181 / 241
181話 狂戦士
しおりを挟む
アリシアの画策により、バッドエンドルートに入ったイザベラ。
しかし、エドワード王子とフレッドはそれに抗った。
さらにはオスカーまでもが、氷魔法により自分ごとアリシアを氷漬けにした。
「……イザベラ……嬢……。アリシア嬢……」
そこにやって来たのが、カイン・レッドバースだった。
彼もまた、かつてイザベラに救われた男であり、彼女に思いを寄せていた一人である。
そんな彼が今、闇の瘴気により狂戦士と化した状態で現れたのだ。
「ふ、ふははっ! いいところに来ましたね、カインさん! さあ! わたしを解放しなさい!!」
「…………」
アリシアの言葉にも、カインは何も答えない。
いや、そもそも彼には何も聞こえていないのだろう。
彼の心は既に、破壊衝動に支配されているのだから。
そして、その破壊衝動の対象は――
「な、何ですか? その目は!! まさかわたしを斬るつもりですか!」
――他ならぬアリシアだった。
既に理性を失っている状態の彼ではあるが、それでも本能的に理解したのだ。
目の前にいる女を放っておけば、自分の最愛の女性であるイザベラを傷つけてしまうのだと。
しかし、エドワード王子とフレッドはそれに抗った。
さらにはオスカーまでもが、氷魔法により自分ごとアリシアを氷漬けにした。
「……イザベラ……嬢……。アリシア嬢……」
そこにやって来たのが、カイン・レッドバースだった。
彼もまた、かつてイザベラに救われた男であり、彼女に思いを寄せていた一人である。
そんな彼が今、闇の瘴気により狂戦士と化した状態で現れたのだ。
「ふ、ふははっ! いいところに来ましたね、カインさん! さあ! わたしを解放しなさい!!」
「…………」
アリシアの言葉にも、カインは何も答えない。
いや、そもそも彼には何も聞こえていないのだろう。
彼の心は既に、破壊衝動に支配されているのだから。
そして、その破壊衝動の対象は――
「な、何ですか? その目は!! まさかわたしを斬るつもりですか!」
――他ならぬアリシアだった。
既に理性を失っている状態の彼ではあるが、それでも本能的に理解したのだ。
目の前にいる女を放っておけば、自分の最愛の女性であるイザベラを傷つけてしまうのだと。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,162
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる