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性欲の廃墟篇3
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それは風俗の待合室だったが、
一種のサロンだった。
客のオヤジ同士顔見知りらしく、オゥっと挨拶を交わす。
幾つかのグループが出来ていたが、それぞれ皆顔見知りらしく
気心の知れた雰囲気だった。
ここは過去の店の記憶の中であり、僕は
店内の壁に寄りかかっていた。
僕はここでは部外者。完全に存在が消えていた。
過去の記憶の中だから仕方がない。
傍観者を決めていた。
オヤジ共は競馬新聞を拡げたり、何やら
金銭のやり取りのあるカードゲームやら
各々やっていた。
あの競馬場の柱は俺が建てたんだ、とか
まさにオヤジの会話だった。
ただ、不思議な事に片隅に若い色白の青年が
座っていた。
いや、風俗店なんだから別にどんな客がいても
いいのだが、オヤジ共の店内で一人だけ彼が
浮いていた。
オヤジ共に混じる事なく、ソファに座り
膝の上に組んだ自分の手を一心に見つめている。
周りの空気に絶対染まらんぞという雰囲気さえ感じる。
顔にも何かこわばったものを感じ、神経質そうだった。
そういう雰囲気の彼がこれからウフフな事を期待して
ここに居るというのが何とも異質に見えた。
僕から見ると周りのオヤジ共というのは
ある意味スケベ丸出しである。
それを恥だとも思っていない。
本能に従って行動する所に潔さを感じる。
人としてダメな所もあるかもしれないが、
この空間ではそれは不問である。
個室に入るまでの仲間との楽しみ。
そしてウフフ。
店から出ればそれぞれの道を行く。
それだけでいい。
それに比べ、青年の彼は何か背負っていそうだった。
気軽さが無かった。
その雰囲気は次第に周りに伝わっていった。
内心何だあの野郎は?と思っている事だろう。
しかし、オヤジ共は別にそんな事に固執はしない。
各々好きな事を話すだけである。
そして、話題が一つの話題になったー……。
一種のサロンだった。
客のオヤジ同士顔見知りらしく、オゥっと挨拶を交わす。
幾つかのグループが出来ていたが、それぞれ皆顔見知りらしく
気心の知れた雰囲気だった。
ここは過去の店の記憶の中であり、僕は
店内の壁に寄りかかっていた。
僕はここでは部外者。完全に存在が消えていた。
過去の記憶の中だから仕方がない。
傍観者を決めていた。
オヤジ共は競馬新聞を拡げたり、何やら
金銭のやり取りのあるカードゲームやら
各々やっていた。
あの競馬場の柱は俺が建てたんだ、とか
まさにオヤジの会話だった。
ただ、不思議な事に片隅に若い色白の青年が
座っていた。
いや、風俗店なんだから別にどんな客がいても
いいのだが、オヤジ共の店内で一人だけ彼が
浮いていた。
オヤジ共に混じる事なく、ソファに座り
膝の上に組んだ自分の手を一心に見つめている。
周りの空気に絶対染まらんぞという雰囲気さえ感じる。
顔にも何かこわばったものを感じ、神経質そうだった。
そういう雰囲気の彼がこれからウフフな事を期待して
ここに居るというのが何とも異質に見えた。
僕から見ると周りのオヤジ共というのは
ある意味スケベ丸出しである。
それを恥だとも思っていない。
本能に従って行動する所に潔さを感じる。
人としてダメな所もあるかもしれないが、
この空間ではそれは不問である。
個室に入るまでの仲間との楽しみ。
そしてウフフ。
店から出ればそれぞれの道を行く。
それだけでいい。
それに比べ、青年の彼は何か背負っていそうだった。
気軽さが無かった。
その雰囲気は次第に周りに伝わっていった。
内心何だあの野郎は?と思っている事だろう。
しかし、オヤジ共は別にそんな事に固執はしない。
各々好きな事を話すだけである。
そして、話題が一つの話題になったー……。
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