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滅亡の道 3
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「レーダーに敵騎!目標数200!」
「一気に勝負に出てきたな……ミサイル足りるか?」
武蔵艦長の塚田がそう心配する。200騎の飛竜がユチーカ帝国派遣侵攻隊の方へ向かっていた。ユチーカ水軍の飛竜は既に壊滅しているため陸軍の飛竜しか残っていない。度々空戦が行われていたため、陸軍の飛竜も既に600騎ほど失われている。200という数は残り全ての飛竜の数だ。
「全機発艦!急いで甲板へ上げろ!」
F-3、F-35が次々と甲板へ上げられ、蒸気カタパルトから射出されていく。
計48機のF-3DとF-35Cが編隊を組みながらユチーカ陸軍飛竜隊の方へ飛行している。
「ドラゴンフライ1、フォックス1!」
※ドラゴンフライ:第15戦闘攻撃飛行隊のコールサイン
「グローブ1、フォックス1!」
※グローブ:第3戦闘攻撃飛行隊のコールサイン
48機の戦闘機から一斉にAAM-6がユチーカ陸軍飛竜隊へ向けて発射される。
数分後にはミサイルが飛竜に直撃し、レーダーから次々と消失していく。
「全飛竜の撃墜を確認!」
「敵はこれで全ての航空戦力を失ったな。」
ユチーカ陸軍飛竜隊は抵抗もできず、呆気なく全滅した。これにより、航空優勢は完全に日本のものとなった。
――――――――――
陸上部隊は既にケーンナを占領していた。市街地に警備隊がいなかったため無血開城された。
「中将、先程政府から連絡が入りました!」
「連絡?何のだ?」
「ユチーカを攻撃していた別勢力についてです!」
ユチーカの沿岸部を壊滅させた日本以外のユチーカの交戦国。その情報を政府が掴んだのだ。
「ソマル大陸南西約600kmのところにあった島国、シンジールド共和国という国と接触したらしく、そこで掴んだ情報だそうです。
ユチーカとは別の覇権主義国、モルゲン帝国という国による侵攻の可能性が高いそうです!」
モルゲン帝国、その国はソマル大陸西へ約800kmのところにある巨大大陸ヤレンシア大陸の東側を統治している準列強国だ。
ヤレンシア大陸はこの惑星で最も大きい大陸で、惑星の裏側まで続いている。大陸の西端には多くの列強国が存在していることが明らかになっている。
「そのモルゲン帝国とかいう国はユチーカよりも高い技術力を有しているのか?」
「多少は。しかし、基本はユチーカとあまり変わらない技術力だそうです。ユチーカは我々とモルゲンと交戦しているため2つの戦線に戦力が割かれ、まともに抵抗できていないようです。」
「なるほど。だから西海岸が壊滅していた訳か。東西から同時に攻められる、まるで大戦末期のドイツみたいだな。」
史実では東から攻めていたソビエト連邦がベルリンを占領した。西からはアメリカやイギリスがノルマンディーへ上陸し、ドイツを攻めた。
この通りに行くのであれば、日本は計画通りケーンペを占領することになる。同時に、モルゲンがユチーカに上陸することになる。
「モルゲン軍と遭遇したらどうなるだろうな……」
モルゲンは日本とユチーカが交戦中であることを知らない。 モルゲン軍が派遣隊をユチーカ軍と勘違いしたら武力衝突が起こるだろう。それが発展して戦争へ、盧溝橋事件と同じ流れになるかもしれない。
「いいか、モルゲン軍と遭遇しても絶対に刺激したり挑発したりするなよ?もちろん、攻撃も駄目だからな。」
数日後、派遣隊は再び帝都へ向けて進撃を開始した。
――――――――――
「開戦からもう一週間経ったのか。戦争ってのは時間が速く経過してるように感じるな。」
池田がそう呟く。
「総理、多分それ加齢によるものです。」
そして佐藤にツッコまれる。
「けっ、若造が小生意気に。若いのを武器にできるのも今の内だからな。」
閣僚達は開戦以降家に帰れていない。それによるストレスのせいか、若干キャラがおかしくなり始めている。上の会話のように、会話が漫才調になっている。
「それにしても、なんで女性陣ははしゃいでいるんだろうか……」
「ああ、女の人ってお泊まり会とか大好きな生き物ですからねぇ(偏見)……」
女性の閣僚は4人いるが、4人とも割と平気そうというか寧ろはしゃいでいた。これはこれでキャラ崩壊しているんだろう。
そんな中1人だけ怪訝そうな顔をした人が1人。
(彼らは薬でもやっているのか……?)
米海軍第7艦隊司令アルフレッド・J・リチャードソン海軍中将だ。現在は日本海軍の指揮官だが。
ソマル大陸はオーストラリア大陸程の大きさがあり、日本の海軍だけでは警備しきれないため、第7艦隊にも協力してもらうために呼び出された。
しかし、ドアを開ければこの惨状が広がっていた。リチャードソンはアメリカ人特有(日本人視点)のオーバーリアクションで肩をすくめる。
ちなみに外国人から見れば日本人も十分オーバーリアクションに見えるらしい。
「うぉっほん、なんで私を呼び出したかお忘れでは?」
「えっと……なんて言ってるんですか?」
「英語はできないのに何故かドイツ語はできる役立たず官房長官は下がっておれ。」
外務大臣である西川は英語がペラペラだ。代わりに対応することを買って出た。他にも英語が喋れる閣僚は数名いる。
「まあ簡単に申しますと、第7艦隊をソマル大陸に派遣したいのです。」
「ええ、いいですよ。」
リチャードソンは二つ返事で了承した。
「我々は現在、日本国海軍第7艦隊、ですからね。さらに、隊員達が『日本が宣戦布告されているのに我々は何もできないのか?!合衆国が我々に与えた任務は日本を守ることのはず!』とうるさくて……」
在日米軍の任務は別に日本を守ることではない。米兵たちはただ単に戦争がしたいだけなのである。自分たちより圧倒的に技術が劣っている国が相手だから自分たちには被害が出ない。米軍にとってはゲームみたいなものだ。
「ほー、それは頼もしい!それで作戦中なんですが、ターリアのリナーパ港という港を使用してください。日本政府が政府開発援助で大規模拡張したので空母打撃群でも接岸できます。」
元々、リナーパ港はターリア船団の主力基地だったため港が大きく、整備にはそこまで時間がかからなかった。だから1ヶ月で拡張が完了したのだ。
「わかりました。我々は出港の準備をします。」
リチャードソンは横須賀へ帰ろうと、席を立つ。
「ああ、それとあまり無理はしない方がいいですよ。国のトップがそんなんでは国民が混乱しますよ。」
狂い出している閣僚を一瞥し、その場を後にした。
――――――――――
ユチーカ皇城
「皇帝陛下!トセーが陥落したとの報告が入りました!!」
「何!?」
マウンタは絶望する。数日前にジュウチン陥落の報告を受けたばかりなのにもうトセーが陥落した。そして徐々に帝都へ迫ってきている。報告はまだ入っていないが、既にケーンナも陥落している。このまま行けばあと一週間もすれば帝都は陥落するだろう。
「クソッ、どうすればいいんだ!装甲艦隊は全滅!港にいた他の主力艦隊も全滅!トセーにいた精鋭師団も全滅!日本は蛮国じゃなかった!なんてことだ!他に手はないのか!!」
マウンタの怒鳴り声が城内に響く。港にいた主力艦隊を攻撃したのは日本ではなくモルゲン帝国なのだが。
大陸最強を誇ったユチーカ帝国がこんなにも敗走を続けていることに、皆絶望していた。
「一つ、手はないことはないのですが……」
「何!?何だ、教えろ!」
「ターリアにいる諜報員からの情報なのですが……日本は何よりも国民を大事にする国だそうで、それを利用する作戦が……」
マウンタに詳しい作戦を伝える。その作戦内容はあまりにも卑怯な内容だった。彼らには正々堂々戦うなどという概念はなく、どんなに姑息な手を使ってでも戦争に勝とうとする。
「ふむ、なるほどな……早速実行しようではないか!」
「一気に勝負に出てきたな……ミサイル足りるか?」
武蔵艦長の塚田がそう心配する。200騎の飛竜がユチーカ帝国派遣侵攻隊の方へ向かっていた。ユチーカ水軍の飛竜は既に壊滅しているため陸軍の飛竜しか残っていない。度々空戦が行われていたため、陸軍の飛竜も既に600騎ほど失われている。200という数は残り全ての飛竜の数だ。
「全機発艦!急いで甲板へ上げろ!」
F-3、F-35が次々と甲板へ上げられ、蒸気カタパルトから射出されていく。
計48機のF-3DとF-35Cが編隊を組みながらユチーカ陸軍飛竜隊の方へ飛行している。
「ドラゴンフライ1、フォックス1!」
※ドラゴンフライ:第15戦闘攻撃飛行隊のコールサイン
「グローブ1、フォックス1!」
※グローブ:第3戦闘攻撃飛行隊のコールサイン
48機の戦闘機から一斉にAAM-6がユチーカ陸軍飛竜隊へ向けて発射される。
数分後にはミサイルが飛竜に直撃し、レーダーから次々と消失していく。
「全飛竜の撃墜を確認!」
「敵はこれで全ての航空戦力を失ったな。」
ユチーカ陸軍飛竜隊は抵抗もできず、呆気なく全滅した。これにより、航空優勢は完全に日本のものとなった。
――――――――――
陸上部隊は既にケーンナを占領していた。市街地に警備隊がいなかったため無血開城された。
「中将、先程政府から連絡が入りました!」
「連絡?何のだ?」
「ユチーカを攻撃していた別勢力についてです!」
ユチーカの沿岸部を壊滅させた日本以外のユチーカの交戦国。その情報を政府が掴んだのだ。
「ソマル大陸南西約600kmのところにあった島国、シンジールド共和国という国と接触したらしく、そこで掴んだ情報だそうです。
ユチーカとは別の覇権主義国、モルゲン帝国という国による侵攻の可能性が高いそうです!」
モルゲン帝国、その国はソマル大陸西へ約800kmのところにある巨大大陸ヤレンシア大陸の東側を統治している準列強国だ。
ヤレンシア大陸はこの惑星で最も大きい大陸で、惑星の裏側まで続いている。大陸の西端には多くの列強国が存在していることが明らかになっている。
「そのモルゲン帝国とかいう国はユチーカよりも高い技術力を有しているのか?」
「多少は。しかし、基本はユチーカとあまり変わらない技術力だそうです。ユチーカは我々とモルゲンと交戦しているため2つの戦線に戦力が割かれ、まともに抵抗できていないようです。」
「なるほど。だから西海岸が壊滅していた訳か。東西から同時に攻められる、まるで大戦末期のドイツみたいだな。」
史実では東から攻めていたソビエト連邦がベルリンを占領した。西からはアメリカやイギリスがノルマンディーへ上陸し、ドイツを攻めた。
この通りに行くのであれば、日本は計画通りケーンペを占領することになる。同時に、モルゲンがユチーカに上陸することになる。
「モルゲン軍と遭遇したらどうなるだろうな……」
モルゲンは日本とユチーカが交戦中であることを知らない。 モルゲン軍が派遣隊をユチーカ軍と勘違いしたら武力衝突が起こるだろう。それが発展して戦争へ、盧溝橋事件と同じ流れになるかもしれない。
「いいか、モルゲン軍と遭遇しても絶対に刺激したり挑発したりするなよ?もちろん、攻撃も駄目だからな。」
数日後、派遣隊は再び帝都へ向けて進撃を開始した。
――――――――――
「開戦からもう一週間経ったのか。戦争ってのは時間が速く経過してるように感じるな。」
池田がそう呟く。
「総理、多分それ加齢によるものです。」
そして佐藤にツッコまれる。
「けっ、若造が小生意気に。若いのを武器にできるのも今の内だからな。」
閣僚達は開戦以降家に帰れていない。それによるストレスのせいか、若干キャラがおかしくなり始めている。上の会話のように、会話が漫才調になっている。
「それにしても、なんで女性陣ははしゃいでいるんだろうか……」
「ああ、女の人ってお泊まり会とか大好きな生き物ですからねぇ(偏見)……」
女性の閣僚は4人いるが、4人とも割と平気そうというか寧ろはしゃいでいた。これはこれでキャラ崩壊しているんだろう。
そんな中1人だけ怪訝そうな顔をした人が1人。
(彼らは薬でもやっているのか……?)
米海軍第7艦隊司令アルフレッド・J・リチャードソン海軍中将だ。現在は日本海軍の指揮官だが。
ソマル大陸はオーストラリア大陸程の大きさがあり、日本の海軍だけでは警備しきれないため、第7艦隊にも協力してもらうために呼び出された。
しかし、ドアを開ければこの惨状が広がっていた。リチャードソンはアメリカ人特有(日本人視点)のオーバーリアクションで肩をすくめる。
ちなみに外国人から見れば日本人も十分オーバーリアクションに見えるらしい。
「うぉっほん、なんで私を呼び出したかお忘れでは?」
「えっと……なんて言ってるんですか?」
「英語はできないのに何故かドイツ語はできる役立たず官房長官は下がっておれ。」
外務大臣である西川は英語がペラペラだ。代わりに対応することを買って出た。他にも英語が喋れる閣僚は数名いる。
「まあ簡単に申しますと、第7艦隊をソマル大陸に派遣したいのです。」
「ええ、いいですよ。」
リチャードソンは二つ返事で了承した。
「我々は現在、日本国海軍第7艦隊、ですからね。さらに、隊員達が『日本が宣戦布告されているのに我々は何もできないのか?!合衆国が我々に与えた任務は日本を守ることのはず!』とうるさくて……」
在日米軍の任務は別に日本を守ることではない。米兵たちはただ単に戦争がしたいだけなのである。自分たちより圧倒的に技術が劣っている国が相手だから自分たちには被害が出ない。米軍にとってはゲームみたいなものだ。
「ほー、それは頼もしい!それで作戦中なんですが、ターリアのリナーパ港という港を使用してください。日本政府が政府開発援助で大規模拡張したので空母打撃群でも接岸できます。」
元々、リナーパ港はターリア船団の主力基地だったため港が大きく、整備にはそこまで時間がかからなかった。だから1ヶ月で拡張が完了したのだ。
「わかりました。我々は出港の準備をします。」
リチャードソンは横須賀へ帰ろうと、席を立つ。
「ああ、それとあまり無理はしない方がいいですよ。国のトップがそんなんでは国民が混乱しますよ。」
狂い出している閣僚を一瞥し、その場を後にした。
――――――――――
ユチーカ皇城
「皇帝陛下!トセーが陥落したとの報告が入りました!!」
「何!?」
マウンタは絶望する。数日前にジュウチン陥落の報告を受けたばかりなのにもうトセーが陥落した。そして徐々に帝都へ迫ってきている。報告はまだ入っていないが、既にケーンナも陥落している。このまま行けばあと一週間もすれば帝都は陥落するだろう。
「クソッ、どうすればいいんだ!装甲艦隊は全滅!港にいた他の主力艦隊も全滅!トセーにいた精鋭師団も全滅!日本は蛮国じゃなかった!なんてことだ!他に手はないのか!!」
マウンタの怒鳴り声が城内に響く。港にいた主力艦隊を攻撃したのは日本ではなくモルゲン帝国なのだが。
大陸最強を誇ったユチーカ帝国がこんなにも敗走を続けていることに、皆絶望していた。
「一つ、手はないことはないのですが……」
「何!?何だ、教えろ!」
「ターリアにいる諜報員からの情報なのですが……日本は何よりも国民を大事にする国だそうで、それを利用する作戦が……」
マウンタに詳しい作戦を伝える。その作戦内容はあまりにも卑怯な内容だった。彼らには正々堂々戦うなどという概念はなく、どんなに姑息な手を使ってでも戦争に勝とうとする。
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