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第9章

白い全身タイツ

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「え?今日、届いてるんだ」
恵子はオナニーの余韻に浸りながらメールをチェックしていたら、宅配の置き配の案内のメールを見つけました。
急いで玄関を開けると、郵便受けの下の場所に、海外からの宅配便が置き配してありました。
「お昼に届いていたのね。全然気づかなかったわ。それにしてももう届いたのね」
先日、海外へ注文した品物が1週間かからずに届きました。
すぐにリビングへ持っていき、袋を開けて、注文した4つの品を取り出します。
最初に出てきたのが白いシームレスハイウエストストッキングです。
いつも愛用しているシームレスハイウエストタイツのストッキング版みたいな感じです。
「思った以上に薄いから、これからの季節にちょうどいいわ。それに柔らかくて優しい手触りね。すごく伸びるし、これを履いてセックスしたら菜乃花が喜びそうね」
嬉しそうにストッキングに頬擦りしながら、次の全身ストッキングを取り出します。
「さっきのストッキングよりは少し厚いけど、充分透けて見えるわ。ああ、そうか、ハイネックが長くて、頭まですっぽり入るわけね。これもいいなあ。うー、菜乃花とセックスが楽しみだよー」

そして、2種類の白い全身タイツを取り出します。
極厚ではない方の全身タイツのパッケージを慎重に破ると、恵子は大興奮です。
「うわあ、ほんとに全身タイツだ!すごく柔らかくて気持ちいい!伸縮性も抜群ね。あ、このファスナーを開けて背中から着用するのね」
ソファの上に広げると、早く着用してみたくて仕方ありません。
「でもシャワーを浴びてからにしようっと。何度もセックスしたからね」
股間を見ると、愛液でタイツが汚れているのが分かります。

白いハイウエストタイツのままシャワーを浴び、入念に体とタイツを洗うと急いで上がり、脱衣場でいよいよシームレス全身タイツを着用します。
「うわあ、緊張する!ものすごく柔らかくて肌触り最高!よいしょ、腕を通して指も入れてっと。あ、ファスナー、どうしよう?ああ、全体に上に持ち上げれば手が届くのね。よし、背中のファスナー、OK!わぁい、首から下がタイツで真っ白!」
タイツのマットな感触がすごく気持ちよくて、恵子は大興奮です。
あとは、頭と顔を覆うのみです。

恵子は目を瞑って前に垂れ下がっているフードを顔から頭へ被せて、後頭部のファスナーを閉じました。
そしてタイツの中で、ゆっくりと目を開けます。
目の前がタイツで真っ白の世界です。
タイツ越しにうっすらと周りも見えます。
脚先から顔や頭の上まで、一つのタイツに覆われて、恵子はテンション爆上がりです。
「うわあい、全身タイツ!すごい、すごい!何か新しい皮膚に全身が包まれているみたい。全身タイツの新しい私だわ。タイツを通して見える世界が新しい私の世界よ。全身タイツ、最高!」
鏡を見ると、まさにタイツで覆われた新しい姿で、恵子の顔が透けて見えないので、本当に新しい恵子の姿です。
「今日はこのまま眠るわ。明日の散策も楽しみだわ」
そうは言っても、恵子は全身タイツ姿で家の中をウロウロしています。
気持ちが興奮して落ち着かないのと、各部屋のタイツ越しの眺めを楽しみたくて、ソワソワしながら歩き回っています。

ようやく自分の部屋に入りました。
「私の部屋も新鮮な眺めね」
タイツ越しの眺めに感動しながら、スマホを触りますが、指のタイツのため上手く反応しません。
「スマホはタッチペンが必要ね。仕方ないけど、まあ、何かするより、全身タイツに浸ればいいわ」
ベッドの布団を捲り上げて仰向けになります。
胸や秘部にタイツ指を伸ばしますが、やや厚みのあるタイツなので、感覚が鈍く感じます。
「オナニーやセックスは難しいかな。でも全身タイツの菜乃花と抱き合ったら、それ自体が最高に幸せなセックスね」
恵子の心の中には、今は菜乃花しか見えていません。

今日は全身タイツをしっかり満喫したいので、このまま布団を被らずに寝るつもりです。
全身タイツの中で目を閉じると、瞼には菜乃花の幸せな笑顔が次々に浮かんできます。
「菜乃花、私、あなたが薦めてくれた全身タイツ姿なのよ。すごく気持ちよくって、とっても幸せよ。この幸せは菜乃花のおかげね。私の菜乃花、大好きよ」
恵子はタイツ手でタイツ顔やタイツ体、タイツ胸、タイツ脚を、菜乃花を思い浮かべながら優しく撫でます。
「ああっ、菜乃花、全身タイツ最高!」
恵子の呼吸が徐々に荒くなってきます。
「菜乃花、はあっ、はあっ、菜乃花、好きよ、はあっ、菜乃花」
恵子は仰向けのまま、タイツ手でシーツにしがみついていると、恵子の体が少しずつ痙攣し始めました。
呼吸が激しくなる中で、背中を熱い痺れるような気持ちよさが駆け続けます。
「はああっ、菜乃花、はあっ、はあっ、菜乃花、菜乃花」
秘部や胸をまったく触らなくても、菜乃花への想いと全身タイツを履いている興奮だけで、恵子は絶頂を迎えました。
「はあああっ、な、菜乃花、はああっ、好きよ、好きよ、はああっ、気持ちいいわ、はああっ、全身タイツ、気持ちいい、はあっ、菜乃花ーーーーッ」
体が浮かび上がるような感覚を感じながら、白いタイツ脚を痙攣させて、恵子は昇天しました。
「菜乃花、白い全身タイツ最高よ。大好きよ、菜乃花‥」
心地よい快感の余韻に浸りながら、全身タイツを身につけたまま眠りに落ちていきました。






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