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魔王アスモと観測者ユイの感想戦

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「魔王アスモをイカセまくったって事はあの女が神だったって事なのか?」
「あの子自身は神なんて存在ではないみたいなんだけど、あの子を神だと崇拝している人達はいろんな世界に多くいるみたいなのよね。だからと言って、あの子が魔王アスモ様をイカせたってのは納得いかないんだけどね」
「お前みたいに一方的にイかされた感じだもんな。あのスライムだって不思議な事に形を保ってたもんな。どうやったらあんなことをスライムにさせることが出来るんだろうな」
「それも知らないけど、きっと特殊な訓練を受けたスライムなんでしょ。それか、アレはスライムに似ている何かであってスライムではないという可能性もあるのよね」
「そんなことがあるとは思えないけど、俺達にはよくわからない世界だよな」
「でも、魔王アスモ様が女にイかされている姿を見れるなんてみんな待ち望んでいた事じゃないかしら。口の中に出しちゃったのは分かりにくくて仕方なかったし、膣内に何回も射精してたのだってこっちから見てたらわからないものね。でも、両方とも抜いた後にたくさん溢れてきたのはちょっと興奮したかも」
「精液を見て興奮する層ってのも一定層はいるみたいだな。お前は男のモノだったら何でも興奮するんだろうが、世の中には出す瞬間を見るのが好きなやつってのもいるみたいだぞ」
「性癖ってのは人によって全然違うもんね。それにしても、あの子って今回の事も記録に残しちゃうのよね。その記録って私達でも簡単に見ることが出来るのかしら?」
「見ることは出来ると思うぜ。ただ、俺らと違ってあの女の記録をどれだけのやつらが見たとしてもあの女が直接何かを手に入れるってことは無いと思うんだよな。どんなに多くのやつらが見たとしても何のメリットも無いと思うんだが」
「それこそアレじゃない。あの子の作品を見て好きになった人があの子の信者になるって展開もあると思うんだけど」
「それはあるかもしれないが、その場合の信者とあの女を神と信じている者とは別だと思うんだよな。人間が好きになっただけで信者になるって言ってるだけで、あの女が本当に神だと思ってるような奴はどこにもいないと思うんだけどな。そんな事が理由であの女が神になったんだとしたら、この世界は神だらけになってしまうんじゃないか」
「でも、実際のところ神の数なんて数えきれないくらい多いじゃない。私達が知ってるだけでも相当な数がいるっていうし、存在すら知らないような神がどれだけいるのかってのも想像がつかないくらいなのよ。それに、あの子が神になれるんだったら私もあんたも神になっててもおかしくは無いでしょ。だって、今ではあんたの作った映像を見たことが無い人の方が少なくなってるのよ。そんなにいればあんたの事を神だって奉るような人たちも良そうな物じゃない」
「お前にそう言われるとそう思ってしまいそうなんだけどよ、俺とあの女は絶対的に違うところがあるんだよ。俺のは最初から最後まで見てるやつなんていないんだよ。大体がいいとこどりで自分の好きなところしか見てないやつばっかりなんだ。それに比べて、あの女のは最初から最後まで全てちゃんと見て理解しようとするようなモノなんだよ。数で比べれば俺の作った映像を見たやつの方が多いと思うけど、熱量とか理解度みたいな質で言うと圧倒的にこっちの方が分が悪いってことになるぜ。それによ、俺達が神になれないのはお前が一番よく知ってるだろ」
「あんたが言わなくても私は知ってたんだけどさ、もしかしたらって可能性があるからね。でも、魔王アスモ様ってこれからもあの子を近くに置いておいたりするのかしら。今までは相手を本気でイかせないと自分も行けなかったって事だったけど、あの子だったら魔王アスモ様が何かしなくてもイかせてくれるんだもんね。それって、結構理想的な事なんじゃない?」
「どうだろうな。魔王アスモは支配欲とか征服欲ってあんまりなさそうだけどよ、女をイカせてる時は本当に嬉しそうで鬼気迫る感じに楽しんでたと思うんだよな。そんな奴が一方的にイかされるだけで満足するとは思えないんだけどな。もしかしたら、あの女が魔王アスモの性癖を変えてしまうって可能性も無きにしも非ずだが、そんな事はまずありえないだろうな。魔王アスモはしばらく休んで体調を整えるみたいだし」
「魔王アスモ様がしばらく休むって、どれくらい休むっていうのよ?」
「そいつは本人にしかわからない事だが、今まで走ってきたのと同じくらいは休息を必要とするんじゃないかな。その期間よりも短いこともあれば長くなることもあると思うがな」
「じゃあ、その間は私達はどうしたらいいのよ」
「どうしたらって、以前みたいにどこかの誰かの夢にでも入り込めばいいんじゃないか。俺だってたまにはそうしようって思ってるぜ」
「そんなこと言ってもさ、今更一人一人の相手なんて出来るか心配だよ。ねえ、あんたの作った映像に私をもっと入れといてよ。それくらい出来るでしょ」
「それくらいは出来るけどよ。結構面倒なんだよな。気が向いたらやっておくから」
「約束よ。そうだ、今までと同じじゃ飽きられるかもしれないし、小さい子供でも見れるようにしといてよ」
「何言ってるんだよ。お前はサキュバスなんだぞ。小さい子供じゃお前を見ただけで精力がもたないだろ」
「小さいて言ってもさ、本当の子供じゃなくて高校生くらいの年齢の子達で良いからさ。それくらいなら大丈夫でしょ」
「そうだな。それくらいだったら平気かもしれないな。でも、あんまりやりすぎると体に良くないからな。お前だってそうなんだから気を付けろよ」
「そうね。あんたも気を付けなさいよ。たまには休まないと体を壊しちゃうんだからね。今はいろんな人が見てくれていたからその分だけ貰ってるんで平気かもしれないけど、あんたの存在なんてみんなすぐに忘れちゃうんだからね」
「忘れられた方が好都合って事もあるんだけどな。だけど、頭の片隅にでも俺達の事が残ってると嬉しいな」
「そうね。そうしたらふとした時に思い出して会いに行きやすいからね」
「まあ、魔王アスモが戻って来るまでの辛抱って事だな」
「結局、魔王アスモ様をイカせたあの女は神に近い存在なのか神に等しい存在だったって事なのかな?」
「さあな、あの女が神であろうとなかろうと俺にはどうでもいい話ではあるんだよな。でも、一つだけ言えることはあるんだよな」
「何よ。もったいぶってないでさっさと言いなさいよ」
「神の中にも魔王アスモの事が気になってるやつがいるって事だよ。それが一人なのか複数なのかは知らんが、いつか神に襲われる魔王アスモの姿が見れるかもしれないって事だな」
「責めてる魔王アスモ様が好きだけどさ、責められてる魔王アスモ様の姿も見てみたいわね。どんなに強くても神には勝てない魔王アスモ様と、どんなに弱くても神ってだけで魔王アスモ様に勝てるやつの戦いって、ちょっと興味あるかも」
「俺もそこは興味あるんだよな。じゃあ、魔王アスモが戻ってくるまで待ってようぜ」
「そうね。いつになるかは魔王アスモ様次第だけど、気長に待つことにするわ」
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