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リュカ(本編補足)
08話
しおりを挟むああやっぱりかと、落胆した。またツキが見えている。半円だけど、ツキは欠けるものらしいので、間違っていないはず。
今回も邪神を倒した直後、くらくらした感覚に襲われて、治まったらここに立っていた。きっとまた、しばらくするとこの世界は消えて、1年前の廊下に戻っているんだろう。
つまりこの幻影世界が、過去へ戻っている原因になっている? そうだとしても、どうしてこのツキの浮かんでいる世界を見ているかは、結局わからない。いったい誰が、なんの為に俺に見せているのか。
疑問に思いながらもあたりを見渡す。今回はとても賑やかな場所に立っていた。魔導照明や魔法がふんだんに使われていて、夜なのにとてつもなく明るい。しかも建物の壁がどれも派手で、目が痛くなりそうだ。
それにたくさんの人が歩いている。すでに何人もの人達が俺をすり抜けているが、前回で完全な幻だと判明したので、驚くことはない。やはりほとんどが黒髪。
改めて、情報量の多い建物の壁を見てみた。よくわからない記号に見えるあれらは、もしかしてこの世界の文字だろうか?
大きなイラストのポスターも、いくつか展示されている。それらはソレイユ王国でも見かける、漫画とか大衆小説の表紙のよう。タイトルらしきものが記載されているので、たぶん合っていると思う。
どれもこれもが、可愛らしい女性のイラストだった。どういう内容かは判断付かないけど、歩いているのが黒髪の人達ばかりなせいか、彼女達の色とりどりな髪色にホッとする。
特に、目の前にあるあのイラストなんて、まるでノエルみたいじゃないか。それにミランダ、ニナ、カミラ、ベネット、シンディもいる。髪色はもちろん、髪型や眼球の色、顔の雰囲気から服装まで、彼女達そっくりで……。
いや待って、さすがに似すぎじゃない? 1人だけなら偶然だけど、6人ともソックリなんて。とても珍しい2属性持ちのカミラの、その髪色まで完全に一致してるなんて、偶然であるはずがない。
「どういう、こと……?」
彼女達の存在が、後世に伝わっているのだろうか? 邪神を倒した英雄としてなら、わからなくはない。
そうなるとここはソレイユ王国の未来になるけど……しかし王国にはツキが浮かんでいない。それに文字も違いすぎている。建物だったら数百年でここまで変わるかもしれないけど、さすがに文字が、あのように変化するとは思えない。
でも未来でなければ、あのイラストはなんなのだろう? なんであんなに、仲間達に似ているのか。
答えが出ないまま見つめていたけど、だんだん周囲の派手さに目が疲れてきたので、ちょっと眉間を押さえた。そして再び目を開けると、また謁見の間に続いている廊下へと、戻されていた。
あの世界はなんなのか。あのイラストはなんなのか。どうして何度も過去に戻ってしまうのかも含めて、疑問は増えるばかりである。
自分の置かれている状況について、何かヒントがないかと、時間を見つけては図書館に行くようになった。それに仲間達と話している時に、世間話としてそれとなく聞いてみたり。
「最近タイムリープものの小説を読んでるんだけど、過去に何度も戻るって、実際起こると思う? もし起こるとしたら、どうしてか説明出来るかな」
「ほう。お主、そういうのが好きなのか。そうさな……例えばマジックバッグは、世界の感情から生まれる魔物素材を錬金して、中の時間を止めておる。それにわらわを見ればわかると思うが、肉体を逆行させることも可能じゃ。だから過去へ戻ることも、起こるかもしれん。ただしそれが出来るのは、世界くらいではないか?」
「世界。そっか、世界か」
世界とは、地上にいるあらゆる生命を感知し、見守っている存在だ。人間には想像しえないほどの能力を備えている。なので世界になら可能だと言われると、すんなり納得出来る。
「じゃあついでに、幻想世界を夢見ることについては、どうかな。例えば、有名な童話があったよね?」
「うふふ。不思議な世界に誘われていろんな体験をして、それが夢だったか現実だったかは読者次第、というお話ね」
「そうそれ。シンディはそういう幻想世界、実在してると思う?」
「実在しているかどうかは、その場所にもよるんじゃないかしら。世界のどこかなら実在してるし、完全な異世界設定なら、夢を見ていただけの可能性が高いわぁ。あとは、パラレルワールドという場合もあるわねぇ」
「……なるほど」
パラレルワールド。ある時空から分岐し、それに並行して存在する別の世界。いわゆる平行世界のこと。
太古の昔、まだ世界が存在していなかった頃。太陽周辺には、たくさんの微惑星が漂っていた。そのたくさんの微惑星がぶつかり合体しながら大きくなり、世界となっていったという。
そして衝突が収まると、少しずつ地殻や海が作られた。しばらくすれば海に小さな小さな生命が誕生するようになり、命の誕生と共に、世界にも自我が芽生えたのである。
ある時、衝突が収まったと思われていた世界に、また微惑星が近付いてきた。微惑星にしては大きすぎるそれは、回避しなければ世界が大きく破壊されて太陽から離れるうえに、せっかく誕生した小さな小さな微生物達も消滅してしまう。
それゆえ世界は、時間を操作して衝突を遅らせながら、宇宙空間を変化させて、近付いてくる惑星を別次元宇宙に転移させた。その時の時空変動により、平行世界が生まれたと云われている。
新たな時空に平行世界が出現したものの、世界の意思は1つのままだった。パラレルワールドの世界には自我が無いので、世界の感情が元になっている魔素が発生しない。だから魔物は生まれないし、生物も魔法が使えないらしい。
そんな平行世界が、本当に実在しているかどうかは、確認のしようがないので不明である。だけど完全な異世界よりは、ある可能性が高い。
俺をタイムリープさせているのは、世界なんだろう。そして過去に戻るたび見せられている幻影は、パラレルワールドかもしれない。
そのように想定は出来たけど、結局どうすればループが終わるかは、不明なままだった。突破口を見つけたいけど、これ以上仲間達に相談するのも憚れる。タイムリープしてるから助けてほしいなんて、無関係な彼女達からすれば、あまりにも荷が重すぎる問題だ。
そうして何も解決しないまま、今回も1人でザガンの亡骸のところに向かった。いつループが終わるかわからないけれど、いつかの為に、回収しておかないといけない。
ザガンの傍らに膝を付き、そっと頬に触れて、もう動かないのを確かめる。
「俺はまだ、君の死を悲しく思えるよ」
これで4回目。あと何回、ザガンの亡骸を迎えに来ることになるのか……わからなくて、不安になる。
邪神を倒したら、また幻影世界に立っていた。落胆から溜息が漏れる。相変わらず、ツキは美しい。
周囲を見渡してみると、今回は民家らしき建物のベランダに立っていた。すぐ傍のカーテンが少し開いていて光が漏れているので、ちょっと覗いてみる。室内には1人の男が椅子に座っていて、よくわからないものに向かっていた。
あれは動く写真……映像だろうか。ソレイユ王国でも、開発が進んでいる魔導具だ。王命を受ける数ヶ月前に、映像の録画に成功したという報告が上がっている。もう何年かすれば、国中に普及するだろう。
気になるから、もっと近くで見てみたいな。前に壁をすり抜けたので、たぶんここも抜けられるはずだ。
試しに手を窓ガラスに置いたところ、感触が無く、中まで抜けた。数歩前に進めば、そのまま室内に入れる。すぐ後ろに立っても、男が振り返ってくることは無い。
彼が見ている魔導具からは、声や音楽が聞こえてきていた。それに撮影したものではなくて、イラストが動いている。その下にはこの地域の文字が書かれていて、男が右手に持っている何かをカチカチ慣らすたび、文字が更新されて新たに声が聞こえてきた。
きっと、すごく高度な魔導具なんだろう。いや、ここが魔素の存在していないパラレルワールドだとしたら、魔導具とは違うものになるのか。
それより、この動いているイラスト……2人いるけど、片方がノエルに似ていた。そしてもう片方が、ザガンに。よくよく聞いていると、2人の声までソックリで驚いてしまう。どういう、ことだろう?
『私はノエル・ブレイディ。殺戮者ザガンよ。我が剣にかけて、貴様をここで倒す!』
しかもイラストの女性がノエル・ブレイディと名乗り、相手の男性をザガンと呼んだではないか。
『お前は確かに、あの男に似ているぜ。まさか娘がいたとはなぁ。お前を嬲り殺せば、お前の両親は心底絶望するだろうなぁ。ああ痛快だ。あのクソ共に、こんな形で復讐出来るなんて』
『貴様、どうして私の両親を……ま、まさか過去に母様を殺そうとしたのは、貴様なのか!?』
『さぁ、どうだろうな? くっ、ははは。……せいぜい愉しませてくれよ? ノエル・ブレイディ』
さらには聞いたことのある会話が続いて、背筋がゾッとした。なんだ、これは。なんでザガンとノエルの会話が、完璧に再現されてるの?
意味がわからなくて、でもすごく嫌な想像が脳裏によぎってしまい、息苦しくなってきた。上手く呼吸出来無いし、ドッドッドッと心臓がうるさいほどに鳴って、眩暈までしてくる。
たまらず膝を付いて、そのまま床に蹲った。肺や腹を押さえながら、どうにか呼吸を正そうと、大きく息を吸う。そしてゆっくり吐いて、またゆっくり吸う。
少しすれば正常に戻ったけれど、精神的に疲れてしまい、起き上がれそうになかった。こんなところに座り込むなんて、王子にあるまじき行動だ。でも周囲に誰もいないので、許してほしい。
いつもの静寂に包まれた、謁見の間に続いている廊下。リュミエールのせいで空気も重い。また戻ってきた。これで5回目。
タイムリープしているうちに、きっと解決の糸口が見つかるはずだと思っていた。いつかは終わることだと。
でも今回の情報で、嫌な想像が脳裏にこびり付いてしまっている。
……もしかしたら、ここは現実じゃないかもしれない。
そんな予想が、頭から離れない。
ここは、物語の中かもしれない。
ありえない、あまりにも非現実すぎる……そう否定したいけど、そもそもここが現実じゃないなら、ありえてしまう。パラレルワールドが1番可能性高いと思っていたのに、あんな情報を与えられたせいで、どうしても嫌な方に思考が向かってしまう。
早く、早くまたあの幻影世界が見たい。もっと情報が欲しい。この嫌な予想を、否定出来るような情報が。
けれどどれだけ焦っても、時間が早く進むことはなく、また同じことを繰り返さなければならなかった。
ノエルと旅に出て、第1ダンジョンでミランダと出会い、ザガンと戦闘。いつものメンバーを仲間にしていきながら、大都市を回っていく。
今回も鍛練以外の時間は、ひたすら図書館に足を運んだ。あの世界に対する情報が、何かないかと。ここが夢幻でないという確証が欲しくて、学問書にまで手を伸ばす。
けれどめぼしい情報は得られないまま、ザガンの亡骸を回収。そうして1年経ち、ようやくまた邪神と戦えた。
みんなが描かれたイラストや、ノエルとザガンの会話が映像から流れてきた理由を、きちんと知りたい。1年間そう考え続けていたからか、今回の幻影世界は、前回と同じ場所だった。
すぐに室内にお邪魔して、映像に向かっている男の背後に立つ。今回そこに映し出されていたのは、ミランダとニナだった。男がカチ、カチと、右手を置いている魔導具を鳴らすたび、彼女達から声が聞こえてくる。
『こんな静かな夜は、人肌が恋しくなっちまうね。アンタ、ちょいとばかし慰めてくれよ。良いだろう?』
『それなら私の相手をしてほしいなぁ。こんな生活だし、溜まってるんじゃないの? ご奉仕してあげるよ?』
このセリフは、彼女達からエッチの誘いを受ける時のものだ。すでに5回聞いている言葉なので、間違いない。
男がまたカチッと魔導具を鳴らすと、2人のイラストの前に、長方形の枠が3つ出てきた。数秒したあと矢印が動いて、長方形の1番上で止まる。
そのあとの会話は、俺の知らないものだった。今まで聞いたことのない、ミランダの媚びた声。しかも彼女のイラストが消えると、喘ぎ声まで聞こえてきた。そして数回カチカチ鳴ったあとには、画面いっぱいに彼女の裸体が映し出される。誰かに抱かれているイラスト。
ミランダのこんな姿、イラストだとしても見たくなかった。救いなのは、男があまり声を聞かずに、カチカチ鳴らしてくれることだ。こういうシーンに興味が無いのか、ミランダに興味が無いかは不明だけど。
とにかく映し出されているものを見たくなくて、視線を逸らす。するとすぐ傍に、箱を発見した。以前建物の壁に張られていた、ノエル達6人のイラストが描かれた箱である。
見つけた時には手を伸ばしていた。触れないので、無意味なのに。無意味……そう気付いたのは、箱に触れた直後だった。当然ように手は箱をすり抜け、しかし頭に膨大な情報が入ってきたから。
「な、ん……っ!?」
入ってくる。ノエル達との旅の情報が。王命を受けるところから始まり、各ダンジョンを回っていく。その期間中に、仲間にした彼女達と関係を深くしていくと、どうなるかという情報。
一気にいろんなことが頭に入ってきて、くらりとした。立っていられず、床に膝を付いてしまう。その間にも、たくさんのことが脳内に溜まり、整理されていく。
ザガンと対峙して、あっけなく負けてバカにされるシーンだったり。ノエル、ミランダ、ニナ、カミラ、ベネット、シンディとそれぞれ関係を持ち、彼女達との特別イベントが発生したり。そのイベントへの、必要好感度だったり。
「は、ははは……そんな、ことって」
否定したいのに、顔を上げたらいつもの静寂に包まれた廊下に戻っていることが、追い討ちをかけてきた。
もう駄目だ、ハッキリ理解してしまった。
ここは、現実じゃないと。
ここは――物語の中だ。
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