R18【同性恋愛】リーマン物語『俺のものになってよ』

crazy’s7@体調不良不定期更新中

文字の大きさ
27 / 218
────1話*俺のものになってよ

0・とんでもない指令【微R】

しおりを挟む
****side■電車

「は? 今、なんて……?」
 電車でんまが課長唯野ただのに“恋人だ”と宣言をすると、飛んでもない指示が出された。
 “じゃあ、塩田を抱くところを見せろ”と。
 恋人である証拠を見せてみろと言われた。さすがの電車も、これには驚く。
 もっとも指令を出したのが皇なら驚かないだろう。
 温厚で優しくて性欲など感じない唯野だったから驚いたのだ。

「だから、塩田の厭らしい姿見せてみろよ。恋人ならその気にさせられるだろ?」
「何いってんだ! ふざけるな……塩田は見せ物じゃ……っ」
 電車が身をよじり、唯野に掴みかかろうとした。
 しかし塩田が電車の胸にしがみつき、それを止める。
「塩田、なんで……」
「俺は、大丈夫」
 小さな声で。そんな彼に電車は切ない気持ちになった。

 そこへ、追い討ちをかける唯野。
「出来ないなら、俺がやるが」
 二人の横へ立ち、塩田の腕を掴んで。
「触るな!」
 塩田にこれ以上触れさせたくない電車は、それを振り払う。
「塩田、ホントに大丈夫?」
「ああ……」
 力なく返事をする塩田をぎゅっと抱きしめ、彼の肩に顔をうずめる。冷たい肌を抱きしめるように。

──愛しい。堪らなく愛しい。
 なんで俺には、可愛く映るんだろう?

 あり得ない指示に電車は困惑していた。
 一年、彼らと一緒に苦情係を支えてきたはずだ。
 特に課長唯野は部下三人が入社当時から優しく、頼れる上司。入社したばかりの頃、過酷な業務に疲れ果てた電車はよく遅刻をしている。
 しかし彼はそれに対して一度も怒ったことがなかった。

 そもそも新入社員三人で立ち上げる様な部署ではない。
 それを彼は誰よりも理解していたように思う。誰から見ても理不尽で過酷な業務。一年経った今では、他の課の業務を余裕で手伝う『精鋭揃いの苦情係』。電車は彼らのように仕事ができるわけではないが、それでも期待に応えるべく頑張って来たつもりだった。
 そんな部署の課長がこんな指示をするというのか?
 にわかには信じがたい。

「証明したら、二度と塩田にこんなことしないよね? 課長」
 ここは交渉するしかないと思った。
「ああ、約束する」
 “早くエッチな塩田を見せろ”と唯野に煽られ、ムッとしながらも彼に口付ける。
 塩田が応えるように舌を絡めてくるので、堪らなくなって思わず”可愛い”と溢すと、
「は?」
と言われた。

 さすが塩田だなと思いながら、電車は背中かから胸に手を這わせる。
「おまえ……そこ……好きなのか?」
「だって、気持ちいいでしょ?」
 塩田の胸の突起を指の腹で優しく撫でると、彼は浅く息を漏らす。ゆっくりとソファーに押し倒し、もう片方の突起を舐め上げる。
「女じゃないって……言ってるのに……」
 喘ぎ声を漏らしたりしなくても、胸を反らす彼が感じているのは一目瞭然。もっと感じて欲しくて、ちゅるっと軽く吸い上げる。
「ん……」

──ホント、塩田エロ過ぎ!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

壁乳

リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。 最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。 俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 じれじれラブコメディー。 4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。 (挿絵byリリーブルー)

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

処理中です...