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第9章

菜乃花をもっと欲しいの

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インターホンが鳴りました。
「こんな時間に誰だろう?」
貴浩がドアを開けると、全身タイツ姿が目には飛び込んできました。
「あ、恵子ちゃん」
「今晩は、貴浩くん」
全身タイツの恵子を見て、貴浩のペニスは一気にフル勃起状態です。
(ああ、全身タイツの恵子ちゃん、抱きしめたいよー。でも、そんなことしたら‥)
(貴浩くん、今朝あんなにいっぱい射精したのに、もう溜まってるのね。射精させたいけど、今はダメよ)
「貴浩くん、ビーフカレー作ったから持ってきたのよ。よかったら、明日食べて」
「あ、ありがとう。いつも気を使わせて、ごめん」
「だから、そういうことは言いっこなしよ。明日の朝はおにぎり作って渡すから、ランニングの帰りに寄ってね。それじゃあ」
あっさり帰ろうとする恵子に貴浩が慌てて呼び止めます。
「あ、恵子ちゃん、よかったらアイスミルク飲んでいかない?」
「ありがとう。でもごめん、今日は家に友達が来ているのよ。だから、すぐに戻らなきゃいけないの」
「友達って詩絵美ちゃん?」
「詩絵美じゃないわ。詩絵美、新型ウイルス感染で明日まで外出できないわよ」
「そうなんだ。あ、今朝のセックス、ありがとう。すごく嬉しかったから。本当にありがとう」
「あんなにいっぱいの射精、びっくりしちゃったよ!それじゃあ」
(恵子ちゃん‥俺が露骨にセックスしたいオーラが出ちゃうから、やっぱり避けてるよなあ)
爽やかに出ていく恵子に、声は笑っていても何か壁を感じる貴浩でした。

「ただいま」
「あ、恵子、おかえり。早かったのね」
ものの10分で恵子が帰ってきたので、菜乃花は安堵して恵子を見つめます。
(この分だとエッチなことはしてないようね。よかったわ)
「菜乃花、私の顔に何かついてる?」
「え?真逆よ。ここにすごく可愛い目と鼻と口がついてるはずなのにのっぺらぼうだから、どこかに落としてきたのかなって思ったのよ」
「あ、もう、言ったなあ!」
「うわ、恵子!」
恵子は菜乃花をこついて倒し、覆い被さります。

「いや、恵子、やめて」
「え?」
恵子は戯れあったつもりでしたが、菜乃花が真顔で拒否してきました。
「菜乃花、ごめん。痛かった?」
「そうじゃないわ、恵子。恵子が全身タイツで私がハイウエストタイツってのはいやなの。抱き合うなら、恵子が全身タイツなら私も全身タイツじゃなきゃいやなのよ」
「菜乃花‥」
恵子は手を差し出して、菜乃花を起こしました。

「恵子、わがまま言ってごめんね。私も全身タイツに着替えるわ」
「菜乃花、私がハイウエストタイツに履き替えるわ。全身タイツは後にしましょう」
恵子は菜乃花の手を引いて2Fに上がり、すぐにシームレスハイウエストタイツに履き替えました。

「菜乃花は私の菜乃花。菜乃花をもっと求めたいわ」
「恵子‥どうして私を求めたいの?」
「菜乃花を欲しいからよ。菜乃花のすべてを欲しいからよ」
「どうして私のすべてを欲しいの?」
菜乃花が縋るような眼差しで見つめます。
菜乃花が恵子のある一言を待っているのを、恵子は分かりました。
「それは私が菜乃花を愛‥」
その瞬間、恵子の脳裏に詩絵美の姿が甦ります。
恵子は思わず菜乃花から目を背けました。
菜乃花の目から涙が流れ落ちるのが恵子にも分かりました。
(私のこの気持ちが菜乃花に辛い思いをさせているのよ‥)
恵子の目からも涙が流れ落ちます。

暫し沈黙の時間が流れた後に、恵子は菜乃花を抱きしめました。
お互いに涙は止まりません。
恵子は菜乃花に唇を重ね、舌を絡ませます。
二人の涙が合わさり、唇を濡らします。
菜乃花が唇を離して頬擦りをしながら、二人の涙を二人の頬に塗り込みます。
「恵子、私を犯して。私は恵子を愛してる。私は恵子のものよ。私を思う存分求めて」
恵子は涙で濡れた菜乃花の瞳を見つめます。
「菜乃花が欲しい‥」
恵子は菜乃花を勢いよくベッドに押し倒しました。

恵子は菜乃花をうつ伏せにして、両手を掴んで後ろ手にして、菜乃花のストッキングで縛りました。
詩絵美が恵子にしていることと同じことを、恵子は菜乃花にしました。
「ああっ、恵子、私、恵子に縛られてる、ああっ、好きにして、恵子」
恵子は菜乃花をうつ伏せのまま腰を持ち上げ、菜乃花は頭と膝で支えながら、バックの体位になりました。
恵子は優しくクリトリスをタイツの上から舐めた後、舌をタイツごとヴァギナに挿入します。
「あああっ、恵子、縛られたまま恵子が入ってる」
恵子は舌によるクリトリスとヴァギナへの責めを交互に続け、菜乃花はすぐに絶頂へ駆け上がります。
「あああっ、恵子、恵子、私、我慢できない、ああっ、縛られたままイッちゃうよ、ああっ」
菜乃花のヴァギナから愛液が溢れ、タイツと恵子の舌を濡らします。
菜乃花の臨界点を超えました。
「ああっ、恵子、イク、イク、イッちゃうーーーーッ」
菜乃花の背中がえび反りになりながら昇天しましたが、恵子は責め続けます。

恵子は体を起こし、菜乃花の両脚の間に膝をつき、後背位の体位になりました。
右手の指を三本、ヴァギナに添えて、愛液でぐしょぐしょのタイツごと押し広げながら、一気にヴァギナに挿入します。
「ううっ、あああっ、恵子、恵子、ああっ」
奥まで差し込むと、すぐにピストン運動を開始し、さらに加速します。
「ああああっ、いい、気持ちいい、気持ちいいよ、恵子、恵子に縛られたまま犯されてる、ああっ、恵子、もっと、もっと、もっと犯して、恵子」
菜乃花の叫びに、恵子はすぐに指を抜きました。
「え?どうして抜いちゃうの?早く、早く入れて、恵子」
恵子はベッドの下からペニス型のバイブを取り出しました。

恵子はバイブの先端を菜乃花のヴァギナの入り口に当てます。
菜乃花からはバイブも恵子の様子も見えません。
「え?恵子、これ、何?」
恵子はバイブを一気に菜乃花のヴァギナに挿入します。
「メリメリ」と引き裂く音が今にも聞こえそうなくらいバイブがヴァギナを押し分け、中に吸い込まれていきます。
「ああああああっ、恵子、何するの、ああっ」
恵子は奥深くまでバイブを押し込み、菜乃花のポルチオを刺激します。
「ああっ、け、恵子、き、気持ちいい、ああっ」
「菜乃花、もっといくわよ」
恵子はスイッチを最強モードてオンにしました。
「うわあああっ、はああああっ、気持ちいい、ああああっ、恵子、恵子、愛してる、ああっ、気持ちいい、ああっ」
菜乃花の全身の痙攣が恵子にも伝わります。
菜乃花のヴァギナの中でバイブが激しく振動・回転して刺激し、外の突起物がクリトリスをタイツの上から刺激します。
菜乃花のヴァギナから経験したことのない、痺れるような快感が全身を襲います。
「恵子、恵子、私、縛られたままおかしくなっちゃう、ああっ、ああっ、恵子、恵子、ああっ」
恵子は菜乃花のヴァギナにバイブを差し込んだまま、菜乃花の上半身とベッドのシーツの間に手を入れて菜乃花の上体を少し起こし、菜乃花のタイツ胸を両手で鷲掴み、千切れんばかりに激しく揉み上げ、親指でタイツの上から乳首を刺激します。

菜乃花はもう頭の中が真っ白になり、ただただ快感の波が次々に襲う世界に溺れています。
「恵子、恵子、気持ちいい、ああっ、恵子、愛してる、恵子、ああっ、もうダメ、恵子、ああっ、もうダメ、イッちゃうーーーーッ」
菜乃花は全身を痙攣させ、意識を朦朧とさせながら、昇天してしまいました。

恵子はバイブを抜いて、菜乃花を仰向けにします。
菜乃花はまだ息が煽っています。
恵子は菜乃花を抱きしめ、濃厚なディープキスを交わすと、体を起こし、菜乃花の体を横向けにします。
「恵子、来て。もっと来て」
息も絶え絶えの菜乃花ですが、もっと恵子を欲しています。
恵子は菜乃花のタイツ右脚を持ち上げ、抱え込みました。
ローションをたっぷりとお互いの秘部に塗ります。
菜乃花は目を瞑ってされるがままです。
恵子は菜乃花の真っ直ぐ伸びたタイツ右脚を抱きしめ、クリトリスをタイツごと重ねます。
恵子が激しく腰を振り、クリトリスをタイツの上から擦り合わせます。
「うああっ、恵子、いい、いい、気持ちいい、ああっ、恵子」
「ああっ、菜乃花、私も気持ちいい、ああっ、菜乃花、菜乃花、ああっ」
恵子は体を前方に倒して菜乃花に覆い被さります。
抱えている菜乃花のタイツ右脚は真っ直ぐに伸びたまま、菜乃花のタイツ体に着きそうで、綺麗に180度開脚しています。
恵子は菜乃花の手を縛られたタイツ体とタイツ右脚を抱きしめたまま激しく腰を振り、絶頂を迎えました。
「ああっ、菜乃花、菜乃花、私の菜乃花、イキそう、ああっ、ダメ、イク、イク、ああっ、菜乃花ーーーーッ」
「ああっ、恵子、愛してる、愛してるのよ、恵子、本当に愛してる、ああっ、もう我慢できない、ああっ、縛られて、折り曲げられてイッちゃう、私、イッちゃう、恵子、恵子ーーーーッ」
二人の大音量の絶叫が響き渡り、あまりの快感に恵子も菜乃花もタイツ脚を激しく痙攣させながら、昇天しました。
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