6 / 34
第1章 祝言の日
6.晩餐【3】(料理の奥に見える願い)
しおりを挟む
シノが鴨汁を気に入ってくれた事があってか、ネネのご機嫌度は最高潮に達した。
『シノちゃん、甘酒もあるし、甘いもの【ふりもみこがし(麦こがし)】もあるから、遠慮しないでね!!。』
そんな事を言いながら、シノに見本を見せるかのように、ネネは甘酒を一口飲み、麦こがしを一個つまむ。
『サイコ~。』
『イトちゃんも、遠慮しないでネ。』と、もう一口、クィっと甘酒を飲む。
いつの間にか、二人を呼ぶ名前は、『さん。』から『ちゃん』へと変えているのが、ネネの生来の人好きの性分を表していた。
しばし和やかにそしてゆっくりと3人の楽しい時間は流れた。
宴もたけなわにさしかかる頃、甘酒の酒気に、誘われてか、ネネはキャッキャッと楽しそうに、シノに対し自分の恋愛論を語り出した。
『あの秀吉の禿げネズミはね、私に惚れているのよ。結婚する前は、もうもう、毎日毎日ラブレターを持ってきたし、断るの大変だったのよ。』
『男も女も相手に惚れた方が負けよ、キャッ!』とネネは言う。
『・・・・。』ちょっと考えたそぶりを見せたネネは、ちょっと悪戯してやろうという表情になって、シノへ質問する。
『私のネズミちゃんは、どうしてこんなに出世できたと思う??さあ、答えてください。10秒、9秒・・・カチカチ。』と秒読みを開始した。
質問される事態を予測していなかったシノは慌てた。
『エエッ・・・・。』答えも何も、唐突過ぎて、今何を話していたのかさえも一瞬頭が真っ白になってしまった。
話を振られていなかった分、イトはネネの質問の答えを自分なりに考えていた。
(正解は、私の御蔭かな・・・ちょっと安直すぎるかな。)とイトは食べかけのおにぎりを口にはさんだ状態で、ネネの正解と自分の回答の答え合わせをするように二人の会話に耳を傾けていた。
ネネは、10秒を小走りするように読み上げ、そのあと、5秒~、4秒ぅ~とまたゆっくり5秒数えて、シノの顔がお手上げの表情になるのを待って、こう切り出した。
『ハイ、ブ、ブゥゥー、時間切れですぅ、マダマダ経験の少ないシノちゃんには、分からないか・・。』
(え、いやいやネネ様も経験1回だけでしょ?)とイトは心の中で冷静に突っ込んでいた。
『正解は、・・・鴨汁ですぅ。』
ネネの正解発表に、イトもシノもきょとんしてしまった。
(意味わからん???)
二人同じ事を思ってしまい、ネネの解説を聞きたくなった。
突然、少し真面目な顔をしたネネは、解説を始めた。
『鴨汁は、秀吉にとってオフクロの味なのよ、お義母様(ナカ)が、特別の日にだけ作ってくれる御馳走、それが鴨汁。
さっき食べたのは、私が秀吉のお義母様から味を継いだもの!人間、子供の時に味覚が決まるもの、だから子供の時食べたオフクロの味が一番おいしいの、これは、私がいくら秀吉の為に、別の美味しいものを作っても、鴨汁に勝てる理由が無いのよ。』
『だけどね、最初に言ったように、アイツは私に惚れてるのは本当、私がお義母様と同じ料理が作れれば、私はお義母様に勝てるのよ。・・・分かるかなぁ』とちょっと意地悪な顔をしながら、それをかき消すような優しい声で質問しネネはシノの表情に向けて笑顔を贈った。
『秀吉はね、誰もが出来なかった仕事、怖がって逃げたくなる様な仕事を、逃げずに立ち向かって、戦場から自分の命をもぎ取って帰ってきたから出世したのよ。』
ネネの突然語気を強めた物言いは、二人をちょっとドッキさせるぐらいインパクトを与えた。
ネネは少しずつ声を高めながら、解説を続ける。
『私は戦が大きっらい、戦に出れば私の愛する秀吉が死んでしまう可能性があるから!だけど、今の時代は逃げる事が出来ないのが現実なの。』
『じゃあ、私はどうするの、何ができるのって以前考えたの、私の結論は、美味しいものを作るのよ、作るしかないのよ!』
『秀吉が、生きてもう一度私の料理が食べたいって思うように、死にそうになった時に、ネネの鴨汁を食べる為に生きるんだって思えるぐらいの美味しい料理を作る、それしかないできないのよ私には!』
酔いもあってか、感情的になってか、ネネは言い終えた後、目を赤くしながら、自分を落ち着かせるようにふぅっと息を深呼吸のように息を吐いた。
『うぅう~うぇー。』
3人の中の、一人がうめき声を出して泣き出した。 イトである。
イトは、ネネの料理を最初に食べた時に感じた違和感の正体を理解した。
漬け物の塩加減、おにぎりの塩加減が自分が作る加藤家の味その物だったことに、その意味を理解したのだった。
どうやったか分からないが、ネネはイトの味付け方法を知っていたのである。
虎之助を羽柴家の小姓として長浜城に、送って僅か1年足らず、疑問、驚きは残るがその事を詮索する気持ちより先に、ネネが今この時に、加藤家の新妻へ何をしてくれているかを理解できたのである。
本日新しく加藤家に入って来たシノに、山崎家と加藤家とは違う事を鴨汁で、加藤家の味を漬物とおにぎりで、武士の妻としての心得を今のクイズで、ネネはこの3つの事を伝える為にわざわざ時間を準備してくれたのだと・・・。
ネネの温かい気持ちが伝わってきて、止まらない感謝の心が涙となってイトの頬をつたってくるようだった。
胸を熱くする感情が、どんどん溢れてきて心の防波堤の内側から、出てくるのがイトの嗚咽のような泣き声だった。
秀長が小一郎と呼ばれていた時に、虎之助の誕生日にしてくれた話を思い出した。
『俺の兄者は面白い、私達(羽柴軍団)が窮地に陥った時、俺が兄者の処に行ってどうすればよいかと聞くと、的確な指示をしたうえで、その後必ず言うんだよ。』
『小一郎、また鴨がネギしょってきてるぞと、カモじゃぁ、カモ(窮地=手柄)を取って、ネネの鴨汁食うぞって、その声を聞くとなんか心が落ち着いて…、俺が『オオゥー‼!』って答えると、何だか分からないけど勇気が出て、運が回ってくるんだよなぁ』
気が付くと、イトにつられて、シノも声を出して泣いている。
シノも今宵の料理と今の話に、ネネがシノに伝えたかった思いをシノなりに感じとったのかもしれない。
泣いている子供達に、泣き止みなさいと担任の先生が言うかの様に、ネネが口を開く。
『はい、これで私のシノさんに対する、歓迎会のクイズ大会はおしま~い。』
イトがおにぎりを持って泣いていることをネネが気づくと、『イトさん、泣いては駄目よ、せっかくのおにぎりの塩加減が台無しになっちゃうじゃないの。』と優しい声で、たしなめた。
イトがネネを見上げると、そこにはネネの聖母の様な眼差しと、温かい微笑みがあった。
別室では、虎之助も泣いており、祝言初日から、直ぐに仲がよくなりそうな親子達であった。
『シノちゃん、甘酒もあるし、甘いもの【ふりもみこがし(麦こがし)】もあるから、遠慮しないでね!!。』
そんな事を言いながら、シノに見本を見せるかのように、ネネは甘酒を一口飲み、麦こがしを一個つまむ。
『サイコ~。』
『イトちゃんも、遠慮しないでネ。』と、もう一口、クィっと甘酒を飲む。
いつの間にか、二人を呼ぶ名前は、『さん。』から『ちゃん』へと変えているのが、ネネの生来の人好きの性分を表していた。
しばし和やかにそしてゆっくりと3人の楽しい時間は流れた。
宴もたけなわにさしかかる頃、甘酒の酒気に、誘われてか、ネネはキャッキャッと楽しそうに、シノに対し自分の恋愛論を語り出した。
『あの秀吉の禿げネズミはね、私に惚れているのよ。結婚する前は、もうもう、毎日毎日ラブレターを持ってきたし、断るの大変だったのよ。』
『男も女も相手に惚れた方が負けよ、キャッ!』とネネは言う。
『・・・・。』ちょっと考えたそぶりを見せたネネは、ちょっと悪戯してやろうという表情になって、シノへ質問する。
『私のネズミちゃんは、どうしてこんなに出世できたと思う??さあ、答えてください。10秒、9秒・・・カチカチ。』と秒読みを開始した。
質問される事態を予測していなかったシノは慌てた。
『エエッ・・・・。』答えも何も、唐突過ぎて、今何を話していたのかさえも一瞬頭が真っ白になってしまった。
話を振られていなかった分、イトはネネの質問の答えを自分なりに考えていた。
(正解は、私の御蔭かな・・・ちょっと安直すぎるかな。)とイトは食べかけのおにぎりを口にはさんだ状態で、ネネの正解と自分の回答の答え合わせをするように二人の会話に耳を傾けていた。
ネネは、10秒を小走りするように読み上げ、そのあと、5秒~、4秒ぅ~とまたゆっくり5秒数えて、シノの顔がお手上げの表情になるのを待って、こう切り出した。
『ハイ、ブ、ブゥゥー、時間切れですぅ、マダマダ経験の少ないシノちゃんには、分からないか・・。』
(え、いやいやネネ様も経験1回だけでしょ?)とイトは心の中で冷静に突っ込んでいた。
『正解は、・・・鴨汁ですぅ。』
ネネの正解発表に、イトもシノもきょとんしてしまった。
(意味わからん???)
二人同じ事を思ってしまい、ネネの解説を聞きたくなった。
突然、少し真面目な顔をしたネネは、解説を始めた。
『鴨汁は、秀吉にとってオフクロの味なのよ、お義母様(ナカ)が、特別の日にだけ作ってくれる御馳走、それが鴨汁。
さっき食べたのは、私が秀吉のお義母様から味を継いだもの!人間、子供の時に味覚が決まるもの、だから子供の時食べたオフクロの味が一番おいしいの、これは、私がいくら秀吉の為に、別の美味しいものを作っても、鴨汁に勝てる理由が無いのよ。』
『だけどね、最初に言ったように、アイツは私に惚れてるのは本当、私がお義母様と同じ料理が作れれば、私はお義母様に勝てるのよ。・・・分かるかなぁ』とちょっと意地悪な顔をしながら、それをかき消すような優しい声で質問しネネはシノの表情に向けて笑顔を贈った。
『秀吉はね、誰もが出来なかった仕事、怖がって逃げたくなる様な仕事を、逃げずに立ち向かって、戦場から自分の命をもぎ取って帰ってきたから出世したのよ。』
ネネの突然語気を強めた物言いは、二人をちょっとドッキさせるぐらいインパクトを与えた。
ネネは少しずつ声を高めながら、解説を続ける。
『私は戦が大きっらい、戦に出れば私の愛する秀吉が死んでしまう可能性があるから!だけど、今の時代は逃げる事が出来ないのが現実なの。』
『じゃあ、私はどうするの、何ができるのって以前考えたの、私の結論は、美味しいものを作るのよ、作るしかないのよ!』
『秀吉が、生きてもう一度私の料理が食べたいって思うように、死にそうになった時に、ネネの鴨汁を食べる為に生きるんだって思えるぐらいの美味しい料理を作る、それしかないできないのよ私には!』
酔いもあってか、感情的になってか、ネネは言い終えた後、目を赤くしながら、自分を落ち着かせるようにふぅっと息を深呼吸のように息を吐いた。
『うぅう~うぇー。』
3人の中の、一人がうめき声を出して泣き出した。 イトである。
イトは、ネネの料理を最初に食べた時に感じた違和感の正体を理解した。
漬け物の塩加減、おにぎりの塩加減が自分が作る加藤家の味その物だったことに、その意味を理解したのだった。
どうやったか分からないが、ネネはイトの味付け方法を知っていたのである。
虎之助を羽柴家の小姓として長浜城に、送って僅か1年足らず、疑問、驚きは残るがその事を詮索する気持ちより先に、ネネが今この時に、加藤家の新妻へ何をしてくれているかを理解できたのである。
本日新しく加藤家に入って来たシノに、山崎家と加藤家とは違う事を鴨汁で、加藤家の味を漬物とおにぎりで、武士の妻としての心得を今のクイズで、ネネはこの3つの事を伝える為にわざわざ時間を準備してくれたのだと・・・。
ネネの温かい気持ちが伝わってきて、止まらない感謝の心が涙となってイトの頬をつたってくるようだった。
胸を熱くする感情が、どんどん溢れてきて心の防波堤の内側から、出てくるのがイトの嗚咽のような泣き声だった。
秀長が小一郎と呼ばれていた時に、虎之助の誕生日にしてくれた話を思い出した。
『俺の兄者は面白い、私達(羽柴軍団)が窮地に陥った時、俺が兄者の処に行ってどうすればよいかと聞くと、的確な指示をしたうえで、その後必ず言うんだよ。』
『小一郎、また鴨がネギしょってきてるぞと、カモじゃぁ、カモ(窮地=手柄)を取って、ネネの鴨汁食うぞって、その声を聞くとなんか心が落ち着いて…、俺が『オオゥー‼!』って答えると、何だか分からないけど勇気が出て、運が回ってくるんだよなぁ』
気が付くと、イトにつられて、シノも声を出して泣いている。
シノも今宵の料理と今の話に、ネネがシノに伝えたかった思いをシノなりに感じとったのかもしれない。
泣いている子供達に、泣き止みなさいと担任の先生が言うかの様に、ネネが口を開く。
『はい、これで私のシノさんに対する、歓迎会のクイズ大会はおしま~い。』
イトがおにぎりを持って泣いていることをネネが気づくと、『イトさん、泣いては駄目よ、せっかくのおにぎりの塩加減が台無しになっちゃうじゃないの。』と優しい声で、たしなめた。
イトがネネを見上げると、そこにはネネの聖母の様な眼差しと、温かい微笑みがあった。
別室では、虎之助も泣いており、祝言初日から、直ぐに仲がよくなりそうな親子達であった。
4
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【受賞作】狼の贄~念真流寂滅抄~
筑前助広
歴史・時代
「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」
江戸の泰平も豊熟の極みに達し、組織からも人の心からも腐敗臭を放ちだした頃。
魔剣・念真流の次期宗家である平山清記は、夜須藩を守る刺客として、鬱々とした日々を過ごしていた。
念真流の奥義〔落鳳〕を武器に、無明の闇を遍歴する清記であったが、門閥・奥寺家の剣術指南役を命じられた事によって、執政・犬山梅岳と中老・奥寺大和との政争に容赦なく巻き込まれていく。
己の心のままに、狼として生きるか?
権力に媚びる、走狗として生きるか?
悲しき剣の宿命という、筑前筑後オリジンと呼べる主旨を真正面から描いたハードボイルド時代小説にして、アルファポリス第一回歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」に繋がる、念真流サーガのエピソード1。
――受け継がれるのは、愛か憎しみか――
※この作品は「天暗の星」を底本に、9万文字を25万文字へと一から作り直した作品です。現行の「狼の裔」とは設定が違う箇所がありますので注意。
切支丹陰陽師――信長の恩人――賀茂忠行、賀茂保憲の子孫 (時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)
牛馬走
歴史・時代
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)暦道を司る賀茂の裔として生まれ、暦を独自に研究していた勘解由小路在昌(かげゆこうじあきまさ)。彼は現在(いま)の暦に対し不満を抱き、新たな知識を求めて耶蘇教へ入信するなどしていた。だが、些細なことから法華宗門と諍いを起こし、京を出奔しなければならなくなる。この折、知己となっていた織田信長、彼に仕える透波に助けられた。その後、耶蘇教が根を張る豊後へと向かう――
地縛霊に憑りつかれた武士(もののふ))【備中高松城攻め奇譚】
野松 彦秋
歴史・時代
1575年、備中の国にて戦国大名の一族が滅亡しようとしていた。
一族郎党が覚悟を決め、最期の時を迎えようとしていた時に、鶴姫はひとり甲冑を着て槍を持ち、敵毛利軍へ独り突撃をかけようとする。老臣より、『女が戦に出れば成仏できない。』と諫められたが、彼女は聞かず、部屋を後にする。
生を終えた筈の彼女が、仏の情けか、はたまた、罰か、成仏できず、戦国の世を駆け巡る。
優しき男達との交流の末、彼女が新しい居場所をみつけるまでの日々を描く。
信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~
佐倉伸哉
歴史・時代
その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。
父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。
稀代の英邁を父に持ち、その父から『天下の儀も御与奪なさるべき旨』と認められた。しかし、彼は父と同じ日に命を落としてしまう。
明智勢が本能寺に殺到し、信忠は京から脱出する事も可能だった。それなのに、どうして彼はそれを選ばなかったのか? その決断の裏には、彼の辿って来た道が関係していた――。
◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n9394ie/)』『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093085367901420)』でも同時掲載しています◇
【受賞作】小売り酒屋鬼八 人情お品書き帖
筑前助広
歴史・時代
幸せとちょっぴりの切なさを感じるお品書き帖です――
野州夜須藩の城下・蔵前町に、昼は小売り酒屋、夜は居酒屋を営む鬼八という店がある。父娘二人で切り盛りするその店に、六蔵という料理人が現れ――。
アルファポリス歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」、同最終候補「天暗の星」ともリンクする、「夜須藩もの」人情ストーリー。
お鍋の方【11月末まで公開】
国香
歴史・時代
織田信長の妻・濃姫が恋敵?
茜さす紫野ゆき標野ゆき
野守は見ずや君が袖振る
紫草の匂へる妹を憎くあらば
人妻ゆゑにわれ恋ひめやも
出会いは永禄2(1559)年初春。
古歌で知られる蒲生野の。
桜の川のほとり、桜の城。
そこに、一人の少女が住んでいた。
──小倉鍋──
少女のお鍋が出会ったのは、上洛する織田信長。
─────────────
織田信長の側室・お鍋の方の物語。
ヒロインの出自等、諸説あり、考えれば考えるほど、調べれば調べるほど謎なので、作者の妄想で書いて行きます。
通説とは違っていますので、あらかじめご了承頂きたく、お願い申し上げます。
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる