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52話

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 今日も夕食は、屋敷で食べた。そして夜は、2階の空き部屋に移動し、皆でダンスの練習をする。
 リュカやノエルだけでなく、カミラやシンディも王立学園卒業生であり、ダンスを踊れるとのことで、ノエルとニナ、カミラとベネット、シンディとミランダというペアでの練習になった。

 もちろん俺は、リュカから指導を受けるわけだが。向き合った途端、背中に手を添えられて右手を掬われたので、わかっていたものの落ち込んでしまった。そんな俺に、リュカはすぐに気付いてくれたけれど。

「ご、ごめんね。ザガンも男性パート、踊りたいよね?」
「……いや。俺は初心者だし、身長もリュカより低い。それに、王子に女性パートを踊らせるわけにはいかない。だから気にするな」
「うん。ありがとうザガン。愛してるよ」

 ちゅっと額にキスされる。眦にも。すでに半分抱き締められているようなものだったが、さらに背中を引き寄せられ、身体が密着した。これ、普段とたいして変わらないな。

 練習は初心者ゆえに大変だったが、なかなか楽しかった。何よりリュカがとても嬉しそうだったので、良い時間を過ごせたと思う。
 本番でリュカの足を引っ張らないよう、なるべく練習していこう。







 翌日8日。午前中は久しぶりに、鍛錬したいと告げられた。ここに来るまでの道中、女性陣は戦闘していたが、リュカと俺はまったく戦わなかったので、鈍ってしまわないようにとのこと。そんなわけで、相手は俺である。

 リュカが鍛練に俺を選ぶのは、初めてだ。8月上旬は共に過ごしたものの、ずっと魔導バリアを製作していたし、10月上旬は体調不良で、下旬は魔導バリアの改造。まだ仕上がっていないものの、期限は12月終わりなので、時間に余裕がある。

 それより今は、オロバスに認められるよう、さらに強くならなければならない。そうでなければ、女神リュヌを魔瘴から救えないから。

 闇組織が魔瘴を集めるのは、邪魔しないでおく方針になった。神ソレイユをどうにかする為には、まず女神リュヌと話して、封印を解いてもらわなければならないから。しかし女神が、王都のどこにいるかわからないのだ。よって邪神復活は止めず、出現したらすぐ正気に戻そうという作戦になった。
 女神リュヌに神ソレイユの封印を解いてもらえば、あとはリュカがなんとかしてくれるだろう。俺はリュカを信じる。

 そのリュカと、広い中庭で対峙した。得物は互いに木製にし、周囲を破壊しないよう剣技や魔法は禁止だ。あと身体強化は可だが、魔法壁は不可。得物が木製なら、身体強化のみでも怪我はほぼしない。

 鍛錬なので、最初は互いに声をかけつつ、軽く打ち合っていた。しかしまったく攻撃が入らないからか、次第に本気になっていってしまう。
 ほとんど防御されるのには、本気で驚いた。元々剣が得意なリュカだが、それでもいつの間にか、こんなにも強くなっていたらしい。魔法や魔法壁を使用すればまだ俺が勝つだろうが、いつまでも余裕ではいられない。リュカに負けるのは悔しいので、もっと強くなれるよう努力しよう。

 そうして約3時間、汗だくになるほど白熱した結果、見学していたノエルをハラハラさせてしまった。けれど、とても楽しかった。





 昼食を食べたあとは、今日も皆で冒険者ギルドに向かう。頼まれた仕事は、噴水広場周辺の掃除と飾り付け。芸術祭当日、休憩場所として使用されるらしい。
 噴水広場にはすでに軽食系や小物系のワゴンがいくつかと、無料ワインと書かれた看板が設置されていた為、ミランダのテンションが上がった。芸術のことはよくわからないが、俺もワインは飲みたいので、しっかり働こう。

 そんなわけで俺とリュカは、街灯から街灯へ、三角がいくつも連なる旗飾り……フラッグガーランドを付けていった。触手があるので、高いところの作業は簡単だ。しかも一定間隔に付いている輪を、街灯に引っ掛けていくだけである。

 ちなみに俺は旗を抱えているだけで、飾っているのはリュカだ。黒い触手を出したら、妖しすぎて周囲が怯えてしまうかもしれないので、仕方無い。同じ魔力を凝縮したものなのに、淡く輝いているだけで綺麗な印象を与えるというのは、ちょっとズルいぞ。

 ムッとしたからか、リュカが不思議そうに俺を見てきた。

「ザガン、どうしたの? 何か問題あった?」
「……なんでもない」

 どうしようもないことで劣等感を覚えてしまったのが情けなくて、リュカから視線を外す。するとたまたま、空に何かが飛んでいくのが見えた。風船だ。少し離れた場所で、幼女が転んで泣いているのも発見する。近くの大人が風船に手を伸ばしたが、すでに5mくらい浮遊してしまっていて、届かない。

 反射的に、風船に向かって触手を3本伸ばしていた。風船を追い越したところで鉤のように先端を丸め、風船の動きを止める。そして割らないように風船に触手を巻き付けてから、ゆっくり引き寄せた。手元にきた風船の紐を掴んだら、触手はすぐに消す。

「ほらリュカ、あの子に持っていけ」
「ザガンが取ってあげたんだから、ザガンから手渡してあげれば良いんじゃない?」
「俺は闇属性だが」
「そうだね。女の子の為に風船を取ってあげるなんて、ザガンは優しいね」

 風船を渡そうとしてもリュカは受け取らず、ぐいぐい背中を押されるまま、幼女のところに行かされた。
 転んでいた幼女の膝は、近くで作業していたノエルが、魔法で治している。その母親らしき人物から、何度も頭を下げられているノエル。彼女は俺に気付くと、ニコリと微笑んできた。

「ザガン殿! ほら、あのお兄さんが、風船を取ってくれたんですよ」

 こちらを示したことで親子が俺を見てきたが、母親はヒッと小さな悲鳴を上げた。まぁそうなるよな。幼女は、ひたすら俺を見つめてくるだけだったが。とりあえず脅えられていないようなので、風船を差し出してみる。

「……離さないように、気を付けてくれ」

 怖がられないよう、とにかく優しい声を心掛けた。だからか彼女は、小さな手を伸ばして、きちんと風船を掴んでくれる。

「あ、ありがとう、おにいちゃん」

 風船を受け取った幼女は、それでも俺をじっと見つめてきた。理由がわからず首を傾げると、頬を赤く染めて、母親の影に隠れてしまう。……なるほど。

「うんうん、ザガンは格好良いし綺麗だから、照れちゃう気持ちはわかるよ。でも俺のだからね?」

 幼児相手に、わざわざ牽制しないでほしい。見せ付けるように腰を抱いて、頭に頬を寄せないでほしい。俺まで照れてしまうから。
 それにリュカに気付いた幼女は、さらに顔を赤くしたぞ。甘い雰囲気の超イケメン王子だ、見惚れるに決まっている。

「あの。ありがとうございました」

 リュカに呆れていると、母親が俺達に頭を下げてきた。先程の脅えはどこへ消えたのか、彼女はリュカとノエル、そして俺をしっかり見てくる。驚いたものの、その……嬉しかった。

 手を繋いで広場から離れていく親子を見送り、ノエルと少し話してから、再び仕事に戻る。

 それから、数分後のことだ。
 強い悪意を感じたのは。

 昨日の殺気は、たぶん本人も無意識だったのだろう。だから僅かしか感じなかったし、リュカも反応しなかった。
 しかし今は明確に、俺に憎悪を向けてきている。

 ただ、殺意ではない。俺を殺したいわけではない。そのことに安堵する。もし刃を向けてくるのであれば、問答無用で迎え撃たなければならなかった。

 ふぅと溜息をつくと、リュカが俺の腰を抱き、黒髪にキスしてきた。

「あとで、話を聞いてみる?」
「……俺が気に入らないだけなら、放っておいて良いんだが」

 ミランダも出会ってからしばらくは、あれくらいの憎悪を向けてきていた。だから俺は構わない。
 だがもしも、ノエルが気付いたら……どうなってしまうだろう。

「あの2人の関係が壊れてしまうようなら、俺達が先に、指摘すべきだとは思う」
「そっか。じゃあ、あとで言ってみるよ」

 その決定に頷いたものの、大丈夫か心配になる。良好だった関係が、変に拗れないだろうか?
 不安になってリュカに頭を寄せると、あやすように撫でてくれた。





 夕方前には屋敷に戻り、夕飯を食べたあと。リュカは立ち上がった彼女に、声をかけた。

「ニナ。ちょっと話したいことがあるから、2階に行こうか」
「え、私に? 良いけど、なんだろ」

 ニナは不思議そうに首を傾げながらも、リュカのあとを付いていく。俺はなるべくニナを見ないようにしつつ、紅茶を飲んだ。姿が見えなくなってから、小さく息を吐く。

 指摘されたニナが、激昂しないか心配である。けれど俺への悪意にノエルが気付いてしまい、2人の友情が拗れてしまう方が問題だ。なので今のうちに本人に気付かせて、隠すよう進言しておけば、ノエルとの関係は良好のままでいられるのではないか。

 俺が座り続けているからか、それともニナだけが指定されたからか、ノエルは俺とドア付近とを見比べていた。他の面々も、困惑気味である。

「リュカが、ザガン以外を個人的に呼ぶなんて、珍しいね」
「そ、そうですね……。ニナさんに話したいことって、なんでしょう?」
「気になるかもしれんが、我らの前で呼び出したのなら、たいした内容ではないじゃろう」
「そうねぇ。本当に深刻なことなら、私達にはわからないようにすると思うわ」

 そうだな、たいした内容ではない。ニナが俺に悪意を向けているだけだ。それに対して、理由を問い詰めるわけでもない。悪意を隠して、ノエルに気付かせないようにしてほしいと願うだけ。正義感の強いノエルが、ニナの悪意に気付いたら、きっとニナを責めてしまうから。

 その程度のことなので、2人はすぐに戻ってくると思っていた。しかしブワッと、リュカの魔力が溢れるのを感じる。何事かと、思わず天井を見上げてしまう。

「待て待て。あやつら、何をしておるのだ?」
「様子を見にいった方が良いんじゃないかい?」
「私、ちょっと行ってきます!」
「まっ、待てノエル!」

 ガタンッと椅子を倒しながらノエルが立ち上がったせいで、進行方向を塞がれ、かなり出遅れてしまった。椅子を直した時には、すでにリビングを出てしまっており、舌打ちが漏れる。
 友人達も立ち上がっていたので、結局全員で2階に上がった。

 そうして部屋に入った、直後。

「いったい何をしているのですか! 答えてください、リュカ!」

 ノエルの声が聞こえてきた。何をしているのかという言葉通り、リュカは何故か、ニナを触手で捕らえていた。しかも剣まで抜いて、切っ先をニナに向けている。そんなリュカからニナを守るように、彼女を抱き締めるノエル。本当に何があった?

 ここからでは、ニナの表情は見えない。しかしリュカは、冷ややかな双眸でニナを見ていた。しかもクツリと喉を鳴らし、嘲笑う。

「ニナがザガンを罵ったのが悪いんだよ。まさか俺に対して、ザガンを罵倒するとはね。君は、思ったよりも馬鹿だったのかな?」
「……そうだよ、知らなかったの? 私は孤児だったから学校に行けなかったし、盗人だし? 食べ物にすら困らない幸せな場所で、のうのうと暮らしていた王子様には、私の苦しみなんてわかんないよね!」
「わからないし、わかろうとも思わないな。自分ばかりが不幸だと嘆くのは勝手だけど、自分が不幸だから、周りも不幸でなきゃ気が済まないなどという愚かな人間は、理解したくもない」

 本当、どうすればそんな会話に発展してしまうんだ。俺への悪意を隠すよう、頼むだけではなかったのか?

 激情している2人に戸惑っていたら、パンパンッと手を打つ音が聞こえてきた。

「みんな、落ち着いて。とりあえずリュカ君は、剣をしまいましょうか。触手も消してね?」

 シンディが場を和ませようと、柔らかく微笑む。だからかリュカは、素直に剣をしまい、触手を消した。ただしニナに対する侮蔑の視線は、そのまま。

「良かったね、俺が剣を向けていて。おかげでノエルは、ニナの味方になってくれたじゃない。自分の弱さを棚に上げて、強いザガンに嫉妬してさ。俺に守られてるのがズルい? 闇属性らしく、赤子の時に殺されていれば良かった? ……ふざけるのも大概にしなよ」

 ニナはそんなことを言ったのか。それは確かに、リュカなら激怒するだろう。俺だってリュカに対して同じようなことを言われれば、ブチ切れて半殺し程度にはする。

 それに俺が赤子の時に殺されるということは、父上に対して、俺を殺害しておけと言っているわけで。父を先生と呼んで敬っているリュカにとっては、さらに侮辱されたように感じたかもしれない。

 だが激怒しているからとはいえ、どうして皆の前で言ってしまうんだ。案の定ノエルは驚いた声を上げ、ニナから手を離したではないか。2人の仲を拗らせないようにしたかったのに、むしろ悪化させてどうする。今絶対、ニナは傷付いたぞ。ノエルだって傷付いたぞ。

 どうにかしたいが、俺が何かを言えばさらに悪化しそうなので、後ろで黙っておく。

「うーむ。状況がいまいちハッキリとせんが、お主らが衝突した原因は、ニナが昨日からザガンに殺気を飛ばしていたからか?」

 カミラも気付いていたのか。ならばシンディも気付いていたかもしれない。チラリと彼女を窺えば、ニコリと微笑まれた。
 逆に気付いていなかったノエルやミランダ、ベネットは狼狽える。

「そ、そうだったんですか? ニナさん、なんで……」
「……俺が闇属性だからだろう。別に、おかしいことではない」
「そっ……それは、そうかもしれない、ですけど。でもニナさんとザガンさんは、一緒にお馬の世話をしていました。それに仲良く、お喋りもしてたのに」
「共に行動しているからといって、仲間全員と良好でなければならない決まりは無い。誰に対して何を思おうと、全体が上手く纏まっていれば、構わないのではないか?」
「あー、まあねぇ。私があれだけ憎んでも、アンタは気にしてなかったしね。憎まれ慣れてるってのも、悲しいもんだけど」

 俺は悲しくないが? そう思いつつミランダを見れば、どうしてか苦笑交じりの溜息をつかれた。

「は……あはは、そっか。私の早とちりだったんだ。なんだ……」

 乾いた笑いを零すニナ。力無く崩れる膝。そんな彼女を、ノエルが慌てて支える。
 座り込んでしまったニナを、リュカは相変わらず冷ややかな目で見下ろした。

「ザガンが悪意を向けられた程度で、相手を責めるわけないじゃない。むしろ優しいから、ノエルが気付いたら仲違いするかもしれないって、心配したんだよ。俺もそう思った。ノエルはザガンを尊敬してるからね。だから上手く隠すようにって、言おうとしただけ」
「……でもリュカは、お兄さんが大好きだから、私が許せないんじゃないの?」
「別に? 周りがどう思おうと、ザガンの心は俺がたくさん愛して守るから、問題無いよ」

 微妙に恥ずかしいことを言われたが、つまりは俺への悪意を指摘したところ、ニナは酷く責められたと勘違いして、俺を罵倒したようだ。それでリュカが激怒して、先程のようになったと。

 やはり自分でも悪いと思っていることを指摘されれば、つい誤魔化そうとしたり、言い訳しようとしてしまうよな。そうして言い合いに発展していき、激情して罵倒してしまう。俺も3徹したことをリュカから指摘され、反論してしまった記憶があったので、ニナもそうならないか心配だった。結果は、この有様である。

 指摘しなかった方が良かったのだろうか。いやしかし、ノエルが気付いた時にどうなるかと想像してみると、やはりリュカから告げた方が良かったように思える。このような結果ではあるけれど。

 ニナは落ち込んで俯いていたが、そんな彼女の頭を、ノエルがそっと撫でた。

「ニナが兄様に悪意を向けたのは、昨日今日だけなんですよね? その前までは、普通に話していましたし。ニナは明るく元気で、いつも私を気に掛けてくれる、とても優しい人です。だからきっと、理由があるんですよね」

 柔らかく慰めるノエル。だからかニナは、顔を上げてノエルを見つめると、ぽつぽつ話し始めた。

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