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第9章

新たな全身タイツの幸せ

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お気に入りのたまごサンドにシンガポールの紅茶、恵子の幸せなお昼時です。
シームレスハイウエストタイツ姿でソファでゆっくりくつろぎたいので、リビングのテーブルに用意しました。
「それじゃあ、いただきます!う~ん、美味しい!頼子さんが作ってなくても美味しいわ!」
坂上が大きなクシャミをしたようですが、当然恵子には聞こえません。

恵子はソファにゆったりもたれました。
視線の先にテレビの傍の写真立てがあります。
もう一度体を起こして、サンドイッチを手に取ります。
「カミーユ、このたまごサンド、めちゃくちゃ美味しいのよ!フランスではなかなか食べられない味だから、きっとカミーユも気に入ってくれる味だよ。うん、美味しい!」
お気に入りの紅茶とも良く合います。
「カミーユ、日本に戻って1ヶ月が過ぎたわ。愛する幸せ、愛される幸せ、オナニーやセックスをする幸せ、ハイウエストタイツを履く幸せ、全身タイツを着用する幸せ、いろんな幸せを経験しているのよ。セックスも5人としていて、5人それぞれ想いは異なるけど、セックスをすることで結ばれている幸せを感じているわ。でもカミーユに感じた幸せとは違うのよ。カミーユに誓った幸せかどうかも分からないわ。だけと、「幸せ」って言える毎日を過ごしているのは間違いないわ。カミーユがハイウエストタイツやオナニー、セックスを教えてくれたおかげよ。それにカミーユを愛して、カミーユに愛されたから、「幸せ」が分かるのよ。カミーユ、あなたを今でも愛しているわ。でも、新しい愛も探しているのよ。天国から応援してね、カミーユ」
恵子は写真に微笑みながら紅茶を飲みました。

恵子は夏休みにフランスへ帰省する予定です。
「カミーユに私の幸せをいっぱい報告できるようにしなきゃね」
恵子の心の中には今でもカミーユがいて、恵子の永遠の恋人です。
でも詩絵美を愛して、菜乃花に愛されて、またそれらの愛が様々に交錯して、恵子が新しい幸せを模索していることをカミーユは喜んで応援してくれていると感じています。
「菜乃花や詩絵美、真由をカミーユに紹介したいなあ。そうだ、夏休みに一緒にフランスへ行けないかな?詩絵美のバンドの話の時に、提案してみようかな?」
恵子としてはナイスアイデアと思い、嬉しく思いながら残りのサンドイッチも頬張りました。

今日も昼からは全身タイツで過ごすつもりです。
食器の片付けや掃除、洗濯を急いで済ませて、のんびりと昼下がりを過ごせる準備ができたところで2Fに上がりました。
恵子の部屋に入ると、全身タイツを取り出します。
今日はまだ着用していないもう一つの白い全身タイツです。
この全身タイツは透け感タイツのような裏起毛タイプで、そんなに厚手のタイツではありませんが、かなり暖かいタイツです。
もちろん裏起毛なので、内側からはまったく透けません。
「うわあ、これは暖かいわ!厚みはそんなにないから着やすいかな」
脚先から太もも、お尻、上半身を包んで、背中のファスナーを閉じます。
「これ、絶対中から何も見えないよね。どんな感じか試してみよっと」
恵子は裏起毛のタイツで顔を覆い、後頭部のファスナーを閉じました。
「ああ、目の前が白い起毛ばかり!まったく周りが見えないわ。でもなんかこの全身タイツ、いいわ!今までの全身タイツも最高だけど、これもいいわ」
厚手ではありませんが、裏起毛でかなり暖かく、寒さにはかなり強そうです。
何より中から周りが何も見えないのが、かえって興奮を誘います。
少しモコモコして動きにくいかと思いましたが、もう一つの全身タイツとほとんど変わりません。
暖かいのと何も見えない以外は同じような感覚です。

本当に何も見えないのですが、恵子は不安を感じません。
何か感覚が研ぎ澄まされて、普通に歩けるような気がして、部屋から出てみました。
何も問題なく普通に階段も降りることができて、ぶつかったりすることなくリビングまでやってきました。
ソファにも普通に座れます。
何かおっかなびっくりなことがまったくなく、もう一つの全身タイツを着用している時と同じようにできます。
「うわあ、何かいつもと違う感覚だわ。まったく見えないのに自信を持って歩けるわ。心の目が開いているみたい」

もう少し家の中を歩いてみますが、まったくぶつからず、正確に移動できています。
ファスナーを下ろして顔を出してみると、思っていた通りの場所にいて、驚きました。
「すごく不思議よ。見えていなくても分かるのよ。これも新しい私なのかしら?ちょっと外に出てみよう」
玄関で靴を履き、ドアを開けて外に出て、草原へ向かいます。
暖かい陽の光、爽やかな風を全身タイツで受け止めます。
「日光もそよ風もタイツが感じるわ。すごく気持ちいい!草原の素敵な景色も見えなくても分かるわ!」
何も見えない全身タイツを着用して、感覚が研ぎ澄まされた新しい自分がいることに興奮しています。

そのまま林に向かいます。
まったくぶれずに林の中に入り、小川のほとりまでやって来ました。
「ああ、緑いっぱいの澄んだ空気をタイツが感じてるわ。小川のせせらぎの音も気持ちいいわ!」
暖かな木漏れ日と清々しい空気に包まれて、全身タイツによって自然と同化している自分を感じ取っています。
恵子はしばし立ち止まって、何も見えない全身タイツを着用している幸せを感じます。
「この林と小川の素敵な景色も分かるわ。見えなくても分かるのよ」
恵子は堂々と自信を持って歩みを進めます。
そして林を抜け、草原を横切り、家に戻りました。

「カミーユ、この全身タイツ、似合ってるかな?このタイツ、すごいのよ。着ると何も見えないのに歩けるのよ。周りの世界が分かるのよ。今もカミーユがそこにいるのが分かるわ。何かまた新しい自分を見つけたわ。これも私の「幸せ」よ!」
リビングでカミーユに語りかけた恵子は、すぐに2Fへ上がりました。
この喜びを体で感じたくなったのです。
全身タイツを急いで脱ぎ、シームレスハイウエストタイツに履き替えると、ペニス型のバイブを手にベッドに横たわります。
「うわ、眩しい!でも全身タイツで感じた世界と同じね!」
ヴァギナの中は、全身タイツの興奮ですでに愛液で満たされています。
恵子はバイブを一気にタイツごとヴァギナに挿入しました。
「うああああっ、入った、入ったわ、カミーユ、あなたのバイブが入ってるわ。私の幸せを見ててね、カミーユ」

恵子はスイッチを最強モードでオンにします。
バイブのモーター音が部屋に響き渡り、ヴァギナの中で激しく振動・回転し、突起がクリトリスを刺激します。
「ああああああっ、気持ちいい、ああああああっ、ダメーーッ、うあああっ」
すでに股間のタイツは愛液でグチョグチョです。
クリトリスとヴァギナから電気に打たれたような快感が全身を駆け巡ります。
白いタイツ脚が激しく痙攣し、タイツ体が何度もえび反りに波打つようにしなり、一気に絶頂へ駆け上がります。
「ああっ、もうダメ、イキそう、ああっ、イク、イク、ああああっ、イク、イクーーーーーッ」
耳をつんざく大絶叫とともに昇天しました。

バイブのスイッチを切り、ヴァギナから抜いて、恵子は余韻に浸っています。
「カミーユ、私‥幸せよ‥」
満面の笑みを浮かべながら、そのまま眠りに落ちていきました。

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