802 / 1,049
第5章
802話 貞淑
しおりを挟む
俺は特殊上級ジョブ『勇者』の凄まじさを大司教ザルードにアピールした。
言葉で伝えるだけではない。
実際に『アクセル』と『スロウス』のスキルを発動した。
俺が『アクセル』によって加速し、ザルードが『スロウス』によって鈍くなる。
その隙に彼の股間部の衣服をずらし、男根を露出させたのである。
もちろん、野郎のアレを見て喜ぶ趣味など俺は持っていないが……。
教会は男色を禁じているからな。
『大司教ともあろうものがエウロス子爵に男根を出して密室で迫った』。
そのような事実が万が一にも発覚したなら、どうなるか。
それはザルードも十分に理解しているはずだ。
「エウロス卿……。あなたは、どうして……」
「お前と敵対したい訳じゃない。ただ、俺は『勇者』のジョブを持つ者だ。それだけは知らせてやろうと思ってな」
「…………」
ザルードの顔色は優れない。
俺という存在を前に、どう対応したものか迷っているのだろう。
これは、少しやりすぎたか……。
いや、まだだな。
ここはもうひと押ししておこう。
「――聖職者系のジョブのレベルを上げていくには、貞淑であることが有利に働く。そうだったな?」
「はい? ……そ、それはその通りですが……。突然、どうしてそのような話を……?」
ザルードの顔に疑問符が浮かぶ。
話に脈絡のなさを感じているようだ。
「いいか? お前も体感した通り、俺は超速で移動することができる。つまり――」
「つまり……?」
「俺がその気になれば、教会のシスターたちの処女を瞬速で奪っていくことが可能ということだ」
「なっ……!?」
ザルードが驚きに目を見開いた。
貞淑を守っている教会の女性たちが襲われるかもしれない。
その事実に、彼は危機感を抱いたようだ。
言葉で伝えるだけではない。
実際に『アクセル』と『スロウス』のスキルを発動した。
俺が『アクセル』によって加速し、ザルードが『スロウス』によって鈍くなる。
その隙に彼の股間部の衣服をずらし、男根を露出させたのである。
もちろん、野郎のアレを見て喜ぶ趣味など俺は持っていないが……。
教会は男色を禁じているからな。
『大司教ともあろうものがエウロス子爵に男根を出して密室で迫った』。
そのような事実が万が一にも発覚したなら、どうなるか。
それはザルードも十分に理解しているはずだ。
「エウロス卿……。あなたは、どうして……」
「お前と敵対したい訳じゃない。ただ、俺は『勇者』のジョブを持つ者だ。それだけは知らせてやろうと思ってな」
「…………」
ザルードの顔色は優れない。
俺という存在を前に、どう対応したものか迷っているのだろう。
これは、少しやりすぎたか……。
いや、まだだな。
ここはもうひと押ししておこう。
「――聖職者系のジョブのレベルを上げていくには、貞淑であることが有利に働く。そうだったな?」
「はい? ……そ、それはその通りですが……。突然、どうしてそのような話を……?」
ザルードの顔に疑問符が浮かぶ。
話に脈絡のなさを感じているようだ。
「いいか? お前も体感した通り、俺は超速で移動することができる。つまり――」
「つまり……?」
「俺がその気になれば、教会のシスターたちの処女を瞬速で奪っていくことが可能ということだ」
「なっ……!?」
ザルードが驚きに目を見開いた。
貞淑を守っている教会の女性たちが襲われるかもしれない。
その事実に、彼は危機感を抱いたようだ。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
1,049
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる