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あやかしと幽霊の恋愛事情
11☆薫の過去の夢☆其の七☆救出、薫の本気
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ヤクザは使われていない倉庫に車を停めてまゆ先生を倉庫の中に連れて行き鉄の大きな扉を閉じた。
後ろでに縛られて目と猿ぐつわをされたまゆ先生は不安と恐怖に怯える。
「怖いか?先生。ボンも信頼なくしてどんなに恐ろしかったか…悲しかったことだろうなぁ…?」
耳元で囁かれてビクリと肩を震わす。
肩だけではなく腰からお尻まで手の平全体で体を撫ぜられて鳥肌が立つ。
あまりの怖さに声が出てこない。心臓を冷たい何かに掴まれているようにうまく息ができなくて動悸までしてくるほど怖い。
恐怖で体が小刻みに震える。
噂には聞いていたけれど、佐伯くんはヤクザの親方の孫だという。
それが本当で、脅しではなかった事に悲しくなる。
他の先生には佐伯にはあまり構わない方がいいと、あのあと注意された。
でも、言ってしまったものはしかたがないし、実習生だし一ヶ月間したら、この学校とおさらばだと正直思っていたから首を突っ込めた。
学校の先生に積極的になろうとは思ってなかった……
周りから、先生が向いているよ!と言われてなってみようかな…という軽い動悸だった。
だから、ある程度気楽に生徒二人の仲裁をしたり、生徒目線で楽しく接して楽しかった。
自分には先生が向いているんじゃないかと感じる。
そして毎日楽しかったのは薫くんと出会えたおかげ。
毎日薫くんに、声をかけられるのを期待していた。
毎日、声をかけられて嬉しかった。帰りは守ってくれて嬉しかった。
今日実習生が終わって、薫くんと離れるのは嫌だった…とても……。
少し幼さの残る少年だけれどしっかりとした意志があって、正義感が強くてカッコイイ、男の人なんてこの先現れないと思うほど惚れていた。
中学生相手に本気ということが世間ていにも悪いことは知っているから一ヶ月間の間の恋心だと思うほど切なくてずっと会いたかった、恋人になりたかったのに……
このヤクザたちに何かされて、身の破滅を負わされたら、なおさら薫くんに、会うのが辛くなる……
そんなのやだ……。
と思うと、ヤクザに触られて怯えるのではなく、出来る限り暴れ抵抗してやろうと力が漲る。
まゆ先生は不意に膝を曲げてしゃがんで斜めに頭をつきだしたら、ヤクザの男の顔面にぶつけることに成功した。
目隠しされていて状況がわからない、怖いけれどしてやったりだ!
「ウー!ウー!」とできる限り声を出す。
狂った牛のように頭を降る。
すると、目隠しが取れて、サングラスのヤクザたちがこちらをみていた。
しかも余裕に馬鹿にしたような笑みだ。
目隠しされてたほうが現実を思い知らされなくてよかったかもしれないと思った。
倉庫には天井の明かりがオレンジに数カ所の電灯に灯してあるだけの薄暗い。
どこかで見たことあると感じる
、ここは偶然にも、高校の頃、倉庫のバイトしていたところかもしれない……自転車で三十分の場所だ。
実家からあまり遠く離れていない場所だと思う…
帰ろうと思えば帰れるが……何かされた惨めな姿を晒すのも嫌だ!絶対に……。
「暴れられたほうが無抵抗より萌えるというものだよ…ぐへへ…」
「そうですねアニキ」
三人の柄の悪い男がまゆ先生を組み敷いて暴れる体を押さえつける。
それでも暴れて、逃げようと努力したら、頬を思いっきり打たれて、この現実を思い知らされて涙があふれる。
涙があふれるのは心を落ち着かせるために流れる生理現象だというが、落ち着きたくない!涙が出るくらいなら、こいつらを焼き殺すくらいの炎が体からあふれでればいいのに!
ブラウスをナイフで破かれて、無遠慮な手がまゆ先生の体を犯す。
恐怖のあまり声が出ない。
絶望しかない…
だけど、
『センセがイジメられてたら助けに行くから!』
薫の言葉が、表情が瞼に浮かぶ。
『薫くん!薫くん!薫くん!
助けて!薫くん!』
猿ぐつわをされていて声を出すことはできなかったが、心で薫に届くように叫ぶ。
バンッ!と
鉄の倉庫の扉が蹴り破られる。
「まゆ先生!」
『薫くん…?』
息を切らして、薫は助けに来た。
まゆ先生が三人のヤクザに押し倒されてあらぬ事をされているのを見て薫は頭に血が登った。
普通ならあやかしだとバレないように力を抑え理性を働かせるが、もう…抑えることをしない薫は溢れる底しれない力を開放した。
「何だ?クソガキ…いいところだってーのによっ!」
三人の中で一番下っ端ぽいがガタイの良いヤクザが薫に近づいた瞬間、目に見えないスピードで足の脛を横蹴りした。
それは、サッカーボールを蹴るような仕草だが、
ボキり!
という嫌な音がしたと思うと、ヤクザの足はあらぬ方向を向いていた。
あまりの出来事痛さにその場にヤクザは倒れてのたうち回る。
「何晒すか!クソガキがぁ!」
先生のブラウスを引き裂いたナイフを持って薫に襲いかかるがナイフを持った右腕をパン!と弾かれ、腹に一発拳を入れられて男は泡を吹き気を失った。
「な、なんなんだ……その姿。キツネの化物?」
薫の姿は金色の耳と尻尾が生え
青黒い炎を体から発して、金に光る瞳には金縛りにさせる妖気を放つ。
そして、殺気を込めた視線を送られただけで鳥肌が立ち全身を総毛立つ。
体を傷つけられるとか心を傷つけられるとかとかではなく、魂そのものを奪われ喰われるという感じたこともない心底恐ろしい恐怖を感じる。
「こ、この女の命が、どうなってもいいのか!」
あまりの恐怖に錯乱して震える手でなんとか、懐に入れていたピストルをまゆ先生の頭に当てる。
これ以上近づいたら殺すという間違った自衛本能だ。
「………」
薫は男に指差すと放たれた狐火がピストルに絡みつき包むとシュッと一瞬燃えて消えた。
「な、な、な、な……」
あまりの事にこれ以上の声が出ない。
もう人間業ではない、いや目の前にいるのは化物だ。
腰を抜かして、その場でへたり込む。
薫は黒い炎を背後に背負いながら拳を握りしめて立ちはだかった。
「も、もう手を出しません!悪さをしませんから!許して…ぐほっ!」
薫はヤクザの顔を殴り飛ばして柱に激突させた。
「愛の鉄拳に遠慮は、ねぇんだよ!クソどもがっ!」
と、ドスの聞いた声をやっと放つと怒りの炎は消えた
だが、耳と尻尾を収めるのを忘れていた。
「まゆセンセ大丈夫か?」
猿ぐつわと後ろでに縛られている縄を解く。
豊かな胸肌顕になっている。
その胸元を隠すために薫は着ている制服をかけてあげる。
不謹慎ながら、先生の胸に目が行ってしまい、
(やっぱり、グラマだな…)
と思って、思春期な薫は顔を赤く染める。
尻尾が悩ましげに揺れる。
「薫くん…それ本物?」
本当は助けてくれたお礼を言わなくてはいけないのに、あまりの事に、薫の異様な姿に目を丸くして聞いていた。
後ろでに縛られて目と猿ぐつわをされたまゆ先生は不安と恐怖に怯える。
「怖いか?先生。ボンも信頼なくしてどんなに恐ろしかったか…悲しかったことだろうなぁ…?」
耳元で囁かれてビクリと肩を震わす。
肩だけではなく腰からお尻まで手の平全体で体を撫ぜられて鳥肌が立つ。
あまりの怖さに声が出てこない。心臓を冷たい何かに掴まれているようにうまく息ができなくて動悸までしてくるほど怖い。
恐怖で体が小刻みに震える。
噂には聞いていたけれど、佐伯くんはヤクザの親方の孫だという。
それが本当で、脅しではなかった事に悲しくなる。
他の先生には佐伯にはあまり構わない方がいいと、あのあと注意された。
でも、言ってしまったものはしかたがないし、実習生だし一ヶ月間したら、この学校とおさらばだと正直思っていたから首を突っ込めた。
学校の先生に積極的になろうとは思ってなかった……
周りから、先生が向いているよ!と言われてなってみようかな…という軽い動悸だった。
だから、ある程度気楽に生徒二人の仲裁をしたり、生徒目線で楽しく接して楽しかった。
自分には先生が向いているんじゃないかと感じる。
そして毎日楽しかったのは薫くんと出会えたおかげ。
毎日薫くんに、声をかけられるのを期待していた。
毎日、声をかけられて嬉しかった。帰りは守ってくれて嬉しかった。
今日実習生が終わって、薫くんと離れるのは嫌だった…とても……。
少し幼さの残る少年だけれどしっかりとした意志があって、正義感が強くてカッコイイ、男の人なんてこの先現れないと思うほど惚れていた。
中学生相手に本気ということが世間ていにも悪いことは知っているから一ヶ月間の間の恋心だと思うほど切なくてずっと会いたかった、恋人になりたかったのに……
このヤクザたちに何かされて、身の破滅を負わされたら、なおさら薫くんに、会うのが辛くなる……
そんなのやだ……。
と思うと、ヤクザに触られて怯えるのではなく、出来る限り暴れ抵抗してやろうと力が漲る。
まゆ先生は不意に膝を曲げてしゃがんで斜めに頭をつきだしたら、ヤクザの男の顔面にぶつけることに成功した。
目隠しされていて状況がわからない、怖いけれどしてやったりだ!
「ウー!ウー!」とできる限り声を出す。
狂った牛のように頭を降る。
すると、目隠しが取れて、サングラスのヤクザたちがこちらをみていた。
しかも余裕に馬鹿にしたような笑みだ。
目隠しされてたほうが現実を思い知らされなくてよかったかもしれないと思った。
倉庫には天井の明かりがオレンジに数カ所の電灯に灯してあるだけの薄暗い。
どこかで見たことあると感じる
、ここは偶然にも、高校の頃、倉庫のバイトしていたところかもしれない……自転車で三十分の場所だ。
実家からあまり遠く離れていない場所だと思う…
帰ろうと思えば帰れるが……何かされた惨めな姿を晒すのも嫌だ!絶対に……。
「暴れられたほうが無抵抗より萌えるというものだよ…ぐへへ…」
「そうですねアニキ」
三人の柄の悪い男がまゆ先生を組み敷いて暴れる体を押さえつける。
それでも暴れて、逃げようと努力したら、頬を思いっきり打たれて、この現実を思い知らされて涙があふれる。
涙があふれるのは心を落ち着かせるために流れる生理現象だというが、落ち着きたくない!涙が出るくらいなら、こいつらを焼き殺すくらいの炎が体からあふれでればいいのに!
ブラウスをナイフで破かれて、無遠慮な手がまゆ先生の体を犯す。
恐怖のあまり声が出ない。
絶望しかない…
だけど、
『センセがイジメられてたら助けに行くから!』
薫の言葉が、表情が瞼に浮かぶ。
『薫くん!薫くん!薫くん!
助けて!薫くん!』
猿ぐつわをされていて声を出すことはできなかったが、心で薫に届くように叫ぶ。
バンッ!と
鉄の倉庫の扉が蹴り破られる。
「まゆ先生!」
『薫くん…?』
息を切らして、薫は助けに来た。
まゆ先生が三人のヤクザに押し倒されてあらぬ事をされているのを見て薫は頭に血が登った。
普通ならあやかしだとバレないように力を抑え理性を働かせるが、もう…抑えることをしない薫は溢れる底しれない力を開放した。
「何だ?クソガキ…いいところだってーのによっ!」
三人の中で一番下っ端ぽいがガタイの良いヤクザが薫に近づいた瞬間、目に見えないスピードで足の脛を横蹴りした。
それは、サッカーボールを蹴るような仕草だが、
ボキり!
という嫌な音がしたと思うと、ヤクザの足はあらぬ方向を向いていた。
あまりの出来事痛さにその場にヤクザは倒れてのたうち回る。
「何晒すか!クソガキがぁ!」
先生のブラウスを引き裂いたナイフを持って薫に襲いかかるがナイフを持った右腕をパン!と弾かれ、腹に一発拳を入れられて男は泡を吹き気を失った。
「な、なんなんだ……その姿。キツネの化物?」
薫の姿は金色の耳と尻尾が生え
青黒い炎を体から発して、金に光る瞳には金縛りにさせる妖気を放つ。
そして、殺気を込めた視線を送られただけで鳥肌が立ち全身を総毛立つ。
体を傷つけられるとか心を傷つけられるとかとかではなく、魂そのものを奪われ喰われるという感じたこともない心底恐ろしい恐怖を感じる。
「こ、この女の命が、どうなってもいいのか!」
あまりの恐怖に錯乱して震える手でなんとか、懐に入れていたピストルをまゆ先生の頭に当てる。
これ以上近づいたら殺すという間違った自衛本能だ。
「………」
薫は男に指差すと放たれた狐火がピストルに絡みつき包むとシュッと一瞬燃えて消えた。
「な、な、な、な……」
あまりの事にこれ以上の声が出ない。
もう人間業ではない、いや目の前にいるのは化物だ。
腰を抜かして、その場でへたり込む。
薫は黒い炎を背後に背負いながら拳を握りしめて立ちはだかった。
「も、もう手を出しません!悪さをしませんから!許して…ぐほっ!」
薫はヤクザの顔を殴り飛ばして柱に激突させた。
「愛の鉄拳に遠慮は、ねぇんだよ!クソどもがっ!」
と、ドスの聞いた声をやっと放つと怒りの炎は消えた
だが、耳と尻尾を収めるのを忘れていた。
「まゆセンセ大丈夫か?」
猿ぐつわと後ろでに縛られている縄を解く。
豊かな胸肌顕になっている。
その胸元を隠すために薫は着ている制服をかけてあげる。
不謹慎ながら、先生の胸に目が行ってしまい、
(やっぱり、グラマだな…)
と思って、思春期な薫は顔を赤く染める。
尻尾が悩ましげに揺れる。
「薫くん…それ本物?」
本当は助けてくれたお礼を言わなくてはいけないのに、あまりの事に、薫の異様な姿に目を丸くして聞いていた。
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