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リュカ(本編補足)

02話

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※設定上、どうしても女性と関係を持ちます。
 申し訳ございませんが、ご了承ください。

※リュカ編はあくまでも本編補足なので、読まなくても問題ありません。

――――――――――――――――


 2日はいろいろ準備して、3日の朝。家族や先生達、皆に見送られて、ノエルと王都を出発した。

 星の欠片ダンジョンが開かれるのは、毎月11日。だから10日までに、第1都市に行かないといけない。1月なので雪が降っていて大変だけど、移動に8日間は使えるし、ノエルと2人なので馬に乗っていける。

 道中は雪道でも、馬達の足のおかげで滞りなく進めた。この季節にモンスターと遭遇することはほとんど無いし、あったとしても難なく倒せる程度。

 先生達のいない夜営は初めてだったけど、やっぱり問題無かった。むしろ保護者がいないからか、ノエルがとても張り切っていたし、毎晩ワクワク楽しそう。こういう無邪気なところ、昔から微笑ましいな。





 順調に進んでいき、7日の昼過ぎ。雪が降っている中、たくさんの木々に囲まれている山道を進んでいると、上からモンスターの蔦が伸びてきた。すぐさま剣を抜けば、馬がドンッと、両前足を地面に叩きつける。僅かに動きを止めた蔦。

「はぁ……!」

 植物系の、アイビィというモンスターだ。蔦で獲物を拘束して、花から催淫効果のある蜜を出して飲ませて抵抗力を奪い、生気を吸うというモンスター。でも動きはそれほど早くないし、蔦は武器性能さえ良ければ簡単に斬れるので、Dランクである。

 ザシュザシュ! とこちらに伸びてくる何本もの蔦を斬っていけば、短くなった蔦をさらに伸ばそうとして、本体が近付いてきた。
 冬の雪まみれの木々から姿を見せたのは、大きな球根のような姿。見かけは可愛いかもしれないが、人間を襲ってくるモンスターに違いはないので、倒させてもらう。

「サンダーアロー!」

 剣に魔力を込めて魔法を放てば、狙い通りのところを射抜いた。胴体に穴を空けたアイビィが、ポトリと地面に落ちる。それをすぐに馬が踏んだことで、魔素になって消滅した。

「さすがだね、よくやった」

 彼を撫でて褒めてから、残された小さな魔石や素材を拾おうとして降りる。その直後。

「ひひん!」

後方から、馬のいななきが聞こえてきた。そういえば、ノエルは。

「ノエル、そっちは……ノエル!?」

 無事か聞こうとしたけど、明らかに無事じゃなかった。両手両足胴体を蔦に取られて、宙吊りにされてしまっている。しかもあらぬところにまで入っているようで、顔が赤くなっているし、目も潤んでいた。

「す、すみませんリュカ……剣を抜く前に、後ろから右腕を、取られてしまって……ひうっ」
「――ライトニング!」

 咄嗟に魔法を撃っていた。右腕を捕らえている蔦に魔法を落として、彼女の腕を解放する。攻撃を受けたことで絡んでいる蔦全体が緩んで、ノエルは地面に……いや、彼女の馬の上に落ちた。

 すぐにまた捕らえようとして、伸びてくる蔦。けれど馬が後退して、俺が前に駆けていたので、捕らえられる前に蔦を斬れた。そして先程のように、近付いてきたアイビィに魔法を放ち、落ちてきたところを討伐する。

 ササッと素材を拾い、あたりをざっと見渡してもういないことを確認してから、ノエル達のところに戻った。

「ノエル、大丈夫? 身体は?」
「うう、リュカ……は、あんっ……う、ううー……っ」

 よほどつらいのか、ノエルは馬から降りて、地面に座り込んでしまっていた。熱が燻っているようで顔が赤いし、震えている。催淫効果を消す薬、マジックバッグに入っていただろうか?

 ノエルの横に膝を付いて、マジックバッグの中を確認しようとした。その途端、ガバッとノエルが抱き付いてくる。

「リュカ、助けてください……、リュカ……」
「ノエル……」

 涙を溜めながら縋ってくる幼馴染の、今まで見たことがない艶やかさに、グッと喉が鳴ってしまった。





 あれから2時間ほどが経っただろうか。山道から少し離れた森の中にどうにか置いていたガレージ、およびテントを片付ける。
 無事ノエルの体調は落ち着いたけど、ヤることをヤってしまって、ちょっと気まずい。

 まさか妹分の幼馴染に、手を出してしまうなんて。出会ってから今まで、そんな目で見たこと無かったのになぁ。しかもノエル初めてだったし。はぁ、やってしまった。避妊道具はちゃんと付けたから、そのあたりは大丈夫だと思うけど……。

 こっそり溜息をつきつつ片付けを終えたら、後ろで馬達と待っていたノエルの傍に寄る。ノエルも気まずいのか、視線を逸らしたままだ。ムスッとして、眉間に皺も寄ってしまっている。さっきまであんなに縋ってきて可愛かったのに。でも無理に何もなかったように振舞われるより、怒ってくれる方が良い。

「問題無さそうなら、そろそろ行こうか?」

 声をかければ、頷かれるだけ。と思いきや、ムッとしたまま睨んできた。

「リュカ、ちゃんと忘れてくださいね。約束ですからね? 初めてだったから責任取らないと、なんて、王子である貴方が考える必要はありませんから」
「うん、わかってるよ。俺達は王命を受けて行動しているんだから、気を引き締めていかないとね」
「…………リュカのバカ」
「いや、忘れろって言ったの、そっちだよ?」

 すかさず返答したら、ノエルがプッと噴き出した。そしてそのまま笑う。
 ああ良かった、いつものノエルだ。あんなことがあって、気にするなというのは無理だろう。でも俺とこのまま旅を続けてくれるつもりのようで、ホッとした。







 第1都市に到着したのは、9日の夕方前だった。王命を受けていた領主に出迎えられ、ノエルと2人だというのもあり、馬達と一緒にそのまま領主の屋敷に世話になる。その日は領主やその家族達と会食して、久しぶりの風呂にも入れたので、しっかり身体を癒した。そして旅の疲れからか、すぐに就寝。

 翌日は領主から、冒険者ギルドに行ってみたらどうかという提案をされた。星の欠片ダンジョンには冒険者達もたくさん潜るし、ダンジョン特有のルールがあるらしく、その説明は受けておいた方が良いと。

 なのでノエルと一緒に冒険者ギルドに行き、ダンジョンの説明を聞くと同時に、せっかくなので冒険者登録もしてみた。元々こういうのには、興味があったから。

 王子であり騎士であると、どうしたって民間人と離れた場所にしかいられない。
 もちろん、民間人とまったく交流したことが無いかというと、そうでもないけど。王侯貴族が15歳から18歳まで通うことになる王立学園では、民間人達もたくさんいたから。けれど難関試験を突破してきている優秀な彼らは、あくまでも授業を受ける為に来ているので、民間人の一般的日常を感じられたわけではなかった。

 だからこの機会に冒険者になり、仕事を受けて、彼らの一部分を知れたら良いと思う。

「その……冒険者ギルドでは、身分による特別処置はありません。なので王子であっても、相応の素材提供が無ければ、Gランクからになってしまいますが……」
「もちろん構わないよ。特別扱いは好きじゃないから、むしろありがたいな。それに低ランクの依頼の方が、すごく興味が湧くよ」

 犬の世話とか、荷物の配達とか、カフェの店員とか、公園の清掃とか。どれもこれも、民間の生活を身近に感じそうな仕事ばかりじゃないか。

 ということで登録を終えたら、1つだけ受けてみた。仕事をしつつ、街の見学もちょっと出来るもの。冒険者ギルド内にある荷物を、輸送ギルドに運ぶという、1時間あれば終わる簡単な仕事だ。書類に依頼受理のサインを書くだけでも、なんだかワクワクする。
 配達荷物や必要書類を受け取ったら、ノエルと冒険者ギルドを出た。

「ノエルは登録しなくて良かったの?」
「はい。見習い騎士になったばかりなのに、冒険者になるというのは、さすがに気が引けます」

 真面目なノエルらしい。







 翌日、11日。星の欠片ダンジョンが開かれたので、さっそく攻略に向かった。道中に出てくるモンスターはC~Bランク程度という第1ダンジョンだからか、Aランク以上の冒険者と、魔導騎士のみという制限があっても、100組を超えていそうな攻略者達が集まっていた。事前にいろいろ聞いていた通り、12あるルートから数グループ分と被らない道を選んで、攻略を開始する。

 数日は順調に進んでいた。2人でも問題無くモンスターを倒せるし、ギミックもどれも解ける程度だ。ずっとダンジョン内にいて気が滅入りそうになっても、セーフティー空間には大広間までの転移魔法陣があるので、気分転換にダンジョンを出られる。空を見ながら休憩したあと、大広間から魔法陣に乗れば元の場所に戻るのだから、世界の力というのはすごいな。

 そのようにノエルと2人で攻略を続けて、18日。
 ダンジョン攻略途中で、30体以上いるんじゃないかというモンスターに囲まれている女性を発見した。人と遭遇することもあるんだと思いながらも、とにかく助太刀して、一緒にモンスターを討伐する。

 彼女の名前はミランダ。Aランク冒険者で、仲間とはぐれたわけではなく、元々1人でダンジョンに入っているのだそう。ダンジョンでは先程のように、たくさんのモンスターと遭遇してしまう時もあるので、ソロはとても危険だ。なのでこのまま、一緒に攻略することになった。

 身分差による問題を心配したけど、ミランダは俺達の身分を聞いても、気さくなままだった。むしろ敬語は使えないが構わないかと聞かれたので、俺もノエルも頷く。

「私の父様は、元民間人なんですよ。そしてリュカも、5歳から父様を先生にしています。なので問題ありません」
「うん。仲間になるんだから、気楽にいこう」
「そうかい、それなら良かった。これからよろしく頼むよ、ノエル、リュカ」

 姉御肌って言うのかな。とても頼りがいのある女性だった。







 ダンジョンを攻略するのは、とても大変だというのを実感した。ただひたすら続く迷路みたいなところがあったり、空が存在している広大なフロアになったり。どこをどう進んでいけば、最深部に辿り着くのか。他の攻略者達が欠片を入手すれば、強制的にダンジョンから転移させられるという話も聞いたけど、それもまだ無い。

 焦りが出てきた24日、ようやく最深部に到着した。自分達が最初で嬉しかったし、王命を受けている以上、1つは欠片を入手しておきたかったから、安堵もした。ボスもB+が1体だったので、3人で協力して数分で討伐完了。

 剣を収めて、ミランダが素材を拾ってくれる間に祭壇を上がり、台座に置かれている星の欠片を取った。
 これはガーネットだろうか? キラキラした深紅はとても綺麗だし、すごい力を感じる。これが、星の欠片。

「見つめていると、なんだか恐れ多いような気がしてきますね」
「うん、さすがは世界の力だよね。失くさないように、バッグにしまっておかないと」

 ノエルと確認をし合ってから、欠片をしまう。素材を回収してくれたミランダも、こちらに来て……しかし祭壇に足をかける前に、扉が開いた。俺達が入った時に、自動で閉まった扉が。

 そうして1人の男が入ってくる。薄汚れたローブを着ていて、しかもフードを深く被っているので、顔がよく見えない。しかし一瞬だけ覗いた赤目は、やけに濁っているように感じた。

 なんとなく嫌な予感がしつつも、こちらに近付いてくる彼に、声をかけてみる。

「ごめんね、ボスはもう俺達が倒したんだ。星の欠片はこのまま俺達がダンジョン外に出すから、君は強制転移するまで、ここで待っていてくれるかな?」
「あ? 何言ってんだ、奪うに決まってんだろ。――ダークアロー!」

 男が杖を抜いて、魔法を放ってきた。咄嗟のことだったけど台座から飛び退いて回避、その隙にミランダが男に向かい、ブオンッと斧を振る。しかし避けられ、しかも脇腹に蹴りを入れられてしまった。

「グッ……!」
「ミランダ!」

 よろめいたミランダは、それでも再び斧を振る。けれどそれも避けられてしまい、距離を取られた。その数秒の動きだけでも、相手がどれだけ強いかわかってしまう。

「っ……いきなり攻撃してくるなんて、マナーがなってないにも程があるね。どう考えても魔導師じゃないし、冒険者でもない。アンタ、何者だい?」
「ああ? ザガンだ、ザガン。知ってんだろ?」

 ミランダの問いに、男はさらりと名乗った。しかも被っていたフードを脱ぐ。それを見た瞬間、息を呑まずにはいられなかった。

「く、黒髪」
「アンタがあの、殺戮者ザガン!」

 ミランダが激昂した。気持ちはわかる。だって、あのザガンだ。今までに何万人もの人達を殺害していて、賞金首としての金額が100億G……白金貨1万枚という、とんでもない犯罪者なのだから。

 それに彼は闇属性であり、闇組織に属しているという。つまり。

「闇組織が星の欠片を狙っているというのは、本当だったんですね。絶対に、渡しません!」

 ノエルも剣を抜いて、ザガンに向けて構えた。もちろん俺も。
 3対1という状況なのに、ザガンは愉しげに喉を鳴らす。

「くっはは! いいぜいいぜぇ。抵抗されねぇと、殺(ヤ)りがいがねぇからなぁ!」

 彼は右手で短剣を抜くと、すぐさま攻撃してきた。速い! 一瞬で間合いを詰められしまい、小盾でかろうじて防いだものの、直後、剣を持っている右手首を杖で殴られた。

「っ……!」

 あまりの強打に剣を離しそうになり、ノエルが剣を振りかざしているのが見えたのもあって、後ろに飛び退く。

「はぁ!!」

 ノエルが男に攻撃。しかしなんと、杖で刃を完璧に防がれた。さらには腹を思いっきり蹴られて、大きく吹っ飛ばされる。地面に落ちて、倒れるノエル。すぐに身体を起こそうとするけれど、甲冑が凹んでいるほどの蹴りだったせいで、動けないでいる。なんていう強さか。

 続いたミランダの斧技もサラリと避けてしまい、斧は地面だけを抉った。石飛礫は当たったけれど、魔法壁で弾かれてしまう。

「ライトニング!」

 ミランダを短剣で刺そうとするザガンに、魔法を放った。落雷は直撃したので、動きを止められるかと思いきや、魔法壁で完全に防御されてしまう。結局ミランダへの攻撃を止められず、短剣は彼女の脇腹に刺さった。

「ぐあっ! あ……ッ!!」

 短剣を抜くと、血が流れている腹に容赦無く蹴りを入れて、吹っ飛ばす。地面に叩きつけられた彼女は、そのまま動かなくなってしまった。強い、あまりにも強すぎる。

 そう思いながらも、俺もザガンに斬りかかった。まだ片足が上がっている状態だ、攻撃は入る――ことはなかった。気付けば避けられていた。

「ダークボール」

 至近距離で撃たれる魔法。そして爆発。その衝撃は、激痛を伴うものだった。俺の身体強化も魔法壁も、何もかも通用しない。あまりの痛みに、意識が飛びそうになる。

 ふらふらと後方によろけて、それでも倒れなかったのは、王子としての意地だったのかもしれない。

 ずっと、特別だと持て囃されてきた。光属性で、しかも膨大な魔力を保持しているリュカ殿下なら、必ず強くなれると。実際、騎士の同期達の中では俺が1番強かったし、剣術の先生にも勝てるようになっていた。

 けれどそんな俺に対して、ザガンは濁った赤目で見てくると、はぁと溜息をつく。

「マジかよ。そんなすげぇ金髪なのに、こんなに弱いってあるか? 期待ハズレすぎんだろ。あまりにも弱すぎて、殺る気が失せちまったぜ。……まぁ、今から王子を殺したとなっちゃ、面倒事が増えるか。おら、見逃してやるから、星の欠片を寄越しな」

 俺を王子だと知っていたのか。しかも何かを企んでいるような言葉である。そんな相手に、星の欠片を渡せるわけがない。

 身体中が痛いけど、それでも再び剣を構えた。そしてグッと足に力を入れたところ、あ? と呟いて、威圧してくるザガン。その圧倒的なプレッシャーに、身体が、心臓が押し潰されそうになる。

「ぐ、う……っ」

 抵抗なんてまったく出来ずに、膝を付いてしまった。

 ああ、敵わない。こんな、英雄であるライル先生よりも明らかに強い相手なんて、敵うはずがない。
 けれど俺は王子だ。この国を守るという責務を担っている。簡単に、犯罪者に屈するわけにはいかない。

 剣を地面に付いて、どうにか立ち上がろうとした。そしたら彼はチッと舌打ちし、同じように膝を付いていたノエルに、杖を向ける。心臓がヒヤリとした。

 けれど魔法が放たれることはなく、代わりに腕から黒いものが出てきた。黒い……触手? それがノエルに伸びていき、彼女を拘束する。

「……え? な、なに……や、いやっ」

 何本もの触手によってザガンのところに引き寄せられたノエルは、まったく抵抗出来ずに、抱き締められてしまった。いつの間にか短剣をしまっていたザガンは、彼女の太腿を撫でながら、いやらしく笑う。

「へぇ、結構イイ女じゃね? なんならこのまま浚っちまうか。なぁ?」

 しかも彼女のスカートに手を入れると……。

「ひんっ……あ、だめ、……あ、あっ」
「ッ……止めろ! 星の欠片は渡す。だから、止めてくれ」

 急いでバッグから星の欠片を出した。地面を滑らせれば、ザガンの靴に当たって止まる。

「ハッ、最初からそうしとけとよ」

 馬鹿にしたように鼻で笑うと、ザガンは無造作に足元の欠片を拾った。物珍しそうに眺めてから懐にしまうと、触手を消して、ノエルを離してくれる。ドサリと落ちるノエル。

「あー、無駄な時間だったぜ。マジで弱すぎて、殺す価値ナシ。こんな奴が王子だなんて、この国は終わってんなぁ」

 膝を付いている俺の傍を通りながら、わざわざ嫌味を言ってくる。けれど反論出来無かった。俺はザガンに比べて、あまりにも弱い。

 彼は背中を見せながら祭壇に歩いていき、転移魔法陣に乗る。そして一度も振り返ってくることなく、姿を消した。

「……ッ、……くっ」

 最後まで馬鹿にされた。すごく悔しい。でもそれ以上に、こんなにも弱い自分があまりにも情けなかった。光属性だからと持て囃されていたし、騎士の同期内では強かった。でもそんなの、小さな世界でしかなかったんだ。

 ああ、強くなりたい。ザガンに勝てるくらい、強くなりたい。

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