前略、嘘を吐きました。

佐野裕介《さの ゆうすけ》は檻の住人だった。
裕介の母親は、裕介が檻に入った3年前から一度も彼の元を訪れていない。

その事実に裕介は、

もう、自分は見捨てられたのだ__

そう思っていた。

そんなある日、裕介に面会を希望する者がいると告げられる。

なぜ、裕介の母親は裕介の元を訪れなかったのか。
そして、裕介の吐いた嘘とは__


「母さん、4月1日はエイプリルフールらしいので、どうか許してください」



裕介の優しい嘘にあなたはきっと涙する。

6分ほどで読める短いお話ですが、たくさんの感情を込めたつもりです。
よければ、ご覧ください。
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