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1章

取り引き

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襲われた事件があったあの翌日から、イブリンは授業以外では俺の傍から離れたがらなくなった。

「しつこい!」と散々言ったが、それでも陰からあいつの視線を感じるので、それならいっそ近くに居てくれと言う他なかった。

ちなみに、俺がシュレイを攫ったという誤解は結局解けないままクラスではシュレイからは怯える目、イグリムからは警戒されるような目を浴びるようになり、非常に気まずい状態になってしまった。
あと、イブリンがボコボコにした令息たちは「大事にしたくない」と俺がイブリンに言ったことで周りに知られるような一件とはならなかった。露見させない代わりに、もう俺には関わるなとそれだけ約束させた。あのマウロという奴だけは、何か諦め切れないような顔をしていたが…。


そうして、今日からはいよいよコンパネロの制度を利用できるようになる。

早速朝から廊下でいちゃいちゃする2人組を何組も見て思わず目のやり場を失う。それも、普通に男同士が多数存在しているところに、いよいよBLゲームという感じがしてくる。


「シアン、おはよう!」

「…あぁ」

また気配もなく俺の隣で挨拶するイブリン。

「いよいよ今日からコンパネロの誓いを結べるようになるね!で、今日のいつ頃コンパネロになるっ?」

イブリンはニコニコと聞いてきて、教室に向かう足を止める。

「何度言えばいいんだ…。もう否定するのもアホらしくなってきた」

彼の涼やかな顔を横目で見ながらため息をついた。

「シアン・シュドレー!俺とコンパネロになってください!」

「だーかーら、ならないって……ん?」
     
俺はまたきっと睨みつけるようにしてイブリンの方を見ると横に見知らぬ男がいて、どうやらいつものイブリンでは無くてこの男が今度は「コンパネロになってくれ」と言ったのだと理解した。

「君は誰ですか?」

俺は彼を見てついそう聞いてしまったが、ゲームで見たことのある風貌だと思った。

「突然失礼しました。俺は、ヨット伯爵家のオーリー・ヨットと申します。君とコンパネロになりたくて、誠に恐縮ながらお声掛けしました」

彼は礼儀正しくそう言うと、八重歯を見せて人懐っこく笑った。
彼のことはよく知っている。ゲームの中では非常に重要なキーパーソンだ。
なぜ重要かというと、ゲームでこのオーリー・ヨットというキャラクターは俺シアン・シュドレーのコンパネロだったからだ。

ゲームでは、オーリーとシアンは既にコンパネロの関係性となってスタートしていた。どちらが申し出てそうなったのかは分からないが、階級を見てもシアンの性格から考えても、コンパネロとしての関係性は対等とは言えなかった。シアンは殊勝にコンパネロの誓いを結んだ後、自分の家の権力を使いヨット伯爵家を追い詰め、自分に完全に服従することをオーリーに求めた。そこから彼は、シアンから逃れることが出来ず苦しむ日々を送ることに。しかし、そんな中で出会ったのが主人公シュレイ。彼の優しい心や諦めない心に惹かれ、勇気を貰う。シアンに従順に従う振りをしながらも、実は裏でシアンから逃れる術を企てシュレイたちに協力するという非常に重要な役割を担っている。彼は正式な攻略対象では無いが、一部のファンの希望により1周年記念だったかで期間限定でオーリールートも存在していたことがある。

それにしても4人の攻略対象程人気だったこともあり、やはり実物もそこそこ顔が良い。
サイドとバックは少し刈り上げられ、ウェーブのかかったミルクティー色の髪はふわっと遊ばせている。瞳はエメラルドのような深い緑色を持つ。色素の薄い肌と若干童顔なので女に見えるかと思っていたが、実際には普段から鍛えているような体つきをしているため女には到底見えない。

「なぜ俺とコンパネロを…?」

「…実はシアン様との相性が良いみたいなので、是非にと思いまして」

「そうでしたか」

「しかし、急にこんなことを申し出てしまいご迷惑おかけして申し訳ありません。よろしければ、後ほどゆっくりお話させていただけないでしょうか?今日の放課後はお時間ありますか?」

「そうですね…」

コンパネロになるつもりは勿論無いが、主人公たちに警戒されている現状を考えると、彼のことを知っておく必要があるだろう。

「特に問題ありません。是非お話いたしましょう」

俺はそう言って笑って彼と握手した。
隣で鬼のような形相をした男を見ないふりして。



「…なんだよ」

オーリーが去った後、何か言いたげな目でこちらを見てくるイブリン。

「別になんでもない」

なんでも無くはないだろうと思ったが、意外と文句を言ってこない男に目を向ける。

「言いたいことあるなら言えよ」

だいたい想像はつくけれど。

「……なんでもない。もう行くよ。今日の放課後は邪魔したりしないから安心して」

いかにも不機嫌でわかりやすいそいつは、声をかける間もなく走っていった。

またひとつ面倒臭いことが増えたと思い俺は1つ溜息を吐き、自分の教室へ入る。






放課後になり、学園の中のカフェへ行くと既に周りに誰もいないテラス席にオーリーが座って待っていた。

彼の会釈に気づき俺は対面して座ると、メニュー表を渡される。

「ここのシルバームーンティーと苺のショートケーキセットは絶品です。是非」

「ではそれを頂きましょうかね」

店員に注文し終えると、早速彼から話し始める。

「このようなお時間を頂けて光栄です。まず…」

「すみません、その前に。私からお話すべきことがあります。畏まらずに話そう。この学園では階級は関係ないだろう?」

「…そうしよう。そう言って貰えると助かる。さて、俺が君とコンパネロになりたい理由だが2つある。1つ目は、俺にとって君は2番目に相性が良いこと。2つ目は、俺の相性が良い人間の中で1番位が高かったこと」

「…?」

「実は、我が伯爵家は兄アルバートが跡を継いでから事業の展開や領地の運営が上手くいかず家計が苦しい。本当に見苦しいことだが、俺とコンパネロになって公爵家のご尽力を賜ることができたら…と考えている。これは取り引きだ。公爵家にとっての見返りもあるからひとまず聞いてほしい」

ここで1拍置いた後、彼は意を決したように声を発した。

「…我がヨット伯爵家の領地には、代々隠し仰せてきた魔石洞がある。この取り引きを了承していただければ、その土地の所有権をシュドレー公爵家にお渡しする」

「なんと!」

この話をするために、わざわざ人気が少ないテラス席に呼んだという訳か。
魔石洞は、その名の通り魔石が多く採掘される洞窟だ。魔法は本来人の中に核となる石が存在してこそ使われるものだとされていた。しかし、魔石が発見されたことで使い切りではあるが一般人でも魔法が使えたり、石持ちが使えば魔力を強化させたりすることができ、非常に貴重なものとして重宝されている。だから、それが採掘できる洞窟を見つければとてつもない富を得られるのだが…。

「なぜそれを俺に話す?生活に困るほどならば、我が家門に頼らずとも採掘した魔石を売ればどうにかなるだろう」

「それでは駄目なのだ。一時の富を得るとなっては意味が無い。実に恥ずかしい限りだが、我が伯爵家は代々当主の才を持つ者に恵まれない。人情に厚く、領民から愛される家門と言われる一方で当主は無能とはやし立てられることが多い。ここまでやってきたが、正直兄上の代で限界といったところだろう」

「つまり、これからも子々孫々継げる伯爵家にするためには権力の強い家門の助力が必要だと…」

「そういう事だ。そもそもこれまで魔石洞を隠してきたのは、こういうピンチを切り抜く保険として昔の当主が残してきた。それが今というだけだ。聞くところによると、シュドレー公爵家は魔石洞の捜索隊を月に1度出しているが見つからないのが現状とのこと。是非シュドレー公爵閣下にお取次ぎ願いたい」

「なるほど…」

俺は考えるようにして、運ばれてきた紅茶を飲んだ。
ちょっと世間話しようって程度で来たのに思ったよりもかたい話をされ、俺はどうしたものかと考える。

だが合点するところがあった。この提案をされ悪役シアン・シュドレーは画策したに違いない。彼の家門が雲行き怪しいことを知り、協力すると見せかけて追い詰める方法を思いついたのだ。彼の言い分としては、確かにシュドレー家にとって悪い話ではない。俺と彼の魔力の相性は2番目に良い点を加え、公爵が探していた魔石洞も手に入る。しかし、どう考えても相手を見誤ったぞオーリー・ヨット。こいつは俺の噂を知らないのか。ただの能天気なのか。まぁ、この際どうでもいいことではあるが。

「この紅茶、確かにとても美味しいな」

「ん?あぁ、そうだろう。気に入っていただけて良かった」

「紅茶は気に入った。しかし、すまないが取り引きもコンパネロの誓いも承諾できない。君の話は聞かなかったことにするから安心してくれ」

「なっ、なぜだ!?」

彼は勢いよく立ち上がった。

「君の話に興味があってきたが、そもそも俺はコンパネロに興味がない。それに、父との取り次ぎなんてごめんだ。ということで力になれない。失礼する」

「そんな…」

自分が救われると思って諦めてくれ。
そう思いながら俺は、頭を抱えるオーリーに背を向け席を離れた。




カフェを出ると、俺は図書室に用がありやってきた。
予習のための魔法書を借りると、次は庭園を散歩する、が…

ここまで来てずっと感じる視線は、いつものあいつのものではない。

(オーリーか…)

なぜ俺を尾けているのか分からないが、ひとまず放っておくことにした。

広い庭園の真ん中にあるガゼボで借りた魔法書を読むことにする。


「ユーリアス、あそこなら静かだよ!」

「ああ」

聞き慣れた2つの声が近づいてくるのが分かった。


「…シアン・シュドレー!」

名を呼ばれて前を向くと、怒りのこもった目でユーリアスは俺を睨みつけ、瞬時にシュレイを守ろうと肩を抱く。

「ごきげんよう、第一王子殿下にシュレイ・アデスさん」

形式上の挨拶を済ませてから俺は、視線を本に戻した。

「貴様、よくものうのうとシュレイに挨拶ができたものだ」

「ユーリアス、でも、彼は僕を助けようとしてくれたって言ってたし…」

「あんな言葉は嘘に決まっている。あいつは、あの狡猾なシュドレー公爵家の跡取り息子だ。お前が私の…弱みであることを知っていて攫ったんだ」

「そんなことないよ…!シアンさん、その…同じクラスだけど話したこと無かったよね?良かったら、一緒に明日の小テストの勉強しない?」

「結構。もう明日の予習をしているからな」

「はっ、シュレイの優しさを無下にするとはな。やはり噂通りだな、シアン・シュドレー」

「はぁ…どのように捉えても結構だが。君たちが去らないのであれば、私が去ろう。失礼する」

俺は本を脇に抱え、ユーリアスの横を通って去ろうとしたが、彼に腕を捕まれた。

「っ!何を」

「貴様が何を企んでいるのか知りたくもないが、今後もシュレイに手を出せば許さない。女神は見ているぞ」

「女神?そんなものが存在しているのなら、無実の俺が責め立てられているのはおかしいだろ」

「なっ…」

「ふん」

俺は掴まれた手を払い除け、庭園を出る。




そして、無人となっている図書室へと戻ってきた。
窓際の席に座るとパラパラと本を眺める。

「お、おい、大丈夫か?」

ずっと固唾を呑んでいた彼が漸く俺の背後に現れて声を掛けてくる。

「まだついてくるのか?」

「まあ…」

「俺断ったよな。何が目的?」

「その…えっと…。ああっダメだ!正直に言う。取り引きに応じてくれなかったから、君の秘密を握って脅そうと思った 」

「!」

俺は驚いた。
こいつのどこまでも正直な性格に。
どうやら嘘が付けないタイプらしい。ゲームでは、シアンに対して平気で嘘を吐き本心を取り繕っていたが、あれはシアンに歪められた影響だろうか。元はこういう実直さを持っているのだと知って、不思議な感覚を覚えた。

「オーリー、座れよ」

俺は隣に座るように促した。
彼は反応の薄い俺を勘ぐりながら見て、俺の言う通りに座った。

隣に座るオーリーを見つめて、どんどん俺は顔を近づける。

「なっなんだ!?」

顔を赤らめながらオーリーは俺から目を逸らそうとするので、「逸らすな」と言った。
そして、ある程度の位置に近づくと俺は右目の眼帯を外した。

「っ!それはっまさか!」

「……そう。義眼だ。それも、魔石で作られたもの」

俺は金色に光る自分の義眼に触れる。

「つまり、俺は人工的な石持ちってわけ」

「そんなこと出来るはず…。魔石は1度使ってしまえばそれきりのはずだ。それなのに、なぜ君の魔石はずっと使える?」

「この魔石は特別なものなんだ。魔法庁が採掘した永続的に使える魔石を父が裏で大枚をはたいて買い上げてさ。俺は生まれつき石持ちでも無いし、右目が悪かった。シュドレー公爵家の嫡子が生まれながらにして出来損ないだなんて耐えられなかったんだろうな。右目を抉り魔石の義眼を埋め込んで魔法を使えるようにしてやろうっていう単純な父の策略だ。しかし、本来は女神の祝福を受ける者が魔法を使えるとされており、人工的に使えるようにするなんて反逆的な行為だろ。もしこの秘密がバレれば王族側から咎められるだろうし、当然この学園にも居られなくなるだろう。だから、眼帯で隠してるってわけ」

「何故そう淡々と言えるんだ!」

「わっ…なんで怒ってるんだよ。秘密を知りたがってただろ?」

このシアンの秘密を知るのは、本来ならストーリーの中盤あたりだ。もちろん、オーリーが突き止める。この秘密を掴んだオーリーとシュレイたちは、シアンを学園から追い出すために告発するが、公爵が力を奮うためしばらくの謹慎のみで落ち着く。
つまり、別に俺がこれをこいつに見せたところで何とも無いのだ。

「そうだが…。なぜこんな大事な秘密を俺に?」

「別に。ずっと尾けられてても困るから」

「…はっ!まさか、自分の過去から魔石とは関わりたくないということなのか?なるほど、だから取り引きに応じなかったわけだな…すまない、気分を害してしまって」

「い、いえ…」

何か分からないが、勝手に点と点を結びつけて納得してしまったようだ。しかし、これでもしかしたら取り引きやコンパネロのことは無かったことにしてくれるかもしれない。

「今回申し出た取り引きのことは忘れてくれ」

「ああ、めっちゃ了解!」

「しかし…その、コンパネロの誓いは結びたいのだが、どうだろう?」

「は?」


こうして、何故か分からないが俺のコンパネロを申し出てくる奴が増えてしまったのである。






丁重にコンパネロの誓いも断り、図書室からオーリーを追い出すと俺はまた本を手に取り、予習を始める。

《カツカツ》

奥の本棚から靴音が聞こえる。
まずい人がいたのかと思い、振り向くとイブリンが立っていた。

「お前…聞いてたのか?」

「…うん、危ないよ。俺以外いなかったから今回は良かったけど」

「気配消して図書室にいる奴はお前くらいだろ」

「そうだね」

しばらく沈黙が続き、元気が無い様子に俺だってさすがに気づいた。

「…言いたいことあるなら言えって言っただろ」

「ううん…これは俺の勝手な嫉妬だから良いんだ。シアンが誰と何を話そうと、コンパネロになろうと俺に止める資格ないもんね」

イブリンの頭の上に悲壮感溢れるショボーンという字が俺には見えたような気がした。わざとなのか素なのか分からないが、それくらいわかりやすい態度だ。

「そうだな。お前にどうこう出来るような事じゃない。全部俺が決めることだから」


ここでハッと気づいた。
俺が決めること?いつから俺はこんな風に考えるようになっていたのか。思い返してみると、ユーリアスに腕を掴まれた時、オーリーと話した時はいつもの俺らしくは無かった。まるで、どんどん自分の思いが自身の体と合致していくような感覚。

手に血が通うようになる感覚だ。
どんどん恐ろしくなって俺は気持ち悪くなった。

「シアン!?」

倒れそうになる俺をイブリンが抱きしめて支える。
支えられて近くにある彼の顔を見た。

(全部、こいつのせいだ。こいつが俺を助けにきたあの日から…)

「大丈夫だ」

「本当に?ごめん、俺が困らせるようなこと言ったから」

またこいつは俺を繊細なものを扱うみたいな不安な顔をする。

「お前のそういう所が面倒臭い!言いたいことあるなら言えよ!」

「はっはい!」

俺が胸倉を掴んで叫ぶと、イブリンの顔は真っ青になっていた。

「えっと…。俺はシアンに俺以外の奴とコンパネロになって欲しくない!」

 「…ふーん」

何となくそう思っているんだって分かってた。
分かってたのに俺がキレたのは、こいつにそれを言わせたかった自分がいるから。バカみたいだ。こんな意味の分からないことをして、自分でも変だって分かってる。またあの気持ち悪い感覚に襲われた。これを言ったら、また俺は俺を見失う。でも…

「絶対コンパネロになんてならないっていう前提の話だけど…お前が俺のコンパネロにならないなら、他の奴がなることはねぇよ」

「えっ、それって!」

「絶っ対にコンパネロになることはないけどな」

「うん!でも、安心したよ。ありがと」

そう言ってイブリンはニコニコと嫌がる俺を強く抱きしめた。
窓からは夕日が差し込み、生暖かい風が吹いて本がパラパラと音を立てていた。





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