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28 驚き
しおりを挟む「エドウィン殿。まだ元婚約者に縋っているのか?」
図星なのだから、反論できないでいるエドウィン様ですが、それでも引くつもりはないようですね。正直、いい加減にしてほしいのですが、どうしたら諦めてくれるのでしょう。
「ああ、そうだった。君の恋人のミランダには新しい恋人がいるそうじゃないか。不義理をした者には相応の罰があるという事かな?」
「トレイル伯爵令嬢に恋人ですか?」
私は初めて聞くその話に、エドウィン様の顔を見ましたが、どうやらご存じだったようで、何やら苦いお顔をしております。しかし、新しい恋人ですか……。
「そうなんだよ。彼に会いに騎士団に顔を出しているうちに、どうやら目移りしたらしいね」
「そうでしたか…」
なるほど。それで私に…
こうも何度も接触してくるからには何かあるかとは思いましたが、まさか恋人との関係が危うくなったからだとは思いませんでしたわ。
まあ、だからといってどうこうする訳でもありませんが。
「ロドニー殿には関係のないことです。私とアシュリーの問題ですから、部外者は口を出さないでいただけませんか?」
「部外者?失礼だな部外者とは」
ロドニー様は心外だと言わんばかりの顔をしてエドウィン様に言い返していますが、確かにロドニー様は部外者かもしれませんね。
「いや、私は部外者になるつもりはないよ。ねえアシュリー、こんな時に何だけど、私と婚約しないか?」
「は?ロ、ロドニー様。何を言って…」
「そうだ、ロドニー殿!いったい何を突然!」
「前から思っていた事だ。こうも君がアシュリーに付きまとうのであれば、はっきりとしておきたいんだ。ねえ、アシュリー、どうかな?」
ロドニー様は、至極真っ当な真面目なお顔をされております。揶揄っている様でもその場しのぎの様でもないように見えますが、どうかな?ではありません!
「あの…ロドニー様?どうかなと言われましても、その…」
返事に困りますわ。
ん…?返事に困る?
どうして?
私……どうしたいの、かしら……
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