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第四章 十五歳になりました。さぁて、乙女ゲームの始まりです!
ヒロインと悪役令嬢は仲良くなりました!
しおりを挟むあれから数ヵ月。
昼休みに入り皆、御飯を食べに食堂にいく。お弁当を持ってきているので特に食堂に用がないのでご飯を食べに屋上ヘ行く。
ハルと一緒に…。
仲良くなったよ!
やった~!私のお友達だ~嬉しいよ~!
勿論保護者組(アルとマック)とシアとロイもいるよ!結構多くなったよ!私の友達!
だけど未だにソフィア様呼びであり複雑であるが「さすがに公爵令嬢呼び捨ては不味いですよ!」と怒られてしまった。それこそダメじゃない?怒るとか。
どこか抜けててかわいいなぁーと思ったのは内緒である。
今日は屋上で待ち合わせをしているのだ。楽しみで廊下を歩くペースが無意識に上がる。階段を登るとドアが見えてきてそのドアを開ける。
途端に視界が真っ黒に染まる。
「ソフィー!久し振り~!」
「お兄様!会いたかったです!…が二日前に会いましたよね?」
私の声などまるで聞こえてないかのようにスルーするのは私の兄ーーカイルである。
昔のころに比べて髪が伸びて青色の紐で結ばれている。瞳の色と似ていて良く似合っている。とにかくものすごくイケメンである!
(お兄様もシスコンだけど私も立派なブラコンになったよね~)
お兄様を思ってる度合いだったら誰にも負けないような気がする。
ゲーム通り生徒会長をやっていて女子生徒の憧れらしい。
びびったんだがお兄様はカナエのことが好きらしい。話された時急にサラッと言われて思考が停止していたのは、あの、アルとパルマの事件が起きてカナエとパルマが仲良くなり始めてから約一年ぐらい。六歳児になんちゅー話しとんのって話だが。
その時紅茶を手に持ってたから力抜けて落ちそうになったじゃん!やめて!
お兄様はゲーム通りお腹真っ黒の腹黒になってしまったからそれに捕まるカナエは可哀想だなーっと冷静に思う。
まぁ、両思いっぽいしなんとかなるかと考える。
抱きつかれている手を少しどけると後ろに人がいて思わず声を上げる。
「サキッ!」
「ソフィア様!お久しぶりです!」
今度はサキに抱きつく。サキは週に一回必ずお兄様と帰ってくる。やることは当然私のお世話。こんな笑顔の前で断るのも逆に失礼だろうと好きにさせている。
ちらりと後ろを向くとお兄様はカナエとお話していた。わぁ、積極的ー。(棒読み)
「お兄様、誰ですか?」
「あいつは生徒会副会長のカナタだ」
あいつって……。ひどいな。口が悪くなっちゃったよ!公爵家の天使が…!無視して良いぞなんて言わないであげて…可哀想だから…。
ピンク色の髪にピンクの目でヒロインみたいな特徴してるなぁ。髪も長いし細いし女装してもばれないじゃん。
「あいつサキが好きだからサキの主人とお兄さんを見たかっただけのヘタレだから気にすんな」
その(チャラ男)顔なのにヘタレって設定盛りすぎでしょ。ヒロインよりヒロイン。
てか、私の周り色恋沙汰多すぎない!?
身近な人好きになりすぎでしょ!
そんな考えをよそに昼食が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ソフィアの「ヒロインよりヒロイン」の発言の意味は
・ヘタレ→意気地無し。恥ずかしがりや
・体細い→女子
・ピンク色の髪に目
「ヒロインじゃん!」
という考え。
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