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前とは違う、新しい人生
強引な私 vs 手強い相手
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私がそう言うと、男の子は少し困った顔をした。
「うーん、分かった。でも、僕はたまにしかここに来ないから、なかなか会えないと思うよ?」
こ、この子…!やり手だわ!
そう言ってもうここには来ないつもりね!?慣れてるわ!もんのすごく慣れてるわ!
私みたいな子と一体今まで何百人と会ってきたの!?
…ふふ、ふふふふ。いいじゃない。やってやろうじゃないの!絶対に仲良くなって見せるんだからね!
3歳だからって、舐めちゃいけないんだから!
「そうなの?じゃあ、どこでならあえるの?」
さあ赤ん坊(?)よ、どう答える?
「え?あ、う、うーん、王城なら会えると思うよ」
お?今動揺してた?だよね?そうだよね?私は見逃さないんだからね?私みたいな反応をしたのは初めてだったのかな?
お?(多分)何百人の中の一人って、私って実は話術の天才なのでは?
って、王城って言ってた?王城にいるの?働いてるのかな?
すごいなぁ、私と同じ年くらいなのに、エリートさんだ。
「わかったわ!このおーこくのおしろよね?できるだけたくさんおうじょーにいくね!たぶん、すぐにわたしをみつけられるわ!みつからなくてもわたしがさがすからあんしんして!」
「へ?お、王城に来れるの?」
よし、これからはお父様の仕事についていこう。
そうすれば、きっと会えるよね?この子の話が嘘じゃなければだけど、子供の話を疑うなんて大人げないじゃない。
信じるのも教育の一つだと思うの。
それに、私が信じてあげればこの子も私のことを信じてくれるかも。
「…あら?このくろいもやもやはなあに?それに、いけのまわりのしょくぶつがかれちゃっているわ。おかしいなぁ、このしょくぶつ、このじきにはかれないのに…」
さっきまで池は…綺麗で大きいだけだったのだけど、今では周りには黒いもやもやのような何かがあちらこちらにあって、その周りの植物は枯れている。これも問題だけど、それ以上に気になることがある。
あそこにはもともと、私がいたはずなのだけど…
そう。もやもやがあるのは、全て私が歩いたことのある場所だった。逆に、私が歩いていない場所には何もない。
「…君、瘴気が見えるのかい?いや、ごめんね。何でもないや。そんなことある筈がなかったね…」
「あのもやもや、しょーきっていうの?なんだかこわいね、あれ。」
あのもやもや、何故かはわからないけど、私に敵意があるように感じる…不気味だわ。
あっ、それより!お母さまから習った神聖力の使い方、ここで実践出来ないかな?なにより、植物がかわいそうだわ。理由はわからないけれど、もしも私が通ったから枯れちゃったなら、本当に申し訳ないしね。
「…本当に見えるのかい?って、ちょっと!?近づいたら危な―」
私は枯れた植物たちに近づいて神聖力を使うと、みるみるうちに植物はみんな元気になっていた。
わあ、よかった!成功した!
あれ、そういえばさっき、男の子が危険だって言ってた…っは!瘴気って近づいたら危険なの!?急いで遠ざからなきゃ!
ざざざっ、と私が瘴気の見えない男の子の側に行くと、何故か彼は信じられないものをみたといわんばかりに目を見開いていた。
うん?どうしたんだろう。あっ、そういえば、あの声に力を隠せって言われていたのだったわ…この子に見せちゃったけど、お願いしたら他の人には黙っていてくれるかな?
「ねえ、おとこのk…あっ、そういえば、まだあなたのなまえをしらなかったわ!きいてもいい?」
「え?う、うん。そうだね、エドって呼んで。君は?」
あれ?また動揺してる?まさか、私がエドに名前を聞くのが遅すぎて、呆れて動揺した!?
ど、どうしよう!私の印象がダメな子に変わってしまったわ!これじゃ距離を縮めるのが難しくなるんじゃ!?
ダメだわ、早く印象を変えないと!って、どうすればいいの!?
あ、早く答えないとさらに呆れられてしまうわ。
「アイシャ、アイシャってよんで、エド!あっ、あと、わたしをみたことはひみつね!」
あっ、私も動揺しちゃって「私が神聖力を使うところを見たのは秘密ね」って言おうとしたのに「私を見たことは秘密ね」って言っちゃった。ま、どっちも同じような意味だからいっか。
うーん、どうしたら私の印象が…そうだ!
きっとエドが私に呆れるのには、私の今着ている服装にも理由があるのね!そりゃあ泥だらけでボロボロのドレスを着ているのだから、呆れないわけがないわね。
でも、わざとそうしたわけじゃないのよ。逃げていてお庭を走っていたら泥だらけになってしまって、森ではしゃいでいたからところどころ破けちゃっただけだもの。
じゃあ、綺麗なところを見せればいいのでは?
「エド!わたし、いっかいおうちにかえっておうじょーへいくわ!だからまっていてね!」
なるべく早く帰れば、できる限り綺麗になるはず!
「え!?きょ、今日来るの!?今日は用が…」
最後にエドが何か言っていたけれど、急いで公爵邸に向かって既に風魔法を発動していた私には、全く聞こえていなかった。
***
結局アイシャちゃんが振り回すだけでしたね!
というか、精神年齢ではアイシャちゃんのほうが上だったよね…?
「うーん、分かった。でも、僕はたまにしかここに来ないから、なかなか会えないと思うよ?」
こ、この子…!やり手だわ!
そう言ってもうここには来ないつもりね!?慣れてるわ!もんのすごく慣れてるわ!
私みたいな子と一体今まで何百人と会ってきたの!?
…ふふ、ふふふふ。いいじゃない。やってやろうじゃないの!絶対に仲良くなって見せるんだからね!
3歳だからって、舐めちゃいけないんだから!
「そうなの?じゃあ、どこでならあえるの?」
さあ赤ん坊(?)よ、どう答える?
「え?あ、う、うーん、王城なら会えると思うよ」
お?今動揺してた?だよね?そうだよね?私は見逃さないんだからね?私みたいな反応をしたのは初めてだったのかな?
お?(多分)何百人の中の一人って、私って実は話術の天才なのでは?
って、王城って言ってた?王城にいるの?働いてるのかな?
すごいなぁ、私と同じ年くらいなのに、エリートさんだ。
「わかったわ!このおーこくのおしろよね?できるだけたくさんおうじょーにいくね!たぶん、すぐにわたしをみつけられるわ!みつからなくてもわたしがさがすからあんしんして!」
「へ?お、王城に来れるの?」
よし、これからはお父様の仕事についていこう。
そうすれば、きっと会えるよね?この子の話が嘘じゃなければだけど、子供の話を疑うなんて大人げないじゃない。
信じるのも教育の一つだと思うの。
それに、私が信じてあげればこの子も私のことを信じてくれるかも。
「…あら?このくろいもやもやはなあに?それに、いけのまわりのしょくぶつがかれちゃっているわ。おかしいなぁ、このしょくぶつ、このじきにはかれないのに…」
さっきまで池は…綺麗で大きいだけだったのだけど、今では周りには黒いもやもやのような何かがあちらこちらにあって、その周りの植物は枯れている。これも問題だけど、それ以上に気になることがある。
あそこにはもともと、私がいたはずなのだけど…
そう。もやもやがあるのは、全て私が歩いたことのある場所だった。逆に、私が歩いていない場所には何もない。
「…君、瘴気が見えるのかい?いや、ごめんね。何でもないや。そんなことある筈がなかったね…」
「あのもやもや、しょーきっていうの?なんだかこわいね、あれ。」
あのもやもや、何故かはわからないけど、私に敵意があるように感じる…不気味だわ。
あっ、それより!お母さまから習った神聖力の使い方、ここで実践出来ないかな?なにより、植物がかわいそうだわ。理由はわからないけれど、もしも私が通ったから枯れちゃったなら、本当に申し訳ないしね。
「…本当に見えるのかい?って、ちょっと!?近づいたら危な―」
私は枯れた植物たちに近づいて神聖力を使うと、みるみるうちに植物はみんな元気になっていた。
わあ、よかった!成功した!
あれ、そういえばさっき、男の子が危険だって言ってた…っは!瘴気って近づいたら危険なの!?急いで遠ざからなきゃ!
ざざざっ、と私が瘴気の見えない男の子の側に行くと、何故か彼は信じられないものをみたといわんばかりに目を見開いていた。
うん?どうしたんだろう。あっ、そういえば、あの声に力を隠せって言われていたのだったわ…この子に見せちゃったけど、お願いしたら他の人には黙っていてくれるかな?
「ねえ、おとこのk…あっ、そういえば、まだあなたのなまえをしらなかったわ!きいてもいい?」
「え?う、うん。そうだね、エドって呼んで。君は?」
あれ?また動揺してる?まさか、私がエドに名前を聞くのが遅すぎて、呆れて動揺した!?
ど、どうしよう!私の印象がダメな子に変わってしまったわ!これじゃ距離を縮めるのが難しくなるんじゃ!?
ダメだわ、早く印象を変えないと!って、どうすればいいの!?
あ、早く答えないとさらに呆れられてしまうわ。
「アイシャ、アイシャってよんで、エド!あっ、あと、わたしをみたことはひみつね!」
あっ、私も動揺しちゃって「私が神聖力を使うところを見たのは秘密ね」って言おうとしたのに「私を見たことは秘密ね」って言っちゃった。ま、どっちも同じような意味だからいっか。
うーん、どうしたら私の印象が…そうだ!
きっとエドが私に呆れるのには、私の今着ている服装にも理由があるのね!そりゃあ泥だらけでボロボロのドレスを着ているのだから、呆れないわけがないわね。
でも、わざとそうしたわけじゃないのよ。逃げていてお庭を走っていたら泥だらけになってしまって、森ではしゃいでいたからところどころ破けちゃっただけだもの。
じゃあ、綺麗なところを見せればいいのでは?
「エド!わたし、いっかいおうちにかえっておうじょーへいくわ!だからまっていてね!」
なるべく早く帰れば、できる限り綺麗になるはず!
「え!?きょ、今日来るの!?今日は用が…」
最後にエドが何か言っていたけれど、急いで公爵邸に向かって既に風魔法を発動していた私には、全く聞こえていなかった。
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結局アイシャちゃんが振り回すだけでしたね!
というか、精神年齢ではアイシャちゃんのほうが上だったよね…?
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