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王様リセマラ
王様リセマラ 第一話
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うまなちゃんを悪魔扱いした野城圭重に本当の悪魔とはどんなものなのか見せるという。そんな目的のために関係ないはずの俺たちはイザーちゃんに連れられて悪魔がいるという世界へと連れていかれた。
「さあ、お兄さん。あなたの目の前にある扉を開いて新たなる世界への第一歩を踏み出す時がきたよ」
イザーちゃんが目の前にある扉を指示しているのだが、どこからどう見ても禍々しく怪しいのだ。遊園地のアトラクションでもこんなに怪しい造りにすることが無いというくらいに不気味さを漂わせているのだが、こんなあからさまに怪しいものを俺にどうしろというのだろうか。
本物の悪魔がいる世界に連れて行くという事を聞かされているわけだからここまで怪しい扉があるのは納得出来るのだが、それにしては登場が早すぎる気がしてならない。
そもそもの話にはなるが、本物の悪魔を見せるべき野城圭重が一緒に来ていないというのは問題ではないのだろうか。それを問いただす暇もないくらいに俺は四人の少女と妹に急かされている。
「お兄ちゃん、この扉も怪しいのは見た目だけだから大丈夫だよ」
「真琴さん、この世界は私たちに危害を加えることなんて無いよ」
「兄貴、新しい世界の扉を開くのは今だよ」
「お兄ちゃん、魔王程度なら相手にならないわ」
「お兄さん、今すぐ扉を開けちゃいなよ。ささ、今すぐ開けちゃいなよ」
俺の事をお兄ちゃんと呼ぶのは栗宮院うまなちゃんとうまなちゃんの親戚で一歳年上の栗鳥院柘榴ちゃんだ。二人は現実世界ではお嬢様なこともあってドレス風ではありつつも動きやすそうな服装で細身の剣を持っている。
うまなちゃんはその髪色に似た金色をあしらったドレスで柘榴ちゃんは黒いドレスにさし色で赤が散りばめられている。そのまま舞踏会に出るには軽すぎるかもしれない服装ではあるが、異世界で戦うのであればその方が良いのかもしれないな。
俺の事を真琴さんと呼ぶ鈴木愛華ちゃんはごく普通の家庭に生まれた天才少女である。その頭の良さを表すためなのか学者風の服装でタブレット端末を持っているのだが、体のいたるところについているホルスターには様々な拳銃が収容されている。
誘拐犯を何のためらいもなく撃ち殺していたこともあったが、この世界でも命を奪うという事に何のためらいも持たないというのは強みになるのではないだろうか。
俺の事を兄貴と呼ぶのは俺の妹である片岡瑠璃だ。瑠璃は三人のクラスも担当している教師である。俺が引きこもりであった時から勉強を教えるのが上手だったので多くの生徒からも信頼されているのであろう。授業自体は見たことはないのだが、三人からもわかりやすいという話を聞いている。
瑠璃がなぜ巫女装束を身にまとっているのかわからないが、何か深い理由があるのだろう。愛華ちゃんと違って命を奪うことに抵抗はあると思うので俺たちの無事を祈ってくれるという事に対する意思の表れなのかもしれないな。
俺の事をお兄さんと呼ぶのはイザーちゃんである。イザーちゃんはヴァンパイアだがサイボーグ化しておりその弱点を全て克服している。そして、自分の意志で自由に世界線を超えて他の世界好き勝手に行くことも出来るのだ。今回俺たちがこの世界へやって来ることが出来たのもイザーちゃんの力に寄るのだが、ハッキリ言って迷惑な話である。
ヴァンパイアであるにもかかわらず修道服を着ているというのは何かの皮肉なのかもしれないが、俺にはその理由はさっぱりわからない。あと、素手で人間の体をバラバラに引き裂くことが出来るのは生まれ持っての物なのかもしれない。
「とりあえず、この扉を開けてください。そうしないと、何も始まらないですからね」
五人とは違う誰かもわからない声に戸惑いながらも扉を開くと、三階建ての家くらいはありそうな大きさの玉座に座った怪物が俺の事を睨みつけていた。
その怪物のわきを固める異形の生物が俺たちの方を見ると同時にけたたましい咆哮をあげ戦闘態勢をとっていた。
扉を開けた瞬間にボスバトルなんて聞いてないぞと言う思いが俺の心の底から口に出るよりも早く、俺の後ろにいた五人が怪物に向かって一直線に駆けていっていた。
完全に出遅れてしまった俺ではあった。
だが、俺が出遅れたのではなく、彼女たちの動きが早すぎただけなのかもしれない。
うまなちゃんはどこから取り出したのかわからない自分よりも大きな斧で一番近くにいた怪物を真っ二つにしていた。
イザーちゃんはその怪力を最大限に発揮して一番大きな怪物の体を小さく小さく畳んでいた。
愛華ちゃんは素早く動いていた怪物を正確に狙撃し、その怪物が完全に動きを止めても弾丸が尽きるまで引き金を引き続けていた。
柘榴ちゃんはどこかの魔法少女が持っていそうな杖から光る球を怪物に向かって放っていたのだが、そのスピードと数が尋常ではなく怪物は光によって粉々になって散っていた。
瑠璃は自分の影から飛び出てきた右手のない巨人を使って怪物を一方的に殴り殺していた。
何が何だかわからないうちに敵は玉座に座っている大きな怪物だけになっていたのだ。五人の視線が俺に向かっているのだが、その期待を込めた目で見られたところで何をすればいいのかさっぱり想像もつかない。
俺は武器も持っていないし何か特別な技を習得しているわけでもない。どうしていいのかわからず、時間を稼ぐという意味でも俺はゆっくりとその怪物に近付いていった。
「さあ、お兄さん。あなたの目の前にある扉を開いて新たなる世界への第一歩を踏み出す時がきたよ」
イザーちゃんが目の前にある扉を指示しているのだが、どこからどう見ても禍々しく怪しいのだ。遊園地のアトラクションでもこんなに怪しい造りにすることが無いというくらいに不気味さを漂わせているのだが、こんなあからさまに怪しいものを俺にどうしろというのだろうか。
本物の悪魔がいる世界に連れて行くという事を聞かされているわけだからここまで怪しい扉があるのは納得出来るのだが、それにしては登場が早すぎる気がしてならない。
そもそもの話にはなるが、本物の悪魔を見せるべき野城圭重が一緒に来ていないというのは問題ではないのだろうか。それを問いただす暇もないくらいに俺は四人の少女と妹に急かされている。
「お兄ちゃん、この扉も怪しいのは見た目だけだから大丈夫だよ」
「真琴さん、この世界は私たちに危害を加えることなんて無いよ」
「兄貴、新しい世界の扉を開くのは今だよ」
「お兄ちゃん、魔王程度なら相手にならないわ」
「お兄さん、今すぐ扉を開けちゃいなよ。ささ、今すぐ開けちゃいなよ」
俺の事をお兄ちゃんと呼ぶのは栗宮院うまなちゃんとうまなちゃんの親戚で一歳年上の栗鳥院柘榴ちゃんだ。二人は現実世界ではお嬢様なこともあってドレス風ではありつつも動きやすそうな服装で細身の剣を持っている。
うまなちゃんはその髪色に似た金色をあしらったドレスで柘榴ちゃんは黒いドレスにさし色で赤が散りばめられている。そのまま舞踏会に出るには軽すぎるかもしれない服装ではあるが、異世界で戦うのであればその方が良いのかもしれないな。
俺の事を真琴さんと呼ぶ鈴木愛華ちゃんはごく普通の家庭に生まれた天才少女である。その頭の良さを表すためなのか学者風の服装でタブレット端末を持っているのだが、体のいたるところについているホルスターには様々な拳銃が収容されている。
誘拐犯を何のためらいもなく撃ち殺していたこともあったが、この世界でも命を奪うという事に何のためらいも持たないというのは強みになるのではないだろうか。
俺の事を兄貴と呼ぶのは俺の妹である片岡瑠璃だ。瑠璃は三人のクラスも担当している教師である。俺が引きこもりであった時から勉強を教えるのが上手だったので多くの生徒からも信頼されているのであろう。授業自体は見たことはないのだが、三人からもわかりやすいという話を聞いている。
瑠璃がなぜ巫女装束を身にまとっているのかわからないが、何か深い理由があるのだろう。愛華ちゃんと違って命を奪うことに抵抗はあると思うので俺たちの無事を祈ってくれるという事に対する意思の表れなのかもしれないな。
俺の事をお兄さんと呼ぶのはイザーちゃんである。イザーちゃんはヴァンパイアだがサイボーグ化しておりその弱点を全て克服している。そして、自分の意志で自由に世界線を超えて他の世界好き勝手に行くことも出来るのだ。今回俺たちがこの世界へやって来ることが出来たのもイザーちゃんの力に寄るのだが、ハッキリ言って迷惑な話である。
ヴァンパイアであるにもかかわらず修道服を着ているというのは何かの皮肉なのかもしれないが、俺にはその理由はさっぱりわからない。あと、素手で人間の体をバラバラに引き裂くことが出来るのは生まれ持っての物なのかもしれない。
「とりあえず、この扉を開けてください。そうしないと、何も始まらないですからね」
五人とは違う誰かもわからない声に戸惑いながらも扉を開くと、三階建ての家くらいはありそうな大きさの玉座に座った怪物が俺の事を睨みつけていた。
その怪物のわきを固める異形の生物が俺たちの方を見ると同時にけたたましい咆哮をあげ戦闘態勢をとっていた。
扉を開けた瞬間にボスバトルなんて聞いてないぞと言う思いが俺の心の底から口に出るよりも早く、俺の後ろにいた五人が怪物に向かって一直線に駆けていっていた。
完全に出遅れてしまった俺ではあった。
だが、俺が出遅れたのではなく、彼女たちの動きが早すぎただけなのかもしれない。
うまなちゃんはどこから取り出したのかわからない自分よりも大きな斧で一番近くにいた怪物を真っ二つにしていた。
イザーちゃんはその怪力を最大限に発揮して一番大きな怪物の体を小さく小さく畳んでいた。
愛華ちゃんは素早く動いていた怪物を正確に狙撃し、その怪物が完全に動きを止めても弾丸が尽きるまで引き金を引き続けていた。
柘榴ちゃんはどこかの魔法少女が持っていそうな杖から光る球を怪物に向かって放っていたのだが、そのスピードと数が尋常ではなく怪物は光によって粉々になって散っていた。
瑠璃は自分の影から飛び出てきた右手のない巨人を使って怪物を一方的に殴り殺していた。
何が何だかわからないうちに敵は玉座に座っている大きな怪物だけになっていたのだ。五人の視線が俺に向かっているのだが、その期待を込めた目で見られたところで何をすればいいのかさっぱり想像もつかない。
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