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しおりを挟む「もういいよ、別に
私の話なんて聞かなくても
ごめんね、私がまた嫌なこと言って美香さん泣かせたの
早く部屋に戻って慰めてあげてよ」
蒴の背中を押しても、その場から動こうとしない。
「菫の話聞くまで戻らないよ
ねえ、菫なにがあったのか話して」
「美香さんにおすそ分けやめてって言ったの!
だって食べたくないもん!蒴ちゃんだって私の気持ちわかってるくせに!」
「わかった、じゃあ美香には何も渡さないでって言っとく
でも、関わらないでは言い過ぎじゃない?これからどうせ関わることになるんだろうし…」
蒴がそう言いかけた途端、頭のどろどろとした感情がコップの淵から溢れ出していく。
蒴は自ら菫との関係を断ち切ろうとしているに、なぜ完全に切り離そうとしないのか。
やはり、両親への面目を気にしているように感じた。
自分の両親が気にいる菫を傷つけたら何を言われるかわからない。
蒴の評価に傷がつく。
それを配慮しながら言っているからはっきりと突き放せないでいる。
だったらこちらから断ち切ろうと感じた。
「蒴ちゃんはいっつもおじさんとおばさんのこと気にして私と仲良くしてたんでしょ!!
もういいよ、私のことなんか気にしなくて
蒴ちゃんだって私と関わりたくないのに、そうやって無理して関わろうとしなくていいよ!
私たちはずっと他人なんだから!!
前だって蒴ちゃんから離れてほしいみたいなこと言ったじゃん!!」
蒴はその言葉に目を見開く。
息継ぎすることも忘れて言いたいことを全て言い切った。スッキリとした気持ちなんてほんの数ミリであとは全て後悔。
目に浮かんだ涙を手で乱暴に拭く。
蒴は下を俯きしばらくの沈黙が流れる。蒴の前髪が顔にかかり表情はよく見えない。
蒴は間を置いた後、整えられた前髪をくしゃっと握りかきあげる。
「…わかった
もういいよ、引き留めてごめん」
これで完全に関係が終わったと菫は感じた。
蒴はそれ以上の言葉をいうことなく、部屋へと戻っていく。
菫は袖で涙を乱暴に拭い、部屋に戻る。
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