エロゲーの悪役に転生したはずなのに気付けば攻略対象者になっていた

柚木ハルカ

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53話

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「……羨ましかったんだ。お兄さんが。闇属性で、たくさんの人から憎まれているはずなのに、とても綺麗だから。独りでも生き続けられるほど強くて、気高いお兄さんが、どうしても羨ましい。私なんて、小さい頃からずっと何かを盗んできてさ。汚いこともたくさんしてきたよ。盗賊団に所属してからだって、人を騙してばかりだし、裏切り裏切られの毎日だった。そんな惨めな生き方しか、出来無かった」
「ニナ……とても、つらかったですね」

 ノエルがぎゅっと、ニナを抱き締めた。ミランダもニナの傍に寄ると、床に膝を付き、背中を撫でる。

「孤児だったんだから、仕方無いじゃないか。生きる為に必死だっただけさ。だからそんなに、自分を卑下するんじゃないよ」
「うん、わかってるけど。でも孤児といっても、5歳までは普通に暮らしてたんだよ? 小さな村で、パパとママ、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしてた。ママのお腹の中には、赤ちゃんもいてさ。あの頃が一番、幸せだったなぁ。でも産まれてきた弟が……闇属性で。そのせいで全部、メチャクチャになっちゃった」

 弟が闇属性であった為、父親や祖父母は死産したということにして、赤子を殺そうとした。だが母親は抵抗し、赤子に手を掛けられそうになると、咄嗟に魔法を詠唱してしまった。その結果、父親や祖父母、助産師は重傷。大騒ぎとなり、外部に赤子が闇属性だとバレてしまった。

 小さな村だ、話はあっという間に広がり、村八分が起こる。結局弟は殺され、母親も悪魔を産んだとして、村全体から侮蔑されるようになった。祖父母はもちろん、母を愛していたはずの父までもが見捨て、激しく罵倒してくる。食事すらままならなくなり、村から出るしか道がなかった、母親とニナ。

 だが隣町へ向かっている途中、モンスターに襲われて母親は死亡してしまう。ニナは風を纏って命からがら逃走したものの、5歳で孤児になった。そうして隣町のスラム街に住みつき、盗みを働くようになった。

「私はずっと、自分ばかりが不幸だと思ってた。幸せそうに生きている奴らは、全員死ねとさえ思ってた。でもお兄さんは、ずっと地下に幽閉されてて母親の顔すら知らない、しかも9歳で大森林に置き去りじゃん? 私より酷い境遇のはずなのに、綺麗なままで……ホント、羨ましいよ。私だってそれくらい強ければ、きっと綺麗でいられたのに」

 ニナが言っているのは、物理的な強さはもちろん、心のことでもあるだろう。モンスターを倒せるほど強く、孤独に耐えられるほど強ければ、犯罪に手を染めずに済んだかもしれない。綺麗なままでいられたかもしれないと。

「お兄さんが髪を晒して街を歩けば、みんながお兄さんを憎むと思った。昔の私みたいに、周囲から蔑まれると思った。実際たくさんの人が脅えて、憎悪を向けていたよ。でもお兄さんは、少しも俯かずに前を見ていた。本当に強くて、綺麗で。しかもリュカやみんなに守られてるし、4大公爵様っていうのも味方らしいし? ここの領主様まで、新聞でフォローしてさ。だからか今日なんて、すっかり平和だったじゃん」

 それについては、俺も驚いている。もっと残酷な、悪意に満ちた空気になると思っていた。罵声が飛んできて、攻撃してくる者達もいると考えていた。ザガンの時のように。

「羨ましいよ。妬ましいよ。私の弟は、闇属性だからって殺されちゃったのに、なんでお兄さんは生きてるの。闇属性なのにお父さんに愛されて、妹のノエルに尊敬されて、リュカに守られてっ。それにどうして、リュカはお兄さんを裏切らないの? どうして愛し合ったままなの。パパだって、ママを愛していたはずなのに、なんで…………なんで私は、こんな人間になっちゃったんだろう……っ」

 泣きながら、吐き出された言葉。あまりにもつらい内容に、何を言えばいいかわからなかった。
 それは俺だけではないらしく、リュカは沈痛な面持ちのまま沈黙を貫いているし、カミラやシンディも同様。ベネットなど、ボロボロ泣くばかりだ。ニナの傍に行かないのは、駆け寄っても言葉をかけられず、ニナを困らせるだけだと理解しているからだろう。
 ノエルはニナを抱え込み、その上からミランダも抱き締めている。だが2人の表情は見えない。涙を、流しているだろうか。ニナと同じように。

 誰も何も言わないからか、ニナはぐずぐず鼻を鳴らしながら、さらに言葉を紡いでいく。

「ママが、死ぬ間際に言ってた。きっと神様が、私を助けてくれるって。だから生きなさいって。でも神様は、助けてくれなかった。実際にいるわけじゃないから当然だって、ずっと思ってた。……なのに、実際にいるなんて。しかも人間が裏切ったせいで、私達を殺そうとしてるなんて。そんなんじゃ、助けてくれるわけ、ないよね……」

 ――神様が、助けてくれる。

 それが母の最期の言葉であり拠りどころだったとなると、神について判明した今、ニナはとてつもなく苦しいだろう。自分の置かれた境遇への理不尽さに、怒りが湧き上がってきて当然だ。そして俺への嫉妬が、隠せなくなった。

 ふと、ノエルが顔を上げた。その目に、涙は浮かんでいなかった。それどころか強い眼差しで、ニナを見つめる。

「ニナ。今までずっと、つらくても諦めずに生きてくれたことに、感謝します。ニナが諦めなかったから、私は貴女に会えました。大切な親友が出来ました。過去に戻ってニナを救うことは、どうしたって出来ません。ですがこれから先、傍にいることは出来ます。私がずっと傍にいて、ニナを助けてみせます。だから神様ではなく、私を頼ってください。お願いしますニナ。私の大好きな、ニナ」

 俺がリュカ達と行動を共にするようになったのは、つい最近である。なのでノエルとニナが、どのように友情を育んできたか知らない。

 ただ、パーティーを組んでダンジョンを攻略するには、仲間との連携が必要になる。信頼が必要となる。共に戦っているうちに絆が生まれ、命を預けられるようになる。ならばそこから生まれた友情は、きっととても強固なものだろう。

「わ、わたし、ノエルに大好きなんて言ってもらえる資格、無いよ。あんな素敵なお兄さんがいるのが、すごく羨ましくて……ノエルにだって、嫉妬してた。それくらい、醜いんだ」
「人間なんだから、嫉妬くらい普通です! 私だってリュカに嫉妬していますよ。私は魔力がそれほど多くないですし、回復魔法しか使えません。だから父様から魔法を教えてもらえるリュカを、幼い頃からずっと羨ましいと思ってました。しかも膨大な魔力を保持していながら、剣の方が得意だなんて、酷すぎますよ! 私の立場がありません!」
「それなら私だって、ザガンには嫉妬しまくりさ。同い年なのに私はAランク、ザガンはSランク冒険者だよ? 妬ましくって、しょうがないよ」

 それは初めて知ったぞ。いや、直接言われてもどうにもならないが。頑張って鍛錬して強くなれと返答するしかない。リュカもノエルがあのように思っているとは知らなかったらしく、微妙な表情で俺を見てきた。

 とりあえず近くでおどおど迷っているベネットの背中を触手で押し、3人のところに行かせる。わ、わわっと声を上げながら近付いたからか、3人ともベネットを見上げた。ようやく顔が確認出来たニナは、涙で目を腫らしているものの、スッキリしているように見える。

「あの、えっと。ぼ、僕は、普通の女性である皆さんに、どうしても嫉妬してしまうことがあって。でも皆さんは、こんな僕を快く受け入れてくれてます。特にニナさんは、僕が困っていると、すぐにフォローしてくれて……う、うええぇんっ、ニナさぁんんっ」

 ベネットは泣きながら、ニナを抱き締めた。

「ニナさんっ、僕もニナさんが、大好きですぅうう!」
「ベネット……う、ひぐ……ありがとうベネットぉ。私も、みんなのこと、大好き……っ」

 ニナがベネットを抱き返すと、ノエルやミランダも上から2人を抱き締めた。
 どうやら、収まるところに収まったらしい。どうなるか心配だったが、拗れなくて良かった。

 4人が抱き合いながら話している様子を眺めていると、リュカがこちらに来て、俺をきつく抱き締めてきた。反射的に抱き返せば、肩口に顔を埋めてくる。ノエル達に見られないよう部屋から出て、静かな怒りをこらえている背中を撫でる。

 リュカの様子を見兼ねたのか、シンディが小声で話しかけてきた。

「リュカ君、ザガン君。下でホットミルク入れるわ。飲んで落ち着きましょう」
「感謝する。カミラ、あとは任せて良いか?」
「もちろんじゃ。謝罪は明日必ずさせるから、気に病むでないぞ」

 俺は病んでいないが、リュカがこの状態なので、彼女の心遣いに頷いておく。

 シンディは先に階段を下りていった。ぽんぽんリュカの背中を叩くと、のろのろ顔を上げ、苦しげな表情で俺を見つめてくる。少しだけ迷ったものの彼の頬にちゅっとキスすれば、リュカはぱちぱち瞬きしたあと、眉根を寄せながらも喜びを隠せずに微笑んだ。

「ザガン……」
「リュカ、下に戻るぞ」

 今のうちに手を取り、リビングに戻る。シンディがキッチンに立って用意してくれていたので、俺達はソファに腰掛けた。横並びではなく、リュカに抱えられた状態でだが。首筋に顔を埋めて甘えてくるので、撫でておく。

 ほどなくして、シンディがトレイにマグカップを乗せて運んできてくれた。

「はいリュカ君。ザガン君も。ちょっとだけラム酒とハチミツを入れたわ」
「感謝する」
「うふふ、どういたしまして」

 マグカップを受け取ると、掌が温かくなる。口許に近付ければふわりとミルクの柔らかな匂いがするし、飲めばじんわりと胃に浸透していくようで、ほっと吐息が零れた。

 リュカも怒りはだいぶ収まったらしく、飲んでいる表情が柔らかくなっている。ただ哀しみのような、やるせなさのような、複雑な感情は消えていないが。

 シンディも1人掛けのソファに座ると、マグカップに口を付けた。しかし何故か、暗い顔をしている。いつも柔らかく微笑んでいるシンディが。

「シンディ、何があった? あまり元気が無いようだが」

 声をかけてみると、彼女は俺を見てきた。微笑んでくるものの、無理しているように見える。ニナの話を聞いてからか?

「そういえばシンディは、ニナ達にまったく話しかけなかったな。普段であれば、むしろ率先してニナを慰めそうだが」
「……うーん。やっぱりザガン君は、気付いちゃうのねぇ」
「ザガンは人の心、特に負の感情に敏感だからね。女神リュヌの眷属だからかな」

 そうかもしれない。負の感情を具現化させるのが闇属性なので、他属性より感知しやすいのだろう。さらに女神リュヌの眷属である。ならば闇属性達の中でも敏感なはずだ。
 ただし落ち込んでいる原因まではわからないので、結局問いかけるしかないわけだが。

 納得して頷いていると、リュカがふふっと笑みを零し、頬にキスしてきた。シンディも苦笑する。

「ザガン君の言う通り、普段であれば、慰めていたと思うわ。でも私は、今まで何事もなく平穏に生きてきたから……ああいう話をされちゃうと、どう声をかければ良いか、わからなくて」

 それで、こちらに来たわけか。
 確かにシンディは、ゲーム内で1人だけ、ずっとコメディ路線だった。平穏に生きてきたと本人が言うならば、先程ニナが話していたような、ゲーム内では記載されていないような過去も無いのだろう。

 ごく普通の家庭で生まれ、何事もなく7歳から学校に通い、15歳には王立学園に無事合格。18で卒業したあとは、第3都市の図書館に勤務。
 まごうことなき順風満帆な人生である。だが、それがどうしたというのか。

「どんな人生を歩んできているにしろ、その者にとっての苦悩があったはずだ。不幸と感じる瞬間があるはずだ。それを他者と比べる必要が、どこにある?」

 リュカも言っていた。自分が不幸だから周りも不幸であれというのは、愚かだと。

 俺は闇属性として産まれ、9歳まで幽閉されていた。9歳から大森林で生活するようになり、その後リュカと出会うまで、独りで生きてきた。他属性の者達からすれば、不幸と言える人生かもしれない。
 だが不幸と感じたことは無いし、わざわざ他者と比べようとも思わない。

「ニナが今まで秘めていた自分の過去を話したのも、たまたま彼女の逆鱗に触れてしまうことが重なった結果、その理由をノエルが聞いたからだ。お前達に罪悪感を与えたいとは考えていない。だから気にせず、慰めれば良いんじゃないか」
「……でもニナちゃん、人から同情されるのは、嫌じゃないかしら?」
「身近な人間からなら、嫌ではないだろう。俺は自分の過去について、リュカから慰められるのはとても嬉しいし、お前達からでも感謝の念を抱くぞ。親しくない者から何か言われるのは、かなり微妙だが」

 そう言った直後、リュカからキスされた。ちゅっと、唇に。しっとりした感触が離れていくと、間近から見つめられる。

「ザガン。ずっと孤独に耐えながら、頑張って生きてくれてありがとう。俺のところに来てくれて、ありがとう。この世界で君と出会えた奇跡に、心から感謝しているよ」

 柔らかな微笑と、甘い言葉。そのせいで頬が火照ってしまった。今慰める必要は無いんだが。でも嬉しいので、コクリと頷いておく。まだシンディがニコニコとこちらを見ているし、話も終わっていないので、視線は外させてもらうけれども。

「とにかくだ。仲間であるシンディから親身になって慰められるのは、嬉しいんじゃないか? ニナは、他者からの優しさを突っぱねるような人間ではないだろう。もし自分の不幸に酔いしれるだけの人間なら、素直なノエルとは親友になれないから」

 ただし俺から同情されれば、ニナは確実に突っぱねる。彼女は、俺も不幸だと考えているから。慰めようとすれば、お兄さんも不幸じゃん、嫌味? と思われる可能性が高い。やはり黙っておくのが無難である。

「俺がニナに出来るのは、闇属性への差別を無くし、ニナのような境遇の者達を出さないようにすることだけだ。腹を痛めて産んだ我が子を殺さないといけないような、この国を変えることだけ」
「……そうだね。優しい人ほど不幸になる国なんて、あってはならない。俺もニナの話を聞いていたら、ザガンが闇属性だからというだけでなく、王子としての責任を果たさないといけないと思ったよ。愛し合っていた夫婦が……仲睦まじい家族が一瞬で壊れるなんて、あまりにも悲しいから」
「ではニナに、謝罪しなければならないな」
「うん。怒りで頭に血が上っていたとはいえ、酷いこと言っちゃったからね。ニナがザガンに謝ってくれるなら、俺もちゃんと謝るよ」

 もちろん頷く。どんな理由であれ、殺されておけば良かったと罵ってきた相手に対し、こちらから謝罪する必要は無いだろう。向こうからの謝罪については、カミラがさせると宣言していたので、明日にはリュカとニナは仲直りしているはずだ。

「うふふ。やっぱりリュカ君とザガン君なら、素敵な未来にしてくれそう」

 シンディの嬉しそうな声に、ハッとする。

「途中からこちらの話になっていた。すまないシンディ」
「良いのよぉ。ニナちゃんのことなら、もう解決したもの。それに闇属性の差別が無くなるのは、私も嬉しいから」
「そうなのか? 俺が理由ではないよな」

 俺が普通に暮らせるようになった時、わざわざ言葉にしてまで嬉しいと感じてくれるのは、リュカとノエルくらいだろう。その考えは間違っていなかったようで、シンディは申し訳無さそうに苦笑した。

「もちろん、ザガン君が差別されなくなるのも嬉しいわ。ただ実はね、この前ダンジョン内で、闇属性の子から告白されたの。エロワ君っていうんだけど、んー……私達が人質になっちゃった時、私を捕らえていた眼鏡を掛けた子、わかるかしら?」

 わかるので頷く。というかあの眼鏡、そんな名前だったのか。気難しそうな外見をしているが、実際はかなり残念な性格だったはず。まぁ俺が覚えておく必要は無さそうなので、眼鏡のままで良いだろう。

 それにしても、まさかシナリオ通りに、第10ダンジョンで眼鏡と会っていたとは。ならば第11ダンジョンで、痴女と遭遇する確率は高い。

「まさかダンジョン内、しかもリュカ君達もいる前で告白されるなんて思ってなくて、驚いちゃったわぁ。大きな薔薇の花束もくれてね。なのに視線は、私の胸に釘付けなの。うふふ、おかしいわよね」

 本当に残念眼鏡だな。シンディ曰く、そういうところが可愛いらしいが。
 しかし相手は闇組織である。この国を滅ぼそうとしている、組織の一員だ。よって返事は保留にしたものの、もし差別が無くなるのであれば、告白を受け入れたいと。

「リュカ君とザガン君が寄り添っている光景を見ていると、私も恋人が欲しいなぁって思っちゃったの。そしたら自分にはどんな人が合うか、想像するじゃない? すると不思議と、エロワ君はピッタリだなって感じたわ」

 なるほど。シンディはとても包容力があるし、しっかりしている。なので筋骨隆々な漢より、頼りないタイプの方が、相性が良いのかもしれない。
 あと欲望についても、下手に隠されるより、忠実な方が好みのようだ。シンディ自身、運動感覚でセックスに誘うような女性だしな。つまり人それぞれである。

 それからもう少しだけ、シンディの恋バナに付き合った。
 実は眼鏡と初めて出会ったのは6月で、女神について図書館で調べていたら、声をかけられたとか。素敵な丸眼鏡ですねと言われたものの、視線は胸に刺さっていたとか。たびたび遭遇して、共に昼食を食べた時もあったらしい。

 友人の恋バナはなかなか興味深かったし、リュカもすっかり元気になり、俺の頭に頬を寄せつつ時々相槌を打っていた。

 だが憂いも発生した。シンディは差別が無くなったらと言うが、邪神が復活する際、闇組織が無事でいられるかわからないからだ。

 元々見殺しにするつもりは無いものの、絶対助けられるという自信が持てない。それが、シンディに申し訳無かった。

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