上 下
49 / 128

49話 5回表~8回裏 そして最後の攻防へ

しおりを挟む
ついに先制点を取った桃色青春高校。
そして、その後もロースコアの展開は続いていった。





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|00000    |0|
桃色青春|0001     |1|
―――――――――――――――――





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|00000    |0|
桃色青春|00010    |1|
―――――――――――――――――





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|000000   |0|
桃色青春|00010    |1|
―――――――――――――――――





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|000000   |0|
桃色青春|000100   |1|
―――――――――――――――――





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|0000000  |0|
桃色青春|000100   |1|
―――――――――――――――――





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|0000000  |0|
桃色青春|0001000  |1|
―――――――――――――――――
桃色青春高校の攻撃
ツーアウト・ランナー2塁とするも
6番左・ロボ0号がサードゴロに倒れ無得点





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|00000000 |0|
桃色青春|0001000  |1|
―――――――――――――――――
プリンセスガーディアン・ハイスクールの攻撃
ツーアウト・ランナー1塁3塁とするも
4番一・ユーリがセンターフライに倒れ無得点





     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|00000000 |0|
桃色青春|00010000 |1|
―――――――――――――――――




「ふぅ……。ようやく9回の表まで来たな。結構なヒットを打たれてしまったが、みんなの守備のおかげで無失点だ」

「龍様が頑張ったからですよ! あと、ユイさんの存在が大きいですね!」

「いいえ、わたくしだけではありませんわ! アイリさんの反応速度やノゾミさんの守備範囲には凄まじいものがありました。それに、ミオさんも一塁手として堅実に捕球されていましたわね。皆さんの活躍があってこそですわ!!」

 龍之介、ミオ、ユイの3人はチームの健闘を讃える。
 アイリとノゾミも誇らしげだ。

「後は、この回を無失点で切り抜ければ終わりだ。下位打線に回っていく打順だし、大きな心配は不要だと思うが……」

 龍之介が脳内にスコアブックを表示する。
 この最終回は、5番から始まる打線だ。

5番三・イリス・FEEDC
6番左・レストウィン・FFFED
7番右・ラ ナ・FFFED
8番捕・ユリア・GFFCC
9番投・リンディル・GGFDC
1番遊・ソフィ・DFCCB

「5番打者から7番打者で、三者凡退に抑えられれば理想的だ」

「そうですわね。それにヒット2本までなら、続く8番や9番を抑えればいいだけですし……」

「最悪なのは、1番打者のソフィさんに回してしまうことでしょうか?」

 龍之介の言葉に、ユイとミオが反応した。
 5番から始まる打線で1番のソフィまで回るということは、最低でもランナーが3人出ていることになる。

「そうだ。そのパターンが最もまずいと思う」

「ええっと……良くてツーアウト満塁の状態になるわけだね」

「場合によっては、既に同点にされている可能性もありますね……。やはり、下位打線の内にしっかりとアウトにしていきたいところですっ!」

 アイリとノゾミも積極的に意見を述べる。
 龍之介はそんな彼女たちの前向きな姿勢を頼もしく思っていた。

「もう少しだけ頑張れば、俺達の勝ちだ。ここから気を引き締めていこう」

「「「「おーっ!!」」」」

 龍之介の言葉に対して、野球少女たちが元気な声で答える。
 こうして、いよいよ最終回の攻防が始まろうとしていたのだった。


     123456789 計
―――――――――――――――――
プリンセスガ|00000000 |0|
桃色青春|00010000 |1|
―――――――――――――――――
9回表、プリンセスガーディアン・ハイスクールの攻撃前



【高校野球】2099年東京都秋大会雑談スレ20【ダークホース桃色青春高校】

057:代走名無し@野球大好きオジサン
おいおい……
結局、0対1のまま最終回かよ!

058:代走名無し@野球大好きオジサン
お互いの投手が好投しあってたからな
緊迫した投手戦だぜ

059:代走名無し@野球大好きオジサン
>>058 そうか?
お互いにかなりのヒットを打ち合っているよな?
投手戦というよりは、拙攻戦という印象だ
両チームが攻めあぐねている

060:代走名無し@野球大好きオジサン
桃色青春高校は野球ロボの打順で打線に切れ目がある。
プリンセスガーディアン・ハイスクールに極端な穴はないが、
全体的に長打がないため連打しないと点が入らない

061:代走名無し@野球大好きオジサン
守備の要素も大きいぜ
プリンセスガーディアン・ハイスクールは全体的に守備が固い
桃色青春高校は野球ロボの穴があるけど、捕手・遊撃手・中堅手はちゃんと固めてある
特にユイ捕手が相手の盗塁を封じているのが大きい

062:代走名無し@野球大好きオジサン
投手戦でもなく、拙攻戦というわけでもない
好守戦ってところかね

063:代走名無し@野球大好きオジサン
プリンセスガーディアン・ハイスクールは下位に回っていく打順だが……
最後に意地を見せられるのか?
見ものだな
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~

海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。 そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。 そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

「今日でやめます」

悠里
ライト文芸
ウエブデザイン会社勤務。二十七才。 ある日突然届いた、祖母からのメッセージは。 「もうすぐ死ぬみたい」 ――――幼い頃に過ごした田舎に、戻ることを決めた。

ブラック企業を退職したら、極上マッサージに蕩ける日々が待ってました。

イセヤ レキ
恋愛
ブラック企業に勤める赤羽(あかばね)陽葵(ひまり)は、ある夜、退職を決意する。 きっかけは、雑居ビルのとあるマッサージ店。 そのマッサージ店の恰幅が良く朗らかな女性オーナーに新たな職場を紹介されるが、そこには無口で無表情な男の店長がいて……? ※ストーリー構成上、導入部だけシリアスです。 ※他サイトにも掲載しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ベスティエンⅢ【改訂版】

花閂
ライト文芸
美少女と強面との美女と野獣っぽい青春恋愛物語。 恋するオトメと武人のプライドの狭間で葛藤するちょっと天然の少女と、モンスターと恐れられるほどの力を持つ強面との、たまにシリアスたまにコメディな学園生活。 名門お嬢様学校に通う少女が、彼氏を追いかけて地元で恐れられる最悪の不良校に入学。 女子生徒数はわずか1%という環境でかなり注目を集めるなか、入学早々に不良をのしてしまったり暴走族にさらわれてしまったり、彼氏の心配をよそに前途多難な学園生活。 不良たちに暴君と恐れられる彼氏に溺愛されながらも、さらに事件に巻き込まれていく。 人間の女に恋をしたモンスターのお話がハッピーエンドだったことはない。 鐵のような両腕を持ち、鋼のような無慈悲さで、鬼と怖れられ獣と罵られ、己のサガを自覚しながらも 恋して焦がれて、愛さずにはいられない。

処理中です...