ひな*恋 〜童顔ひな子の年の差恋愛(ノベル版)

むらさ樹

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いつもの盆子原さんとの、帰り道デート。


車通りは多くとも、人通りは少ないので2人きりと言っても過言ではない。



「そうそう、着信とメール、確認しました。
連絡ありがとう」


「あ、無事に届いたんですね。
よかったぁ」


「僕の携帯にも、ひな子さんの名前で登録させて頂きました。昼間はお返事が難しいですが、メールはいつ送って下さっても構いません。
遅くなっても、必ずお返事はしますから。
…もしかしたら、僕からの連絡の方が多くなったりするかもしれませんがね」


「…あはっ」



…結局私のケータイには、盆子原さんの情報は登録したけれど、慎吾くんの情報は削除できないままだった。


消すのは後からでも出来るから…ってのは言い訳で、本当はなかなか勇気が出せないだけなんだよ…。





「そういえばひな子さん、メールには明日がお休みだってありましたけど?」


「えっ、あ、はい。
忙しい盆子原さんには何だか恐縮だけど…明日は私お休みなんです。
だから、明日の夜は店にいないんで…」



いくらお母さんに、私にいい人出来た事を知られちゃったからって、盆子原さんに会う為に夜に外は出れないかな。

悪いけど、次会うのは明後日の仕事帰りになっちゃうよ。



「ひな子さん。実は僕、明日休みが取れたんですよ」


「えっ
明日ですか!」


「はい。ひな子さんが休みだとメールにあったので、これまで会社で休日返上して出勤してた分の休みを明日もらえたんです」


「わぁ…っ」



そっかぁ。
盆子原さんは仕事が忙しい人だから、私とはこうやって仕事上がりの帰り道デートくらいしかできない状態なんだもんね。


私ももっと盆子原さんの事を知らなきゃと思ってたんだけど、盆子原さんだって私の事を知りたいって思ってくれてるんだ。


私の休みに合わせて休みを取ってくれたなんて…。



って事は、明日はいよいよ盆子原さんと初めての本格的なデートかなぁ。

大人のデートって、何をするんだろう。


…まさかいきなりシちゃうとか、ないよね…?



「そこでひな子さん。もし良かったらなんですが、明日のお昼、一緒に食事などしませんか?」


「あ…ランチですねっ//
はい、ぜひ喜んで」



あわわっ
私ってば、何か勝手に変な想像しちゃって恥ずかしいやっ///


初めてのデートだもん、ランチしながらお話が普通だよねっ



盆子原さんとのランチデートかぁ。


…あ、そういえばオシャレな服は持ってないままだ。


慎吾くんとは見た目が変わらないから違和感ないかもしれないけど。

でも盆子原さんとは、ちょっと大人っぽい服とか着ないと、本当に「妹尾さんのお父さん?」みたいな話になっちゃうよぉ!


でもデートは明日なのに、服なんて買う時間がないや…。



「それであの…ひな子さん。
もしひな子さんさえ良かったらなんですが、その食事の時に僕の子どもを紹介してもいいですか?」


「え…えぇっ!?」


「あ、いえ。ずっと一緒なわけではなく、食事の時間だけなんですがね。
今学校が夏休みだし、ちょうど昼間ならあいつも予定が空けられ易いと思うんです」


「…………………っ」



ちょ…ちょ…っ
ちょっと待って!

それって、私と盆子原さんのランチに慎吾くんもまざるって事!?


つい午前中にあんな事があったばかりなのに、いきなり明日3人で…!?



「あ…やっぱり、困惑されますよね。
すみません。まだ若いひな子さんに、いきなり子どもを紹介されても迷惑ですね…」


「や…そんな、迷惑だなんて…っ」



盆子原さんは、私と慎吾くんの関係なんてもちろん知らないもの。



「…あの、私なら大丈夫…ですよ…っっ」



これからの事を盆子原さんなりにも、慎吾くんに話さなきゃならないわけなんだ。


父親として、息子の事を一生懸命考えているんだよ。



だから…

私にはそれを断る権利なんて、これっぽっちもないのよ…っ

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