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本編
LEVEL33 / 合宿の目的って何ですか?
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「校長先生の許可が下りませんでしたので」
ゲーム感想文の合宿場所として、学校が使えない理由はそれで十分だ。だが、その校長が前向きな姿勢だとすれば話は別である。
「ちょっと待ってください! 校長」
予想を裏切られた形の回答に、春日は明らかに動揺している。
「たった1日や2日で一体、何が出来るというんですか! 」
「いや、1日でも出来ますよ」
玉野自身も完全に信用しているわけではない。しかし、実際にそれが出来るという連絡があったのだ。本人ならばともかく、その親が嘘をつくというのは考えにくい……
実際に感想文を見た以上、完全に信用など出来ない。だが、今は佐田の母親が言う「感想文が終わった生徒」。即ち龍崎勇斗に賭けるしかない。
「どうやら、その合宿には価値がありそうですね」
校長の発言に、先程までの不利な情勢が一変。どうやら玉野にとって、追い風の雰囲気となってきたようだ。
「価値って、どういうことですか! 」
それでも春日は納得いかないようである。当然と言えば当然だ。先ほどは玉野の責任問題を追及するような雰囲気だったにも関わらず、校長の「鶴の一声」が全てを覆そうとしている。
もし仮に合宿が決行されたとして、そして結果が出てしまっては……自分はまるで「シンデレラをいじめる悪い継母」そのものではないか。
「その合宿には話題性があります」
「話題性、といいますと? 」
「区の広報にアピールできるのではないですか? 」
なるほど、と玉野は思った。「子供達が自主的に勉強合宿を行う」というのは、確かに絵になる光景だ。
取り組むべき課題はゲーム感想文ではあるが……かといってゲームをやるわけではない。やるのはあくまで「国語の宿題」だ。
だとすれば、その取材を受けた校長が「教育熱心な学校の校長」として取材をされる可能性もある。
「何だ、売名行為か! 」
そう批判する人間もいるだろう。
そして、そんな安易な売名行為をせずに「いい授業」をやり、「いい部活動」をやるべきだ。そうすれば周囲の評判など自ずとついてくる……わけがない。
実際、部活動で区の広報に掲載される条件は基本的に「地区大会優勝」が一つのノルマである。当然だが、そのハードルは「非常に高い」。
それに比べれば、単に学校に来て勉強する「だけ」の勉強合宿の方が「圧倒的に」コストパフォーマンスがよい。ただし、「同じように区に掲載されるのであれば」という条件付ではあるが。
(なるほど、つまり「経営者としての判断」か……)
学校を一つの企業として考えた場合、今の校長の考え方は教育的な配慮、というよりはむしろ「経営判断」といえるだろう。
公立学校の教師は公務員だ。したがって授業のレベルが低いとか、あるいは部活動の成績が低迷しているという理由で解雇、というのは基本的に存在しない。
だが、それでも自治体や国から一目置かれるような活動をした教師。あるいはその上司である校長は当然、「教育界でも大きな発言力を持つ」のである。
「予算の獲得は大変なんですよ」
エアコンの設置や体育館、あるいはプールの改修工事。あるいは校舎の耐震補強……
全ての学校で同時に行われるわけではない。当然だが優先順位というものが存在する。
即ち、予算獲得という「椅子取りゲーム」に勝つためには校長の経営力、というより「政治手腕」が重要なのである。
当然だが「区の広報に掲載された」という実績は、他の学校との差別化として大きな意味を持つ。
「確かに、それなら納得できなくもありませんが……」
バスケ部の顧問である原保が消極的ながら、賛成の意思を示す。
おそらくは「体育館の改修工事」という問題に食いついてきたのだろう。
バスケ部は昨年、地区大会で1回戦負けを喫した。そして、それは1年生のレギュラーであった藤間翔を「パワハラ」で退部に追い込んだのが原因だとして、他の教師から非難の的となった。
そのため、今も体育館の使用においてバスケ部の優先順位は下げられている。卓球部やバレー部等が自分達の学校で練習試合をやりたいといえば、バスケ部はそちらに譲らなければいけない。あるいは学校で合宿を計画したとしても、そのスケジュールは常にバレー部が優先となっているのである。
ここで「校長の派閥」に与しておけば、予算を優先的に回される側になる。それはいわば、「バスケ部の勢力を回復する」ということを意味する。
(これはもしかして……)
プールの改修工事、ということで水泳部の顧問もおそらく関心を示してくるだろう。
あとは何部が予算獲得を望んでいるだろうか? いずれにせよ、顧問の教師達にはゲーム感想文の合宿を支持する理由が出来たのではないか……
「まあ、生徒は消耗品ですからね~」
校長に対する当て付けなのか、春日の言い方は明らかに挑発的だ。
「部活動よりも、楽して自分の学校をメディアにアピールできる」
目的は「生徒の成績向上」よりもむしろ「学校の宣伝」。ひいては「校長の点数稼ぎ」といえる。そういった面があるのは決して否定しない。
そういう意味では完全に「図星」だ。皮肉を込めた言い方とはいえ、ある意味「正論」である。
「春日先生、それは一体どういうことですか! 」
原が春日に対して突っかかる。
「どういうことって、原先生もよくご存知でしょう? 」
「ご存知、といいますと? 」
「去年の当間君のことですよ」
これはバスケ部、そして顧問である原にとっては「アキレス健」だ。どうやら彼女はそれがよくわかっているらしい。
「あれは、本人が無断で練習をサボったからで……」
「部活にさえ出れば、課題が未提出でいいんですか? 」
「それも含めてちゃんとやれってことですよ」
「ムシが良すぎませんか? 生徒はあなたの所有物ですか? 」
一見すると正論をまくし立てている。だが要するに「古傷を蒸し返されたくなければ合宿に反対しろ」ということだ。「大人の事情」あるいは「政治的判断」に異を唱えているようだが、本人のやっていることは「政治そのもの」である。
「これ以上、余計な仕事を増やさないでくださいよ! 」
そうだ。これが彼女の、というよりゲーム感想文に反対する教師全ての「本音」だ。
確かに校長と、そして一部の部活動の顧問にとっては恩恵があるかもしれない。
しかし他の、それも「生徒は勉強が第一」と考えている教師にとって、成果が出るかどうか分からない上に保護者の対応に追われるゲーム感想文など「正直、ウンザリ」なのである。
「まあ、でも1日か2日くらいなら、とりあえずやらせてみればいいじゃないですか」
英語教師の米田英子が、原と同様に消極的な賛成の態度を見せた。
その言動は決して好意的なものではない。逆に「これ以上、ゲーム感想文に付き合わされるのは御免だ」という姿勢が彼女の声の調子から垣間見える。
合宿の成果が出ない。そして区の広報にも掲載されない……そうなれば、もう二度とゲーム感想文など課題に出せないのではないか。
その賛成には賛成ではなく、逆に「反対の口実を求めているような」姿勢にも感じられた。
「私も、米田先生の意見に賛成です」
続いて、数学教師の数見均が米田に続いて賛成の意思を示した。理由はやはり彼と同様。「本当は反対したい」のだろう。
(これが、いわゆる「反対の賛成」というやつか……)
いや逆だろ、「賛成の反対」ではないのか? しかし、今の玉野にとってはどうでもよい。とりあえず「賛成票」がとれれば「勝ちは勝ち」だ。
「では、決まりですね」
反論が難しそうだという、周囲の空気を読みとった島津校長が全体の意見をまとめにかかる。
こうなっては春日も渋々、従わざるを得ない。そして他の反対派の教師も同様である。
「では玉野先生、あなたに引率責任者を命じます」
「わかりました」
その日の職員会議は、議題の大半がゲーム感想文に費やされた。本当はもっと別の議題もあったのだが、結局それは後日ということでお開きとなった。
ゲーム感想文の合宿場所として、学校が使えない理由はそれで十分だ。だが、その校長が前向きな姿勢だとすれば話は別である。
「ちょっと待ってください! 校長」
予想を裏切られた形の回答に、春日は明らかに動揺している。
「たった1日や2日で一体、何が出来るというんですか! 」
「いや、1日でも出来ますよ」
玉野自身も完全に信用しているわけではない。しかし、実際にそれが出来るという連絡があったのだ。本人ならばともかく、その親が嘘をつくというのは考えにくい……
実際に感想文を見た以上、完全に信用など出来ない。だが、今は佐田の母親が言う「感想文が終わった生徒」。即ち龍崎勇斗に賭けるしかない。
「どうやら、その合宿には価値がありそうですね」
校長の発言に、先程までの不利な情勢が一変。どうやら玉野にとって、追い風の雰囲気となってきたようだ。
「価値って、どういうことですか! 」
それでも春日は納得いかないようである。当然と言えば当然だ。先ほどは玉野の責任問題を追及するような雰囲気だったにも関わらず、校長の「鶴の一声」が全てを覆そうとしている。
もし仮に合宿が決行されたとして、そして結果が出てしまっては……自分はまるで「シンデレラをいじめる悪い継母」そのものではないか。
「その合宿には話題性があります」
「話題性、といいますと? 」
「区の広報にアピールできるのではないですか? 」
なるほど、と玉野は思った。「子供達が自主的に勉強合宿を行う」というのは、確かに絵になる光景だ。
取り組むべき課題はゲーム感想文ではあるが……かといってゲームをやるわけではない。やるのはあくまで「国語の宿題」だ。
だとすれば、その取材を受けた校長が「教育熱心な学校の校長」として取材をされる可能性もある。
「何だ、売名行為か! 」
そう批判する人間もいるだろう。
そして、そんな安易な売名行為をせずに「いい授業」をやり、「いい部活動」をやるべきだ。そうすれば周囲の評判など自ずとついてくる……わけがない。
実際、部活動で区の広報に掲載される条件は基本的に「地区大会優勝」が一つのノルマである。当然だが、そのハードルは「非常に高い」。
それに比べれば、単に学校に来て勉強する「だけ」の勉強合宿の方が「圧倒的に」コストパフォーマンスがよい。ただし、「同じように区に掲載されるのであれば」という条件付ではあるが。
(なるほど、つまり「経営者としての判断」か……)
学校を一つの企業として考えた場合、今の校長の考え方は教育的な配慮、というよりはむしろ「経営判断」といえるだろう。
公立学校の教師は公務員だ。したがって授業のレベルが低いとか、あるいは部活動の成績が低迷しているという理由で解雇、というのは基本的に存在しない。
だが、それでも自治体や国から一目置かれるような活動をした教師。あるいはその上司である校長は当然、「教育界でも大きな発言力を持つ」のである。
「予算の獲得は大変なんですよ」
エアコンの設置や体育館、あるいはプールの改修工事。あるいは校舎の耐震補強……
全ての学校で同時に行われるわけではない。当然だが優先順位というものが存在する。
即ち、予算獲得という「椅子取りゲーム」に勝つためには校長の経営力、というより「政治手腕」が重要なのである。
当然だが「区の広報に掲載された」という実績は、他の学校との差別化として大きな意味を持つ。
「確かに、それなら納得できなくもありませんが……」
バスケ部の顧問である原保が消極的ながら、賛成の意思を示す。
おそらくは「体育館の改修工事」という問題に食いついてきたのだろう。
バスケ部は昨年、地区大会で1回戦負けを喫した。そして、それは1年生のレギュラーであった藤間翔を「パワハラ」で退部に追い込んだのが原因だとして、他の教師から非難の的となった。
そのため、今も体育館の使用においてバスケ部の優先順位は下げられている。卓球部やバレー部等が自分達の学校で練習試合をやりたいといえば、バスケ部はそちらに譲らなければいけない。あるいは学校で合宿を計画したとしても、そのスケジュールは常にバレー部が優先となっているのである。
ここで「校長の派閥」に与しておけば、予算を優先的に回される側になる。それはいわば、「バスケ部の勢力を回復する」ということを意味する。
(これはもしかして……)
プールの改修工事、ということで水泳部の顧問もおそらく関心を示してくるだろう。
あとは何部が予算獲得を望んでいるだろうか? いずれにせよ、顧問の教師達にはゲーム感想文の合宿を支持する理由が出来たのではないか……
「まあ、生徒は消耗品ですからね~」
校長に対する当て付けなのか、春日の言い方は明らかに挑発的だ。
「部活動よりも、楽して自分の学校をメディアにアピールできる」
目的は「生徒の成績向上」よりもむしろ「学校の宣伝」。ひいては「校長の点数稼ぎ」といえる。そういった面があるのは決して否定しない。
そういう意味では完全に「図星」だ。皮肉を込めた言い方とはいえ、ある意味「正論」である。
「春日先生、それは一体どういうことですか! 」
原が春日に対して突っかかる。
「どういうことって、原先生もよくご存知でしょう? 」
「ご存知、といいますと? 」
「去年の当間君のことですよ」
これはバスケ部、そして顧問である原にとっては「アキレス健」だ。どうやら彼女はそれがよくわかっているらしい。
「あれは、本人が無断で練習をサボったからで……」
「部活にさえ出れば、課題が未提出でいいんですか? 」
「それも含めてちゃんとやれってことですよ」
「ムシが良すぎませんか? 生徒はあなたの所有物ですか? 」
一見すると正論をまくし立てている。だが要するに「古傷を蒸し返されたくなければ合宿に反対しろ」ということだ。「大人の事情」あるいは「政治的判断」に異を唱えているようだが、本人のやっていることは「政治そのもの」である。
「これ以上、余計な仕事を増やさないでくださいよ! 」
そうだ。これが彼女の、というよりゲーム感想文に反対する教師全ての「本音」だ。
確かに校長と、そして一部の部活動の顧問にとっては恩恵があるかもしれない。
しかし他の、それも「生徒は勉強が第一」と考えている教師にとって、成果が出るかどうか分からない上に保護者の対応に追われるゲーム感想文など「正直、ウンザリ」なのである。
「まあ、でも1日か2日くらいなら、とりあえずやらせてみればいいじゃないですか」
英語教師の米田英子が、原と同様に消極的な賛成の態度を見せた。
その言動は決して好意的なものではない。逆に「これ以上、ゲーム感想文に付き合わされるのは御免だ」という姿勢が彼女の声の調子から垣間見える。
合宿の成果が出ない。そして区の広報にも掲載されない……そうなれば、もう二度とゲーム感想文など課題に出せないのではないか。
その賛成には賛成ではなく、逆に「反対の口実を求めているような」姿勢にも感じられた。
「私も、米田先生の意見に賛成です」
続いて、数学教師の数見均が米田に続いて賛成の意思を示した。理由はやはり彼と同様。「本当は反対したい」のだろう。
(これが、いわゆる「反対の賛成」というやつか……)
いや逆だろ、「賛成の反対」ではないのか? しかし、今の玉野にとってはどうでもよい。とりあえず「賛成票」がとれれば「勝ちは勝ち」だ。
「では、決まりですね」
反論が難しそうだという、周囲の空気を読みとった島津校長が全体の意見をまとめにかかる。
こうなっては春日も渋々、従わざるを得ない。そして他の反対派の教師も同様である。
「では玉野先生、あなたに引率責任者を命じます」
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