちゃんの声が聞こえた。
「由君、一緒に入っていい? 汗かいちゃって」
「だだだだ、駄目!」
僕は慌てた。こんなのかっちゃんに見られたら。
僕はお尻から指を出した。
「恥ずかしいの?」
かっちゃんがカーテンを覗いてくる。
「ま、待って。もう出るから」
洗い終わってたし、かっちゃんに色々見られる前に出ようと思ったら、そのまま入って来た。
出ようとしたら腕を掴まれた。
「背中流してあげるよ」
「い、いいから」
後ろを見られたらバレちゃうかも。僕は焦って後ずさった。
かっちゃんのあそこをまじまじと見てしまった。結構大きい。
「由君、何見てんの?」
「な、何でも」
恥ずかしくて顔が火照った。
「逃げないで流しっこしよう」
「う、うん」
僕は仕方なく後ろを向いた。かっちゃんにバレないようにキュッとお尻に力を入れた。
かっちゃんが背中を洗ってくれた。お尻まで洗おうとするので、
「そこはいい!」
と止めた。
「別に何もしないよ」
と言いながらもお尻から手を放してくれない。僕のお尻がまたキュッとなった。
「それともして欲しい?」
ささやくように言われて僕はビクッとしてしまった。
「だ、駄目」
「なんかお尻から出てる」
え? 嘘。もしかしてオイルがもれてたのかな。
「ひゃっ」
かっちゃんが孔の部分を撫でて、変な声が出てしまった。
「なんか柔らかいけど」
触らないでって言いたかったのに、ちゃんと言葉にならなかった。
「か、かっちゃ、やめ」
「もしかしてなんか入れた?」
お願い。聞かないで。
「誰かとやったりしてないよね?」
何でそんな話になるのかわからない。
「ち、違」
かっちゃんの方を向けなかった。
「じゃあ何で?」
と言いながら、かっちゃんの指が僕のお尻の中に入ってくる。
「や、やだ」
自分でやるよりもむずむずして気持ち悪かった。
「すごく柔らかいけど、何かに使った?」
僕は首を振った。それしかできなかった。
「由君?」
「あ、待っ」
かっちゃんはやめてくれない。指がどんどん中に入っていく。なんか変な感じ。
「やあっ」
思いっきり声をあげてしまい、恥ずかしくて顔をあげられなくなった。
「ここが気持ちいいの?」
「かっちゃん、や」
こんなとこで恥ずかしいよ。僕のものがたってきてしまった。
かっちゃんは指を出して僕を表に向かせた。慌ててあそこを隠そうとしたが、かっちゃんの手にどかされた。
「何で隠すの?」
「だって」
恥ずかしすぎて顔があげられない。
「俺の見てたくせに、由君のは見せてくれないんだ」
「うっ」
やっぱり見てたのバレてる。
「お尻自分でいじってた?」
「う、うん」
やっぱりかっちゃんには隠せない。
「由君かわいいね。準備してくれてたんだ」
かっちゃんは僕の顔をあげてキスをしてきた。
僕はドキドキしてきた。
「か、かっちゃ」
かっちゃんの舌が僕の舌に触れてきて、慌てて舌を引っ込めてしまった。
「由君は控えめだね」
かっちゃんの唇が離れていって何故だか寂しく感じた。
「のりと違って」
そう言われて、僕はかっとなった。
かっちゃんに自分からキスをした。今度は外さないでちゃんとできた。
キスに夢中になっていて、かっちゃんが僕の胸に触れてきたのに気づかなかった。
僕はピクンと反応してしまい、慌てた。
「か、かっちゃ?」
「由君の乳首ピンク色。かわいい」
や、やめてかっちゃん。恥ずかしいから、変なこと言わないで。
かっちゃんに乳首を撫で回され、下は完璧たってしまった。
乳首もふっくらと膨らんで、硬くなってきた。恥ずかしい。
かっちゃんはそれでもやめようとしない。
「かっちゃん、待って」
もう無理。乳首が段々赤くなってきたし、なんか体がむずむずする。いきたくてもいけないような
僕のものにまで触れてきて、先走りがこぼれてきた。
「も、もう駄目」
このまま続けたらおかしくなりそう。
「ここでやめていいの?」
かっちゃんはいきそうになる前に手を止めた。むずむずがひどくなって、体を自分で動かしてしまう。どうしよう。いきたくなっちゃった。
「恥ずかしいの」
「体は正直だね」
かっちゃんに言われた通りで、無意識に僕のものをかっちゃんの太ももに擦りつけてた。
「もっと気持ち良くしてあげるよ」
「んーん」
僕は首を横に振った。
自分でしごこうとしたら、かっちゃんに止められた。
「まだだめ」
両腕をかっちゃんの片腕で押さえられ、もう片方の手の指がまた僕のお尻の中に入ってくる。
「か、かっちゃん」
「なあに?」
「もうやめようよ」
「そのために準備してくれたんじゃないの?」
「そ、そうだけど。まだ心の準備が」
「ふーん」
かっちゃん怒ってる?
「じゃあのりとしようかな」
「だだだだだめ」
「由君は無理なんだもんね」
「僕がんばるから」
のりとはだめ。
「ほんとに?」
「うん」
つい頷いてしまった。
「あああっ」
指が一気に入ってきて驚いた。でも、がんばるって言った手前どうにもできない。
さっきかっちゃんが触れた気持ちいいとこに当たって声が抑えられなくなる。
僕はがんばって口をぎゅっと閉じた。
いくら1人部屋だからって、隣の部屋とかに聞こえちゃう。
「何やってんの?」
「んんんんんっ」
また気持ちいいところをくりくりやられて、
「何で声抑えてんの?」
「だ、だって隣に聞こえちゃ」
「ああっ」
しゃべってる途中にくりくりされたから、抑えられなかった。
「由君、中こんなになってるよ」
言わないで欲しい。
「かっちゃん、もう平気だから」
これ以上指でくりくりやられたらおかしくなりそう。
「入れていいの?」
「う、うん」
がんばるって決めたから。のりに負けたくないから。でも、自分に負けたくないってどういうこと? 自分でよくわからなくなってきた。
僕が余計なことを考えているうちに、かっちゃんは僕を風呂からベッドに抱きかかえてきた。
「ちょっと洗ってくる」
かっちゃんはそう言って再び風呂に。
僕はぽーっとしてしまった。そういえばかっちゃん、僕の色々な場所をいじってばっかでちゃんとシャワー浴びてなかった。
なんかもう起き上がれないや。
だんだん眠くなってきた。
ん? あれ?
はっと目が覚めたら、部屋がうす暗かった。机の方からほのかに光が見えた。
かっちゃんは隣に寝ていなかった。
起き上がったら、自分が服を着てなかったのに気付いた。え? 嘘?
えーと寝る前何してたっけ?
徐々に思い出してきた。も、もしかしてそのまま寝ちゃった?
かっちゃんがしてくれたのか、体には布団がかけてあって寒くはなかった。
「か、かっちゃん?」
僕は起き上がって部屋を見渡した。
明かりの方に向かうと、机に向かって本を読んでるかっちゃんがいた。
「か、かっちゃん」
僕はさっき被せてくれた布団を被っていた。裸だと恥ずかしいから。
「由君大丈夫?」
「だ、大丈夫だけど……。ちょっと寝ちゃったみたい」
「きっと疲れてたんだね」
「ご、ごめんなさい」
疲れてるのはかっちゃんの方のはずなのに。
「気にしないで」
「で、でも、途中だったのに」
僕は言おうとして恥ずかしくて顔がほてってしまった。
「え? 何? 続きしてくれるの?」
「あああ、うう」
「なーんて冗談だよ」
かっちゃんは笑った。でも僕は情けなかった。寝落ちなんて最低だ。
「でも、僕、がんばるって言ったのに。のりが、のりの方が」
「さっきのも冗談。ごめんね。のりと比べて」
「ううん」
僕は首を振った。
「由君はもう寝な。遅いし」
「で、でも」
そういえば今何時?
「そんな顔しないの」
かっちゃんに頭を撫でられた。やっぱり子供扱い。
「ぼ、僕嫌なわけじゃないから」
「うん。期待して待ってる」
「僕、かっちゃんのこと……」
頭の中で声が聞こえた。『まだ早い』何が?
「由君?」
「な、何でもない」
何故かこのまま言っちゃいけないような気がして、僕は口をつぐんだ。
今のはのり? それとも……。何か大事なことを忘れてる。そんな気がした。
土日には何もなかった。僕は変わらずかっちゃんのいないときにがんばって準備をしてた。
かっちゃんとの距離が縮まったような違うようなそんな土日だった。
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