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カラクリ屋敷✨✨✨
✨✨✨
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「うッおおォーー! まただ。清貴様まで殺されたのかァァァーー」
背後からお律が悲鳴を上げた。
「ううゥ……、いえ、まだ清貴様とは決まってませんが」
「お主だ。清雅ァー! またお主が殺したのだろう!
清貴様の首を何処へやったァ」
お律は掴みかかってきそうな勢いだ。
「おやめくださいお律様!」必死にお供の加助や女中等が止めた。
「ぐうッ、待って下さい! 俺ではありません」
いくら俺が否定してもお律は聞く耳を持たない。
「おのれェーー。清斎を何処へ拐ったァ!
赦さぬぞォ。これ以上、この揚羽の里に災いを起こす事はァ!!」
「やめて下さい。俺が清斎様を拐うはずがありません。なんで俺が拐うんですか」
お律に罵られていると、こっちまで気がおかしくなりそうだ。
もはやこうなっては、婚礼の儀どころではない。
中断し、後日延期されることになった。
夜も更け、いっそう雨脚は激しさを増していく。
『清斎の首を返せェ……』お律の呻くような悲痛の叫びが聞こえてくる。
まるで、地獄の底から呪っているようだ。
『首を返せェ……』
暗い屋敷の廊下を清丸様の亡霊が首を求めて彷徨っているみたいだ。
その時、閃光が疾走り、俺の脳裏にも閃いた。
「そ、そうか。これはすべて清丸様の祟りなんだ!」
俺は、お蝶を連れて源内の部屋へ向かった。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
背後からお律が悲鳴を上げた。
「ううゥ……、いえ、まだ清貴様とは決まってませんが」
「お主だ。清雅ァー! またお主が殺したのだろう!
清貴様の首を何処へやったァ」
お律は掴みかかってきそうな勢いだ。
「おやめくださいお律様!」必死にお供の加助や女中等が止めた。
「ぐうッ、待って下さい! 俺ではありません」
いくら俺が否定してもお律は聞く耳を持たない。
「おのれェーー。清斎を何処へ拐ったァ!
赦さぬぞォ。これ以上、この揚羽の里に災いを起こす事はァ!!」
「やめて下さい。俺が清斎様を拐うはずがありません。なんで俺が拐うんですか」
お律に罵られていると、こっちまで気がおかしくなりそうだ。
もはやこうなっては、婚礼の儀どころではない。
中断し、後日延期されることになった。
夜も更け、いっそう雨脚は激しさを増していく。
『清斎の首を返せェ……』お律の呻くような悲痛の叫びが聞こえてくる。
まるで、地獄の底から呪っているようだ。
『首を返せェ……』
暗い屋敷の廊下を清丸様の亡霊が首を求めて彷徨っているみたいだ。
その時、閃光が疾走り、俺の脳裏にも閃いた。
「そ、そうか。これはすべて清丸様の祟りなんだ!」
俺は、お蝶を連れて源内の部屋へ向かった。
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