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第9章
まだ言えないの
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「恵子、まだ痛む?」
唇を離した菜乃花が恵子の頭を撫でながら尋ねます。
「菜乃花、もう大丈夫よ」
恵子は起きあがろうとしますが、「あっ、痛っ」と思わず呟きます。
「恵子、もう少し横になってて。痛いのはもしかして骨?」
菜乃花は骨にヒビが入っていないか心配です。
「ううん、骨じゃないわ。単なる打撲だと思う」
「恵子、休んでてね。夕食は私が用意するわ」
そう言うと菜乃花は服を脱ぎ始めました。
「菜乃花、大丈夫よ、私が用意するわ」
「恵子、いいからもう少し休んでいて」
ハイウエストストッキングだけの姿になった菜乃花が恵子の頬を撫でながら話します。
菜乃花はストッキング膝を床につけて、右手で恵子の手を握りました。
「恵子、痛い目に合わせて本当にごめんなさい。昨日もそうだけど、私、怒りスイッチが入ってしまうと、自分を上手く抑えられなくなってしまって‥恵子に痛い思いや嫌な思いをさせてしまって本当にごめんなさい」
菜乃花は深々と頭を下げます。
「菜乃花、それはやめてよ。私も菜乃花に配慮のない言葉を浴びせてしまったわ。私もパニックになると、見境のない言動に走ってしまうのよ。菜乃花に嫌な思いをさせてしまって、私こそごめんなさい」
恵子は菜乃花の目をじっと見つめながら謝ります。
「恵子‥」
菜乃花は左手で恵子の髪や頬を撫でながら、恵子の唇にそっとキスをしました。
菜乃花は両手で恵子の右手を握ります。
「恵子、恵子がどのように思っても私は恵子を愛しているわ。恵子を愛しているから、恵子とセックスがしたいの。それは恵子と一つになりたいからよ。恵子を愛する幸せを体で感じたいからよ。決してセックスが気持ちいいからじゃないわ。だから私、どんなことがあっても、どんなに気持ちよくても恵子以外の誰ともセックスをするつもりはないわ。セックスをするのは恵子だけよ」
恵子は嬉しく思いながらも思わず目を逸らしてしまいます。
「恵子、誤解しないで。恵子を責めるつもりはまったくないから。恵子、詩絵美を愛しているんでしょ?真由も好きだよね。私のことも好きだって言ってくれる。頼子さんも大切な人だよね。恵子は好きな人、大切だと思う人とセックスをして幸せを共有したいんでしょ?それで私は恵子とセックスできて幸せだし、恵子が詩絵美や真由や頼子さんとセックスするのも恵子の自由だから、私がとやかく言うことではないわ」
恵子は菜乃花から目を逸らしたまま答えます。
「もう一人、男の人とセックスをしたわ」
「え?男の人?」
「頼子さんの弟の貴浩くんよ。コンドームをつけたペニスをヴァギナに挿入してセックスして、そのままヴァギナの中で射精したわ。貴浩くんは口の中や喉の奥でも射精しているわ。私、合計5人とセックスしているのよ。私、詩絵美を愛してるわ。真由も頼子さんも貴浩くんも大好きで大切な人よ。もちろん菜乃花もね。そう、菜乃花の言う通りよ。好きだからセックスしたい、セックスして幸せになりたいのよ。私も気持ちいいからセックスするんじゃないわ」
頼子と貴浩への思いは変わってきているものの、恵子の正直な思いを菜乃花に話しました。
貴浩とのセックスやイラマチオの話は菜乃花には少なからずショックでした。
「恵子、女性だけでなく男性ともセックスするのね。恵子のヴァギナにペニスが入ったのね」
菜乃花が俯きながら話すと、恵子は体を起こしました。
「恵子、大丈夫なの?」
「もう大丈夫よ、菜乃花。ありがとう」
恵子が起き上がったので、菜乃花は恵子の左隣に座りました。
「菜乃花、私には男性も女性もないわ。ただ、男性にあまり関心がなくて、好きになる人のほとんどが女性なだけよ。貴浩くんは私にとって幼なじみで大切な人だし、私を助けてくれたりしたわ。だから、貴浩くんとセックスしたいと思ったし、ヴァギナにコンドームをつけたペニスを入れることに躊躇いはなかったわ。ヴァギナの中で射精されたときはすごく嬉しかったわ」
(でももう貴浩くんとセックスすることはないけどね)
菜乃花の目からは涙が流れ落ちます。
「恵子、正直に言うとね。今、すごく嫉妬しているのよ、私。本当にイヤな女になっているのよ」
「菜乃花‥」
「私、誰よりも恵子を愛しているって思っているわ。だから、詩絵美や真由や頼子さんや貴浩くんなんかとセックスしないで、私だけを見てほしい、私とだけセックスしてほしいって。私、本当にイヤな女よ」
菜乃花の目から次々に涙があふれ出し、前屈みになって慟哭します。
恵子は優しく菜乃花の背中をさすります。
しばらく菜乃花の嗚咽が続きます。
「菜乃花、菜乃花はイヤな女なんかじゃないよ」
恵子の言葉に菜乃花は首を横に振りながら、体を起こしました。
「ううん、少なくともいい女じゃないわ。こんなことだから恵子に愛されないのよね」
菜乃花は苦笑しながら恵子を見つめました。
「菜乃花、私はそんな菜乃花も大好きよ。菜乃花の全てが大好きよ」
「恵子、ありがとう。すごく嬉しいわ」
菜乃花はそっと涙を拭います。
「でもね、菜乃花」
恵子は改めて菜乃花を見つめます。
「あと一言‥愛しているの一言が‥まだ言えないのよ」
菜乃花を見つめながら、恵子の目から激しく涙が流れ落ちます。
「菜乃花、ごめんね。本当にごめんね」
「恵子、そんなこと分かってるわよ。でもね、恵子。私、いつかは恵子が私に振り向いてくれるって信じてるの。あ、私が勝手に信じているだけだからね。だから、これからもずっと‥恵子を愛し続けるからね。恵子、本当に心から愛してるわ」
菜乃花は最高の笑顔を恵子に見せました。
「菜乃花、ありがとう」
恵子も最高の笑顔で返します。
「菜乃花、セックスしたいわ」
「恵子、ボディストッキングでセックスしようよ」
恵子が頷くと、菜乃花は恵子の手をとって2Fへ上がりました。
唇を離した菜乃花が恵子の頭を撫でながら尋ねます。
「菜乃花、もう大丈夫よ」
恵子は起きあがろうとしますが、「あっ、痛っ」と思わず呟きます。
「恵子、もう少し横になってて。痛いのはもしかして骨?」
菜乃花は骨にヒビが入っていないか心配です。
「ううん、骨じゃないわ。単なる打撲だと思う」
「恵子、休んでてね。夕食は私が用意するわ」
そう言うと菜乃花は服を脱ぎ始めました。
「菜乃花、大丈夫よ、私が用意するわ」
「恵子、いいからもう少し休んでいて」
ハイウエストストッキングだけの姿になった菜乃花が恵子の頬を撫でながら話します。
菜乃花はストッキング膝を床につけて、右手で恵子の手を握りました。
「恵子、痛い目に合わせて本当にごめんなさい。昨日もそうだけど、私、怒りスイッチが入ってしまうと、自分を上手く抑えられなくなってしまって‥恵子に痛い思いや嫌な思いをさせてしまって本当にごめんなさい」
菜乃花は深々と頭を下げます。
「菜乃花、それはやめてよ。私も菜乃花に配慮のない言葉を浴びせてしまったわ。私もパニックになると、見境のない言動に走ってしまうのよ。菜乃花に嫌な思いをさせてしまって、私こそごめんなさい」
恵子は菜乃花の目をじっと見つめながら謝ります。
「恵子‥」
菜乃花は左手で恵子の髪や頬を撫でながら、恵子の唇にそっとキスをしました。
菜乃花は両手で恵子の右手を握ります。
「恵子、恵子がどのように思っても私は恵子を愛しているわ。恵子を愛しているから、恵子とセックスがしたいの。それは恵子と一つになりたいからよ。恵子を愛する幸せを体で感じたいからよ。決してセックスが気持ちいいからじゃないわ。だから私、どんなことがあっても、どんなに気持ちよくても恵子以外の誰ともセックスをするつもりはないわ。セックスをするのは恵子だけよ」
恵子は嬉しく思いながらも思わず目を逸らしてしまいます。
「恵子、誤解しないで。恵子を責めるつもりはまったくないから。恵子、詩絵美を愛しているんでしょ?真由も好きだよね。私のことも好きだって言ってくれる。頼子さんも大切な人だよね。恵子は好きな人、大切だと思う人とセックスをして幸せを共有したいんでしょ?それで私は恵子とセックスできて幸せだし、恵子が詩絵美や真由や頼子さんとセックスするのも恵子の自由だから、私がとやかく言うことではないわ」
恵子は菜乃花から目を逸らしたまま答えます。
「もう一人、男の人とセックスをしたわ」
「え?男の人?」
「頼子さんの弟の貴浩くんよ。コンドームをつけたペニスをヴァギナに挿入してセックスして、そのままヴァギナの中で射精したわ。貴浩くんは口の中や喉の奥でも射精しているわ。私、合計5人とセックスしているのよ。私、詩絵美を愛してるわ。真由も頼子さんも貴浩くんも大好きで大切な人よ。もちろん菜乃花もね。そう、菜乃花の言う通りよ。好きだからセックスしたい、セックスして幸せになりたいのよ。私も気持ちいいからセックスするんじゃないわ」
頼子と貴浩への思いは変わってきているものの、恵子の正直な思いを菜乃花に話しました。
貴浩とのセックスやイラマチオの話は菜乃花には少なからずショックでした。
「恵子、女性だけでなく男性ともセックスするのね。恵子のヴァギナにペニスが入ったのね」
菜乃花が俯きながら話すと、恵子は体を起こしました。
「恵子、大丈夫なの?」
「もう大丈夫よ、菜乃花。ありがとう」
恵子が起き上がったので、菜乃花は恵子の左隣に座りました。
「菜乃花、私には男性も女性もないわ。ただ、男性にあまり関心がなくて、好きになる人のほとんどが女性なだけよ。貴浩くんは私にとって幼なじみで大切な人だし、私を助けてくれたりしたわ。だから、貴浩くんとセックスしたいと思ったし、ヴァギナにコンドームをつけたペニスを入れることに躊躇いはなかったわ。ヴァギナの中で射精されたときはすごく嬉しかったわ」
(でももう貴浩くんとセックスすることはないけどね)
菜乃花の目からは涙が流れ落ちます。
「恵子、正直に言うとね。今、すごく嫉妬しているのよ、私。本当にイヤな女になっているのよ」
「菜乃花‥」
「私、誰よりも恵子を愛しているって思っているわ。だから、詩絵美や真由や頼子さんや貴浩くんなんかとセックスしないで、私だけを見てほしい、私とだけセックスしてほしいって。私、本当にイヤな女よ」
菜乃花の目から次々に涙があふれ出し、前屈みになって慟哭します。
恵子は優しく菜乃花の背中をさすります。
しばらく菜乃花の嗚咽が続きます。
「菜乃花、菜乃花はイヤな女なんかじゃないよ」
恵子の言葉に菜乃花は首を横に振りながら、体を起こしました。
「ううん、少なくともいい女じゃないわ。こんなことだから恵子に愛されないのよね」
菜乃花は苦笑しながら恵子を見つめました。
「菜乃花、私はそんな菜乃花も大好きよ。菜乃花の全てが大好きよ」
「恵子、ありがとう。すごく嬉しいわ」
菜乃花はそっと涙を拭います。
「でもね、菜乃花」
恵子は改めて菜乃花を見つめます。
「あと一言‥愛しているの一言が‥まだ言えないのよ」
菜乃花を見つめながら、恵子の目から激しく涙が流れ落ちます。
「菜乃花、ごめんね。本当にごめんね」
「恵子、そんなこと分かってるわよ。でもね、恵子。私、いつかは恵子が私に振り向いてくれるって信じてるの。あ、私が勝手に信じているだけだからね。だから、これからもずっと‥恵子を愛し続けるからね。恵子、本当に心から愛してるわ」
菜乃花は最高の笑顔を恵子に見せました。
「菜乃花、ありがとう」
恵子も最高の笑顔で返します。
「菜乃花、セックスしたいわ」
「恵子、ボディストッキングでセックスしようよ」
恵子が頷くと、菜乃花は恵子の手をとって2Fへ上がりました。
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