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この慎吾くんから来たメールにも書いてある
“明日もシクヨロ”
の文字。
そう、私の仕事が午後過ぎた時間からってのと、慎吾くんは夏休みに入ってるってので、また午前中からご飯を作りに行く約束をしたのだ。
…と言うか、今日はお買い物の際に必要以上の食材を買わせてしまったのだ。
しかも毎日自炊もしない家なのに、調味料まで用意しちゃった。
だもんで、せめて使い切れるぐらいは責任持ってご飯を作ってあげようって思ったの。
…なんて。
とか言って、本当は慎吾くんに会う口実にしたかっただけ。
もちろん、惣菜ばっかじゃなく家庭的なご飯を食べてもらいたいってのもあるんだけど…
やっぱり、私の作ったご飯を美味しく食べてくれるのが嬉しいっていうのが本音かな。
だからそれからもしばらくの間。
私は仕事前に慎吾くんの家に行っては、ご飯を作ってあげるようになったの。
「いらっしゃい、ひな。
暑かったね。部屋冷やして待ってたよ~」
「お おじゃましま……ひゃああっ////」
玄関のドアを閉めた途端に、私の胸に顔を埋めるようにして抱きついてきた慎吾くんに思わずビックリして声をあげた。
「ひなはホント、ちっちゃくって柔らかくっていい匂いで、かわいいなぁ」
「~~~~~っ////」
昔は背が低い事はコンプレックスでもあったんだけど、実際悩むほどの事じゃなかったんだ。
だって、今ギュッと抱きしめられるその感覚に、私はスゴく幸せを感じていたのだから。
「えっとね、今日はハンバーグとグラタンにしようかなって思ってんだけど…」
「いーよ いーよ、何でも食べるから。
それより、ひな早くっ」
「わわっ」
脱いだ靴も揃える隙もなく、私は慎吾くんに手を引かれて家の中へと入った。
台所へと続くドアを開けて入ると、そこはエアコンがよく効いていて、かいた汗が一気に引いていくように気持ちよかった。
だけど慎吾くんは更に私の手を引いて、その奥のリビングへと連れて来たの。
そしてそのままリビングにあるそのソファに、私を押し倒した。
「やっ、ちょっ、ぇえっ!?」
「まずは、先に絶品ひなを食べちゃうよー」
そう言ってニコニコ上機嫌で私のTシャツを捲ろうとする慎吾くんに、私は手を伸ばして距離を取る。
「ままま待って!
まだこんな、お昼にもなってないような時間なのにっ////
て言うか、い 家の人は…っ?」
「大丈夫だって。
うちの親、夜まで帰って来ねーもん」
「ぁ……そう…
って!///」
「だからひな、遠慮なく声とかも大丈夫だからね」
「ええぇぇっっ////
ぁ………ゃ んっ///」
「ひなってばー、もっと遠慮しないで声出してもいいのにー」
「慎吾く……んっ///」
上になった慎吾くんは私のTシャツをまくり上げると、ブラから胸を出しては美味しそうに食べてくれる。
初めは恥ずかしくて堪らなかったんだけど、でも何度も何度もされていると、私の方も気持ちよくなってきちゃうのだ。
それから相変わらず恥ずかしげもなく丸裸になった慎吾くんに、私の方が恥ずかしくなっちゃう!
一応手で顔を覆ってしまうんだけど、でも指の隙間からはその大きく反応しちゃってるアレを見ちゃったのだ。
恥ずかしくって堪らないんだけど、止めたくもない。
こうしていると全身がドキドキ心臓みたいで壊れちゃいそうなんだけど、でも幸せでいっぱいなの。
「ひなぁ、めーっちゃ気持ちいいね」
「ん………/////」
───結局。
私はご飯を作りに行きながら、殆ど毎回慎吾くんに食べられていたりするのだ。
だけど、決して嫌なわけじゃあない。
好きな人になら、何されても幸せに感じるんだもん。
だって、それだけ私を求めてくれてるって事でしょ?
て言うか…
私、今じゃすっかり慎吾くんの事、こんなにも好きになってるんだ…!
“明日もシクヨロ”
の文字。
そう、私の仕事が午後過ぎた時間からってのと、慎吾くんは夏休みに入ってるってので、また午前中からご飯を作りに行く約束をしたのだ。
…と言うか、今日はお買い物の際に必要以上の食材を買わせてしまったのだ。
しかも毎日自炊もしない家なのに、調味料まで用意しちゃった。
だもんで、せめて使い切れるぐらいは責任持ってご飯を作ってあげようって思ったの。
…なんて。
とか言って、本当は慎吾くんに会う口実にしたかっただけ。
もちろん、惣菜ばっかじゃなく家庭的なご飯を食べてもらいたいってのもあるんだけど…
やっぱり、私の作ったご飯を美味しく食べてくれるのが嬉しいっていうのが本音かな。
だからそれからもしばらくの間。
私は仕事前に慎吾くんの家に行っては、ご飯を作ってあげるようになったの。
「いらっしゃい、ひな。
暑かったね。部屋冷やして待ってたよ~」
「お おじゃましま……ひゃああっ////」
玄関のドアを閉めた途端に、私の胸に顔を埋めるようにして抱きついてきた慎吾くんに思わずビックリして声をあげた。
「ひなはホント、ちっちゃくって柔らかくっていい匂いで、かわいいなぁ」
「~~~~~っ////」
昔は背が低い事はコンプレックスでもあったんだけど、実際悩むほどの事じゃなかったんだ。
だって、今ギュッと抱きしめられるその感覚に、私はスゴく幸せを感じていたのだから。
「えっとね、今日はハンバーグとグラタンにしようかなって思ってんだけど…」
「いーよ いーよ、何でも食べるから。
それより、ひな早くっ」
「わわっ」
脱いだ靴も揃える隙もなく、私は慎吾くんに手を引かれて家の中へと入った。
台所へと続くドアを開けて入ると、そこはエアコンがよく効いていて、かいた汗が一気に引いていくように気持ちよかった。
だけど慎吾くんは更に私の手を引いて、その奥のリビングへと連れて来たの。
そしてそのままリビングにあるそのソファに、私を押し倒した。
「やっ、ちょっ、ぇえっ!?」
「まずは、先に絶品ひなを食べちゃうよー」
そう言ってニコニコ上機嫌で私のTシャツを捲ろうとする慎吾くんに、私は手を伸ばして距離を取る。
「ままま待って!
まだこんな、お昼にもなってないような時間なのにっ////
て言うか、い 家の人は…っ?」
「大丈夫だって。
うちの親、夜まで帰って来ねーもん」
「ぁ……そう…
って!///」
「だからひな、遠慮なく声とかも大丈夫だからね」
「ええぇぇっっ////
ぁ………ゃ んっ///」
「ひなってばー、もっと遠慮しないで声出してもいいのにー」
「慎吾く……んっ///」
上になった慎吾くんは私のTシャツをまくり上げると、ブラから胸を出しては美味しそうに食べてくれる。
初めは恥ずかしくて堪らなかったんだけど、でも何度も何度もされていると、私の方も気持ちよくなってきちゃうのだ。
それから相変わらず恥ずかしげもなく丸裸になった慎吾くんに、私の方が恥ずかしくなっちゃう!
一応手で顔を覆ってしまうんだけど、でも指の隙間からはその大きく反応しちゃってるアレを見ちゃったのだ。
恥ずかしくって堪らないんだけど、止めたくもない。
こうしていると全身がドキドキ心臓みたいで壊れちゃいそうなんだけど、でも幸せでいっぱいなの。
「ひなぁ、めーっちゃ気持ちいいね」
「ん………/////」
───結局。
私はご飯を作りに行きながら、殆ど毎回慎吾くんに食べられていたりするのだ。
だけど、決して嫌なわけじゃあない。
好きな人になら、何されても幸せに感じるんだもん。
だって、それだけ私を求めてくれてるって事でしょ?
て言うか…
私、今じゃすっかり慎吾くんの事、こんなにも好きになってるんだ…!
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