Night Street Dream

紅月-AKATSUKI-

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引きこもり

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 この部屋に籠ってからどれくらいの時間が経ったのだろうか………?
 部屋の中でチラッと壁のハンガーラックを見ている私は、佐藤里奈。
 視線の先には、恐らく1年近く袖を通していない埃が被った学校の制服。 そう、私は中学生。それも3年生。
 普通の中学3年生の子たちは、それぞれの進路を決める為のとても大切な時期を迎えていて、高校受験に向けての勉強している。 それなのに、何故私は引きこもりになっていると思う?
 でも、別に学校で虐められている訳でも無い。 ただ、あまりにも退屈な学校生活にも嫌気が差して、中学2年生の途中から不登校になった。
 引きこもってからは、独学で勉強したり、一昨年13歳の誕生日に家族から貰ったギターを弾いたり、 パソコンやスマホで動画を観たり、ゲームしたりして過ごしている。
 「はぁ……、でも、このままでは色々とマズイよね」と、今後の事で悩んでいる。
 現に今日もリビングでは両親が大喧嘩している。内容は勿論、私の事。
 もう分かっている事なんだけど、家の中の雰囲気が悪いから本当に嫌気が差す。
 もうどうしたらいいのかな?
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