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第9章

充実だけど幸せじゃない

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「ああっ、イキそう、ああっ」
貴浩はペニスを動かさず、恵子のヴァギナにすべて埋め、ポルチオを押したところで止めていますが、貴浩の表情が快感に耐えきれず歪みます。
ペニスの奥深くに押し出されそうな圧を感じ、射精しそうで出ない寸止めの状況で、貴浩の体を経験したことのない電気に撃たれたような快感が走っています。
「恵子ちゃん、出そう、ああっ、出そうだよ、ああっ」
「貴浩くん、いつでも出していいわよ」
「ああっ、気持ちいい、気持ちいいよ、ああっ」
ペニスが小さく波打ち、いつでも爆発しそうですが、まだイキません。
「ああっ、射精したい、ああっ、ああっ、もうダメ、イキそう、ああっ、気持ちいい」
ペニスを動かさずに刺激を与えていなかったため、イキそうでイケない状態が続いていましたが、ついに臨界点を超えました。
尿道の奥から波動砲の発射のように精液の塊が駆け上がってきます。
「ああっ、イクーーッ」
恵子はペニスがヴァギナに飲み込まれている結合部を見つめます。
(貴浩くんがこの中で射精するのよ)
ペニスがヴァギナの中でそり返り、勢いよく精液が一発発射されました。
「うあっ」
「ああっ」
貴浩の叫びとともに、恵子もヴァギナの中で貴浩の射精を感じ、声がでます。

続いて第二波がジワジワと貴浩に快感を発します。
「うああっ、気持ちいい、ああっ、イクーーッ」
第一波より数倍気持ちいい第二波が発射されました。
「うあっ」
「ああっ」
(すごい。貴浩くんの射精がヴァギナの中ではっきり分かるわ)
恵子は結合部を見つめ、大興奮です。
(見えないけど、この中で貴浩くんのペニスが射精しているのよ。ペニスが勢いよく動くから分かるわ。すごい、すごいわ)

さらに第三波が駆け上がろうとしますが、発射されそうでされず、その間、気持ちよさが爆発しています。
「うわああっ、き、気持ちいい、ううっ、イク、イク、ああっ」
(貴浩くん、本当にすごく気持ちいいのね。すごく嬉しい)
数秒後、ようやく発射されました。
「うあっ」
「ああっ」
第四波以降は次々に駆け上がり、連続して勢いよく射精します。
「うあっ、うあっ、うあっ」
「ああっ、ああっ、ああっ」
発射の度に二人の喘ぎ声がリズムよく響きます。
恵子はずっと結合部を見ています。
(この中で次々に勢いよく射精してるのよ。ペニスの躍動がすごいわ)

二十発くらい発射して射精が止まりました。
「すごくいっぱい気持ちよさそうに出たね。ヴァギナで感じたわ」
しかし、貴浩はまだすっきりした表情ではありません。
「気持ちよかったけど、まだ残ってるんだ。もっと出すよ」
恵子は驚いています。
「え?まだ出るの?いいわ、どんどん出して」
恵子が言い終わらないうちに、貴浩は結合したまま両手を恵子の足首から離してまんぐり返しを解き、恵子の背中がベッドに着くようにしました。
そのまま太ももの裏を掴んでベッドに押し付け、体の脇で太ももがぴったりとベッドに着きました。
膝より下がベッドに垂直に立っているのを、恵子が自分でふくらはぎを掴んでベッドに押し付け、恵子の太ももからつま先まで体と平行にベッドに着いています。
貴浩は恵子の軟体の姿に興奮して、ストッキング太もも裏を押さえたまま一気に腰を激しく振り始めました。

ペニスの先端が激しくポルチオを刺激します。
貴浩も恵子も結合部が熱くなるように感じ、体が浮遊するような感覚に襲われました。
「ああっ、天国にいるみたい。気持ちいい、ああっ」
恵子は頭の脇のの白いふくらはぎを押さえたまま、背中が少し海老反りになって快感を受け止めています。
すぐに二人とも絶頂へ駆け上がりました。
「うあっ、体が浮いてるよ、すごい、イク、イクよ、もう精液出そう、あっ、ダメ、出るよ」
「ああっ、いい、私もイク、ああっ、ああっ、ダメ、イク」
熱い精液が尿道を駆け上がり、貴浩の体を熱い熱波のような快感が襲います。
同時に恵子の体を痺れる電気のような快感が駆け抜けます。
「ああ、ダメ、ダメ、気持ちいい、イッちゃう、イッちゃう」
「もうダメだ、出すよ、射精するよ、ああっ」
「貴浩ーーッ」
「恵子ーーッ」
無意識に初めて呼び捨てで絶叫すると同時に、貴浩のペニスの先端から勢いよく射精が始まり、ベッドに押し付けられた恵子のストッキング脚が激しく痙攣して、二人は昇天しました。

恵子はストッキング脚をベッドに押しつけたままストッキング体を起こし、貴浩と唇を重ねました。
貴浩は恵子に体を預けて、そのままもう一度恵子をベッドに押し倒し、恵子のストッキング体とストッキング脚を力強く抱きしめます。
恵子も自分のストッキング脚と貴浩の体を強く抱きしめます。
「すごく気持ちよさそうに射精してくれてありがとう。私もすごく気持ちよかったわ。まるで天国にいるみたいだったわ」
「恵子ちゃん、本当にありがとう。すごく気持ちよく射精したよ。今までで一番気持ちいい射精だったよ。俺も体が浮き上がって天国にいるみたいな気分だったよ」
「同じ思いをしているって不思議ね。本当に一つになっていたのね」
「恵子ちゃんと身も心も一つになれて嬉しいよ。でも、そろそろ合体を外さないと‥」

貴浩は体を起こすと、ペニスをヴァギナからゆっくり抜きました。
「ああっ、まだ感じるわ。こんなに太くて長いペニスが私のヴァギナに入っていたのね」
ペニスが抜けた瞬間、愛液でぐしょぐしょになっていたストッキングもヴァギナから出てきて、愛液をはじきました。
「ストッキングがぐしょぐしょね。すごく感じたからだわ」
貴浩はコンドームをつけたままのペニスを恵子に見せました。
まだギンギンに勃起したままです。
コンドームの先端には、今まで見たこともない大量の精液が溜まっていました。
「これ、すごいわ。こんなにいっぱい射精したのね。気持ちよさそうに射精してたし、ヴァギナで射精を感じてたからいっぱい出たのは分かったけど、こんなにたくさん出たなんて‥なんかすごく嬉しいわ」
「俺もびっくりだよ。いっぱい出たのは感覚で分かったけど、こんなにたくさんは初めてだよ。いつもの3倍以上はあるよ。それだけ恵子ちゃんを感じたんだよ」
「貴浩くんに話してなかったけど、私、昨日、頼子さんと交わったのよ。頼子さんの指がヴァギナに入ってきて、私、イッちゃったのよ。そして、私に貴浩くんとのセックスをしてほしいって頼まれたわ。もちろん、セックスは私の意思よ。でもこのセックスは私だけじゃなく、頼子さんの思いも入っているわ。だから、余計に感じたのかなあって思うの」
貴浩にとって、頼子の指示で恵子が貴浩とセックスしたことは、少しショックでしたが、それでもセックスという行為をしてくれたことは嬉しく思っていました。
「こんなに気持ちよく射精できたこと、二人に感謝するよ」
「貴浩くんを騙すようなことをしてごめんなさい」
「そんなことないよ。気にしてないから謝らないでよ。さあ、それじゃあ、これ、飲んでくれるかな」
「うん、いいわよ」
貴浩はコンドームを外して、恵子に渡しました。
恵子は舌の上に精液を垂らし、そのまま喉へ流し込みました。
恵子が大量の精液を飲み込む様子を貴浩が嬉しそうに見ているので、恵子も嬉しく思いました。

貴浩は服を着て、恵子はいつもの全身タイツに着替えます。
これ以上はセックスをしないという意思表示です。
貴浩は少し寂しさを感じましたが、先ほどのセックスに十分満足していて、恵子に感謝の気持ちでいっぱいです。
「恵子ちゃん、素敵なセックス、本当にありがとう」
「こちらこそ、貴浩くんが気持ちよく射精してくれて嬉しかったわ」
全身タイツなので恵子の表情に少し影があることに貴浩は気付いていません。
(貴浩くん、ごめんね。貴浩くんとのセックス、嬉しかったし充実していたけど‥‥私の幸せを感じなかったのよ)
全身タイツのまま外に出て、貴浩に手を振りながら、恵子は心の中で呟いていました。
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