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連載
24話
しおりを挟む夜。闇に紛れたまま、第8ダンジョン内に入った。ここも今までと同じように、美しく荘厳な大広間である。星の欠片が出現している間だけの、特別な内装。
適当に道を選んで進んでいくが、第8にもなると、出現するモンスターが最初からA-と、だいぶ強くなっていた。リュカ達は大丈夫だろうか。今どれほど強くなっているのだろう。ここでもリュカ達が星の欠片を入手するので、ボスを倒したとしたら、Sランク2体相手に勝てるようになっているはずだが。
3時間ほどでセーブポイントに着いたので、テントを張った。そろそろ眠くなってきたので布団を被った時、通信機が震える。リュカからの連絡だ。
『ザガン、もうダンジョンの中?』
「ああ。そろそろ眠る予定だ。リュカもか」
『そうだけど……はぁ。ザガンが傍にいなくて、すごくつらいよ。君を抱き締めて寝たい。君を感じたい』
そのようなことを言われると、頬が熱くなってしまう。俺だって、リュカに抱き締められて眠るのは、嫌ではない。つらいかどうかと聞かれると、わからないが。
「20日以内には、必ずまた会える。その時は今よりもっと、強くなっているのだろう?」
『……うん。そうだね、頑張るよ。君を守れるように、強くなる』
「期待している。万全な状態で戦えるように、もう寝ろ」
『ふふ、ありがとう。おやすみザガン』
「おやすみリュカ」
通話を切り、目を閉じる。いつもより少しだけ、眠るのに時間が掛かった。
リュカの魔導バリアは、ダンジョンに潜ってから数日で仕上がった。なのですぐに、俺のものに着手する。ただ、こちらはすぐに終わるだろう。MPポーションを飲んでいる間に自分を囲うだけの、単純な構造だから。
敵も俺も、闇属性。なのでバリアを張っている間、俺は攻撃不可になる。
ずっとバリア内にいれば安全かもしれないが、ドラゴン達のターゲットが大都市に移ってしまう可能性があり、そうなると都市を守れなくなる。製作したバリアは平面なので、バリアを超えて攻撃されたら、どうしようもなくなるのだ。
大都市全体を守れる魔導具を作れれば良かったが、そんな大規模なものを1ヶ月で作れるほど、俺は優れていない。
よってドラゴン戦では、とにかく極大魔法を放ち、バリアで囲ってMPポーションを飲んで回復し、また魔法を放つということを繰り返す。リュカが到着するまで。
その時リュカが、どれほど強くなっているか、わからないけれども。もしアイツがドラゴン相手にまったく歯が立たないようであれば、悪いが俺だけで戦うことになる。
バリア製作に疲れた時は、リュカと通信し、眠る前にも少しだけ話をした。
そうしてリュカがダンジョン攻略を終える前には、全て仕上がった。
25日。ダンジョン内を歩いていると、リュカから連絡が入った。星の欠片を入手したと。わざわざ連絡してくるなんて、律儀な男だ。しかもダンジョンから出るのは、夜にするという。俺を闇組織に見られたくないからという理由で。数時間待つことに、女性陣も納得しているらしい。
そういえばリュカは、俺が闇組織に狙われていることを、彼女達に話しているのだろうか。屋敷で魔導具製作していた時、作っているものや理由について、誰も聞いてこなかったが。
カミラは知っている気がする。とても冷静な女性なので、リュカも頼りにしているだろう。ノエルは……知っていたら何か言ってきそうだが、どうだろう?
まぁ知っているかどうかは、問題では無い。彼女達がリュカに付いてきて、戦闘に参加してくる可能性があるか無いかだ。リュカが止めれば都市に残ってくれると思うが、それでも付いてきた場合、俺の魔導バリア内に全員入れて保護するべきだ。
リュカと通話を切ったあと、またダンジョンの奥へと進んでいく。魔導バリアは作った。ならばあとは、ひたすら強くなるのみである。
ダンジョンを出た、翌日の昼過ぎ。あらかじめ通話して待ち合わせして、冒険者ギルドでリュカと会った。
「ザガン! 会いたかったよザガン。はぁ、半月振りのザガンだ」
早々に抱き締めてくるリュカ。人目も気にせず俺を抱き込んで、頭に頬を寄せてくる。通行の邪魔にならないよう隅に移動するのが、結構大変だ。
周囲からたまに視線を感じるものの、微笑まれたり呆れ顔されるだけなので、迷惑にはなっていないと思いたい。あー私も格好良い彼氏欲しい、とこちらを見ながら言ってくる女性もいる。少々恥ずかしいが……まぁ、うむ。
しばらく黙ってリュカの温もりに包まれていると、満足したのか頭を上げて、顔を覗き込んできた。なので用件を済ませる為に、マジックバッグから鍵を出す。
「これ、返す」
半月前、俺が最後に屋敷を出る際に戸締まりをした鍵だ。リュカはそれを受け取るも、不満げである。
「後半も一緒に泊まれば良いのに」
「魔導具は仕上がったんだ。ならばあとは、強くなる為にモンスターを狩り続けるしかない。なので明日からはここのダンジョンに潜る予定だし、第9都市には、10日に着くつもりでいる」
「え。じゃあこれからまたしばらく、会えなくなるの?」
「ああ。悪いが、やれることは全てやっておきたい。連中が仕掛けてくる時は、俺を確実に倒せると確信した時でもあるのだから」
相手がダークドラゴン5体である以上、いくら準備しても足りないほどだ。あと1ヶ月。本当に勝てるかどうかという不安を拭うには、身体を動かし続けるしかない。
「……そう、だね。俺もひたすら鍛練するよ。魔力操作能力も、もっともっと上げる。君に勝てるくらいに」
「そうか。俺も負けていられないな」
「ふふ。本当はザガンと一緒に、ダンジョンに潜れれば良いんだけどね」
「先に第9都市に向かい、そこの領主に闇組織のことを報告しておいてほしい。地位や権力を使ってでも俺を守ると言ってくれたのは、リュカだ」
「うん。守るよ、絶対に」
相手はドラゴンだけでない。闇組織100人もいるので、俺が戦っている間に都市を攻められる可能性もある。だが都市の警備が強化されていれば、連中はあまり手出し出来ず、第9都市の被害は減るはずだ。俺も全力で戦える。
あと、気掛かりなのは。
「一応リュカの実力を知っておきたいから、9月10日には手合わせさせてくれ」
「了解。ちなみに負けちゃったら、闇組織との戦闘に参加させてもらえないなんてこと、無いよね?」
「悪いが実力による。だが俺に勝つくらい、強くなるのだろう?」
わざと笑みを浮かべて挑発してみると、リュカはきょとんとしたあと、とても嬉しそうに破顔した。
「そうだった。ザガンに頼られて嬉しいよ。期待に応えられるように、頑張るね」
そして頬にキスしてくる。ここはギルド内なんだが。キャーという黄色い声が聞こえてくるのだが。明らかに見られているではないか。ああぁぁ私も彼氏欲しいぃぃ! という悲痛な声も聞こえてくる。すまないが、俺には紹介出来る知り合いがいない。頑張って自力で捜してくれ。
「とりあえず約束通り、今日はリュカ用の魔導具を試させてほしい。これから外に」
「それなら朝のうちに、ここの地下訓練所を1室予約しておいたよ」
「そうなのか」
冒険者ギルドの訓練所か。使用したことが無いので、すっかり頭から抜け落ちていた。
「ちゃんと鍵を掛けられるから誰も入ってこないし、もしマスターキーを使ってザガンとの逢瀬を覗こうものなら、ね?」
ギルド職員達を見るリュカ。すると彼らはコクコク頷いた。……何を言ったんだ?
「さぁザガン、こっちだよ」
手を取られて指先にキスされたあと、背中に手を添えられてエスコートされる。するとギルド職員達の、主に男達がハンカチを振ってきた。女性達は柔らかな笑みを浮かべていたり、キラキラした目だったり。本当に何を言った?
疑問には思ったが、聞かない方が良いような気がしたので、そのままリュカと共に階段を下りていく。
訓練所は、一部屋がかなり広かった。それにドア以外のところに魔導バリアが張られており、傷付かないようにされている。稽古場として、とても優れているな。
さっそくバッグから、リュカ用の魔導具を出す。12枚重なっている直径10cmの円盤と、起動スイッチの核。
「これが核だから、ベルトに装着しろ。そして起動ボタンに触れてくれ」
核を渡すと、リュカは言われるままに装着させた。そして起動させる。
すると俺の持っていた小さな円盤が1枚1枚離れていき、12枚が彼の周囲に浮かんだ。ちゃんとリュカの視界を遮っていないし、攻撃の邪魔にもならない配置だ。
「そのまま動くなよ」
リュカと対峙し、杖を向ける。彼は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに頷いてきた。
小魔法から撃ち、1つ1つ確認していく。
「ダークボール、ダークアロー。シャドウエッジ。シェイドソード。カーズ。……ダークブラスト」
最初の3つは単発攻撃である。円盤を狙ったが、どれも避けつつバリアが張られる。シェイドソードは10本の剣が降り注ぐ魔法だが、やはり円盤は避けた。カーズは闇霧で、相手に呪い効果を与えるもの。それを円盤は高速でリュカの周囲を周り、あっという間に掻き消した。そしてダークブラスト。いくつも飛んでいく爆発も全部避けながら、リュカを守り続ける。
「……すごい。なんでこんな動きするの? というかこれ、格好良すぎるんだけど」
そうだろうな。俺のロマンを詰め込んだのだから。
さすがに大魔法まで撃ってしまうと、この空間の魔導バリアを壊してしまいそうなので、自重する。代わりに杖を右手に持ち替え、構えた。
「リュカも剣を構えろ。そして俺に攻撃してこい」
「え? いや、それは駄目だよね。ザガンの攻撃は全部バリアが防いでしまうのに、俺の攻撃は通ってしまうなんて」
「魔導具がお前の攻撃を遮ってしまわないか、確認する為だ。適当な棒でも構わん」
「ああ良かった。それなら稽古用のがあるよ」
リュカがマジックバッグから出したのは、木刀だった。リュカにはリュカなりの、男のロマンがあるのかもしれない。そのうち剣ではなく、刀を装備しそうだ。確か10章あたりから、ダンジョンで入手出来るようになるのだったか。
「いくぞっ」
走りつつ両足に魔力を込め、大きく跳躍。リュカの頭上を取り、そのまま杖を突き下ろす。当然だがバリアに遮られ、リュカの振る木刀が目の前に迫ってきた。それを杖で受け止め、少し距離を取って着地。直後に振り下ろされる剣撃も避け、もう一度攻撃する。今度は円盤目掛けて。反射的に円盤が避けるので、バリアに衝撃を吸収された。そしてまた木刀が襲ってくる。
彼の攻撃を受け止め、あるいは避けながら、なるべく円盤が動くように攻撃しつつ、動作確認を行なった。
10分ほど試して、リュカから距離を取る。
「どうだった? 魔導具のせいで、攻撃しづらいということはあったか?」
「ううん、大丈夫。基本的に視界から退いてるから。ところでザガンと至近距離まで詰めた時もあったけど、もしかして俺が剣を振るのに合わせて、バリアが消えてる?」
「いや違う。お前が振る瞬間に消えるのではなく、俺が振った瞬間にだけ張られているんだ。先程の魔法もそうだが、純粋な闇属性の動きを感知した時のみ、反射的にバリアが張られる。だから俺の攻撃を、バリアよりも先にリュカが受け止めた場合、闇+光となるから魔導具は反応しない」
「そういうことか。じゃあつまり」
リュカがこちらに歩いてきた。動かないでいると、俺に向かって手を伸ばしてくる。円盤が動くよりも先に俺の頬に触れて、そのままさらに近付いてきた。バリアが作動しないまま、リュカの腕の中に囲われる。そして優しく抱き締められる。
「魔導具って、いろんなことが出来るんだね。すごいなぁ」
「それこそが、魔導具の魅力だからな」
「ふふ、ザガン嬉しそう。可愛い」
リュカの言葉を肯定したら、頬にキスされた。そこは格好良いと褒めるところではないのか? いつもなら、先に格好良いと褒めるだろう。
ムッとしてしまったからか、リュカが探るように、俺の目をじっと覗いてきた。碧眼を見返すも、理由がわからなかったらしく、困ったように眉を下げる。
「どうしたの? 何が不満なのか、教えてくれる?」
「……。……格好良いとは、言ってこないのか」
理由が子供っぽい気がして迷ったけれど、結局伝えた。するとリュカは、目を瞬かせたあと、ふわりと微笑んだ。
「そうだね。すごく格好良いよザガン。こんな素敵な魔導具を、俺の為に作ってくれてありがとう」
わざわざ言わせてしまったことには羞恥を感じたが、それでもやはり、リュカに格好良いと言われるのは嬉しい。
俺の機嫌が良くなったと察したからか、リュカは唇にまでキスしてきた。いくつも降ってくる唇を大人しく受け止めていると、次第に手が下りてきて尻を揉んでくるし、尻の間をぐにぐに押してくる。
「リュカ、どうして揉むんだ」
「だって可愛い君を抱き締めていたら、どうしてもエッチしたくなっちゃったんだもの。それにまさか、これからまた2週間近くも会えないなんて、思わなかったし。考えるだけで寂しすぎて、死んじゃいそう」
「……それは、すまないと思っている」
リュカが俺以外を抱かないのは、百も承知している。だからダンジョンに潜っている2週間以上、自慰のみで我慢しているとも。特に今回は、攻略前に5日連続で身体を繋げたぶん、反動で耐えるのも大変だっただろう。そういう生理現象は、同じ男として理解しているつもりだ。
ただし俺は元々性欲が薄いし、現在それどころではないせいか、少しも問題無かったが。……ふとした瞬間、リュカに会いたいと思ったくらいである。なのでまぁ、どうしてもリュカがしたいのなら。
「……少しの間なら、テントを出してやっても良い」
「それって……えっ、良いの!?」
聞かれた瞬間、ものすごく顔が熱くなった。や、やはり言わなければ良かった。こんなの俺らしくない。
しかし顔を背けて却下しようとしたら、リュカに頬を包まれて、ちゅっとキスされた。それからコツンと、額と額を合わせてくる。
「ごめんねザガン。頑張って言ってくれたのに、大げさに驚いちゃって。すごく嬉しいよ。ちょっと疲れたし、一緒にテントで休憩しよっか」
「……ん」
久しぶりにリュカの魔力を胎内にたくさん受け入れ、それでも夕方前にはギルドを出た。
ところで冒険者ギルドを出る際にも、職員達からよくわからない表情で見送られた。さすがに怪しすぎたので、リュカに聞く。
「あの者達は、なんだったんだ?」
「あーうん。その……訓練所を借りる時に、なかなか会えない恋人と、2人になりたいって付け加えたんだよ。普通に訓練する場合は、見学希望者も入れてしまうから。特に俺が王子だからか、周囲で聞き耳を立てていた冒険者達が騒ぎ出してね。でもザガンの魔法は絶対に見られるわけにはいかないから、咄嗟にそんな言い訳をしてしまったんだ。それでも食い下がってきた人達は、ちょっと脅しちゃったし」
「……なるほど」
それで、あのような反応をされたのか。どんな脅し方をしたかわからないが、男連中はリュカに脅えつつ俺に同情し、女性達はたぶん、男同士である俺達を見守っていたのだろう。2人きりについて、あれこれ勘繰られたかもしれない。
実際ヤることをヤってしまったせいで、思わず遠い目をしてしまう。はぁ、夕陽が眩しいな。
寂しがるリュカに、ひと時の別れを告げる。
そして予定通り、翌日からダンジョンに潜ってひたすら戦ってレベルを上げ、9月過ぎてから次の大都市へ向かった。
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