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尋問してみよう 後編
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目を潰すのは良くないと思うし、そんな機会はこれからもやってくるでしょう。その時はちゃんと綺麗に取り出せるようにしないとね。自分の目で自分の目を見るのってどんな気分なのか想像つかないけど、きっとつらいんだろうね。
目隠しとかは無かったけど、ちょうどよさそうな麻袋があったからこいつをかぶせて袋の口を縛っておくかな。軽くにしておかないと首を圧迫してしまいそうだし、いつ起きてもいいように視界だけは塞いで置く形にしておくかな。
それにしても、死体を運ぶのって意外と大変なんだね。もっと楽なもんかと思っていたけど、こいつは血でべとべとしてるし、こいつは体が大きいから運びづらいし、こっちのは骨だから楽なんだけど一回で持てないし、その辺に転がっている奴らも重くて引きずってしまうよ。
それでもどうにかしてこの人たちの死体を生きている人から見える場所に移動することが出来たかな。さて、麻袋を外してちゃんと見てくれるといいんだけど、そううまく行ってくれるかな?
僕が袋に手をかけると、この男は小刻みに震えているのが分かった。なんでだろうと思ってみてみると、意外とこの麻袋は薄くて外が透けて見えていたんだね。これなら骨を入れて運ぶのに使えばよかったかもしれない。そう思っていたけれど、この男はそんな事よりも目の前に転がっている死体の方が気になっているみたいだったよ。僕が質問をする前にこいつが質問をしてきたんだからね。
「こいつらをやったのってお前なのか?」
「全員ではないけど、大体は僕がとどめを刺したってことになるかも」
「俺たちだってお前らを殺すつもりでやってきているんだから、殺されるのは仕方ないと思うけど、無抵抗な相手を殺すのは人としてどうかと思うぞ」
「あんたたちだって無抵抗な相手から金をせびったりしてたんじゃないのかな?」
「それはそうだけど、こんなに惨い殺し方はしたりしない。俺は勘違いしていたみたいだけど、俺らのボスよりもあんたたちの方がずっとヤバいって予感がしているんだ。あの女だって戦い方はヤバいと思うけど、それを操っているあんたの方がヤバいんじゃないか?」
「僕はみさきを操っているなんてとんでもない。みさきは僕のためにやってくれただけで、僕はそのみさきがして欲しい事をしてあげてるだけだよ。だから、僕はみさきを操っているわけじゃないんだよ。どうしてそう思ったのかな?」
「俺らが捕まる前だってお前があの女に命令してたんじゃないのか?」
「どうだろうね。僕は優しくお願いしたことはあっても、命令したことなんて一度もないと思うよ」
「そうか、わかった。俺は何でも言うから命だけは助けてくれ。俺だって好きでこいつらの仲間になったわけじゃないんだ。命だって惜しい、俺が死んだら残された家族も路頭に迷ってしまうんだ。だから、俺は何でも聞かれたことは答えるし嘘も言わない。な、頼むよ。俺を生きてここから解放してくれよ」
「良くないな。君は曲がりなりにも悪党なんだ。そんな悪党の言葉を僕が簡単に信じるわけないだろ。純粋な気持ちで育ったお姫様じゃないんだし、相手の言うことを全て真に受けるわけないだろ。でもね、その目を見ていれば君が嘘を言っているかどうかなんてわかるかもね。いいよ、君の知っている情報を言ってみてよ。一分だけ時間をあげるからさ」
「ありがてえ。俺はもともとあいつらとは敵対していたんだ。あんたたちみたいに力はないけれど、みんなで団結して立ち向かえば何とかなるって信じてたんだ。でもよ、あいつらは俺たちみたいな小さな力では太刀打ちできないくらい巨大な組織になっていたんだよ。ただの野盗だと思っていたんだけど、実際はこの国を守っている軍隊よりも巨大な組織だったんだよ。そんな奴らに小さな集落の俺たちが立ち向かうなんて無謀過ぎたんだ。最初から勝てるわけが無かったんだ。それによ、あいつらが俺らの集落を襲ったのだって目的があったわけじゃない。ただ暇だったから襲っただけだったんだよ。それだけが理由って酷くないか? あんたたちは強いかもしれないけど、そんな奴らを相手にして無事でいられると思っているのか? なあ、悪いことは言わないから、俺を開放してくれよ。そうすればどうにかしてここを襲わないように頼んでみるからよ。な、頼むって」
「そうだね。君が言っていることが本当かどうか確かめる必要があるんだけど、僕にはそれを確認する手段が無いんだよね。この国の軍隊がどの程度のものなのか知らないけれど、ここまで見た限りでは何か特殊な兵器を使っている感じでもないんだよね。そんな軍隊よりも強いって言われても、いまいちピンとこないんだよね。それに、君って本当にあいつらに敵対していたのかな?」
「もちろんだ。俺は嘘は言わねえ。それだけは間違いない」
「それだけはって事は、他は嘘だって事かな?」
「いやいや、そうじゃないんだ。俺が言っていることは全部真実だ。拠点の場所だって教えたっていいぜ。俺が知っているのはいくつかある拠点の一つだけど、そこの拠点を支配しているのはあんたの女みたいにバカ強いやつだぜ。そいつを殺すなり仲間に引き入れるなりすれば他の拠点だって簡単にわかるってもんだ」
「拠点は一つじゃないのか?」
「そうなんだよ。俺みたいな下っ端が知っているのは自分の所属している地域だけなんだよ。たまに他の地域に行くことはあっても、どこに拠点があるのかまでは教えてもらえないんだ」
「じゃあ、お前が知っている拠点を教えてくれよ」
「俺たちの拠点はな、色街の中にあるんだ。どこにある色街かは教えられないけどな」
目隠しとかは無かったけど、ちょうどよさそうな麻袋があったからこいつをかぶせて袋の口を縛っておくかな。軽くにしておかないと首を圧迫してしまいそうだし、いつ起きてもいいように視界だけは塞いで置く形にしておくかな。
それにしても、死体を運ぶのって意外と大変なんだね。もっと楽なもんかと思っていたけど、こいつは血でべとべとしてるし、こいつは体が大きいから運びづらいし、こっちのは骨だから楽なんだけど一回で持てないし、その辺に転がっている奴らも重くて引きずってしまうよ。
それでもどうにかしてこの人たちの死体を生きている人から見える場所に移動することが出来たかな。さて、麻袋を外してちゃんと見てくれるといいんだけど、そううまく行ってくれるかな?
僕が袋に手をかけると、この男は小刻みに震えているのが分かった。なんでだろうと思ってみてみると、意外とこの麻袋は薄くて外が透けて見えていたんだね。これなら骨を入れて運ぶのに使えばよかったかもしれない。そう思っていたけれど、この男はそんな事よりも目の前に転がっている死体の方が気になっているみたいだったよ。僕が質問をする前にこいつが質問をしてきたんだからね。
「こいつらをやったのってお前なのか?」
「全員ではないけど、大体は僕がとどめを刺したってことになるかも」
「俺たちだってお前らを殺すつもりでやってきているんだから、殺されるのは仕方ないと思うけど、無抵抗な相手を殺すのは人としてどうかと思うぞ」
「あんたたちだって無抵抗な相手から金をせびったりしてたんじゃないのかな?」
「それはそうだけど、こんなに惨い殺し方はしたりしない。俺は勘違いしていたみたいだけど、俺らのボスよりもあんたたちの方がずっとヤバいって予感がしているんだ。あの女だって戦い方はヤバいと思うけど、それを操っているあんたの方がヤバいんじゃないか?」
「僕はみさきを操っているなんてとんでもない。みさきは僕のためにやってくれただけで、僕はそのみさきがして欲しい事をしてあげてるだけだよ。だから、僕はみさきを操っているわけじゃないんだよ。どうしてそう思ったのかな?」
「俺らが捕まる前だってお前があの女に命令してたんじゃないのか?」
「どうだろうね。僕は優しくお願いしたことはあっても、命令したことなんて一度もないと思うよ」
「そうか、わかった。俺は何でも言うから命だけは助けてくれ。俺だって好きでこいつらの仲間になったわけじゃないんだ。命だって惜しい、俺が死んだら残された家族も路頭に迷ってしまうんだ。だから、俺は何でも聞かれたことは答えるし嘘も言わない。な、頼むよ。俺を生きてここから解放してくれよ」
「良くないな。君は曲がりなりにも悪党なんだ。そんな悪党の言葉を僕が簡単に信じるわけないだろ。純粋な気持ちで育ったお姫様じゃないんだし、相手の言うことを全て真に受けるわけないだろ。でもね、その目を見ていれば君が嘘を言っているかどうかなんてわかるかもね。いいよ、君の知っている情報を言ってみてよ。一分だけ時間をあげるからさ」
「ありがてえ。俺はもともとあいつらとは敵対していたんだ。あんたたちみたいに力はないけれど、みんなで団結して立ち向かえば何とかなるって信じてたんだ。でもよ、あいつらは俺たちみたいな小さな力では太刀打ちできないくらい巨大な組織になっていたんだよ。ただの野盗だと思っていたんだけど、実際はこの国を守っている軍隊よりも巨大な組織だったんだよ。そんな奴らに小さな集落の俺たちが立ち向かうなんて無謀過ぎたんだ。最初から勝てるわけが無かったんだ。それによ、あいつらが俺らの集落を襲ったのだって目的があったわけじゃない。ただ暇だったから襲っただけだったんだよ。それだけが理由って酷くないか? あんたたちは強いかもしれないけど、そんな奴らを相手にして無事でいられると思っているのか? なあ、悪いことは言わないから、俺を開放してくれよ。そうすればどうにかしてここを襲わないように頼んでみるからよ。な、頼むって」
「そうだね。君が言っていることが本当かどうか確かめる必要があるんだけど、僕にはそれを確認する手段が無いんだよね。この国の軍隊がどの程度のものなのか知らないけれど、ここまで見た限りでは何か特殊な兵器を使っている感じでもないんだよね。そんな軍隊よりも強いって言われても、いまいちピンとこないんだよね。それに、君って本当にあいつらに敵対していたのかな?」
「もちろんだ。俺は嘘は言わねえ。それだけは間違いない」
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「いやいや、そうじゃないんだ。俺が言っていることは全部真実だ。拠点の場所だって教えたっていいぜ。俺が知っているのはいくつかある拠点の一つだけど、そこの拠点を支配しているのはあんたの女みたいにバカ強いやつだぜ。そいつを殺すなり仲間に引き入れるなりすれば他の拠点だって簡単にわかるってもんだ」
「拠点は一つじゃないのか?」
「そうなんだよ。俺みたいな下っ端が知っているのは自分の所属している地域だけなんだよ。たまに他の地域に行くことはあっても、どこに拠点があるのかまでは教えてもらえないんだ」
「じゃあ、お前が知っている拠点を教えてくれよ」
「俺たちの拠点はな、色街の中にあるんだ。どこにある色街かは教えられないけどな」
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