【 RUSH！(ﾗｯｼｭ!) 】短編集30

【 サイクリング・マン 】

【 サイクリング・マン 】③

初めてバイク(自転車)を買い、走る事を決めた。
バイクよりもサイクリング・ウェアに憧れていた…。
ピチピチのスーツを着て、バイクで走る―。
体のラインがまんま出てしまうエロチックさ。
まるで裸でいるような履き心地だった。

そして何よりも我が人生29年間の中で一番、モテた時だった。

そんな【 はじめの一歩 】を話したいと思う―。

―な訳で、こんな感じで
スタートを切った―。
週末の夕方だった。
初めてのデビューにしては
やたらと人と出会った―。

本来なら人と係わりたくない人間だった…。
しかし今日は違った―。

今日、買ったばかりのサイクリング・ウェアを見て！
俺の体のラインを良く見て！
そんな感じだったので
こんな俺に興味を持って
近寄って来てくれる人を
無下には出来ない…。

そんなわけで
俺のこの姿を見せたい…。
見られたい…の欲望達成になってるのかも知れない…。
例えば、コンビニにこの格好で
行くとしよう。
興味無い人は無関心。
しかし興味有りの人が絶対、居て
分かりやすく誘惑してくるんだ。
些細な質問は特にそうだ。

だから俺はサイクリング・ウェアは好きだ…。

シンプルでいい―。

―な訳で記念すべき
【 はじめの一歩 】では
コミュニケーションが円滑になり
考えがシンプルになった―。

俺のモッコリに寄ってきた人数、
聞いたら驚くよ！
男女問わず
17人。
うち5人とその日、関係を持った―。(男3人・女2人)

以上―、
初日デビューの話しでした…。

つづく～