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その7

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「あっ! あっ! あっ!」

 乳首に甘い刺激が走っている。
 二匹のゴブリンが私の胸にしゃぶりついて激しく舌を動かしていた。

「うあっ! はぁああああんっ!」

 性器に甘い刺激が走っている。
 ゴブリンの硬く熱く逞しいものが私の体内を深く深く一番奥まで掻きまわしていた。
 さらにはお尻の穴にまでもう一匹のゴブリンが肉棒をねじ込んで激しく動いている。
 本当だったら痛い筈なのに、神草の煙毒に冒された私の身体は、その強烈な刺激まで激しい快楽に変換していた。

 だから、

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

 私は快楽に泣き狂っていた。
 リオンが見つめている中で。

 駄目なのに。
 私はリオンのお嫁さんだから、彼のもの以外で感じちゃ駄目なのに。
 なのに、私は腰をくねらせ、抑えられない悲鳴じみた嬌声をあげ、何度も何度も頂点に達しては身を痙攣させていた。

 口にも別のゴブリンのいきりたったものを突き込まれた。
 言葉すら満足に発する事ができなくなって、私は獣のような声をあげ続けた。




「あ……?」

 いつのまにか失神していたようだった。
 身体が重くて、あちこちが痛くて、酷くだるい。
 肌のあちこちが乾いたこびりついた精液によってつっぱっていた。

「くっ……」

 意識を集中させて自分に簡単な回復魔法をかけた。これは杖無しでも使える魔法。魔法をかけ続けていると痛みが和らいで、少し楽になった。

 あたりは薄暗かった。
 仄かに天井や床や壁が発光している。
 どうやら、苔が光っているようだった。

 見回すとゴブリン達の姿はなかったが、倒れているリオンの姿があった。

「リオン!」

 リオンは裸にされていて、酷くいたぶられたのだろう、あちこちが内出血しているようだった。
 私は傍らに膝をついて手を伸ばして触れ、回復魔法をかけていった。
 リオンの肌には乾いた液がこびりついていて、お尻の回りには血もこびりついていた。
 リオンは女の子みたいな顔立ちをしてたけど、男の子なのにゴブリン達はそれでも襲ったらしい。

「ひどい……」

 泣きそうになりながらわたしは回復魔法をかけ続けた。
 すると、やがてリオンが目を明けた。

「あっ、リオン! 気が付いた?!」
「……プリム?」

 リオンが精気の無い目で私を見ていた。
 大丈夫? と聞こうとしてやめた、言葉に詰まった。大丈夫じゃないに決まっている。
 代わりに、

「……逃げよう? 今、ゴブリン達、いないみたい。ここから逃げよう! 立てる?」

 私はリオンの手を引いた。
 するとリオンは青い瞳を一瞬、大きく見開いて、突然に獣みたいに鋭くして、私に飛び掛かって来た。

 ……えっ?

 私は床に押し倒された。
 リオンの唇が迫ってきて乱暴にキスされる。
 胸を激しく揉まれた。

「んっ?! んんんーーーっ!!」

 私はリオンを押し退けようと軽く叩いた。
 でもリオンは離してくれなくて、舌で口の中をめちゃくちゃにされた。
 酸素が足りなくなって、息苦しくなってきた頃にようやくリオンは口を離してくれた。

「なっ、なにするの? 今はこんな事」

 してる場合じゃ、

「逃げられる訳ないだろ」

 リオンは冷たく、吐き捨てるように言った。
 わたしは一瞬、言葉に詰まった。
 ここはきっとゴブリン達の巣の奥深くだ。
 地上に出る為には洞窟内の通路を抜けなければならず、その間にはきっとゴブリンがたくさんいる。

「わ、わたしの杖を見つけられれば……」

 それでもチャンスはあるかもしれない。
 というか、あってほしい。ないと困る。ないってことは、私達の人生はもうおしまいって事になってしまう。
 でもリオンは冷たかった。

「どこにあるんだ、お前の杖」
「ど、どこかに……いっ?!」

 下腹部に痛みが走った。
 リオンが彼のものを、神草の毒の効果も切れて、もうあまり濡れていない私の中に突き入れてきたのだ。

「ちょ、ちょっと、痛い! 待って! なんで、こんな事、してる場合じゃ――」
「――あんなに感じやがって」

 怒り、だけではない声音だった。
 怒りも含まれてたけど、悲しみやそれ以外のどろどろとしたものが籠った声だった。
 私は身を硬直させた。

「ご、ごめん、でも――」
「この淫乱めっ!!」

 リオンは私の両手を掴み、抑えつけると、すごい乱暴に突き上げて来た。
 湿り気を帯びてきた私の中を激しく前後に掻きまわす。

「ひぃっ! いやっ! やめて! リオン! 今は、やめてぇ!!」
「うるさい! ほら、気持ちいいか? お前、これが好きなんだろ! ほら、濡れてきたぞ!!」
「あっ! ぐっ! うああああっ!!」

 抵抗したけど、リオンは私を離してくれなかった。
 私は、リオンに無理やり激しくレイプされた。
 そして、私は、私の身体は、

「あんっ! ああっ! あっ! あああーーーっ!!」

 そんなされ方でも、頭が真っ白になる程の快楽を感じてしまっていた。
 





「かひぃ……」

 何度も何度もいかされて、息も絶え絶えになった頃、私を揺さぶりながらリオンが言う。

「どうだ、どうだ、どうだ、どうだ、お前は俺の女なんだ、お前は俺の嫁なんだ、お前は俺の――」
「……そう、だ、よ……なのに、ごめん、ねぇ……」

 朦朧とする意識の中で、私はリオンに謝った。
 するとリオンは泣き出した。
 泣きながら腰を振っていたので頭の後ろ撫でてあげた。
 リオンはびゅびゅびゅーって沢山沢山私の中に彼のものを吐き出して来た。何度も何度も。
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